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MUST WIN  (2)「自分に厳しくいかなければ、後輩たちは付いてこない」成田秀平副将  

 
 自分に、仲間に、相手に勝つ。20年ぶりの日本一になるために。桶谷組が掲げたスローガンは「MUST WIN」だ。関東大学春季大会の初戦・流経大戦の前日まで、覇権奪回に燃えるリーダー陣それぞれの思いを紹介する。 

 第2回は成田秀平副将(営4=秋田工)。現チームの中で最も紫紺を背負ってきたトライゲッターに、昨季の振り返り、副将としての役割、そして最終学年に懸ける思いを伺った。(この取材は4月20日に行ったものです。)


――まず、副将に就任された経緯を教えてください
 副将と言われる前から、主将、副将、BKリーダーの何かの役職には就けたいとヘッドコーチ(小村淳HC)に言われていました。自分たちは例年に比べ役職に就くのが遅く、2月の1ヵ月間は4年生全員でリーダーとしてチームを回していました。その期間は自分なりに覚悟を持って、自分がリーダーではない日でも積極的にチームを盛り上げようとしていました。そういった所を監督やコーチ陣が見ていたのかは分からないですが、最終的には自分からというよりは監督から副将のお話をいただきました。その時は「はい」と返事一つで受けました。

――返事をされた時のお気持ちは
 正直、うれしさというよりはプレッシャーがありました。去年は選手権で負けてはしまいましたが、数年ぶりに準決勝まで行けた。チームにとってプラスなことを、今年も継続していかなければいけないと感じています。試合に出ていた去年の4年生がごっそりと抜けた中でも、継続していかなければいけないというプレッシャーがあります。
紫紺を背負って4年目を迎える
紫紺をまとって4年目を迎える


――どういったところが期待されていると思いますか
 チームの中で恐らく自分が一番、Aチームに出場していると思いますし、1年生の時からの経験が一番多いと思います。そういった所を生かして自分がチームを引っ張らなければいけないと。多分そういう風に周りにも思われていると思います。

――目指すリーダー像は
 秋田工業高校の時もキャプテンをやっていて、その時はプレーで引っ張るタイプでした。試合で見せて「みんな自分についてこい」というスタイル。ただ、今年のキャプテンになった桶谷(宗汰主将・営4=常翔学園)もどちらかと言えばそういう口が少ないプレーヤーで、自分が同じようにしていたらチームはどんどん静かになってしまう。桶谷を支えるという意味で、もっと声を出していきたい。自分自身を追い込んで、それを見た後輩が「成田さんならついていける」と思われるようなプレーヤーになっていきたいと思います。

――昨年の副将も同じくウイングの齊藤剛希選手(平28営卒・現九州電力)がやられていました
 そうですね、剛希さんは練習中も試合中もコールがすごい出ていて、そこは自分が見習わなければいけないと思います。明早戦に途中から出てすぐのタックルのように、試合に出た時にプレー一つで流れを変えられるような、チームのことを持っていけるようなプレーも見習わなければいけないです。

――その中で、齊藤選手にはなかったご自身の強みとは
 難しいですね…。少し質問からずれてしまうかもしれないですが、今シーズンはフルバックも本格的にやっていて、キックを使う練習にも取り組んでいるのですが、去年の煕さん(田村・平28営卒・現東芝)のような、チームを後ろから指示できるところです。ポジションの話にはなってしまうかもしれませんが。見習うべき先輩が沢山いらっしゃったので、剛希さんや煕さんや紀伊さん(皓太・平28文卒・現中部電力)たちから吸収したことを出していきたいです。


――昨シーズンのご自身の振り返りをお願いします
 2年前よりもウイングとしてトライを取ることができましたし、自分のスピードを生かすプレーを出せたのはよかったと思います。ただ、最後の東海大戦では煕さんのケガで自分がフルバックに入った時に、アタック中心になってしまった。エリアとかを考えずに攻めてしまっていて、それが結局自陣でのミスにもつながってしまった。もっと頭を使ったプレーをしなければいけなかったです。

――自信につながったプレーはありますか
 昨シーズンだと、完全に余っていない状態でも自分の中でいけるなと思った時には抜けるシーンが多かったです。タックルされても弾いて前に走れるというのは自信になりましたし、強みにしていきたいと思っています。

――その裏にはどんな準備が
 やはりウエートです。下半身のウエートが効いていて、足腰の筋力が付いてバランスがよくなったんだと思います。ただ自分はまだまだ細いので、今年も継続していきたいです。

