検索
 HOME > ラグビー部


MUST WIN  (4)「紫紺を新時代へと導く」 BKリーダー兵頭水軍・梶村祐介  

 自分に、仲間に、相手に勝つ。20年ぶりの日本一になるために。桶谷組が掲げたスローガンは「MUST WIN」だ。関東大学春季大会の初戦・流経大戦の前日まで、覇権奪回に燃えるリーダー陣それぞれの思いを紹介する。

 第4回は、BKリーダー兵頭水軍(農4=仙台育英)と梶村祐介(政経3=報徳学園)。重戦車だけでない、「BKの明治」へ。リーダーとして紫紺を新時代へと導く2人の今に迫る。

<兵頭>
――BKリーダーに決まった時の感想は

 チームを引っ張っていかないといけないなという自覚をすぐに持ちました。それと、自分は去年試合に出ていないので、結果を出してないのにチームを引っ張っていけるのかという不安もありました。でも、チームの中で自分は意識を高く持ってやってきた自信はありました。だから、努力でカバーしようという意気込みをもちました。

――プレッシャーはありますか
 あります。BKリーダーのくせに試合に出ていないと周りからの批判もあると思います。それに、そんな選手がチームを引っ張っていけるのかと思われているかもしれないです。けど、自分はAチームでもCチームでも常に気持ちは変わっていませんでした。Cチームだからマイナスな気持ちで試合や練習に臨むことはなかったし、常に高い気持ちで、ずっと、やってやろうと思っていました。

誰よりも体を張る
誰よりも体を張る


――明治と言えばFWと言われることが多いです
 去年の明治のBKをみて、周りから明治のBKは強いと言われるようになりました。コーチ陣からも話がありましたが、明治のBKも注目されるようになって、期待されていると思います。明治=FWではなく明治=BKとなるくらい強くなりたいです。

――今年の明治の雰囲気は
 一人一人が強くならないとという自覚を持っていると思います。去年は日本代表経験がある人が多くて、煕さん(田村・平28営卒・現東芝)という核になる人がいました。煕さんはチームの精神的支えでもあったし、プレーにおいても厚い信頼がありました。今年はそういう核になる選手がいないし、自分たち一人一人がやっていかないとだめなんだという自覚が選手それぞれに去年よりあるのではないかと思います。

――具体的に指示していることはありますか
 コミュニケーションとリアクションです。コーチ陣からのアドバイスや選手同士のやり取りに対してのリアクションが薄いと言われ続けています。リアクションは試合中も大事になると思うし、今年の明治の戦い方にはコミュニケーションが大きく関わってくるので、特に指示しています。

――今年から新たに池田渉BKコーチが加わりました
 渉さんとは早い段階からとても良い関係を築けています。渉さんは良く共通認識と言っています。一人が知っていても、もう一人が知らなかったら意味がないと。スクラムハーフはFWともBKともコミュニケーションをとらないといけません。FWとBKをまとめる役がスクラムハーフだから、共通認識をしろと指導されています。そういったこともあって、渉さんは私生活でも積極的にコミュニケーションを取ることを大切にしてくれています。

――理想のリーダー像は
 口だけにならない人です。自分から体を張って先頭に立っていくような人が俺の中での良いリーダーです。指示するだけなら誰でもできると思います。チームの中で、一番つらくてしんどいことをやって、それから全員に指示を出来るような人が理想のリーダー像です。

――今まで見てきたリーダーで思い出す人はいますか
 歴代の明治のリーダーのことを思い出します。1年生の時は圓生さん(正義・平26政経卒・現ホンダ)がキャプテンをやっていて、キャプテンなのに試合に出られないこともあって。けど、練習とか試合に対する態度は誰よりも高かったと感じています。プレーでは絶対的存在とは言えなくても、チームにとって彼がいなかったら士気が上がらなかったです。その点は俺にも通じるかなと思っています。来幸さん(勝木・平27営卒・現神戸製鋼)と駿太さん(中村・平28商卒・現サントリー)は、誰よりも体を張っていたと思います。その点は自分の理想のリーダー像とマッチしているなと。歴代のリーダーの姿を思い出しながらやっています。

――ご自身が強化していることは
 去年はディフェンスという強みができたから、それを継続して、今年はキックを強みにしたいです。今年のチームの課題がエリアマネジメントなので、しっかりキックでエリアを取っていって、敵陣で戦おうというのをフォーカスしていこうと話しています。どこからでもキックでエリアを取っていかないといけないし、スクラムハーフは一番前でキックを蹴るので、オプションができればスタンドオフに負担がかからないと思います。キックを強化して、スクラムハーフからエリアを取っていきたいです。

――ラスト1年の実感はありますか
 あります。結果を残さないといけないなと。自分自身もそうだし、チームとしても大学日本一になっていないので責任を果たさないといけないです。丹羽監督(平3文卒)も同じ時に明治にきて、4年間一緒にやってきたという思い入れもあります。だから、その分恩返しをしたいです。そのためには結果を残さないといけないです。監督は昔の明治の悪い伝統を全部良い伝統に変えてくれています。監督が1年目のときに比べてはるかに良い伝統ができてきています。明治は良い方向に変わっていて、それを一緒につくってきたのが丹羽監督。監督が変えてきてくれた分、俺らが結果を出していかないと。今年一年はそういった意味でも重要です。

――兵頭選手にとっての「MUST WIN」とは
 自分への「MUST WIN」は、全てにおいて妥協しないことです。楽をしたいという誘惑に勝ち、楽な選択を選ばないようにします。仲間への「MUST WIN」は、スクラムハーフのポジション全員に勝つことで、対抗戦にいるスクラムハーフにも勝ちたいです。公式戦に限らず合同練習、ユニット練習全てにおいて圧倒して、目指すのはもちろん大学日本一。それしかないです。

――ありがとうございました

◆兵頭水軍(ひょうどう・すいぐん) 農4 仙台育英高出 169p・72s
 BKリーダー。昨年は本職のスクラムハーフに加え、スタンドオフとしても数多くの試合に出場し活躍した。常に声を出しチームの士気を高める熱意と、周りのことを確実に分析する冷静さを併せ持つ。2013年度高校日本代表候補。


<梶村>
――昨年に引き続きBKリーダーに選出されました

 去年は煕さんからの情報を聞いて判断するという形だったけど、今年はそういう要の選手がいないので、僕がそこの要になっていろんな選手にいろんな情報を与えていきたいなと思います。ポジション関係なしに僕がそう言った存在になれたらいいなと思います。持ち味は突破するランであったりパスですけど、リーダーになった以上はランパス以外にもあらゆる面で試合をいいように運んでいきたいです。
チームの精神的支柱となることを誓った
チームの精神的支柱となることを誓った


――昨年を振り返るとどのようなチームでしたか
 去年は各ポジションに4年生がいたので、かなり頼もしいというか頼りがいはありました。結果は、ベスト4ということで一応年越しはしましたけどファイナルには行けてない。でも去年は明治の勝つ文化、私生活寮生活での文化を4年生は残していってくれたので今年は良い意味でそれらをつなげていきたいです。僕もリーダーにしてもらったので、上の人とコミュニケーションを取りながらやっていきたいと思っています。

――現時点でのBKはどのように映っていますか
 ハンドリングスキルであったり細かいスキル面では去年とさほど変わらないですね。ただそれが変わらないことがいいことかというとダメなので、ベースの部分を去年以上のものにしないと。去年みたいなペネトレーターがいるわけではないので、全員が高いスキルで走るという基本的なことを上げていかないと昨年以上のラグビーはできないと思います。理想は去年みたいなBK、見ていて面白いもの。去年の明治のラグビーは見ていてすごい楽しかったといろんな人に評価していただいたので、とにかくボールを散らして外で勝負したいです。明治は外のランナーがたくさんいるので、外のランナーを生かせるようにどんどんボールを動かしていきたいです。春シーズンはいろんな戦い方、いろんなことにチャレンジしていくことが大事だと思います。勝つことも大事ですけど、とにかくいろんなラグビーにチャレンジしたいです。攻め方とかオプションを試して、夏合宿、開幕戦という風につなげていけたらいいなと思います。

――リーダー会議などはありましたか
 たまに学生同士で集まったりはします。去年はFWBK一体となってボールを動かすということで今年もあまり変わらないんですけど、その中で少しアクセントを入れたいとか、違ったオプションを入れたいという要望がFWとBKから出たりしますね。まずベースの部分をどうやっていくかという話をします。去年と同じことをやっているとダメだなと思って新しいことをチャレンジしたい。

――BKの中でご自身の役割は
 僕は今年もセンターをやっていくと思うのでチームを前に出す。もちろん去年以上に前に出ていかないといけないと思いますし、リーダーに入ったということで試合中はチームがどんな状況になったとしても体を張って声を出し続けるということが重要だと思います。それがまた来年のチームにつながっていくと思います。

――梶村選手の目標である『チームの絶対的な存在になる』ために求められることはどのようなことですか
 みんなが試合中に少し慌てた時とかに僕が1番良い情報を伝えてあげること。プレーでもそうですけど練習でもチームの精神的主柱になる。今年新しいスタイルになるためには試合中よくしゃべること。苦しい状況の時にチームを鼓舞することで去年と違った自分になるのではと思います。頼られる存在になりたいです。

――梶村選手にとっての「MUST WIN」とは
 今年は帝京に限らずとにかくどの相手にも勝つということ。毎年毎年日本一と言っていて帝京ではないチームに負けているので、必ずファイナルステージまで行って上がってきた決勝戦の相手にしっかり勝って優勝したいです。

――今年1年間の意気込みをお願いします
 相手チームの中心となる選手のポジションを僕が突破する。相手の精神的主柱の選手を突破することでチームはかなり良い方向に向くと思います。春はここ2年間明治で試合できてないので今年は早い段階でチームの戦略に慣れること。長く組まないとわからないこともあると思うのでとにかくその選手の特性を理解したうえで僕が生かしていきたいです。

――ありがとうございました

◆梶村祐介(かじむら・ゆうすけ) 政経3 報徳学園高出 180p・95s
 BKリーダー。昨年の対抗戦では不動のセンターとして各試合で活躍を見せた。報徳学園高時代には『西の怪物』として花園で注目を集め、日本代表候補強化合宿練習にも召集された実力の持ち主。正確なパスやBK離れした強靭なフィジカルで相手ディフェンスを突破しチームを前進させる。2015年度U20日本代表。


[江原璃那子・長谷川千華]

●MUST WINのバックナンバー

ニュース
 
 この記事へのご意見はこちらからお寄せください。
 今後の明大スポーツ運営への参考にさせていただくほか、ご意見としてご紹介させていただく場合もございます。
 ※必ずEmailアドレスをご入力ください。
 ※htmlタグなど、一部本文中にご利用できない記号がございます。
Email: