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籔下が6位でゴールし、来年のシード権をつかんだ

競走部  6位に滑り込む! チームでつかんだシード権/全日本大学駅伝

◆11・1 第47回全日本大学駅伝(熱田神宮西門前〜伊勢神宮内宮宇治橋前)
▼個人順位
 1区 7位 坂口  43分27秒
 2区 3位 木村  37分54秒
 3区 15位 田中  28分37秒
 4区 8位 江頭賢 41分37秒
 5区 3位 齋田  34分15秒
 6区 7位 山田  36分35秒
 7区 4位 吉田  35分37秒
 8区 9位 籔下  59分49秒
▼総合順位
 6位 明大 5時間17分51秒
 意地のシード権獲得だ。1区の坂口裕之(政経1=諫早)と2区の木村慎(商4=浜松日体)が幸先の良いスタートを切り4位で襷を渡すも、3区の田中龍太(法1=鹿児島実業)がブレーキとなり7位に。流れを失いかけたが、5区齋田直輝(政経4=伊賀白鳳)が起死回生の力走を見せ5位争いまで引き上げる。流れを取り戻した明大は8区の籔下響大(営3=須磨学園)までシード権を死守してゴール。横手健主将(政経4=作新学院)不在の中チームで支え合い、最低目標だった上位6校に与えられるシード権をつかみ取った。

 逆境を打ち破った。3区田中のブレーキで一度はシード権外まで順位を落としたが、意地の巻き返しで6位のゴール。反撃の狼煙(のろし)を上げたのは最初で最後の全日本駅伝出場の5区齋田だった。「出雲は自分の責任で負けた」。先の出雲駅伝では4校に抜かれる苦い思いをしていた齋田。しかし今大会は違った。序盤で捉えた順大をペースメーカーとすることで積極的に前を狙う。食らいつくばかりか7位の順大を置き去りにし、東海大と競る形として6位で襷リレー。「他の人より(全日本への)思いは強い」(齋田)と地元の三重でチームを救う区間3位の力走を見せた。
 「どっちに転ぶか分からない」(山本豪コーチ)。今大会が復帰レースとなる山田稜(理工2=九州国際大付)や初三大駅伝の吉田楓(営3=東海大山形)など不安要素があった6区以降だったが、必死の走りでシード権を死守した。ニャイロ(山梨学大)に5秒差まで詰められる猛追から逃げ切った8区の籔下のゴールをメンバーは笑顔で迎えた。

 大物ルーキーが確かな存在感を放った。レースの流れを決める1区に抜てきされたのは、5000mを13分台で走る力を持ちながら出雲駅伝では体調不良に泣いた坂口。エース級が多く名を連ねる1区だが、粘りが持ち味の坂口にとって好都合と言えるスローペースな展開が続く。そして先頭の青学大とのタイム差はわずか16秒でフィニッシュ。次世代エース候補が新戦力の台頭を告げる鐘を鳴らした。
 エース木村の追い上げも光った。「1分以内で持ってきてくれたら自分がいこうと思った」(木村)。坂口の好走を受け、走り出しとともに飛ばしていき3km手前では既に1校を抜き去り、全日本選抜チームと5位争いへ。さらに11km付近では青学大で主力を張る小椋までも捉え4位に躍り出る。ラストは小椋に抜き返されるも青学大、早大と並んで走り切った。「集団でつなげてよかった」(木村)。昨年の同区間のタイムを約1分更新し区間3位の走りで、エースの仕事を果たした。

 チームとして成長を遂げた。出雲駅伝では上位をキープできない壁に苦しんだが、今大会はただでは終わらせず巻き返しに成功。苦しい場面を乗り越える底力とミスをフォローできるチーム力を発揮した。だがこれでも横手復帰が見込まれる箱根駅伝では「自分たちがもう一皮むけないと上は目指せない」(齋田)。求められるのは地力。箱根まで残された2ヶ月でどこまで高めていけるかが優勝への肝となる。

[渡邊弘基]

試合後のコメント
西弘美駅伝監督
「横手がいない中でよく頑張った。(1区坂口は)結構予定通り。木村も2区にいてくれたし。横手がいない中でどれだけやれるかというレースだった。そういう意味ではよくやってくれた。6人が(全日本駅伝)初出場で、それでもよくやってくれた。こういう駅伝は流れを止めないというのが大事。そういう意味ではよく頑張ってくれた。70〜80点の出来。あと20点分を箱根にまで修正したい。そのあと20点は横手も加わってくる。それで柱ができるので。横手、木村でばしっと。今年は3番以内が目標。今年はしのぐ年」

山本コーチ
「シード権を獲得したので良かった。不安なところは去年よりはあったが、3区以外は力通りが出せていた。(3区田中は)本人も不本意に思っているのではないか。ここは計算外だった。3区で切れかけた流れが4区でまたブレーキになると完全に終わってしまうが、江頭はよくこらえてくれた。(齋田は)よく走った。途中で見た時もすごく体が動いていた。あれで賢太郎が維持していたところをまたいい流れにしてくれた。(山田は)復帰1戦目だったし、はっきり言ってここから後ろはどっちに転ぶかわからないと思っていた。襷をもらう位置だとかによるだろうと。1人でぽつんと走っちゃうとたぶんずるずるそのまま下がって行っちゃうし、上手く相手を見つけられればそこそこ走れるだろうなという予想でいた。だからちょうど良く東海と一緒に来たからすごく良かった。(籔下は)本当、上出来。大きいレースは出雲に続いて2回目で、それでアンカーという最重要区間だから相当プレッシャーがかかるけど、よく逃げ切ってくれた。今日は練習通りを出せた。今回はシードを取れれば上出来だろうと僕は思っていた。箱根は相変わらず去年と比べれば戦力ダウンはしてるけど、その中でどれだけ上位に行けるか。この結果でみんなも多少自信はつけたと思うし、箱根に向けて良いきっかけになったのではないか」

2区 木村
「6位は目標の最低限。十分なメンバーでなかった中で最低限クリアできたのでよかった。メンバーがメンバーなので、坂口には1年生らしく走れ、と言った。1分以内で持ってきてくれたら自分がいこうと思った。それ以内にきてくれて、いい意味でそぐわない良いレースをしてくれた。本当はトップに持っていきたかった。でもやはり前は早いし、後半ばててしまった。それは箱根に向けての課題。(一時は4位に)順位は意識してなかった。とりあえずトップにいきたかった。(横手不在は)横手がいないのは本当に戦力不足。それを自分が担うのは本当に不安だった。でも横手も責任を感じてたと思うので、横手がいない中で最低限シード取れたのはいいお土産になった。(箱根まで)まだまだ他校のエースに競り負けてしまうところがあるので、地力をつけたい。そこで負けずに流れを変えるような走りをしたい。もっと強くなって箱根に合わせていきたい」

3区 田中
「全然走れなかったけど、先輩たちがカバーしてくれてシード権を取れた。次はもうこんなことにならないようにしたい。相手が青学だからとかは考えずに行ったがやっぱり離され、その後も粘れなかった。前の2人に続きたかったが、悪かったのが自分だけ。この駅伝に向け自分のピークを持ってこられなかった。最近調子があまり良くなくて、高めていきたかったが、駄目だった。攻めていったが、力の差が大きかった。(3区は)スピード区間として配置されたが、生かし切れずに離されてしまった。他大の選手に比べて力がないなと思ったので、もっと強くなりたい」

4区 江頭賢
「(自分は)1つ順位を落としたので、もう少しいけたんじゃないかという思い。4区は長い区間で主要区間なのでそれなりの覚悟を持っていた。東海と順大が前に見える範囲でいたので、追い付くのは無理でもできるだけ差を詰めて齋田さんが走りやすいようにしようと思っていた。記録的にはまずまずだとは思うが順位が落ちたのは悔しい。(シード権獲得は)ぎりぎりだったが純粋にうれしく思う。(4年生の活躍は)木村さんは強くて当然といえば当然だが、齋田さんは出雲からの短い期間で自分の走りを分析して今回区間3位という成績で、すごい刺激というか置いてかれてはいけないなと思った。(同期は)二人とも予想以上にいい走りして(吉田)楓に関しては初駅伝で区間4位という結果で、3年生の中からも走れる選手が出てきていい感じでうれしい。うかうかしてたら追い抜かれてしまうので、ライバル意識はある。(目標)今日の結果から言うと、シード権狙いというのでは駄目だと思うので、6位入賞というのを目標にしてやっていきたい」

5区 齋田
「出雲は自分の責任で負けたと思っているので、なんとしてもいい走りをしたいと思っていた。そこで順大の選手がうまく追いついてきてくれたので一緒に走って前を追いかけることができた。襷はもう少し上かなとは思っていたが、どんな位置で来ようと自分の走りで順位を上げてやるぞという気持ちだった。(自身の走りは)タイム的には良いが、駅伝はやっぱりタイムより展開だと思うので。東海に追いついたうえで東海を抜いて差を広げてって走りができていればもっと良かった。チームはシード権を狙いたいとのことでその目標は達成できたが、ただ自分たちがもう一皮むけないと上は目指せないと思う。横手や末次(慶太・理工2=西京)が帰ってきたときに胸を張って優勝を目標にできるチームでありたい」

6区 山田
「最後離されたのが反省点。何回か仕掛けようとは思ったが、ケガ明けですぐというのもあってスタミナ切れを起こすのが怖かった。最後抜かれたのは仕方ないとして、最初から自分からガンガン攻めていけなかった。急ピッチで仕上げてきたというのはある。これから自分から距離を踏んでいって20キロにも対応していけたら。ケガからは、去年の12月とかに比べると6割、7割くらいまでしか回復していない。(急ピッチで間に合わせたのは)出雲は間に合わないと思っていたが、全日本は去年も走ったので出たいと思ってやってきた。自分は結果が出て自信をつけていくタイプ。今日で少し走れるのが分かったのでこれからはスタミナをつけて箱根はしっかり走れるように頑張っていきたい。(同期が活躍)自分も続きたかったが、次の箱根では挽回したい。凡走というか、今の自分の状態だったらこのぐらいかなという感じの走りだったので。箱根で区間賞を取れるような選手になりたい。去年まで戻れば区間賞もいけると思う。学連記録会があるので、そこで自信を付けて箱根で区間賞を取れれば」

7区 吉田
「最低限チームに貢献することができた。前と離れてしまったら、流れを断ち切ってしまうので、襷を8区に渡すのは前とくっついてか、前に行って渡さないと、と思っていた。いい流れで渡したかった。流れを断ち切らずには済んだが、最後東海大を離すことはできなかったので、出来は70点くらい。後半どうしてもなかなか上げることができなかった。後半の上げをもう少しいけたら良かった」

8区 籔下
「(6位でゴールして)本当に良かった。最後はきつくて、振り絞って走った。4年生たちは最後だし、自分としてもここではずしたらもう後がないと思って。今回は走っている最中も、やっと練習とマッチしたなという感じがあった。西さんからは『60分を切れたらいい』と言われていたが自分としてはもっといけたらよかった。(ゴールを迎えられた時は)無我夢中だったからしんどくて、チームメートが喜んでるの見てうれしかったけど、力が入らなかった。ゴールしてみんなに連れ去られてやっとちゃんとシード取れたんだという実感があった。反面、上位で戦うにはもっと僕自身は(5位の)東海に勝たなきゃいけなかったし、他の区間も上位で行かないと箱根は厳しいところがあると思った。(出雲に続いてアンカーだが)出雲で失敗してそれでも使ってもらえたので、ちゃんと応えたかった。プレッシャーはあるが、それをはねのけられる選手にならないとと思っていたので、アンカーを走れてよかった。20qを走る感覚はある程度はつかめたので、今回の経験を箱根にしっかりつなげていけるように練習から意識していきたい」



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