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今季はキャリアハイの成績を残した


東京六大学野球 2015〜秋〜  (39)リーグ戦後インタビュー 佐野恵太、吉田大成  

 あと1勝だった。法大1回戦に勝利し完全優勝に王手を掛けたが、2、3回戦に連敗。自力優勝は消滅し、早慶戦で早大に優勝を決められた。明治神宮大会での日本一を目標としていたが、道半ばで悔しすぎる幕切れとなった。
 飛躍を遂げたシーズンになった。今季初めて規定 打席に到達した佐野恵太内野手(商3=広陵)。全試合で5番を任され、チームトップの2本塁打、11打点を記録した。1シーズンを戦い抜き「こんなに疲れて、苦しいものなのかということを感じた」と神宮で戦う厳しさを改めて実感した。酸いも甘いも経験した佐野恵に今季を振り返っていただいた。(この取材は11月7日に行われたものです)

 ――悔しい結果に終わりましたが、改めてリーグ戦を振り返っていかがですか
 うまく勝ち上がって最後に2戦取れなくて、改めて野球の厳しさや自分たちの足りない部分を痛感させられたリーグ戦だったかなと思います。みんなで取りきれなかったので、最後の部分で詰めが甘かったかです。プレッシャーはなかったですけど、最後の2試合は心のどこかに今日勝てば優勝という焦りみたいなものはあったと思います。

 ――早慶戦の最後の瞬間はどんな気持ちでしたか
 祈ることしかできないんで、何とかして慶應が勝ち点を取るように祈りながら見ていました。他力本願になっている時点で自分たちの力不足なんですけどね。早稲田の優勝が決まった瞬間は、2連勝しているチームだったし納得できない部分だったり、自分たちの方が絶対強いという思いはありました。神宮大会に出るのは自分たちのはずだったのにという気持ちが強かったですね。

 ――4年生とはどんな話をしましたか
 法政戦が終わった時点では優勝が残っていたので、戦えるように練習しようという感じだったんですけど、早慶戦が終わった時は「来年はこんな思いするなよ。最後は笑って終わった方がいいぞ」ということを言われました。

 ――佐野選手が入学してから2年間は秋のシーズンで優勝していましたが、これまでとの違った雰囲気はありましたか
 いや、特にはなかったですね。秋強いって言われていて、やっぱり今年も途中まではうまいこと勝っていけていたので秋の明治は強いんだなということは感じられました。

 ――印象に残っている試合は何ですか
 いい方の印象に残っている試合は早稲田戦の1回戦です。追い付かれて延長戦入って、今までの明治だとそこでズルズルいって勝ち越されて負けるっていうのがあったので、また勝ち越して勝てたというのは大きかったです。その試合はみんなで勝ち取った1勝でした。悪い方でいえば、自分のミスもあって法政の2回戦です。自分的にもチーム的にもあの試合は一番悪い試合でした。やっぱり悪い方が印象に残るので、そういった意味では今季の中で一番かなと思います。

 ――ミスがあって、次の日への切り替えという部分はどうでしたか
 周りの人たちからはお前が打って勝っている試合もあるし、ミスは誰でもするからということを言われていていました。自分としても、ここで投げやりになることはもういいやとなることは簡単なことでしたけど、ずっと使ってもらってきてそんな無責任なことはできなかったので、とにかく全力でやり切らなきゃいけないなという思いがありました。最終戦には責任感というかそういう気持ちで挑みました。

――個人の成績についてはどのように感じていますか
 前半は調子良くて、ラッキーヒットもありながらノーヒットの試合も3試合で、何とかベストナインも転がってきたのでまずまずだったかなとは思います。でもリーグ戦を通して、今後自分の課題をクリアしていけばもっともっと打てるということも感じました。ずっと試合に出させてもらって、いいことも悪いことも経験できたので、そこをこの冬に取り組んでいけば、今季以上の成績を春は残せるんじゃないかなという手応えはつかめましたね。

――特に収穫はどんなところでしたか
 50打席くらい立たせてもらったんですけど、今シーズンの打席を何回か見直したりして、ピッチャーの攻め方だったり、打てている時、打てていない時の理由が自分なりに分かったのが大きかったです。1つ具体的に言えば早いカウントから低めのボール球や変化球に手をだして、それが打ち損じになってファールにならずフェアグラウンドに入ってアウトになるというのが多かったです。シーズン途中から分かっていたんですけど、今後やっていかなければいけない課題かなと思います。

――全試合5番ファーストでスタメン出場し途中交代も1度だけでしたが、1シーズン戦ってみてどうでしたか
 春も結構出させてもらって、その時は途中で優勝争いから退いてという感じだったんですけど、今季は最後の最後まで優勝争いの第一線を戦う中で使ってもらって、リーグ戦はこんなに疲れて、苦しいものなのかということを感じました。本当に濃い1カ月半で、今までずっと試合に出続けていた先輩や選手たちはすごいなとも思いました。

――疲れというのは精神的か身体的かどっちが大きいですか
 特に今季は接戦が多くて、試合中はずっと集中してバスに乗ったらすぐに寝るという感じでした。夜も10時くらいにはいつも寝てしまっていたので頭も身体も疲れているんだろうなと思いましたね。リーグ戦ってこんなにしんどいんだということを強く感じました。

――今季は特に内野陣で3年生以下の出場も多かったですが
 そうですね。ただやっぱり1個上でプロ野球選手が3人出て、さらに菅野さん(剛士外野手・法4=東海大相模)がいて、石井さん(元内野手・営4=履正社)や小倉さん(貴大外野手=関西)と主力だった人たちがみんな抜けて、自分たちの代はまだまだこのままだと柳(裕也投手・政経3=横浜)におんぶにだっこという感じになってしまう。今は全ポジション誰が出るか分からないフラットな状況で、逆にそれが競争を生んだりいい効果もあると思うので、みんなで切磋琢磨してチーム力を高めていけるようにしたいです。そうすれば勝てるチームにはなれるんじゃないかと思います。

――今季の経験を新チームでどのように生かしていきたいですか
 神宮でプレーする厳しさ、大変さなどたくさんのことを知れました。新チームでは試合に出て神宮を経験している人もそんなに多くはないので、そういうことを伝えたりして、神宮は甘いところじゃないという気持ちでみんなが日ごろからやっていけるようにしたいです。そうすれば厳しいシーズンも乗り切れると思うので、この1年で経験したことをチームで共有できるようにしたいです。また、苦しい、しんどいという部分もあれば、ホームランを打ったり活躍すればいい思いもできるので、そういったことも伝えてあげられればみんなのモチベーションにつながると思います。いいことも悪いこともすべてみんなに伝えられるようにしたいです。

――ありがとうございました

◆佐野恵太 さのけいた 商3 広陵高出 177cm・77kg 内野手 右投左打


佐野恵 今季・通算成績
試合打数安打二塁打三塁打本塁打打点盗塁犠打四死球打率
今季
13
47
13
11
.277
通算
38
107
25
18
10
.234





遊撃手の定位置を勝ち取った
遊撃手の定位置を勝ち取った


 し烈な正遊撃手争いを制し、定位置を獲得したのは吉田大成内野手(国際3=佼成学園)だ。東大2回戦以外の全試合でスタメン出場し、慶大戦では4安打をマーク。堅実な守備と勝負強い打撃で上位打線を打つこともあった。しかし法大戦では自らのミスが響き敗戦。悔しいシーズンを過ごした。最上級生として迎える来季は強い思いを懸ける。(この取材は11月7日に行われたものです)

――今シーズンを振り返っていかがでしたか
 チームとしては非常に残念な結果でした。自分個人としても多くチャンスをいただいたのに結果を出せずとても悔しいシーズンでした。きちんとしたレギュラーで始まったわけではなくて、チャンスをいただいだという形で出始めたのですが、あまり応えられなかったです。守備では自分の持っている力を出せたかなと思うんですけど、打撃面でもっともっと練習が必要かなという感じですね。春のリーグを終えて1番守備に力を入れて、秋結構自信を持って取り組めて、失策は0と守備に関しては本当に自信になりました。自分の持っている力を出せたし納得のいく結果になったと思います。