――印象に残っているトライはありますか
 明早戦のトライです。やっぱり1対1で日本代表の藤田さん(慶和・現パナソニック)を抜いてのトライは気持ち良かったですね。

――ディフェンス面も重視されています
 自分のプレーで「これはナイスタックルだ」というようなプレーはあまり印象に残っていないです。それよりは抜かれたシーン。選手権の流経大戦の時に外国人選手に対して上にいってしまって弾かれたシーンや、それ以外にも余っているのに詰めてしまったシーンなど去年はミスの方が頭に残っています。今年はそれこそ終わってから後悔しないように、しっかり春から反省を生かしてやっていきたいですね。

――対抗戦では優勝、選手権も準決勝進出を果たしました。チームとしての振り返りもお願いします
 もちろん、選手権で優勝できれば一番よかった。試合としては対抗戦の帝京大戦で後半残り4分、3点差で離されてしまったというのは非常に悔しかった。試合前から相手のディフェンスを研究して、BKでいけると踏んでいて、前半は予想通りで自分もボールを貰って走れていたのですが…。思った通りの展開をできていた中で、最後は力負けしてしまった。個人としても残り10分で代えられてしまって、最後まで出たかった、チームとして勝ちたかった、という気持ちが強いです。

――1年次に出場した選手権の東海大戦では、ご自身の決勝トライで勝利しました。そして昨年負けた相手は東海大です。何か因縁めいたものを感じます
 そうですね、僕らが入って来る前の年も明治が終わったのは東海大戦で。僕らのシーズンが終わるのは東海大というのがここ最近では多く感じます。チームとして東海大に限らず、外国人選手がいるところに苦手意識があると思います。帝京大も同じで。夏合宿はそれを改善するために外国人選手がいるチームとの試合を組んで貰っているので、そこの意識はなくしていきたいですね。

――今季から変わったことについても伺いたいです。まず、池田渉氏がBKコーチに就任されました
 よくチームを見てくださっているなと思います。まだチームに入ってから数週間ですが、BKだけではなく、チーム全体のことを見てくれていたり、プレーだけではなく人が話している時に聞く姿勢だったり細かいところを見て、注意されるときもあります。

――池田コーチの指導を実際に受けて感じることは
 渉さんもそうですし、山品(博嗣テクニカルアドバイザー)さんや他のコーチにも言われるのは「練習を楽しもう」というところ。楽しくなければやりたくなくなるし、楽しければ楽しいほどチームも盛り上がる。だらけることなく真剣に練習に取り組めています。自分も、毎回楽しもう、チームを盛り上げていこうという風に思っていますね。

15番のも視野に入れている
15番も視野に入れている

――先ほどのお話の中にもありましたが、今年は田村選手が務めていたフルバックが空いています。ウイング、フルバックのどちらに気持ちが向いていますか
 自分で「こっちがいい」というのはないです。チームの方針に合わせて、フルバックをやって貰いたいと言われたらフルバックをやりますし、ウイングをやって貰いたいと言われたらウイングをやります。どっちになったとしてもライン参加をしっかりして、ボールタッチを増やしていきたい。自分が沢山チャンスを作っていきたいと思います。

――フルバックをやる上でキックの練習もされていますか
 練習後、ウエート後は左右で蹴られるように練習しています。今年はエリア取りの部分がチームとして非常に大切になってくるので、タッチに出すキックやロングキックもしっかりやっています。

――いよいよシーズンが始まります。春の位置付けはどういったものでしょうか
 春は勝敗よりも内容をいいものにする。ずっと言っているのが結局は秋に勝てばいいので、右肩上がりで負けても試合の内容を重視して、次にまた同じミスをしないようにしていきたいです。どんどん上がっていけるように、春は内容で勝負します。それと個人として色々なことに挑戦していきたいです。さっき言ったキックや、新しいサインプレーだったりに挑戦していきたい。東日本セブンズで鼻を折ってしまったので、5月の半ばを目安に試合には出ることになると思います。

――チームとしての目標は
 もちろん、毎年変わらず大学日本一。帝京大を倒したいですし、自分自身としてもそこにフォーカスしています。日本一になれば日本選手権でトップリーグの選手とも試合ができます。自分は来年以降もラグビーを続けるので、そこにつながる1年にもしていきたいです。

――最後に伺います。ご自身にとっての「MUST WIN」とは
 「自分に勝つ」というのを意識しています。そこがないと次のステップにはいけないと思います。自分に厳しくいかなければ、後輩たちは付いてこないと思うので、自分が頑張っている姿を見て付いてきて欲しいです。そこが自分にとっての「MUST WIN」です。

――ありがとうございました

◆成田秀平(なりた・しゅうへい) 営4 秋田工業高出 176p・80s
 副将。秋田工業高3年次にはキャプテンとしてチームを花園ベスト8に導いた。高校日本代表、U20日本代表と世代別代表も経験。今季もトライゲッターとしての期待は大きいが、フルバックとしてもチームを盛り立てていく。


[小田切健太郎]


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