検索
 HOME > 硬式野球部

初球を振ることへのこだわりは人一倍だ


東京六大学野球 2016〜春〜  (6)開幕前インタビュー 渡辺佳明、森下暢仁  

 
 頂点に返り咲く。昨季は優勝に王手を懸けた所で連敗し、2年ぶりに春秋ともに優勝できなかった。その悔しさを胸に今季は柳裕也主将(政経4=横浜)を中心にチームを構築。3年ぶりにアメリカキャンプも行った。山俊選手(平28文卒・現阪神タイガース)ら多くのスター選手が抜けた今年は、団結力を武器に戦い抜く。3季ぶりのリーグ制覇、そして春の日本一へ。戦う準備はできている。

 チームに欠かせない存在となる。渡辺佳明内野手(政経2=横浜)は昨季11試合に出場するも、フルイニング出場は3試合のみ。定位置獲得のため、課題としてきたバッティングではオープン戦で好調をアピールし続けてきた。今季のテーマは「レギュラーを獲って、規定打席に立つこと」。勝負の2年目が始まる。(この取材は3月24日に行われたものです)


――オープン戦ここまで振り返っていかがですか
現状はまだ60パーセントぐらいです。アメリカが終わるまでは打てなかったんですけど、帰ってきてからここまで2試合あっていい感じなので、それを続けていけたらいいなと思います。(24日の試合でも2点適時打)調子がいいからあそこに落ちたかなというのはあるので、結果的にヒットになって良かったと思います。

――米国キャンプは全体的に振り返っていかがでしたか
守備面で結構ノックを受けたので、上達はしたかなと思っています。バッティング面では打てなかったんですが、練習でワンポイント変えて練習していてそれがキャンプ後の試合で生きているので、全体的には良かったと思います。
(収穫と課題は)守備面は本当に行く前よりだいぶ良くなったと自分でも思います。バッティングでも引っ張ることを目標にしていって、もうそれが試合でもちょこちょこ出てきているので良かったです。課題はやっぱり引っ張ることですね。それで外角を今まで通りに打つっていうのを今後もやっていきたいです。
 
――マイナー選手との試合で何か感じたことはありましたか
ボールが速くて、ストレートなのに球が動くみたいな感じでした。それに対応できなかったというのと、変化球の精度がすごかったなという印象がありました。(日本との一番の違いは)ストライクゾーンが広いことですかね。自分がボールだと思っているコースがストライクになったので、ちょっと届かないなと思うボールもストライクでやっぱりそれがいちばん苦しんだかと思います。他にも打球の飛び方とか、ゴロを受けていてもやっぱり速かったです。ゴロはころがり方とかが違かったので、体が大きいのがやっぱりいいのかなというのは思いました。
(今後に取り入れていきたいこと)やっぱり練習を見ていて、フリーとかでは引っ張っていても、試合になったら逆方向に流していい当たりを打っていたのでそういうところは見習っていきたいなと思います。

――野球に限らず、世界を見てきたことで得られたものはありましたか
グランドキャニオンに行ったので、何かすごいなーって(笑)。自分、ちっちゃくなったらいけないのかなと思って、小さい悩みもいいのかなと思いました。
(異文化交流は)フレンドリーだったので、そういう面で本当に楽しかったですし、いい経験になったかなと思います。結構あっちが日本語喋ってきたり、こっちが英語喋ったりと色んなことを話せて、野球のことも試合中に少し話せたりしました。(どんな会話を)もう本当に身振り手振りで(笑)。単語を並べて、バッティングとか…オーケイ!とか言ったりして(笑)。頑張って伝えた感じでしたね。

――自身の今季のテーマを教えてください
レギュラーを獲って、規定打席に立つことです。去年は春秋両方とも打率が残せなかったので、今年は3割はいきたいというのと、その数字を残せばベストナインも見えてくると思うので、3割とベストナインは狙っていきたいなと思います。

