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リーグ終盤戦まで力投を見せた


東京六大学野球 2015〜秋〜  (36)リーグ戦後インタビュー 上原健太  

 あと1勝だった。法大1回戦に勝利し完全優勝に王手を掛けたが、2、3回戦に連敗。自力優勝は消滅し、早慶戦で早大に優勝を決められた。明治神宮大会での日本一を目標としていたが、道半ばで悔しすぎる幕切れとなった。
 忘れられない悔しさが胸に刻まれた。上原健太投手(商4=広陵)は開幕前から自信をつけていた変化球を軸に、毎登板ごとに手応えを感じていった。しかし王手のかかった法大2回戦で2回途中7失点と無念の降板。「勝たせてやれなかった自分に責任がある」。閉会式後には悔し涙を浮かべた。有終の美とはならなかったが、最終シーズンを終えた上原は何を思うのか、お話を伺った。(この取材は11月7日に行われたものです。)

――今季全体を振り返っていただいて、今はどういった気持ちでしょうか
 最後の試合以外は本当に良い感じで。その調子のままいけるだろうという甘い考えが最後に出てしまったのかなと思います。勝とうという気持ちだけが先行していくような。(プレーと)うまくかみ合ってなかったです。

――その最後対戦した法大にはどういった印象を受けましたか
 特に何かを感じるわけではなかったんです。でも逆に自分たちに怖がっているような感じもなかったです。打者たちはどんどん振りにきていて、うまくやられてしまいました。相手の流れに飲み込まれるという、本当にそういう印象です。

――上原さんや4年生にとって明大での最終シーズンでした
 最後こういう形で優勝できなくなって、原因がまだ何かあったかと。受け入れられないじゃないですけど、そういうふうにずっと考えていました。日頃から取り組んでいくことの中に甘さがあって、見えないエラーだったり、投げられるはずの球が投げられなかったり、打てるものも打てなくなったりしてしまったのかなと思いました。ここ一番で出てしまいました。

――上原さん自身は早大一回戦では先発投手を務めましたが、監督は強い気持ちを受け取ったと話していました
 春は野球人生で初めての経験(二者連続本塁打など)をさせられて、それがずっと自分の中に残っていました。仕返しは絶対にしなきゃいけないと、そういう思いでした。

――最後は悔しい思いをしましたが、今後はどのように位置づけたいと思っていますか
 優勝から、いきなりどん底に落とされるような。こういう経験は本当にないと思います。すべてうまくいかないじゃないですけど、そういう風に捉えていきます。似たような経験があった時にどういう風に立ち直っていくかが、大事だと思うので、そういった意味では今後にも生きてくるのかなと思います。

――この4年生の1年間は、振り返ってみていかがでしょうか
 注目もされながら、自分も思うようにいかない内容で、とにかくきつかったです。春からずっと精神的にきつい一年間でした。でも最後までやってきて、秋には戻ってくるような兆しも見えたのでこの一年間の頑張りは無駄じゃないと今は思います。

――きつい1年間ということでしたが、監督から受けた印象に残る一言はありましたか
 「バックネット裏と戦うな」という言葉ですね。注目されてそこばかり気にしてしまうと自分が見えなくなると言われました。毎試合忘れないように目の前の打者に向かって行こうと。どうしても気になってくる、多少気にしてしまう時もあったので、そこでつぶれないように言ってくれました。

――同期の存在というのはどうでしたか
 個性派ぞろいでまとまりがなくて。力を持っているんですけど、そういう代でしたね。でもこの秋、それぞれの個性がいろいろな場面で生きて、チームとしての力になったというのはあります。他の4年生のサポートは自分としても身が入り、ありがたい存在でした。

――以前、秋の活躍には4年生があったからではと話していましたが、実際に自分が4年生として最終シーズンを戦ってみてどうでしたか
 自分がという気持ちももちろんありましたが、やっぱりできるなら優勝してみんなにありがとうと言いたかったです。恩を返せなくてという思いで、そういう部分ではやはり申し訳ない気持ちが強いです。

悔いが残るもプロの舞台での糧にしていく
悔いが残るもプロの舞台での糧にしていく


――今度は4年間を振り返ってみていかがですか
 入学してからスタートダッシュがすごく良くて。3年までは今振り返ると順調に来すぎていたと思うくらいです。そう思うと、その分4年生になって自分の中の問題が出てきたのかなと思いますね。これからはプロの世界に臨めるので、活かしていきたいです。

――明治で一番良かったと感じるところはどこにありますか
 個人で思っていた以上にいろんな経験をさせてもらえたことが一番です。全体的にレベルアップもできました。

――具体的にはどういったところでしょうか
 球速が上がったことだったり、変化球の制球力や精度です。その部分は入学前と比べたら見違えるほど変わっているんじゃないかなと。

――一緒に過ごしてきた同期に一言伝えるとしたら何と伝えたいですか
 一緒に優勝も経験して、今回のような経験もして。いい財産をこれからも語り合えるような、全員がそういう仲でやっていきたいと伝えたいです。

――中でも坂本(誠志郎主将・文4=履正社)選手とはバッテリーずっと組み続けてきましたが、リーグ戦を終えて何か話されましたか
 特に言葉はないです。話さなくてもわかるので。でも次のプロに向けての話はします。そんなに固い話ではないですけど、何年目から出たいとか、プロでどうやっていきたいかとかですね。誠志郎ははやくスタメンのマスクをかぶっている姿をみたいという気持ちです。

――山(俊外野手・文4=日大三)選手とは
 山とはしないです。しなくても(山は)勝手にやるじゃないですけど。坂本とはまた違った存在でライバルとしての目線です。リーグ歴代1位になった男なので、それだけのポテンシャルや能力を持った男をライバルに。同じチームでやってきて、すごいなという思いもありますけど、対戦するとしたら意識はものすごくすると思います。

――今度は後輩たちが野球部を背負います
 特に一個下は3年間一緒にやってきているので、自分たちの仇を取ってもらいたい。リーグ優勝をして、日本一を経験して欲しいと思います。柳(裕也投手・政経3=横浜)の主将は、柳自身、誰よりもきつくなると思うんですけど、それを乗り越えたら絶対ドラフト1位で呼んでもらえると思うので、頑張ってほしいという思いです。

――上原さん自身指名を受けて日も経ち、何か変わったことはありますか
 自分の気持ちももう完全に次に向けての準備に入っています。大学生というよりもプロとしての意識を少しずつ学んでいっているような感じです。

――一年目に掲げる理想像はありますか
 まず期待されていることがやはりあるので、その先発ローテーションに入りに応えられるようにやっていきます。チームの足を引っ張らないようにこの一年間やっていきたいです。

――辛い経験から立ち直ることが重要という話もありましたが、プロでの意気込みはどうですか
 シーズンは1年間続くので、いい時期悪い時期というのもはっきりしていくと思います。そこでの調整をしっかりやっていくことが自分にとっての一番の課題です。結果をだすこと。これが一番かなと思います。

――最後に今まで応援してくれたファン、これからも応援してくれるファンの方々に一言お願いします
 これまで応援してくださったファンの方々には最後は無様な姿を見せてしまい、チームの足を引っ張ってしまいました。これからはその分を取り返して行きたいと思っているので、これからも応援していただけたらなと思っています。また今度はプロとして、さらにいろんな方が見てくれると思うので、ファンの方やてくれる人に、印象に残るような選手になりたいです。これから見ていて欲しいです。

――ありがとうございました。

◆上原健太 うえはらけんた 商4 広陵高出 190cm・86kg 投手 左投左打

上原 今季・通算成績
試合勝利敗戦打者投球回安打四死球三振自責点防御率
今季
139
34 1/3
25
13
28
12
3.15
通算
57
14
784
189 1/3
155
63
172
45
2.14


[川合茉実]


●東京六大学野球 2015〜秋〜のバックナンバー

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