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4連覇を果たし笑顔の西野

スケート部(フィギュア部門)  「スケートがなかったら、今の自分はいない」/西野友毬 引退インタビュー

 
 前人未到のインカレ4連覇を果たした西野友毬(政経4=武蔵野)。今大会で17年間に及ぶ競技生活にピリオドを打った。引退に際し、これまでのスケート人生と今後についてお話を伺った。(この取材は1月8日に行われたものです)

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――改めて4連覇した今の気持ちは
 4連覇はできるか分からないけど目指していたものだったので、できないだろうと思っていた方が大きかったんですけど、できたらいいなと思っていたのでそれができて良かったです。フリーが今まで出したことのない点数だったので、本当に驚きとうれしい気持ちでした。

――フリーの点数(112・71点)については
一番出ました。それが最後に出たというのもすごいうれしいし、本当は現役中にコンスタントに出せていれば、という気持ちもあります。でもそうそううまくいくことじゃないので。でも、この点数にはびっくり。100点くらいかなと思っていたんですけど、去年(のインカレで)ノーミスして107点。110点越えはちょっとびっくりしました。

――その点数が出た要因は
 昨日は自分の中で跳んだジャンプはきれいに入ったんじゃないかなとは思っています。スピンのレベルも気を付けてやるようにしたので、そういうところからつながっていったんじゃないかなーと思うんですけど、びっくりはしてますね(笑)

――演技を終えてから周りの選手からは
 終わってすぐはみんな泣いていたので、言葉にはなってないです。ただただ泣いていた感じで。メッセージとかもらったんですけど、また泣いちゃいそうになるので今はまだ読めないです。落ち着いたところでゆっくり読もうかなと思っています。

――長かったスケート人生を振り返って
 いい経験ばっかりではなくて、辛いこともたくさんあって、それを乗り越えてきたスケート人生でした。すごい辛かったけど、それを乗り越える経験とか乗り越えたときの達成感とか、うれしさとか、そういうのを経験できてよかったなと。いっぱいいろんな人に応援されて幸せな競技生活だったなって思います。

――何回もやめたいと思ったことは
 去年本当にやめようと思ったときは先生に「続けなさい」と言われて。就活もあったので、とりあえず適当に続ければいいと思っていたんですけど、何だかんだ周りから「来年は4連覇だ」って言われると、だんだん自分の中でもこうしたいな、っていう気持ちが芽生えてきて続けていったのもあります。あとは本当に周りの支えが一番今まで続けてこれた力だと思います。先生だったり、家族だったり、友人だったり。励ましてもらったりとか、それがなかったらもうとっくにやめてるので。
ショートでは情熱的にフラメンコを演じた
ショートでは情熱的にフラメンコを演じた


――転機は昨シーズン
 昨シーズンは1年通して、練習から楽しくスケートもできたのでスケート人生が変わったというか、自分が感じることが変わったシーズンだったかなと思います。昨シーズンの経験が自信になったりもしたので、すごくいいシーズンでした。

――今季のプログラムに関して
 ショート(エル・フラメンコ)はやったことのないジャンルだったので、難しくて。でも試合になったら楽しくできるように。「上品かつセクシーに」と言われていたので、自分なりのフラメンコができたらって思ってやっていました。
 フリー(ラ・ボエーム)は楽しく、今まで自分が習ってきたこととか注意点をしっかり出せたらいいなと。あと感謝の気持ちを込められたらいいなというプログラム。

――思い出に残っているプログラムは
 去年使っていたショート(黄昏のワルツ)と、その前使っていたショート(私のお父さん)。今回のフリーもそうです。去年のプログラムの曲を使っている人のときに聞くと、いいプログラムだったな、今年も使えばよかったかなってちょっと思ったりしました。

――演技では
 今年の全日本のフリーと去年の全日本のフリー、(ちょっと考えて)ショートとフリー合わせてだと、今思うとあんまり良くなかったんですけど2010年の全日本(SP6位、FS7位、総合6位)は最終グループに初めて入って、あの時はその前にすごい辛い練習をしていったのでそれが報われた試合だったので印象深いですね。

――ジュニア時代から活躍してきた中で、最近のジュニア世代の追い上げは
 かなりすごかったです(笑)本音言うと、その場にいるのがきつい、おばさんみたいな。年の差だったりパワーだったりをすごく感じました。あとやっぱり技術的にどんどんレベルが上がっていってるので、その中にいると自信がなくなります。時代が変わったというか、ついていけない。周りを見ながらすごいなすごいな、って思いながら全日本の時はそれで自信がなくなりました。今の子たちはすごいです。

――東日本選手権では3連覇など、大学生の中では優勝という結果がついてきましたが
 東日本選手権とかだとちゃんとシニア世代って感じで。ジュニアとシニアで分かれていて、学生も大学生しかいなくて。でも全日本とか行くと、若い子ばっかりでシニアでも高校生とかが多いので、パワーに圧倒されることはありました。

――それを感じ始めたのは
 昨シーズンです。昨シーズンくらいからみんな若いなと思って。来年とかどうなっちゃうんだろうと思っていました。でも昨シーズン経験していたので、今シーズンはなんとか。
最後の演技となったフリーでは自己最高得点を更新した
最後の演技となったフリーでは自己最高得点を更新した


――3回転3回転も跳ばなければ勝てないというレベルの上がり方については
 レベルが上がったのはかなり実感しています。3−3入れないと勝てないし、練習はしていたんですけど、プログラムに入れるまではいかず……まあ、でもいいかな(笑)

――競技生活に悔いはないですか
 全体的に見たら悔いはなくて、自分の力を出せて楽しく滑ることができたので悔いはなく競技人生を終われました。すっきりした気分ですけど、実感があまりなくて。全日本くらいの方が実感していたかなと思って。まだ実感は湧かなくて、まだ大会期間中なので応援とかもあるし。現実に戻ったら、実感していくんじゃないかなって思います。

――今後の人生について
 苦しんだりとか、乗り越えてきた部分とか自分の経験を活かして人の役に立てたらなとは思っています。

――スケートには関わりますか
 スケートには関わらないんですけど、樋口先生のお手伝いとかはちょこちょこできたらな、と。

――下の世代の指導などは
 あんまりそれは考えてないですけど、苦しいこととかよかったこととか、とにかく自分の経験を活かして人の役に立ちたいと思っています。

――最後に、西野選手にとって「スケート」とは
 何だろうな〜…。全然考えてなかったからな〜…。分からない!「スケートとは」…。ずっと生活の一部だったから、普通に当たり前だったし…。でも、スケートがなかったら、今の自分はいないし、周りの人とかもいないし、スケートがあったからいろんなことを学べた。スケートはいろんなことを学んだ…何だろうな〜難しいな〜(笑)本当に日常だったので、もうちょっと時間がたたないと、分からないのかなって思います。みんな何か普通に言うじゃないですか。「スケートとは、私の人生です」みたいな!全然分からないんですよね。ずっとやっていたので、生活の一部です。もうちょっとして自分の中で整理できたら分かると思います。

――ありがとうございました

いつでも笑顔で取材に答えて頂きました。西野選手、17年間本当にお疲れ様でした。

[石渡遼]

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