――ルーキーイヤーを振り返って一番心に残ったものは何でしたか
法政にあと一歩で負けて、法政は自分たちの代の人が活躍してたので、やっぱりそこには負けたくないと思いました。あと慶應の加藤さんと立教の田村さんには完全に抑えられたというイメージがあるので、やっぱりその2人からは打ちたいなというのがあります。

――バッティングの状態はいかがでしょうか
ちょっとアメリカでタイミングが狂ったかなというのがあったので、練習でタイミングを気にしながらやっています。完成形は目標にしている部分にもう少し時間がかかると思うんですけど、リーグ戦までに試していって一番いい状態に持っていければいいかなと思います。昨年は打てなかったらフォームをころころ変えていたんですけど、やっぱり一定のフォームで1年間通してやっていきたいです。調子が悪いとやっぱり当てているだけになってしまうので、悪いときこそいつもより振るというのを意識しています。

――常に心がけていることは何ですか
「タイミングと狙い球」です。あとは来た球を打つというだけでタイミングと狙い球さえしっかりしていれば打てると思うので、その2つですね。(狙い球とは)そのピッチャーによるんですけど、やっぱりそのピッチャーの一番いい球を打ちたいので、決め球であったり多く投げている球を狙って打席に入っています。

――昨季の5本の安打は全てが追い込まれる前からの一打でした
ファーストストライクのストレートを狙っているので、その結果が昨季にも出たと思っています。本当に初球のストレート、スライダー系というのを打つというのが自分の中で強くあるので、初球は振るというこだわりは持っています。追い込まれてからは当てるだけのバッティングになってしまうので、なるべく追い込まれないようにというのは常に意識しているんですけど、追い込まれてからは厳しいボールはファールにして、甘い球を待って打つというのをやっていきたいです。選球眼は自信があるので、それはこれからも通してやっていければ良いかなと思います。

――打順へのこだわりはありますか
(昨年はスタメン13試合中のうち8試合が1番)やっぱり1番が打ちやすいというか、今までもやってきたというのはあるんですけど、試合によって変わると思うのでこだわりとかはないです。どの打順でも自分のバッティングをするだけだと思います。自信はないんですけど、やっぱりやるだけというのがあります。

――ポジションではいかがですか
サードとセカンド、やっぱり去年からもサードを守ってきていたので今年もサードをやりたいというのはあります。ただ、サードをやるというこだわりよりも試合に出るっていう方を優先しているので、試合に出たいというのが一番です。(守備での自信は)ノックで結構球を受けてきたので、どういうところというよりも受けてきたというのが自信につながっています。(声かけしている場面も目立つ)去年から出さしてもらっているので、経験している分声をかけて周りを引っ張っていくというか、声かけしていかないといけないなと思っているのでそういうのは意識してやっています。

――メンタル面での強さも必要になってきます
普段からあまり気にしないほうなんですけど、昨年戦ってみて気にしてしまう時もありました。やっぱり考え込むと自分のプレーができないというのがあるので、何を言われても考えないように戦っていきたいです。真面目すぎてもあれですし、ある程度は抜いたほうが自分の中で上手くいくというのがあるので、気楽にやるという感じですね。

――今季はどのようなチームになっていくと思いますか
守備は本当に良いと思うので、やっぱりバッティングが課題になってくると思います。何試合やっていても大量得点というのがないので、みんなでバッティングを一球一球しっかり打って、リーグ戦ではなるべく点を取って、ピッチャーを援護できるようにしたいです。まず守りからリズムを作って、攻撃のいいところで一本出していけるチームになればいいかなと思います。

――その中でどういう存在を目指していきますか
バッティングでは率先して塁に何としても出るというのを心がけてやっていきたいです。率を残していけば、チームもそれだけチャンスが多くなると思うので、率をどれだけ残せるかというのを課題においてやっていきます。守りでも声を出して、ピッチャーに負担かけないようになるべく厳しい球でも取るというのは意識してやっていきたいです。

