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取材に応じる伊勢


ボールパーク便り  ルーキー特集(2) 限界突破 背番号10を越えろ 伊勢大夢  

 
 毎年恒例の硬式野球部ルーキー特集。今年も全国からトップレベルの選手が入部してきた。その中でも活躍が期待される注目の選手を全10回にわたって特集する。

 九州屈指の実力派右腕が明大の門をたたいた。伊勢大夢投手(営1=九州学院)はコースに散らし、打たせて捕るピッチングが持ち味の選手だ。高校次は最上級生として春の選抜大会と夏の甲子園大会に出場。どちらも初戦敗退に終わったがエースとして力投を見せた。

 日本一の夢は明大で叶える。熊本大会の全6試合で完投勝利。チームを甲子園の舞台に導いた伊勢は誰もが認める九州学院のエースだった。常にチームが勝つことだけを考えマウンドに上がり、キャッチャーミットにボールを投げ込んだ。そんな伊勢には忘れられない試合がある。高3の夏。甲子園大会初戦、石川県の遊学館との一戦だ。春の選抜大会の雪辱を晴らそうと意気込んで挑んだこの試合。2回表に自ら先取点となる適時打を放ち流れをつかみかけたが、大舞台への緊張と力みからか3回と4回に続けざまに得点を許してしまう。9回に1点を奪い取る粘りを見せたものの、序盤の失点が響き3―5で敗退。ここ一番でチームを勝たせられなかった悔しさに涙をこぼした。春、夏ともに甲子園で初戦負け。卒業後は社会人チームに入ることを希望していたが、全国での無念の敗退が伊勢の心に引っかかった。まだ、満足のいく結果が得られていない。監督の勧めもあり高校の先輩・萩原英之外野手(営4=九州学院)がいる明大への進学を決意。活躍の舞台を六大学へと移し、さらなる高みを目指す。

新人戦で圧巻のピッチングを見せた
新人戦で圧巻のピッチングを見せた

 大学入学後は慣れないことの連続だった。春の米国キャンプに帯同できた1年生は4人だけ。伊勢はそのうちの一人だ。初めは戸惑いがあったものの「明治の一員になれた」ことを実感。球速も自己最速を上回る144qをマークし、当初の不安をよそに確かな手応えをつかんだ。高校次との一番の違いは寮生活になったこと。洗濯などの身の回りのことは自分でして、勉強以外の時間は野球に没頭できる環境に身を置けるようになった。今まで支えてくれていた母親のありがたみを再認識したことは言うまでもない。
 「やれるだけやって限界を越えろ」。高校時代に体づくりなどに造詣が深い副部長から言われた言葉だ。野球の技術にせよ日々のトレーニングにせよ、自らへの負荷なしに新たなことを身につけることは不可能に近い。生半可な努力では手に入るものも入らない。伊勢もその考えの下に人一倍練習に勤しんできた。高校時代はピッチングにむらがあったが、今はそんなことは言っていられない。調子に関わらず常に結果が求められる。成長するために、首脳陣の期待に応えられるように尽力する毎日だ。
 越えたい壁がある。同じく九州出身の明大のエース・柳裕也主将(政経4=横浜)だ。リーグ戦での活躍はずっとスタンドから見ていた。「一人だけマウンドでの覇気が違う」とこの数ヶ月、偉大な先輩の背中の大きさを感じた。練習している際の誰も近づけない雰囲気やピッチングに対する意識など、自分にはないものを持っている。「3年後には肩を並べられるような選手になりたい」。目指す壁は大きく高い。目標は六大学を、日本を代表するピッチャーだ。尊敬する先輩から多くのことを学び、チームの勝ちに貢献できる選手になる。

 一試合でも多く試合に出たい。春季リーグ戦こそ出番はなかったものの、新人戦では大事な場面で登板し2つの白星を挙げた。19日の夏季オープン戦でも先発起用に応え、7回7安打自責点0、6奪三振と好投。首脳陣へのアピールはばっちりだ。伊勢の挑戦はまだ始まったばかり。高い理想を目指し、いっそうの飛躍を誓う。

[谷山美海]

◆伊勢大夢 いせひろむ 営1 九州学院 182p81s 右/右 投手
「ライバルはあいつと長江(理貴投手・文1=帯広緑陽)」と森下暢仁投手(政経1=大分商)を指さしてニヤリ。春の米国キャンプにともに参加した3人は、キャンプ参加当初は球速が全く同じだった。切磋琢磨できる2人の存在が、伊勢にとって一番の刺激となっている。
次回のルーキー特集は8月21日(日)長江理貴投手(文1=帯広緑陽)です。お楽しみに。



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