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チームの主軸を担った佐野恵


東京六大学野球 2016〜春〜  (29)全日本大学選手権前インタビュー 佐野恵太、吉田大成  

 粘りの野球で3季ぶり38度目のリーグ制覇を達成した。優勝校では最多タイとなる16試合を戦い、全カードで1敗を喫しての完全優勝は史上初。柳裕也主将(政経4=横浜)を中心にチーム力で勝ち抜いた。全日本大学選手権では35年ぶりの春日本一を懸け、全国の強敵に挑む。
 佐野恵太内野手(商4=広陵)は今季打率3割2厘、3本塁打、12打点をマーク。昨秋に続いて自身のキャリアハイを更新し、2季連続となるベストナインに輝いた。開幕前、慢心を諫められ開幕はベンチスタートとなったが、バットでレギュラーに返り咲いた。大学日本代表候補に選ばれるなど、大学屈指の選手へと成長した佐野恵に話を伺った。(この取材は6月4日に行われたものです)

――ケガの具合はいかがですか
今は治療中ですけど、もうバッティングもできるぐらいにはなりました。やった直後から痛くて、その試合はかばいながら最後まで。脱臼をしかけていて内出血みたいな感じになって、1週間は安静だったんですけどそこからはすぐにバッティングを始めました。

――優勝の瞬間はいかがでしたか
スタンドから見ていました。ずっと接戦でピンチも何回かあって祈ることしかできませんでした。はらはらしながら応援して、最後ユニフォームを持ってマウンドに走っていってくれてたんで感動したっていうか、頑張ってきて良かったなって思いました。そのときはユニフォームを持っていってくれてるのは知らなくて、インタビューのときに柳が言っていたのを聞いたり写真とかも見せてもらったので知りました。

――キャリアハイを更新しましたがシーズンを振り返って
今シーズンはオープン戦からああいう状態だったので、結果をいちいち気にせずに試合に出られたことが今の結果につながっていたと思います。1試合1試合あとがないっていう気持ちでい続けて、今までで一番いい結果が出てくれたので、そういうところが影響してるのかなと。1人1人が自分のことよりもチームを思ってやっていたので。

――特に前半は打球が良く飛んでいたように見えました
東大戦とか最初の方から調子良く入れたので、最終的に良い結果が残せたのはあるのかなと思います。オープン戦はほとんど出られなくて、(東大戦で)6本ぐらいヒットを打ってそのまま流れに乗れたと。ぶっつけでリーグ戦って感じだったんで、最初の2試合は途中から出てゲーム勘どうこうっていうよりは必死にやってるって感じでした。

――全カードで1敗という異例のシーズンでした
油断してたわけじゃないですけどまさか東大に負けるとは思わなかったんで。先輩が負けたのを見たこともありませんでしたし正直びっくりしたというか、この先どうなるんだろうっていう不安もありました。3カード目4カード目からは途中1勝1敗になっても3戦目で絶対に勝とうって。本当は2試合で勝てるのが一番良いんですけど、全カード取れたんで最終的には良かったかなって思います。

――東大戦で負けた後に選手だけでミーティングをしたと聞きましたが
普段はいつも試合から帰って練習するんですけど、その日は練習じゃなく、自分達のことをもう一回見直そうってグラウンド整備をして寮の掃除をして。でも、それがあったから今があるんじゃないかなと思います。もしあのとき東大に2連勝して『いけるんじゃないか』っていう気持ちでいたらどこかでこけていたと思いますし、最後まで気を引き締めていけたのはあのミーティングがあったからだと思います。

――他の面で優勝できた要因はありますか
試合のことで言うと柳(裕也投手・政経4=横浜)が良く投げてくれました。あとはみんながサポートに回ってくれているのが大きかったです。帰ってきてバッティングをするってなって、メンバーがみんな2時間でも3時間でも打っている間ずっと一緒になってくれて。下級生も毎日遅い時間まで手伝ってくれて、そういうのがないと練習時間も厳しいですし、特に明治大学は部員数が多いのでサポートをしてくれている人の存在が大きいです。

――今年のチームの特徴は
去年の4年生がいなくなってたくさん戦力が抜けてましたし、自分達の代はあんまり去年試合に出られてなかったので戦力とか経験がない分、逆に着飾ることなく勝ちに貪欲になれたのが良かったのかなと思います。今年はベンチがめちゃくちゃ声出すんですよね。去年も出していましたけど今年は特に。それが自分達の戦い方だってリーグ戦の途中で気付けたので。3年間ぐらいベンチに入ってますけど今年はそこが特に今までと違うなって。経験がない分『声を出そう』とかそういうことを大事にできたのが良かったんだと思います。

――日米野球代表候補に選ばれましたね
地方からも良い選手がいっぱい集まってくるので楽しみでもあり、不安でもあります。これから全日本選手権で活躍してその流れでいくのが一番だと思います。素直に嬉しいですし、選ばれたいとも思っています。

――全日本選手権に向けて意気込みをお願いします
負けたら終わりの一発勝負なんで、リーグ戦はずっと2勝1敗とかで来ましたけど次は1敗もできない大会だってみんなで話してます。柳が投げるときも他のピッチャーが投げるときも野手が頑張んなきゃいけないなって個人的にも思いますし。明治は35年ぶりですし、リーグ戦であれだけ苦しい戦いを勝ち抜いてきたので日本一になりたいなって。簡単にはいかないとは思いますけど、1試合1試合自分達の戦いができるように個人的にも活躍できるように頑張ります

――ありがとうございました。

◆佐野恵太 さのけいた 商4 広陵高出 177cm・77kg 内野手 右投左打

佐野恵 昨季・通算成績
試合打数安打二塁打三塁打本塁打打点盗塁犠打四死球打率
今季
14
53
16
12
.302
通算
52
182
41
13
30
16
.256





攻守の軸に成長した
攻守の軸に成長した

 攻守の軸に成長した。吉田大成内野手(国際4=佼成学園)は開幕前にチーム5人目の副将に就任。試合では率先してゲームキャプテンの役割を務め、課題であった打撃でもチームに貢献した。そして念願のベストナインも受賞。充実のシーズンを過ごした吉田大にお話を伺った。(この取材は6月4日に行われたものです)

――今季を振り返って

秋のリベンジをしたいという思いで臨んだ春のリーグ戦でしたがチームとしての目標の優勝が出来てよかったというのと、個人としての目標であるベストナインを取ることができて、結果だけ見たらすごく良かったシーズンです。(ベストナインは)石井(早大)が追い上げてきてて結果で見たら僕は負けてるので、うれしかったですけど多分石井は納得いってないな、というのが納得いっていないです。打撃もですけど守備も悪送球3つなので、守備だけはやっちゃいけない選手なのに、そこでやってしまったのは悔しいです。(守備で貢献しながらも簡単な送球ミスをしてしまったがなぜか)気持ち的にボロ勝ちしてたり負けてたりみたいなときに、自分を上手くコントロールできていなかったのと、あとは実力的な問題です。

――開幕前に副主将に就任されました
(決まったのは)リーグ戦前で、アメリカキャンプ終わってすぐです。アメリカキャンプ中に『ちょっとお前副キャプテンあるかもな』と言われていて、でも何か変わったというわけでもなくて、ゲームリーダー的なのは俺がやろうって考えだったので、別に自分がこうしようああしようではなくて、自分のスタイルをそのまま続けていったので、苦しかったとかはないです。(監督からは何か言われたことは)特にないです。『お前副キャプテンやるからみんなに挨拶してくれ』ってだけです。(ゲームに出つづけた副キャプテンとして)柳が投げてるときは常に自分が引っ張っていこうというか、柳が投げてるときに柳にキャプテンの仕事をさせたらいっぱいいっぱいになっちゃうと思うので、柳が投げてるときは全部自分がキャプテンの代わりをやってたりしました。柳がどう思ってるかわからないですけど、少しはカバーできたんじゃないかと。

――印象に残っている試合は
チームとしては東大2回戦なんですけど、あれで負けたのが今思えばチームにとってはいい負けだった、次に繋がる負けだったと思います。リーグ戦で勝つのは簡単じゃないぞって引き締められた試合でした。一番苦しかったというか、勝って良かったのは法大戦。法大が一番きつかったです。あれ勝って、優勝が見えてきました。昨年の秋負けてるから嫌なイメージがあるのと、振ってくるバッターが多いので常に気を引き締めないと、どれだけ点差があってもいつひっくり返されるかわからない嫌なイメージがあって、法大戦が一番苦しかったです。(吉田選手は法大戦で安打を多数放たれましたが)法大のときはアウトになるつもりがない、絶対アウトにならないと思いながら打席立って、昨年の秋やられたから絶対やり返してやるって思いだけでした。あとは技術的に法大戦の前に気付いたのがあって上手く気持ちと自分の体がマッチした感じです。(技術面での気付きは)ただ足を上げないようにして、すり足にしただけですけど、それだけでタイミングが取りやすくなりました。ずっと右の股関節が上がってこういう(あごを上げて上を見る)ふうに見る悪い癖があったんですけど、それを直さないとやばいなと思って、どうしたらいいかと思ったらすり足で打つことだと思って、やったら本当にうまくはまってくれて打てました。(技術面で参考にした人は)ツーストライクに追い込まれてからヤクルトの川端慎吾選手が言ってたツースリーに持っていく打ち方を、技術としては頭に入ってたんですけど使い出したのは法大戦で、ツーストライク追い込まれてから何本かポンポンと打てました。もうこの形で行こうと決めたのも法大戦なので、あれを最初からやっとけばよかったなと思ってます。追い込まれても怖くないというか、追い込まれてこっちが腹くくるので、そんなに怖くないし、ストレート来てもファウル打てるし形ができたというか、自分の形が見えました。