――応援してくださるファンの皆さんにメッセージをお願いします
去年は優勝をあと一歩で逃しました。今年は優勝目指して頑張っていくので、応援よろしくお願いします。

――最後に今季の意気込みをお願いします
チーム全体としては優勝を狙って、個人ではやっぱりタイトルを目指してやっていきたいなと思います。

――ありがとうございました。

◆渡辺佳明 わたなべよしあき 政経2 横浜高出 179cm・70kg 内野手 右投左打


渡辺 昨季・通算成績
試合打数安打二塁打三塁打本塁打打点盗塁犠打四死球打率
昨季
11
29
.172
通算
17
45
.178






その右腕に無限の可能性を秘める
その右腕に無限の可能性を秘める

 強気のマウンド捌きを見せにいく。期待のルーキー・森下暢仁投手(政経1=大分商)はここまでオープン戦でも登板機会を重ね、その潜在能力の高さを見せつけている。「チャンスがあれば任されたところで活躍していきたい」と春季リーグ登板に向けての意気込みは十分だ。今回は高校日本代表での経験、明大への進学理由を伺った。(この取材は3月23日に行われたものです)

――投手歴について教えてください
小3から野球を始めて小学校ではピッチャーでした。中学校ではピッチャー兼野手という感じで、高校入学する時にもポジションは野手という感じで入りました。入部して監督に投げてみないかと言われて転向しました。高校でもやりたいなというふうには思っていましたし、投手へのこだわりはあったと思います。(一つ上に笠谷俊介投手〈福岡ソフトバンクホークス〉がいた)1・2年の頃はピッチャーとして出る機会はなくて、とりあえず試合に出たかったので野手でやっていこうかなというふうに思ってやっていました。それでエースの笠谷さんが抜けたあとは自分がいう感じになりました。

――大分商高時代で一番印象深い試合は何でしたか
負けてはしまったんですけど、やっぱり最後の決勝戦だと思います。自分がすることは監督が見ていてくれたし、自分がチームが引っ張っていけと言われたのが一番やる気になっていたと思います。(3年間)大分商業に入ったからいい先輩に会えて自分も成長できましたし、その分良かったかなと思っています。

――進学について考え始めたのはいつ頃でしたか
3年の夏の大会が終わって決めないなという時に、日本代表の話がきてまた色んなことしていたので、進路については全然決められなかったという状況でした。プロ野球選手になりたいという気持ちも強かったです。でも最後は親とか周りの人が色々な話を聞いて、やっぱり大学に行って明治大学に行こうかなというふうに決めました。
(高3の夏が終わった時点でプロか大学かは)終わったときはプロにいきたいという気持ちのほうが強かったので、6対4とかだったと思います。

――進学の決め手は日本代表での経験だったのでしょうか
そうですね。自分が選ばれるかもしれないというのは聞いていたんですけど、本当かは分からなくて、甲子園も出場していなかったので、でも選ばれた時は素直に嬉しかったです。

――チーム合流して、一番に感じたことは何でしたか
自分より体が大きいというのと、やっぱり練習に対する意識の違いがありました。自分の中ではこういうレベルの高い選手がこれからいっぱいいるんだなというか、こういう人たちがプロ野球選手になっていくんだというのは思いました。
(投手陣)試合前には緊張すると思うんですけど、自分の間というか自分の集中する空間というのを持っていました。やっぱり自分は全国も知らないですし、急に国際大会だったので、そういう意味では経験の差を感じていました。

――全国の舞台で3試合に登板されました
全部やらないといけないという気持ちで投げていたので、強い気持ちで投げられたと思います。(チェコ戦で先発)やっぱりみんなが見てくれているので、期待に応えたいという思いでマウンドに立ちました。最初のほうは思っていたピッチングができなかったんですけど、後から修正できたというふうに思っています。

