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団体戦2位が懸かる場面で力を発揮した上野

ウエイトリフティング部  5年ぶり団体入賞2位 4人が表彰台へ/東日本大学対抗選手権

◆7・2〜3 第44回東日本大学対抗選手権(埼玉県上尾市スポーツ総合センター)
▼56s級
 3位 佐藤彰
 5位 後藤
▼62s級
 2位 中野
 3位 永原
▼94s級
 5位 元木
▼105s級
 4位 針生
 6位 山本
▼+105s級
 3位 上野
▼団体
 2位 明大
 インカレの前哨戦である、東日本大学対抗選手権が埼玉県上尾市スポーツセンターで行われ、明大は団体で2位と躍進した。個人では56s級で佐藤彰紀(営4=常翔学園)が3位、62s級で中野景介(総合3=須磨友が丘)が2位、永原祐志(法4=熊本西)が3位。+105s級では上野祐脩(政経3=東京学園)が3位で表彰台に上がった。

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◆東日本大学対抗選手権 明大出場者の成績◆
選手名
階級
スナッチ
順位
点数
ジャーク
順位
点数
トータル
順位
点数
総合点数
佐藤彰
56s級
× 95s
○ 95s
○ 100s
1位
8点
○ 114s
○ 117s
× 121s
4位
5点
217s
3位
6点
19点
後藤
56s級
○ 88s
× 91s
○ 92s
5位
4点
○ 120s
○ 124s
× 126s
3位
6点
216s
5位
4点
14点
中野景
62s級
○ 107s
○ 110s
× 113s
2位
7点
○ 130s
× 133s
× 133s
4位
5点
240s
2位
7点
19点
永原
62s級
○ 105s
× 109s
× 110s
3位
6点
○ 127s
× 132s
○ 133s
3位
6点
238s
3位
6点
18点
元木
94s級
× 121s
○ 121s
○ 126s
4位
5点
× 145s
× 145s
○ 146s
5位
4点
272s
5位
4点
13点
針生
105s級
○ 123s
○ 126s
×128s
5位
4点
○157kg
○160kg
○163kg
3位
6点
289kg
4位
5点
15点
山本
105s級
○ 120s
× 124s
○ 124s
8位
1点
× 160s
○ 160s
× 164s
6位
3点
284s
6位
3点
7点
上野
+105s級
○ 130s
○ 135s
○ 140s
2位
7点
○ 171s
○ 180s
× 190s
3位
6点
320s
3位
6点
19点


“得意のスナッチで稼ぎ2位入賞を果たした佐藤彰<"align=right
得意のスナッチで稼ぎ2位入賞を果たした佐藤彰

[56s級]
 高みを目指すからこその反省だ。後藤に続いて56s級に出場した佐藤彰はスナッチ100kg、ジャーク117s、トータル217sで3位となった。5月の全日本個人選手権でたたき出したスナッチ自己ベストの100sをまたも成功させ、スナッチでは貫禄の1位。しかし、1本目の95sを取り逃し、もう一歩先のステージは見えなかった。「練習ではスナッチ102sで自己ベストを更新していて調子は良かった。一本目を落としたのが一番の反省」。団体戦トップバッターの重量に重圧を感じた。不調だったジャークは5位と粘りをみせ、トータルの上位を守り切った。「全日本ではジャーク130sは取れるように」。具体的な目標を定め、冬でのリベンジを誓った。

 悔しさがにじみ出た。ジャーク3本目、126s。挙げればトータル218sで表彰台が確定する場面だったが、クリーンで失敗。後藤は仰向けのままプラットに倒れ込んだ。「立っている途中で意識がなくなってしまった」と久々の立ちくらみで表彰台を逃す結果に。得意でありながら、あまり調子がよくなかったジャークでの失敗に「しっかりと配慮しながらやればいけた」と悔いが残った。
 全日本個人戦から補強をメインに行いジャークの記録も安定し、調整は順調だった。しかし2週間前にピーキングが少しずれ、さらに1週間前には腰と肘をケガ。今大会も痛みを抱えながらの出場と万全の状態には持っていくことができなかった。計14点を獲得したが「東だけだともっと取りたかった」と全日本インカレを見据え、満足はしていない。あまり記録を伸ばせなかった前期の反省を生かし、勝負の夏を迎える。
“62s級では2人が表彰台に立った。左が2位中野<"align=right
62s級では2人が表彰台に立った。左が2位中野

[62s級]
 昨年同様、62s級に出場した中野。試技前に想定外の事態が発生した。1回目の検量時に規定の体重56sをオーバー。「検量でひっかかったのは高校のとき以来」。急きょ長袖長ズボンのジャージに身を包み、体育館の周りをランニングして汗を流した。無事、2回目の検量でクリア。しかし、ランニングしたことで下半身に疲れが残り、その影響の不安を抱きながらの試技となった。結果はスナッチ110s、ジャーク130s、トータル240sで2位入賞。昨年の3位から順位を一つ上げてみせた。「減量がうまくいかなかったせいで余計な体力を使ってしまった」。足に疲労感を感じながらの試技に心残りはあるものの、計19点を獲得。十分に役割を果たし、2日目の選手たちにバトンを託した。
“満足の結果は出なかった永原<"align=right
満足の結果は出なかった永原