――法大戦を勝ち切れませんでした
 単純に法政が強かったというのと、どこか慶応に勝って気が抜けていたというのがあると思います。詰めが甘かったです。法政がとても守備が良くて今までのチームよりしっかりやっているなというのはあったんですけど、自分たちもミスが結構多くて自分たちの野球ができなかったです。気持ちがやっぱりどこか抜けていたんだと思います。

――春終わってから守備の何を意識したのですか
 送球ですね。あとバッターが振り出してからの一歩目。スイングで体を動かすように、打球が出る方向を事前に読んで一歩目を出すということを考えてやりました。

――今季打撃で心がけていたことは
 自分の中で早稲田戦の空き週で形になったという感じで、それまではあまり自分のバッティングの形ができていなくて、その空き週のおかげで形ができました。打てない時も簡単にアウトにならないで相手が嫌がるようなバッティングしようと心がけていました。追い込まれてからは合わなかったらファールにしていました。(自分の形ができたのは)東大戦からですね。1番良かったのは慶応です。調子も良くて結構つかんだという感覚もありました。その形としては今もあるんですけど、来季は長打を打ちたいなと思っていて、率もそうですし長打を打たないと今のチームだときついかなと思っていて、やっぱり怖さが無いのでちょっと春は強い野球を出していこうかなと。とにかく振ることです。下半身から鍛えて距離出していこうかなと。

――東大2回戦以外でスタメン出場を果たしました
 いやもう本当に自分でつかんだというより監督がチャンスをくれたという感じなので、自分としてはまだレギュラーだと思っていないんで、しっかりレギュラーをつかむために春は絶対的なレギュラーをとりたいと思います。

――春はチームとしても内野陣を固定できませんでした
 春の負け方を見て自分はスタメンでは1試合しか出られなくて、しかもそのスタメン出場させていただいたのに試合中に肉離れしてしまって本当に結構悔しかったので、もう秋は絶対という思いは強かったですね。

――今後どこを伸ばしていきたいですか
 守備はあまりもうあまり考えていなくて、とにかくもうバッティングですね。あとバントです。今季自分のせいでバントできなくて負けた試合がかなりあるので、もうバントです。

――4年生への思いは
 このチームでは優勝できなくて4年生と神宮大会で日本一になるとずっと言ってきたのに自分が最後法政戦の延長でバント失敗して、そのせいで負けてしまって本当に責任感じています。これをどう4年生に返していいか分からなくてずっと悩んでいたんですけど、もう4年生にはどうしても返せないので、自分があと1年後輩たちに逆に残せたらいいなと。4年生にはもう何もできないので下に何か残してあげようと思いました。

――今季悔しかった試合は
 最終戦の法政戦です。めちゃくちゃ責任感じています。だからこそこのラスト1年に懸ける思いは強いです。

――新チームにはどのように貢献していきたいですか
 まず僕はキャプテンでも副キャプテンでもなくて、キャプテンや副キャプテンは本当に大変だと思うので、彼らが見えないところを僕が見ていって、逆にキャプテン、副キャプテンはどう見えてるというのも自分がどんどん言っていきたいですし、多分監督は何か気づけということで僕を幹部にしなかったと思うので、自分が逆に先頭に立って、気にしないでどんどん突っ走っていこうかなと思います。今年の幹部が結構厳しそうな人間が多いので自分が逆に下とパイプ役みたいになってチームを下の方まで自分が見ていけたらいいなと思います。この冬は自分がパイプ役になりたいなと思います。

――この冬はどのように取り組んでいきたいですか
 ベストナインを取りたいのでとにかく打撃力上げて、あとバント練習して、守備はこの調子で続けていって打撃面でチームに貢献していきたいです。とにかく振り込んで下半身鍛えてという感じですね。

――ありがとうございました。

◆吉田大成 よしだたいせい 国際3 佼成学園高出 174cm・75kg 内野手 右投左打


吉田大 今季・通算成績
試合打数安打二塁打三塁打本塁打打点盗塁犠打四死球打率
今季
12
45
.200
通算
30
72
14
.194





[尾藤泰平・原大輔]

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