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区間3位の猛追を見せた牟田

競走部  巻き返しを見せるも総合14位 シード権獲得ならず/箱根駅伝

◆1・2〜3 第92回東京箱根間往復大学駅伝競走(東京・大手町〜神奈川・芦ノ湖間)

▼1・3 復路 
 復路9位 明大 5時間37分17秒
 総合14位 明大 11時間20分39秒

▼区間順位
 6区 20・8q 12位 小川 1時間01分12秒
 7区 21・3q 3位 牟田  1時間03分59秒
 8区 21・4q 8位 吉田  1時間06分22秒
 9区 23・1q 4位 齋田  1時間10分54秒
 10区 23・0q 18位 山田稜 1時間14分53秒
 努力及ばず復路9位、総合14位に終わった。連続シード権獲得の記録が7で途切れた。往路17位から復路に臨んだ明大。7区の牟田祐樹(農4=西武文理)は、区間3位の好走。吉田楓(営3=東海大山形)も早大との並走で粘り、齋田直輝(文4=伊賀白鳳)は区間4位と望みをつないだ。しかし、シード圏内の10位までは届かなかった。

 まさかの往路17位となった明大。復路は一斉スタートから始まった。前日の晩に急遽決まったという6区小川誉高(政経4=須磨学園)が序盤からハイペースで山を下り、7区牟田へ。牟田は持ち味のスピードが光る走りで8人抜きの活躍。齋田は区間4位の好走だった。10区山田稜(理工2=九州国際大付)が最後まで前を追ったものの、シード権までは及ばなかった。
 それでも4年生が意地を見せた。復路前日の晩に6区を告げられた小川だったが、攻めの走りを見せた。「今年チームを盛り上げてくれたのは籔下。自分も頑張らないといけない」。前日5区を走った高校からの後輩である籔下に刺激を受け奮起。」加えて、箱根を最後に引退するため「足がボロボロになってもいいから全力を使い切ろう」と思い切りの良さが攻めの走りにつながった。
 後を継いだ7区の牟田は8人抜きの活躍で区間3位。「本来彼はそのくらいの力があるのだが、それを初めて出してくれた」と山本豪コーチの期待に応える好走を見せた。今まで駅伝では苦い思いばかりしてきた。前年に初めて箱根を経験し、期待されながらも結果は8区13位と奮わず。トラックでの実績があるだけに駅伝で結果を出せないことに悔しい思いをした。「箱根を走る資格もない」とまで言い切った昨年。トラックに専念しようかと悩んだ時期もあったが、「非常に良い走りだった」と西監督も称賛する走りで最後の箱根を締めくくった。
 9区を任された齋田は区間4位の力走。この走りの裏には出雲駅伝の失敗が生かされていた。「出雲が終わってから(木村)慎と横手にどこか頼っている自分、弱い自分を見つけた。このままじゃダメだと感じた」。気持ちを入れ替えてからのレースは好調で全日本大学駅伝でも区間4位の活躍。上がり調子の中、臨んだ最初で最後の箱根で実力を発揮した。

 来年の箱根駅伝は予選会からのスタートとなる。「予選会を通るのは当たり前として、もう一回シードを取ることが目標。久々にシード落としたけど、こんな悔しいことはないから」と山本コーチ。悔しさの残る箱根からの巻き返しを誓った。そして来シーズンは今までチームを支えた二本柱である木村慎(商4=浜松日体)と横手健(政経4=作新学院)ら主力が卒業するが「エースという柱がない分、全員が面として頑張っていく」と西監督。求められるのはチームの底上げ。この日味わった悔しさを糧にリベンジを誓う。

[辻成美]

試合後のコメント
西駅伝監督

「総合評価としては惨敗。土壇場だったけどその中で、1人のブレーキを他の子が補うことが、今回は3人の大きなのを他の7人が補うことができなかった。だからそういった総合力というか地力がなかったということ。でもブレーキした子が駄目なのではなく、全体的にそれも私の責任。選手一人一人は全員よく走ったなと思っている。坂口は1日の夜に尾てい骨の痛みを訴えて、いろんな変更も考えた中で、2日の8時40分には痛みもだいぶ和らいだということだった。それでも本来ならば欠場させて代走を出さなきゃいけなかったが次の11番目、12番目の力がかなり劣るということもあり、やむなく出走させた。途中棄権することなく最後まで走り切って、区間順位は20位は致し方ないところもある。24日に田中に風邪の疑いが出たり、29日に横手が点滴を受けての出場だったりいろんな土壇場な部分があったが、これはうちのチームだけじゃなく他の大学にも考えられること。復路はとにかく攻めていこうと、11位でも最下位でもいいからと一人一人に伝えた。7区の牟田、過去6回の駅伝の中でも、いい走りは一度もなかったが、今日は非常にいい走りで区間賞も取れるんじゃないかなというほどだった。ただし、なかなか17位から稼ぐというのは1人では非常に難しい。最終的に14位という結果になって、その中で収穫もあり、反省もあったレースだった。16人の選手のうち走った5名が最上級生で卒業。さらに、今年は立川という8年ぶりの予選会になって、今年よりも来年度の方がより厳しくなる。そこは、逆にエースも誰もいなくなって、横手木村の二枚看板も卒業して、その中で全員が面として頑張っていく。柱がない分、面としてあと10ヶ月の中でしっかり力をつけていきたい」

