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第482号 ラグビー部 明治復活

  ラグビー部  21世紀初の決勝進出 明治復活 古川組ありがとう

  あと1点、王者に及ばなかった。19年ぶりに決勝の舞台に上がった明治は9連覇を狙う帝 京大と対戦。前半7分に左センター梶村祐介(政経4=報徳学園)がトライを決め先制点を 挙げる。その後2トライを獲得し10 点リードで前半を折り返したが、後半で巻き返され 20―2で敗北。その差はわずか1点。王者を追い詰めたが優勝にはあと一歩届かなかった。

結束の1年
 悔し涙は1年間の努力の証しだ。試合終了後、バックスタンド席のファンに頭を下げた。左ロック古川満主将(商4=桐蔭学園)の目からあふれる涙が止まらなかった。「メ・イ・ジ!メ・イ・ジ!」。試合中、秩父宮ラグビー場に鳴り響いた明治コールに古川は「4年間やってきた中で一番の応援。温かい声もたくさんいただいて、プレーしていて幸せ」と感謝の意を示し、古川組は幕を下ろした。
 今年の明治は一味違った。19年間閉ざされた選手権決勝進出の扉をこじ開けたのは、歴代まれに見る4年生の団結力だ。春季は古川と梶村がケガで離脱。代わりに左フランカー前田剛(営4=報徳学園)や右センター鶴田馨(営4=筑紫)がリーダーシップを発揮した。メンバー外の4年生も決勝がある1月7日の最後までAチームを目指し、チームの士気は常に最高潮だった。選手権決勝前の最後のウオーミングアップ時には、4年生全員がグラウンドに下り、チームを鼓舞。快進撃の要因を聞くと「4年生主体となって、Aチームもそれ以下も関係なくやってくれたところに尽きる」と古川。これこそが古川組の最大の強みだった。
二つの変革
 昨年度、全国大学選手権3回戦で京産大にまさかの敗戦。試合後のインタビューで当時3年生だった梶村は「1年間曖昧だった。チームの形が見えないままきてしまった」と淡々と語った。例年、Aチーム入りするメンバーとB、C、Dチームの4年生のモチベーションの差は嘆かれていた。「早くシーズンが終わればいい」。後輩の前で4年生らしからぬ発言をする者も。毎年掲げるワンチームという目標からは一歩遠かった。それが顕著に表れたのが昨年度だった。
 古川組始動前に4年生がまず考えたことは、シーズン終盤に勝ち切れない要因。昨年度のチームを見て、その原因は明らかだった。「僕らは団結してぶれずに1年間やっていこう」(梶村)。4年生の団結がチームに必要不可欠だった。そんな中、サントリーサンゴリアスでチームディレクターを務めていた田中澄憲氏(平10文卒)がヘッドコーチに就任。「自分にとってラグビーというものが何なのか。選手が考えて主体的にやっていかないといけない」。チームに求めたものは主体性=Bやらされるだけの練習をやめ、選手自身で練習を考え取り組むように変化。さらに、オフの月曜日にはチームミーティングを新たに取り入れた。「A、BチームのミーティングもあればC、Dチームが選手ミーティングしたり、全体として取り組めていた」(古川)と、毎年悩まされていたモチベーションの差は生まれず、1年間をやり遂げた。
新しい明治
 『NEWMEIJI』を掲げてスタートした古川組。そこに込められていたのは「最後、日本一になった時に『生まれ変わった』と思えるように」(古田雄也・商4=国学院久我山)という4年生の思い。決勝戦後、4年生の口からは「『NEW MEIJI』は達成できなかった」という言葉が出てきたが、彼らが残した功績は大きい。19年破られなかった決勝進出の壁を破り、1点差で王者の背中に爪痕を残したのだ。そこに生まれ変わった明治の姿があった。「来年の選手権で明治と帝京大がまた戦って、今度は勝つのに期待したい」(古川)。最後は笑顔で後輩に優勝を託した。また来年、決勝で紫紺の活躍を見せてほしい。
【長谷川千華】


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