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第484号 新入生歓迎号

  明大スポーツ  副業元年 私たちはどうする

  副業を始めて学生生活を楽しもう。小山氏のアイドル×学生のように、アスリート×学生、起業家×学生の二刀流を学生時代から体現する者もいる。しかし、それは難しく飛躍し過ぎかもしれない。副業元年≠ニ呼ばれる2018年。働き方改革により、社会人は副業が許され始めた。現状に満足できなければ、新たに行動する。そんな時代になってきている。私たち大学生も同じだ。長いようで短い4年間。二刀流まではできなくとも、行動を副業≠キるべきだ。

一つじゃ甘い
 大学は高校までと比べて授業数が減り、試験も少なくなる。年間24コマの授業を受けると仮定しても、授業時間は3万3600分。約23日分しかない。つまり、残りの約342日分の時間が自由になるということだ。しかしこれだけの時間があっても、本紙が明大生111人に行った「大学生活に満足しているか」というアンケートに「とても満足している」と答えたのは全体の2割以下にとどまった。なぜこんなにも低いのか。
 同時に行った「打ち込んでいるものがあるか」というアンケートには8割近くが「ある」と回答したものの、二つ以上の物事に打ち込んでいたのは全体の約3割。これまでは夢中になれるものを一つ見つければ良かった。しかし今は、何か一つだけでは満足できない実情があるのではないか。そこで勧めたいのが副業≠セ。夢中になれる本業≠ニは別に、新しく何かに取り組む。さまざまな業界で活躍する芥川賞作家の羽田圭介氏(平20商卒)も「本業とは別の仕事を軽くやることで、多くの気付きを得ることができる。簡単な労力でできるとても有意義なこと」と副業の魅力を話した。夢中になれる本業をより良いものにするため、満足のいく大学生活を送るために副業≠始めよう。

大学生の副業
 そもそも副業とは何か。明大校友会副会長の北野大氏(昭40工卒)は、副業を「枝葉みたいなもの」と大樹の一部に例えた。「枝葉(=副業)を出すことで幹(=本業)が太くなる」。本業を昇華するために必要なもの。それが副業だという。では大学生にとっての副業≠ニは何だろう。
 明大に、良い手本となる学生がいる。ライトノベル作家の悠寐(ゆうび)ナギさんだ。昨秋に講談社ラノベ文庫新人賞の佳作を受賞しており、作家という本業がある。そんな悠寐さんは大学4年間を「何をしても輝ける時期」と表現した。「大学に入ってから得たものは多い。執筆に生きている」。大学生活そのものが執筆活動という本業をより良くし、自らを輝かせる副業≠ノなっていた。
 私たちにとっても同じだ。学業やサークル、アルバイトや旅行。大学生活の全てが私たちの良い経験、副業となる。特に明大には、成長の種が大量に落ちている。合計200万以上の蔵書数を誇る図書館、筋トレができるトレーニングルーム…。何より、3万人を超える学生が一番の宝だ。地方から上京してきた学生や、海外からの留学生。明大には、多様性あふれる世界が広がっている。 それでも、ただぼんやり過ごしていては駄目だ。常に「自分のためになる何かを得てやる」という目的意識があればいい。

モラトリアム
 大学生活は、人生で最も自由で、最も重要な4年間だ。「これから社会に出て大人になると、身の丈を知る。自分の生活を安定させたり、自分の考えを肯定したいがために、他者の意見を受け入れなくなったり、新しいものに興味を持たなくなったりする」と羽田氏。大学で過ごす4年間、何だって経験した分だけ学びを得ることができる。これが大学生に与えられた最大の特権だ。そう気付くことができれば、この4年間はただのモラトリアム≠ナはなくなるはず。新しいことを始めるには絶好の季節。大きく一歩、踏みだそうじゃないか。【日野空斗】


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