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取材に応じる清水


ボールパーク便り  ルーキー特集(5) 憧れの舞台へ 小さな守備職人の挑戦 清水頌太  

 
毎年恒例の硬式野球部ルーキー特集。今年も全国からトップレベルの選手が入部してきた。その中でも活躍が期待される注目の選手を全10回にわたって特集する。

 白球に食らいつく気迫あるプレーは、小さな体からは想像がつかない。清水頌太内野手(政経1=春日部共栄)は軽やかなグラブさばきから強肩を生かした安定した送球、臆することなく初球から狙っていく打撃が持ち味だ。高校2年夏の甲子園では大会初日の1試合目に1番打者で出場。大一番の舞台でも積極的な振りで初球を左前に運び、この回一挙5得点となる攻撃の口火を切った。チームは勢いそのまま初回のリードを守りセンバツ王者・龍谷大平安高を倒した。

 小学生の頃からやってきた遊撃の守備には自信がある。名門・春日部共栄高の門をたたいたのも守備でリズムをつくるチームだと聞いて「挑戦しよう」と思ったのが始まりだった。一生の思い出となった甲子園では外野に抜けそうな当たりを何度も止め、清水のモットーである思い切りの良いプレーでチームを盛りたてた。守備への情熱が人一倍ある清水にとって、高校の時からライバルは同じ遊撃を守る添田真海内野手(法1=作新学院)。高校時代に練習試合をする機会が多くあったからだ。チームメイトとなった現在は「学べることも多い」と近い距離から刺激を受け、切磋琢磨しあう関係だ。

 高校最後の1年は決して順風満帆とはいえなかった。主将としてチームを引っ張っていく立場となった高校2年の秋。甲子園を終えた後も好調を維持していた。しかし秋の大会を終え右手首に違和感を覚えると、診断の結果は有鈎骨骨折。治療の遅れが響き春の大会は棒に振ってしまった。療養中は打つことも投げることもできなかったため体づくりに専念するしかなく、結局ケガから復帰したのは夏の大会前。「思った以上のプレーができなくて悔しい思いだった」。主将として迎えた高校最後の夏は埼玉県大会3回戦で逆転負け。不完全燃焼で夢の舞台への切符は手からこぼれ落ちてしまった。しかしケガで思い通りにいかなくても常に主将としてできることを考えていた。チームの中に入れるようにと、ひたすら指示や声を出すこともそのうちの一つ。その姿を見て監督も清水のことをケガ人ではなく、一選手として見てくれた。「やることはしっかりやろう」。ケガに苦しみながらも主将としての役割を全うした。

 憧れていた舞台へのスタートラインに立ったばかりだ。小学生の頃に観た六大学野球の「気迫溢れるプレーや最後まで諦めないプレーが印象に残っていた」ため、今度は明大に“挑戦”した。5月ごろに右肩を故障したため公式戦のベンチ入りはできていないが、「ここに入ってきた以上はリーグ戦に出たい」と力強く語る姿は頼もしい。大学で雪辱を果たすため現在は復帰に向けて体を大きくして力を付けている。新たな姿で戻ってくる足音がもう聞こえてくる。

[浜崎結衣]

◆清水頌太 しみずしょうた 政経1 春日部共栄高 168cm 68kg 右/右 内野手
刺激を受けているのは吉田大成内野手(国際4=佼成学園)。捕ってからの速さ、肩の強さを目標にしている。次回のルーキー特集は8月27日(土)喜多真吾内野手(法1=広陵)です。お楽しみに。




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