――東大2回戦では敗戦を喫しました
試合後監督に、いつも試合終わってから練習するんですけど、練習はもうしないで、一回足元見つめ直せと言われて、それぞれ掃除したりとか、グラウンドを整備してなんで負けたんだろうと。みんな一人の時間が出来るので、それでそれぞれ考えて。チームで話したのはやはり勝つのは簡単じゃないから、できる準備とかしっかりやって試合に臨むことが大事だと。なのでより一層試合前の準備とか、試合の気持ち的にも一球に対する重みとかにみんな気付けたと思うんで、あの試合があってよかったです。

――開幕前に長打を増やしたいとおっしゃっていましたが二塁打4本という結果は
いい打球打てば抜けていくので、低くて強い打球を打っていこうと考えていました。でもまだ全然納得はいっていないので、もっと打てたらなって思いますし、増えたことはいいですけどまだあまり満足はしてないです。よくコーチとかが言うんですけど試合で困ったら自分の正しいフォームが一番助けてくれる、とおっしゃっていて、正しいフォームで打てばヒットゾーンに飛ぶし、ちょっとでも自分のフォームを自分で崩してしまったらいい当たりでも捕られちゃうと。正しいフォームで打てばいい打球が飛ぶので、そしたら長打も増えますし、調子が悪くても自分の正しいフォームをちゃんとできるかどうかが大事じゃないかと思います。(正しいフォームは確立したか)自分の悪いところが何となくわかってきたというだけで、ベストっていうのはないと思うので、常にベストを探しながら。まだまだじゃないですか。

――立大3回戦で最後の遊飛を捕った時の気持ちは
とにかく昨年の4年生に本当申し訳ないことをしたので、4年生もスタンドにいたんですけど、やったみたいな。昨年の秋は取り返せないので、その分後輩たちに何か残せたらいいなと思って、明大に恩返し出来たらいいなと思っていたので、優勝という形で少しは恩返しできたかなと思います。

――リーグを通して苦しかったことはありますか
リーグ戦はきつくて当たり前なので、楽じゃないですが東大2回戦負けたのが一番、明大のユニフォームに泥を塗ってしまったというか、言い方は悪いですけど、一生懸命東大もやってるので。僕たちとしては明大のOBが築き上げてきたものに、ちょっと泥を塗ってしまった形になったので、それは申し訳ないな、と。明大にプライドを持ってやっているのに、東大に負けてしまって悔しかったというか、重みを感じましたね、明大のユニフォームに。

――全チームから一敗しての完全優勝でした
試合やりすぎですけど粘りの明大の理想形じゃないですか。昨年はスターがいっぱいいて、でも今年は昨年からのリーグ戦経験者が少ないので、総合力で、チーム力で、という形でした。その結果チーム力でみんなで粘れて、負けた試合もだいたい最終回とかバンバンと打って、明日に繋がるような勝ち方だったので、3戦目行っても僕らのペースみたいな。明日勝てばいいしみたいな感じで上手く切り替えできたのがよかったと思いますね。
(優勝の要因は)普段からみんなそれぞれ緊張感ある中で練習しますし、冬も滅茶苦茶走って試合の体力も付けますし、試合期間中の空き週も明大って走るので、体力を付けて試合に臨んでいます。常に試合を通じてうまくなっていくぞっていうのがあるので、自分のことだけ考えてもリーグ戦前の自分と今の自分だったらとてつもなくレベルアップしてるという自信はあります。みんなもそうなので、試合を通じて強くなれる。そこがうちの強みじゃないですか。(個人としてはどんなところがレベルアップしたか)ショートとして、チームの副キャプテンとして自覚ができました。自分はチームの軸にいるという感じが試合を重ねるごとにどんどんしてきて、例えば東大2回戦のときも同点打打ったんですけど、あの時も自分やらなきゃだめだなというか、結局昨年はどこか4年生に頼っていた部分があったので、今年は自分がやらないと勝てないというか、より一層、副キャプテンというポジションもあると思うんですけど自覚が生まれました。

――全日本の目標をお願いします
チームとしては35年くらい春優勝してないらしいので、優勝。一緒なんですけど、日本一取るっていうのと。六大学ってそれぐらいのリーグだと思うので、六大学代表として日本一を取るっていうのと、個人としては優勝に毎試合貢献することです。(意気込みは)日本一です。

――ありがとうございました。

◆吉田大成 よしだたいせい 国際4 佼成学園高出 174cm・73kg 内野手 右投左打

吉田大 今季・通算成績
試合打数安打二塁打三塁打本塁打打点盗塁犠打四死球打率
今季
16
54
15
.278
通算
46
126
29
13
13
.230





[尾藤泰平・原大輔]

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