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ボールパーク便り  4年間の軌跡(5)青野悟、上西達也  

 黄金世代が引退を迎えた。今年の4年生はプロ入りする3選手を中心に近年では類を見ないほど実力のある選手がそろっていた。下級生の頃から多くの選手が出場し、4年間で3度のリーグ優勝、2度の明治神宮大会準優勝に貢献。今企画では7日間にわたり、主に活躍した11選手の4年間の軌跡を振り返る。
 勝負強さを武器に神宮の主役を飾った2人がいる。スポーツ推薦者がメンバーの大半を占める中、一般入部生の青野悟内野手(商4=広島国泰寺)と上西達也外野手(営4=明大中野八王子)がひときわ目立つ活躍をした。入学時の実力差を自身の努力と気迫で追いつき、追い抜いた4年間だった。

青野のユニホームはいつも泥だらけだった
青野のユニホームはいつも泥だらけだった


<青野悟>
 「ガッツマン」という言葉が誰よりもよく似合う。一般入部ながらし烈なメンバー争いを制し、今季は背番号5を背負い全試合にベンチ入りした青野。元気な声と闘志あふれるプレーでチームを盛り立てた。
 印象深い一打だった。昨季、早大1回戦に自身4度目となるスタメン出場。0―0で迎えた4回第2打席、大竹(早大)から先制の適時二塁打を放つと、大きく叫びながら二塁へ走った。「就活もしながらの状態で、どちらも中途半端にならないように頑張ってきたので野球で結果が出て、本当にうれしい」。青野のこの初打点がチームに勝利へと勢い付けた。1打席目では凡打ながらも一塁へ全力疾走し、気迫のヘッドスライディング。「持ち味は、とことん泥臭くというところ。見ての通り、1打席目からどろどろになったので、今日は発揮できたと思います」と笑顔で語った。
 徐々に、着実に、ステップを上がっていった。2年秋の東大2回戦で初めてリーグ戦に出場。続く3年春の早大2回戦、リーグ戦初打席に立つと、竹内(早大)から中前へ初安打を記録。その後も少しずつだが出場機会を増やしていき、3年秋の立大2回戦で初スタメンを勝ち取った。4年次には寮長に就任し、私生活でもチームを支えた。振り返れば4年間で通算23試合に出場し、通算打率は2割5分、失策は0と堅守も光った。いつも試合前のノックでは、姿を見なくてもその声で青野のいる場所がすぐに分かる。守備では大きな声でチームを鼓舞し、打撃ではバットを短く持って食らいつく。どこまでもがむしゃらで貪欲なプレースタイルに、魅了されたファンは多い。卒業後は社会人の舞台で野球を続ける。泥臭く、粘り強く成長を続けていく青野のこれからに、目が離せない。

◆青野悟 あおのさとる 商4 広島国泰寺高出 181cm・80kg 内野手 右投右打

その打席に思わず一本を期待してしまう
その打席に思わず一本を期待してしまう



<上西達也>
 ドラマを生み出した打席は数知れない。上西は2年次から主に代打としてリーグ戦に出場した。4年間の通算打率は3割4分7厘。その勝負強さと打撃センスで、幾度となく神宮を沸かせてみせた。出場の機会が与えられれば、そのチャンスを逃さず首脳陣の期待に応え、持ち前の打撃を発揮。試合の流れを左右する場面に代打のアナウンスとともに登場し、結果を残す姿はまさに「仕事人」。2年次には代打成功率5割5分6厘を記録し、レギュラー定着に向け猛アピールした。そして4年春。7試合でスタメン出場を果たし、規定打席には届かないものの3割7分5厘と高打率を残す。4年秋の最終カード・法大戦では、ケガで欠場する山俊外野手(文4=日大三)の穴を埋める9打数3安打3打点の活躍。「入部当初は差を感じていたが、頑張れば結果が出る」。大学野球最後の試合はスタメン出場。並みならぬ努力が実を結んだ、成長を続けた4年間だった。
 既に進路は決まっており、野球生活を引退する。高校時代から7年間、その胸に「Meiji」の名を背負ってプレーした上西。その母校に別れを告げ、新たな舞台に羽ばたいていく。

◆上西達也 かみにしたつや 営4 明大中野八王子高出 175cm・70s 外野手 左投左打 

次回の特集は11月29日(日)山俊外野手(文4=日大三)です。

[箭内桃子・星川裕也]


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