検索
 HOME > ラグビー部

強靭なフィジカルでもチームを引っ張る


MUST WIN  (1)「右肩上がりで最後に勝つ」桶谷宗汰主将  

 
 自分に、仲間に、相手に勝つ。20年ぶりの日本一になるために。桶谷組が掲げたスローガンは「MUST WIN」だ。関東大学春季大会の初戦・流経大戦の前日まで、覇権奪回に燃えるリーダー陣それぞれの思いを紹介する。

 第1回は桶谷宗汰主将(営4=常翔学園)。1年目から紫紺をまとい続け、ひたむきなプレーでチームをけん引し続けている。世代屈指の三列目にチームの状況と今季に懸ける思いを伺った。(この取材は4月20日に行ったものです。)

新チーム始動 桶谷宗汰主将「戦えないとは思っていない」(3月9日更新)の記事中のインタビューを踏まえた内容となっています。本記事と併せて、そちらもご覧ください。

――主将に選ばれた決め手は
 2月中の自分の頑張りを評価していただいた結果です。これといって特別なことはしていないですね。3年の時から学年リーダーをしていたので、2月中のイベントごととかでは自分が集合をかけたり話したりしました。

――ラスト1年の実感はありますか
 実感はしないといけないんだろうけれど、正直あまりないです。普通に生活していてラスト1年かあ、と思うことはないです。FWの練習とかしていてうまくいかなくて、阮さん(申騎FWコーチ)とかにも怒られてはあーってなってる時は感じます。ラスト1年、自分が4年やしキャプテンやし、ラスト1年を充実させるためにどうしていこうかと考える。

――新チームの雰囲気を教えてください
 まだ4年を中心とした全学年の一体感はないです。チームビルディング(学年ごとの海水浴など、組織作りのためのイベント)ではみんなが楽しい雰囲気でまとまりを感じられるから、練習中にもうちょっとそういうのが出てきてほしいです。でも始まってまだ3か月で試合も15人制は長崎ドリームチーム戦の1回しかしていないし、去年みたいな一体感はこれから作っていけるものだと思っています。

――2月から3月の間、チームでは体作りに重点を置いたそうですが
 今年はえぐかったです。結構いろいろな人に大きくなったねと言われます。きつかったですね、週10のウエイト。坂井さん(裕介S&Cコーチ)がとにかくぎりぎりのところを攻めてきていて。体が壊れない、かつ無駄にならないぎりぎりのプログラミングをしていただきました。週10回のウエイトを2か月間やったので、練習していてみんなコンタクトが強いんですよ。めちゃめちゃハードでしたけど、この2か月間は本当に良かったと思います。

――今月17日に行われた長崎ドリームチーム戦でもその成果は表れましたか
 トップリーガーもちらほらいたんですけど、スキルはまだまだでしたがフィジカル負けは感じませんでした。

――現時点での課題を教えてください
 コミュニケーションがあまりとれていないことですね。それぞれがチームを勝たせるために考えていることはあると思いますが、いまいち。FWの練習にしても、もっとがんがん素を出してもいいと思っています。頑張っていないわけではないですが、受け身で大人しいですね。そういう姿勢はコーチ陣にも指摘されます。自分たちでやっていくようにやっていくようにとしていただいている。

――どういうチームにしていきたいですか
 監督とも話したが、春は結果にこだわらずにいろんな人を試す予定です。大学選手権優勝を目標に右肩上がりにしたいです。春で経験値を積んで、夏合宿、9月10月と積み上げて、最後に勝てるようにしたいです。

――その中で、ご自身が描く理想のリーダー像は
 理想はあります。でも理想と現実は違うわけで。自分がなりたいキャプテンと自分がなれるキャプテンは違う。今までいたキャプテンのいいところをかいつまんでいくと、人前で話せて気も効いてプレーもすごい。チームのメンバーを熱くできるような人。でも、自分はそういうのは絶対できなくて。話すのも苦手で、まず自分自身がそんなに熱いキャラでもない。プレーは自分のできることをやるスタイルでやっているので、バコーンと入るタックルとか、吹っ飛ばすとかも違う。でも自分ができることをやるしかないので。理想はチームを熱くできるキャプテンだが、目標は背中で引っ張る、ラグビーのプレーで引っ張ります。

――そのプレーに関して、チーム内で誰かに相談されたりしますか
 ラインアウトだったら田中真一(法4=国学院久我山)や近藤(雅喜・商4=東海大仰星)や古川(満・商3=桐蔭学園)と話したりする。ただ、リーダー陣の中にスクラムがわかる人がいない。そうなると力を発揮してくるのは5年目の塚原さん(巧巳・政経4=国学院栃木)。1年の時同じ部屋で。2年は違ったが3年の時も同じ部屋で、U20とかもいっしょに行っていたから結構仲良くて。スクラムのことだったらつかさん(塚原)に聞いたり。ブレイクダウンだったら自分が一番わかっていないといけないが、小村さん(淳ヘッドコーチ)に聞いたり。場面場面でというか、一番わかる人に聞いています。

――常翔学園高校時代の同期も主将をやっている人は多いです
 そうですね、6人くらいます。近場に高校が同じで仲が良くて、同じようにキャプテンをやっている人が沢山いるのはよかったなと思っています。自分が辛くなったら相談できることもあるかもしれないし、高校時代の友達が頑張っていて、自分も頑張らないとと思います。でもその分絶対に負けたくないです。同志社は自分たちが高3の時のキャプテン(山田有樹・同志社)がここでもキャプテンをやっていますし、ここにはもちろん負けたくない。出るかわからないですけと、副キャプテンに松井(千士・同志社)も選ばれていたので。どのチームにも負けたくはないが、常翔のやつらにはとりわけ負けたくないです。