山本豪コーチ
「(シード権を逃す)3区と5区が致命的だったと。それに尽きる。区間配置は練習の流れとか本人の持ってる力を考えると妥当だったとは思う。坂口に関しては直前に痛みがあったけど、本人もそれ行けると、我々も力を信頼しててゴーサインを出した。体のケアに関しては西さんも痛みとかあったら早めに言いなさいということは言っていて、坂口の場合は本当に本番の2、3日前、大晦日の日に痛いと。エントリー発表の後。それで様子を見ようということになった。それまでの練習は完璧だったから。籔下に関してはメンタルの部分。彼は11月終わりにちょっと足を痛めたから、12月の中旬くらいからきちんと練習しだして体調的には6割、7割。だとしたらあんなタフな区間で安全に安全を期して行くべきだったんだけど、最初の1キロを2分50秒くらいで行ってしまって、自分の体調との相談ができていなかった。あそこで東海が来てる状況で待つべきだったのを引き離す走りをしてしまった。それは判断ミス、冷静さが無かったということ。(4年生が活躍)往路は横手、木村は上出来でしょう。やってきたことはできてたんじゃないかと思う。彼らのチームへの貢献度といったら申し分ないし、練習も私生活もしっかりしてるからすごくいいお手本になったんじゃないかな。特に横手はケガしてる時間が長かったけど、その間は本当によくリハビリをやってたから、復帰してからも戻りは早かったし。あれは見習うべきところだと思う。(下級生の意識が変わったという印象は)まだ変わっていないと思う。これをきっかけにどう変わるか。今回の結果で本当にやばいんだなとどれだけ感じたかを見たい。来シーズンなんかもっと戦力ダウンするわけだし、その中でどう戦っていくのかを彼ら自身で考えないと始まらないから。(6区の田中の起用は)彼は風邪を引いたから。ほんとに直前。だから(小川)誉高なんかはぶっつけ本番。その中ではよく走ったと思う。伝えたのは2日じゃないかな。皆浦(巧・情コミ2=豊川)も調子が良かったから、西さんも本当に迷ってた。ただ皆浦は長い距離を走った経験もあまりないし、後半に失速することも多かったから西さんもそれを懸念して誉高にした。でも下見ゼロの中でよく走ったと思う。前日にああだこうだ言ってもどうしようもないから、特に山くだりなんかは思い切りがないと走れないから、今日で競技も終わるし後先考えずに行きなさいと。どんどん突っ込んで行きなさいと。(牟田が好走)初。西さんも僕もすごく心配してたんだけど、今日も前半入りが早かったでしょ。いつものパターンで後半打ち上がるんじゃないかって言ってたんだけど、よく持ちこたえて区間3位でつないだと思う。本来彼はそのくらいの力があるんだけど、それを初めて出してくれた。(他区間での起用は)今まで駅伝でいい走りをしたことがないから、往路で行くのは荷が重すぎると。復路でしっかり力を出しやすいポジションで出した方が彼は生きるだろうと。(出雲後の練習は)練習は完璧にできてた。本人もその自負はあったと思うから、いい状態でスタートラインに立てたと思う。(メンタル面でのアドバイスは)彼の場合はあまり気が強いタイプではないんだけど、レース前明るく見せたりだとか。悪い言い方すると浮かれた感じになっちゃう。簡単に言ったら冷静さがないっていうか、舞い上がっちゃうっていう表現が合ってるかな。それが空回りしてたから。それを見つめなおさないと改善はできないからという話をした。(復路で巻き返した)復路の選手はよく頑張ったと思う。誉高と牟田でいい流れを作ってくれて、とにかく追わないといけない状況だったから、そういった意味では楓とか山田稜とか突っ込んで行ってくれて、それはいい姿勢だったと思う。守ってる場合じゃないから。4年生の意地を見せてくれたと思う。最後よく頑張ってくれたと思う。(来シーズンに向けて)出雲は出られないけど、全日本も予選会も次の箱根も楽な試合は一つもないから。相当気を引き締めていかないともっと悪い結果になってしまう。それは学生たちは分かってると思うから。今の4年生が抜ける穴がどれだけ大きいか。その穴をどうやって全員で埋めるか。このままだとシードなんか到底取れない。(核になる選手は)江頭賢太郎とか楓、坂口とか。この3人が引っ張っていかないといけない。彼ら3人はインカレでも入賞するくらいの力をつけていくのは必須だから。それとその周りのケガで埋もれている選手たちがどれだけ上がってくるか。やっぱり駅伝はチーム戦だから。今3分の1くらい、もっとかな。そのくらいがケガだから。まともに走れない子の割合としたら多いと思う。僕が今言ってるのは、ケガしてる子はいつもケガしてる。治ったら練習してまたケガしてを繰り返してる。何でそうなんだろうというのを考えないと、何回も同じ過ちを繰り返すことになる。そこをもっと考えて欲しいかな。僕らは微調整はできるけど痛みを感じることはできないから、そこの判断も必要。陸上勘というか、そこを変えていかないと。これは今回悪かったから言ってるんじゃなくて、前から言ってること。(目標)予選会を通るのは当たり前として、もう一回シードを取ること。久々にシード落としたけど、こんな悔しいことはないから。それをもっと選手たちも感じて欲しい」

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