 個人3位、18点獲得の結果にも永原に笑顔はなかった。スナッチ105s、ジャーク133sのトータル238sは今季一番悪い記録。5月21日に行われた全日本選手権ではトータル254sで4位に入ったが、そこから気持ちを持ってくることができなかった。団体における予想得点は獲得したものの「最低限の仕事だけ」と自らの記録を鑑みると納得できるものではない。「ふがいない試合をしてしまった」と募るのは後悔の念。今までは攻撃的にいっていたが今大会では消極的な重量選択になり、メンタル面での課題が浮き彫りとなった。「いい薬になった」と今大会をきっぱり総括。後期には国体、全日本インカレと責任ある大会が控える。今回の悔しさを胸に刻み、ラスト半年に挑む。

[94s級]
 調整不足が結果に響いた。94s級は本来、松本康貴(政経3=常翔学園)が出場予定だった。しかし、大会の1週間前に元木に白羽の矢が立った。「自分は全く出ないと思っていた」と本人も驚きを隠せなかった。この大会が元木自身初の団体戦。限られた時間の中で調整を続けたが「1本目を取れず、流れを崩してしまった」。スナッチ、ジャークともに1本目を失敗。1本目の121sの失敗を引きずり、2本目、3本目と成功したが、結局今大会では126sにとどまった。「結果的にはよかったが、1本目を取れなかったことが駄目だった」と唇を噛んだ。本来得意のジャークは最初の2本を失敗。それでも3本目で146sを記録し、3位の法大との激しい2位争いを1点差で逃げ切った。「団体戦の重みを感じた」と1点の重みを実感した。インカレに向けて「メンタルを強くして、確実に1本目を取りすべて成功出来るよう頑張りたい」と決意を口にした。団体戦で得た大きな収穫を、インカレにつなげる。

[105s級]
 プラット上で主将が吠えた。針生はスナッチ126s、トータル163s、トータル289sで4位。今までの94s級から一つ階級を上げての出場となった。スナッチ、ジャークともに5月の全日本個人選手権から3s記録を伸ばし、ガッツポーズをみせる場面も。「成功率は最近の中で一番良かった」と5本成功。主将としてチームを率いる針生だが、団体戦の出場は今大会が初めて。同階級に出場した山本が実力を発揮できなかった中、確実に得点を重ね表彰台にあと一歩まで迫った。「調整がうまくいったことが大きい」。今まで大会前日は練習をせず体を休めていたが、今回は変えた。前日にも練習を行い最終調整。それが功を奏した。しかし満足の結果には遠く、チーム全体で4人が表彰台に立つも「今のままだったら全日本インカレでは通用しない」ときっぱり。12月全日本インカレに照準を合わせ、熱い心でチームの先頭に立つ。

 「何も変わってない」。開口一番、山本琢人(政経4=熊本西)は悔しさをにじませた。昨年を下回る「6位」という結果を、ただ受け止めざるを得なかった。スナッチは1本目の120sを難なく成功も、続く2本目の124sで失敗。3本目は成功したが、ジャークの成功は2本目の160sのみ。昨年と同じトータル284sも、順位は昨年を下回った。「調子は良かったが、暑さという環境にやられた」。この日の外気温は今年最高の36℃。加えて体育館内の暑さに「スタミナも削られ、集中を維持できなかった」と淡々と言葉を続けた。調整法方法にも低迷の原因があった。「何を優先すればいいのか分からず、環境に対応する練習もやってなかったのは問題」と猛省した。今後は調整法の変更に取り組む。「これまでは妥協して、コーヒーなど余分なものに手を出していた。体から毒を抜き、食事法も変えていかなければならない」。そして強い口調で新たな目標を掲げた。「全日本インカレ表彰台と国体表彰台」。成長した自分を、秋に見せつける。

[+105s級]
 上野はスナッチ140s、ジャーク180sのトータル320sで3位。昨年12月の全日本インカレでは、ケガで棄権するという苦い経験があった。この半年間、ケガが続き記録が上がらなかった。5月末にようやく復帰を果たし迎えた今大会。この数週間、130sまでしか触っていなかったスナッチを見事140sまで成功させ、格上の比嘉(法大)を破り2位。このスナッチでの得点が決め手となり、明大の団体準優勝が確定した。「やっと自分らしい試技ができた。(自分次第で準優勝が)ここで決まると分かっていたので、あとは挙げるだけだった」。ジャークでは2本を難なく成功させた。3本目に挑戦した191sは明大の大学記録。自己ベストの185sを大幅に超える重量は惜しくも失敗。「今後もチームの点数のために自己ベスト以上を挙げる場面もあると思う。そこで成功できるように」。頼もしい重量級の完全復活だ。

 今大会表彰台には4人上がり、団体順位も昨年を大きく上回る2位につけた明大。3位の法大とは1点差という、手に汗握る展開に競り勝った。2011年の東日本優勝以来の団体入賞。試合後、本多達雄監督は選手をたたえた。「法大と競ることは試合前から分かっていた。力を出し切れば勝てるっていうところで、期待に応えてくれた」。インカレに向けて弾みがついた。成功率のばらつきなど課題も見つけた。「記録もまだまだ。全日本で戦えるチームに」(針生)。今大会の収穫と課題を、秋にぶつけていく。

[谷澤優佳・星川裕也・柴田祐太朗]

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