1年目から重戦車の中軸を担ってきた


――ご自身のプレーに関することも伺いたいです。入学時からいちばん変わったことはありますか
 変わったわけではないが、変えようとしていることはあります。1、2年の時はとにかく、出させていただいているから頑張ろうと思っていて。プレーの精度ももちろん大事だが、精度にこだわらず努力というか、走る距離だったりタックルに行く回数だったり、数で勝負していました。上級生になるにつれて、出させていただいているではなくて、自分は出なければいけないと思ってきた。去年とかだと、最後出られなかったがアタックでもディフェンスでもチームの軸になるというか、チームを勢いづけられるプレーをしようと思っていた。去年の春はそれができていたと思います。初めは数で勝負していたが、今は精度にこだわるようになってきました。まだまだできているとは言えないが、心がけています。去年とか駿太さんを見ていても、ラグビーを知っているからこそのいやらしいプレーだったり、真っ向勝負でも勝ったりしてチームを勢いづけていました。ジャッカルとかでボールだしを遅らせたりすれば、もろにその影響が出るので。自分がフランカー、ナンバーエイトとしてずるがしこいことを覚えていけば、チームのプラスになると思います。駿太さんほどアタックで人を飛ばしたりはできないが、それでもタックルとかそういう部分ではできると思う。アベレージを高く、何回かのインパクトプレーをできるかを大学4年間の集大成にしたい。

――今年のポジションはフランカー、ナンバーエイトのどちらですか
 今のところエイトが多いですね。フランカーはできるやつは多くてうまいやつも多い。この前(長崎ドリームチーム戦)7番で出ていた石川(卓・法3=明大中野)も良い。ジャッカルもうまいし、さぼらずに頑張るからフランカーとしては良い選手。田中真一もいるが、あいつは6番。そうなると自分はエイトかなと。U20で抜けている舟橋(諒将・文2=札幌山の手)とか井上(遼・政経2=報徳学園)とかを入れたとしてもエイトもフランカーも両方やることになると思います。

――3列目は選手層が厚いですが、武器は
 経験値だと思います。自分は1年生の頃から使っていただいています。1年生から使うというのは、監督コーチからしたらすごく勇気のいる決断。それでも使っていただいて、投資していただいていた。その中で積んだ経験値っていうのはフランカー、バックローの中で1番だと思うっています。みんないいプレイヤーだが、今年は経験値という部分で勝負していきたいです。

――下級生の時の出ていた分、上級生として部に還元していきたい
 こういう学生スポーツって、メンタル、気持ちで勝負がひっくり返ることがあると思います。そういう中で、上級生っていうのは一試合一試合に懸ける気持ちが下級生より強いんですよね。3年生の時だと一つ上の学年っていうのはすごく仲がよかったし、その先輩たちの最後の試合だったら何が何でも勝とうとなるし、4年生になった時も自分が最後の試合だから何が何でも勝とうとなる。でも上級生になると、チームの軸になる選手で経験値も違ってくる。チームが勝つために下級生を出させるようなプレーをしてはいけないし、自分の中では出ないといけないという考えをずっと持っています。

――最後に意気込みを教えてください
 ずいぶん前から自分の代は強くないと言われていました。そんな自分たちの学年も、自分は4年生になって勝ちたいと思っています。今は4年生の中でも就活とかをしていてラグビー第一とはいかない選手が多い。それでも4年間一緒にやってきた仲間なので、勝ちたいと思っています。去年が3年ぶり対抗戦優勝と5年ぶりの年越しもして。かなりいい成績を残している。そのおかげで目標が具体的になりました。今までも大学選手権優勝という具体的な目標を立ててきたが、年越しもしてないし対抗戦も優勝できない中で、次の年に対しての具体的な目標っていうのが見えてこなかった。自分が1年生の時対抗戦5位で、それでいきなり優勝って言っても具体的じゃない。去年は優勝できたが帝京大に負けて実質2位。でもその帝京戦でもぎりぎりまで行って、勝つイメージを残していってくれました。1年間通して、こうすればここまで行けるというのもわかってきました。その良い文化に自分たちの代でプラスして、去年を越えようという気持ちでやっていればいい結果になると思っています。駿太さん、煕さん(田村・平27年営卒)、剛希さん(齊藤・平27年商卒)、あの先輩たちに勝てるチームを作りたいです

――ありがとうございました

◆桶谷宗汰(おけたに・そうた) 営4 常翔学園高出 178p・99s
 常翔学園高3年次にレギュラーとして花園優勝に貢献し、高校日本代表にも選出と鳴り物入りで入学。ブレイクダウンでは無類の強さを誇り、1年次からAチームでの出場を経験。学年リーダーも務めていた。昨季は帝京大戦で起こした肉離れで戦線離脱と、ラストイヤーの今季はフル回転が期待される。


[荒井希和子]

●MUST WINのバックナンバー

ニュース
 
 この記事へのご意見はこちらからお寄せください。
 今後の明大スポーツ運営への参考にさせていただくほか、ご意見としてご紹介させていただく場合もございます。
 ※必ずEmailアドレスをご入力ください。
 ※htmlタグなど、一部本文中にご利用できない記号がございます。
Email: