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守りの要であり続けた


ボールパーク便り  4年間の軌跡(7)坂本誠志郎主将  

 黄金世代が引退を迎えた。今年の4年生はプロ入りする3選手を中心に近年では類を見ないほど実力のある選手がそろっていた。下級生の頃から多くの選手が出場し、4年間で3度のリーグ優勝、2度の明治神宮大会準優勝に貢献。今企画では7日間にわたり、主に活躍した11選手の4年間の軌跡を振り返る。
 この男なしに黄金期は築かれなかっただろう。1年秋から7季もの長期にわたって正捕手の座を守り続けた坂本誠志郎主将(文4=履正社)。首脳陣や投手からも厚く信頼され、守り勝つ野球の中心になった。大学日本代表に3年連続で選ばれ、4年次に主将を務めるなど日の丸を背負う経験もした。選手としても、人間的にも大きな成長を遂げてプロでの活躍を目指す。

 善波野球の申し子だ。リーグ1位のチーム防御率を残し、走者を刺す好送球も光ったラストシーズンの姿は大学ナンバー1捕手そのもの。今季終了後に善波監督が「(坂本)誠志郎の代わりの捕手をつくるのは大変」と来年について一言漏らすほど。捕手として、指揮官にそう言わしめるだけの存在感が坂本にはあった。
 2年(2013年)春に大きな経験を積んだ。勝ち点を挙げた方が優勝の法大戦は記憶に残る試合だという。強打の法大に1回戦は9失点で敗れ「どうしたら抑えられるんだ」とがく然とした。しかし試合後に自分で考え、投手陣と相談し対策をいくつも練った。するとその後引き分けから2連勝で優勝。「1回戦以降何とかなったのは坂本の存在が大きい。投手、相手の打者の状態を情報交換してリードしていた」と当時は善波監督から絶賛された。自身も「どうしたらいいかというところから、形にして勝ちにつなげられた」と手応えを得た4試合だった。また、その要求に応えられる投手陣との出会いも大きい。この年の投手陣には、今年のドラフト会議で千葉ロッテマリーンズ2位の関谷亮太選手(平26政経卒・現JR東日本)、山ア福也選手(平27政経卒・現オリックス・バファローズ)、北海道日本ハムファイターズ1位の上原健太投手(商4=広陵)がいた。「投手に恵まれた。自分も成長させてもらえた」。レベルの高い投手とバッテリーを組んだ経験も、その後何度も生きた。

 チームのことを思い続けた。「人間的に大きくなった、いろいろ分かるようになった」。真っ先に挙げた4年間の成長点だった。下級生次から試合に出続けていたからこそ芽生えたのは自分がやらないといけないという思い。チーム全体を見ること、選手の思いや考えを理解することを意識し続け、勝つために必要なら上級生に対しても思ったことは意見した。4年生になり「選手からの人望が一番ある」と善波監督から主将に指名されたことは必然だろう。今年は優勝できずに「何も残せなかった」と悔いを残したが「このチームでキャプテンをできてよかった」と仲間への感謝を惜しまなかった。

 「いろんな面で自分を大きくしてくれた、持っていたものを大きく広げてくれた」という明大での大学野球を引退し、阪神タイガース合流までも残りわずか。目標の開幕スタメン入りに向けて、今は金本知憲監督の求める「打てて刺せる捕手」を目指し練習の日々を送っている。「明治を出たことにプライドをもってやっていく」。明大での経験を基に、固い決意で目指すのは阪神不動の正捕手だ。

◆坂本誠志郎 さかもとせいしろう 文4 履正社高出 175cm・77kg  捕手 右投右打
大学での主な実績 ベストナイン(2013春、秋)、大学日本代表(2013年〜2015年)

[森光史]

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