――日本代表で過ごしたのはどのような時間でしたか
幸せな時間というか、野球ができる環境が整っていて、色んな人に感謝しないといけないなと思いました。みんなに期待されてこういう舞台に立っていると実感できたと思います。
(戦ったメンバーに伝えたいこと)やっぱりプロに行ったメンバーはこのまま突き進んでいってほしいですし、四年後一緒に野球ができたらいいです。大学に行った組はこれからライバルになるので、いい刺激になっていけたらいいなと思います。

――進学を最終的に決めたのはいつでしたか
U―18の大会後ですね。やっぱり体つきだったり、このままプロ行って自分は通用するのかなということは考えました。
(明治への進学理由は)練習会に参加した時はまだ大学進学というのは全然考えていなくて、大学ってこんなところなんだっていう感じで、野球する環境が整っているなというふうに思いました。明治は伝統とかもありますし、つながりだったりとかそういうのが強いというふうな話を聞いていました。柳さん(裕也主将・政経4=横浜)だったり、そういう先輩たちもいて学べることも多いんじゃないかと思いましたし、善波監督も熱心で、野球だけじゃなくて他の部分でも色々なことを教えてくれるというのが決め手だったと思います。オフシーズンは体幹メニューを貰っていたので、それをこなしていく感じでやっていました。

――入部してここまで振り返っていかかでしょうか
現状はまだまだ半分くらいだと思います。やっぱりまだ入ったばっかりで、ついていってるという部分があります。もっと自分から進んで行動していったり、まだピッチングの面でも全然だめなので、もっと練習していかないといけないです。

――米国キャンプはいかがでしたか
先輩たちを見て学ぶというのをテーマにしていました。(得られたことは)意識を変えていかないといけないですし、もっと野球を知らないといけない。ピッチングでももっと強い球を投げれるようにだったり、変化球もコントロールとかをしっかりやっていこうと思います。
(海外の野球は)パワーが違うなというのを一番に感じたんですけど、力だけではなくて、自分のピッチングをしっかりしたら打ち取れるというのも感じました。その面でも自分をもってやっていかないとというふうに思いました。

――いよいよリーグ戦が始まってきます
1年目なので何も考えずに、任されたところでがむしゃらにひたすらにやっていこうかなと思います。チームの一員というか、チームにとって大事な存在にならないといけないです。強い気持ちを持ってマウンドに立たないとチームに迷惑をかけると思うので、強い気持ちを持ってやっていくというのを一番にやっていこうと思います。(大学野球での勝てる投手は)まだこれからですけど、コントロールだったり、勝負強さだと思います。

――あらためて見る自身のプレースタイルはどういうところですか
淡々とバッターに対して勝負していくところだと思います。ストレートでどんどん強く押していって、変化球を交ぜて打ち取っていくのが持ち味です。高校の時は自信というか強い気持ちがあったんですけど、まだ1年目で小さくなっている部分はあるので、まずは自分を出していかないといけないと思いますし、強い気持ちを求めていきたいです。
(自信のある球)スライダーだったり、ストレートですね。決め球はスライダーです。真っ直ぐの球速は意識していますし、低めにコントロールできるそういうピッチャーになりたいです。

――目標としている存在はいますか
柳さんだったり、創価大の田中正義選手だとかそういう部分に目標にやっていきたいと思います。(柳さんを見て)マウンドでの立ち姿であったり、日頃の行動であったり、一球一球の投げるボールだったりが凄いなと思います。

――最後に今季の意気込みをお願いします
もしチャンスがあれば任されたところで、活躍していきたいと思います。もっと成長しないといけないと思うので、この1年間でまた力つけてステップアップしていきたいです。

――ありがとうございました。

◆森下暢仁 もりしたまさと 政経1 大分商高出 180cm・70kg 投手 右投右打


[土屋あいり]


●東京六大学野球 2016〜春〜のバックナンバー

ニュース
 
 この記事へのご意見はこちらからお寄せください。
 今後の明大スポーツ運営への参考にさせていただくほか、ご意見としてご紹介させていただく場合もございます。
 ※必ずEmailアドレスをご入力ください。
 ※htmlタグなど、一部本文中にご利用できない記号がございます。
Email: