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少林寺拳法部  全日本学生大会事前インタビュー(1)


 全日本学生大会が11月1日に日本武道館で開催される。拳士たちが1年間の集大成を見せる舞台だ。5月に行われた関東学生では4部門で1位に輝くなど華々しい結果を残した。今大会も多くの拳士たちの活躍が期待される。本番が間近に迫った拳士たちの心境や意気込みを全3回に分けてお送りする。(この取材は10月16日、21日に行われたものです)


〜男子茶帯の部 可兒・中村組〜
 全日本の舞台で初めて茶帯に挑む。可児健太郎(政経2)・中村隆之(政経2)組は、昨年の全日本学生大会には白帯緑帯の部に出場。今年は、その一つ上の部門に当たる男子茶帯の部に出場する。お互いのレベルアップを実感している2人。昨年は男子白帯緑帯の部で入賞は果たせなかったが、今年はさらに上の部門で好成績を目指す。

――お2人で組まれてから1年ということですが、最初の頃とは違いますか。
可兒「そうですね。最初の頃は懐かしいというイメージですね(笑)。その頃に比べると、中村の突き・蹴りの威力も上がっているので怖いというか」
中村「お互い、それなりに落としてやっているつもりなのですが、思ったよりも痛い(笑)。あとは、キレが上がったと思います」
可兒「あれ、避けられなくない?みたいな(笑)。本当に怖いですね」
中村「演武の時には、思いがけず当たっても続けないといけないので」
可兒「メガネが飛んでもね(笑)」

――メガネはコンタクトにしなくてもいいんですか。
中村「する日もあるよね」
可兒「大事な大会の日などはするのですが、あまりやるとお金が無くなるので…(笑)。なるべく使わないようにしています」

――今年から挑戦している茶帯はどうでしょうか。
可兒「全然違いますね。使える技が違うのもそうですし、一人一人の動きも白緑よりもスピード、正確性など、どれもレベルが高いですね」
中村「練習でも白緑の時は声や動きを大きくということをやってきたのですが、茶帯になってからは技の正確性であるとか、突き・蹴り、足運びをもっと意識しないといけないという話をされました」

――お2人の演武の良さはどこだと思われていますか。
可兒「迫力という意味ではまだ足りない部分があるのかなと思うのですが、茶帯の中ではスピードがあるのかなと。雑な部分も出てしまうのですが」
中村「まだ高めていかないといけない部分はありますね」
可兒「その分、スピードはあるのかなと思います」

――今年は「明治一丸」というスローガンを掲げていると聞いたのですが。
可兒「まとまりと言うか、一緒にがんばっていこうというという気持ちは、先輩方からすごく伝わりますね。その中で、自分たちは後輩として先輩に応えなければいけないと思います」

――演武の完成度についてはどうでしょうか。
可兒「10パーセントくらい…?」
中村「まだ、伸びしろがたくさんあるかなと思います」

――10パーセントですか。
可兒「低めに言っておこうかなと(笑)。ですが、半分まできたかと言われるとまだまだですし。完成しているか、していないかの2つなのかなと思っています。大会で100パーセントを出さないといけないので、それが出来ていないということは、10パーセントというか、ゼロなのかなと思います」
中村「まだまだいけるからね。速く、強くやっていると正確性が欠けてきてしまったりもするので、そのあたりは伸ばしていけるのかなと思います」
可兒「雑って言われるよね」
中村「目一杯やっているつもりなのですが」
可兒「がんばってやっているのですが、その中で質を上げないといけない。そこを直していくしかないと思います」

――最後に意気込みをお願いします。
中村「せっかく大会に出場する機会を頂いているので、目指すところは入賞。今の段階では厳しいかもしれないですが、残りの期間を集中して取り組んでいって、メダルを獲れるくらいまで行けると良いなと思います」
可兒「賞を獲りたいのはもちろんですが、せっかく中村と組んでいて、いい意味で楽しくできないのは嫌ですし。周りも嫌々やっている演武は見たくないと思うので。いい意味で仲良く、楽しく演武をして、最終的にいい結果が残せたらいいなと思います」

――ありがとうございました。

◆可児 健太郎 かに けんたろう 政経2 春日部高出 170cm・60kg
◆中村 隆之 なかむら たかゆき 政経2 春日部高出 172cm・62kg



〜男女茶帯の部 坂田・横山組〜
 坂田英作(政経2=明大明治高)・横山可奈子(文2=明大明治高)組は昨年の関東学生新人大会と全日本学生大会でもペアを組んだ。昨年の関東学生新人大会では男女白緑の部で優勝、全日本学生大会でも同部門で優勝を果たした。1年生の頃から力を発揮してきた2人だが、今年の新人大会では男女茶帯の部で5位と思うような成績は残せなかった。その悔しさを糧に今大会でリベンジを果たす。

――お2人の相性はどうですか。
坂田「やりやすいです」
横山「嘘っぽいなあ(笑)。関東では女子のペアでやっていたのですが、そのときはパワーという感じで、自分とは結構違う人とやっていました。こういうタイプの人もいるんだということを感じましたね。坂田が上手いのでやりやすいですし、自分の中で得るものがあります」

――今年の新人戦はいかがでしたか。
横山「痛い目に合いました。これまでは先輩に言われたことだけを一生懸命にやるという感じでした。確かにそれで結果につながっていましたが、今回はその考え方が壊されて。言われたことだけやっていちゃ駄目というのを実感しました」
坂田「自分たちの思うような結果が出せませんでした」
横山「直前でふらふら演武の構成を変えたというのもありました」
坂田「新人戦のときは演武の構成を教本とか見て自分たちでつくったんですけど、それを含めて構成自体が全然駄目でした。今回は先輩方に色々なアドバイスをしてもらってつくっています」

――自分たちの中で消化できていますか。
横山「自分たちがこれまでやってきて、勝ってきたから大丈夫と思ってたことが結果として全然付いてこなくて。自分たちが出し切っていただけにショックではありました。確かに言われてみると、今までできる部分はどんどん伸ばして、できない部分は見て見ぬふりをしてきちゃっていたのかなと。そこにちゃんと向き合って、得意じゃないところも伸ばしていきたいです」

――演武ではどのような部分に意識していますか。
坂田「リズムとか流れとかが全然駄目だったと先輩方には言われたので、そこです。構えとかも注意されるのでそこも意識しています」
横山「私たちは決して大柄ではないので、正確さだったり、スピードとかを重視してやりたいです。黒帯になると迫力とか力強さが必要になってくると言われるのですが、とりあえず現在は自分たちがもともとやっていて、普通に出てくるものをちゃんと磨ければいいなと。あとは構成のなめらかさであったり、連続攻撃でのテンポ感。重さとか力強さが少ない分、そこを直して演武を大きく見せられるようにしたいです」

――緊張はしていますか。
坂田「緊張というか、また新人戦のときみたいになってしまったらどうしよう、という気持ちがあります」
横山「もともと緊張はするタイプです。ですが、新人戦のときに先輩から一回落ちたんだから後は上がるだけだよ、と言っていただいたのでもう自分を信じてやっていきたいです」

――全日本への目標、意気込みをお願いします
坂田「悔いのないように頑張りたい」
横山「そんなのでいいのか」
坂田「いいの。いや良くない。でもこれ以上言うと心折れちゃう」
横山「まあでも、新人戦のときも悔いが残るような練習をしてたわけではなかったんですけど、結果が付いてきませんでした。なによりショックだったのは、先輩方にあんまり調子良くなかったんじゃないかと言われたことでした。自分では全力を出し切ったのにそれが演武に出てなくて。なので、結果も欲しいですけど、自分たちのやりきったものが形となって表れるように修練に臨みたいです」
坂田「結果も来れば、万々歳。欲しいな〜みたいな感じです」
横山「ね。欲しいな〜みたいな。結果が付いて来ればもうけものです」
坂田「あとは2年生最後の大会なので最後を気持ちよく締められるようにやっていきたいです」
横山「終わったときにここが上手くなったなとかわかるくらいに成長していけたらと思います」

――ありがとうございました。

◆坂田英作 さかた えいさく 政経2 明大明治高出 166cm 56kg
◆横山可奈子 よこやま かなこ 文2 明大明治高出 160cm


〜女子白緑の部 上野・沖組〜
 1年生同士の上野絵美(営1=志學館)・沖彩奈(商1=共立女子)組。入部後初めての大会となった9月の関東学生新人大会では女子白緑の部では5位入賞を果たした。大会を通して他大の同学年の演武に刺激を受けるなど日々成長を重ねる。プライベートでも仲の良い上野と沖は、夏合宿を通してますます絆を深めた。今大会では新人戦で成し遂げられなかった優勝を目指し、2人で力を合わせる。

――この組になった経緯を教えてください。
「面談の際に、上野と組みたいと言いました。最終決定で伝えられました」
上野「自分も沖とだったらいい演武ができそうだと思って名前を挙げました」

――普段の2人の仲はいかがですか。
「いいよね」
上野「いいと思います。洋楽とか、音楽の趣味が合います」

――現時点での演武の完成度はいかがですか。
上野「新人戦のときよりは安定してきたかな」
「ただまだ足りない点が多いです。残りの数日で仕上げたいです」

――新人戦はいかがでしたか。
上野「初めての大会で、すごく新鮮で良い経験をさせていただきました。本戦まで進めてお互い緊張しました」
「私は少林を始めてからというわけではなく、何かの競技で大会に出るということ自体が初めてで。予選は落ち着いてできたんですが、本戦になったら固まってしまいました。あと思ったよりも早いタイミングで演武をすることになって。2人とも心の準備ができてないまま演武が始まって、訳が分からないまま終わってしまいました」

――新人戦の経験から意識していることはありますか。
上野「魅せる演武を意識しています。本番は約2分しかなくて、その中で練習してきたことを発揮しなくちゃいけない。練習も一瞬一瞬が大事です」
「練習で直せない部分をしらみつぶしで練習することです。とにかく練習あるのみって感じではあります」

――夏の合宿はいかがでしたか。
上野「今までで一番つらい経験だったんですけど、得たものも大きくて。同期の絆が深まったかなと思います」
「私はこの合宿で、人生で一番のどん底と最高な時間を同時に味わいました」
上野「いい汗をかいたなってね(笑)。今までで一番熱い夏でした」

――全日本への目標、意気込みをお願いします
上野「目標は新人戦で果たせなかった1位を獲ることです。新人戦で初めて2人でぶつかっていった分、悔しい思いもしました。他の大学の演武を見て学ぶものも多かったです。一瞬一瞬を大事にして全日本に臨みたいです」
「私も1位が目標ですが、1位じゃなくても新人戦以上の結果を必ず出したいと思っています。新人戦で大会の雰囲気もわかったので、全日本は心構えをして臨めると思います。物おじしせず、最高の演武をしたいです」

――ありがとうございました。

◆上野絵美  うえの えみ 営1 志學館高出 155cm
◆沖彩奈  おき あやな商1 共立女子高出 147cm



〜単独有段の部 中山〜
 組演武、三人掛けなど多くの部門に出場してきた中山一哉(理工3=桐蔭学園)が、1年ぶりに単独に出場する。上級生として、練習では後輩に基本から指導することも多かった1年間。「練習が孤独」と笑いながらも、その基本を重視される単独での力試しに挑むつもりだ。

――上級生になっての、この1年間はいかがでしたか。
「体育会の上級生だから威張るとか、そういうことはしないように、自然と尊敬されるような上級生を目指してやってきました。説得力のある、上級生らしい上級生を目指してきました」

――単独の練習はいかがですか。
「大変ですね。基本的に武道なので、相手を想定して動くわけじゃないですか。その中で、単独では自分の動きだけで相手の動きをイメージさせることが必要なので、そのあたりを見せられればなと思っています」

――単独は3回目ですか。
「練習の孤独には慣れてきたんですけど(笑)。でも、会話があるので、2人の方が楽しいですね。柔法なんかも二人の方が楽しいですし」

――今、単独の練習で力を入れている部分はどこですか。
「新人戦では速さを意識してやっていたのですが、それで2位だったので。何が足りないのかなと考えた時に、大きさだと思いました。速さと大きさを両立させるのはすごく難しいのですが、その中でいかに両方を上手く取り入れていくか、大きさを求めていこうと思ってやっています」

――組演武、単独、三人掛け、団体など、これまで多くの部門を経験されています。
「色々できていいのかなと(笑)。単独は形が大事になってくるので、それは組演武でも必要なことですし。組演武では相手が実際にいるので、どういう位置に攻撃したらいいのかが分かって、それは単独にいかせますし。そんな相互作用があるのかなと思います。あとは、変わるごとに気持ちを切り替えられるので、ずっと同じものをやっているよりは気持ちの切り替えが出来ていいかなと思います」

――演武の完成度はいかがですか。
「まだまだ大きさが足りないと先輩に言われてしまうので、大会に出る1分前とか、直前までしっかり突き詰めて練習できれば、それなりの結果が付いてくるのではないかと思います」

――最後に意気込みをお願いします。
「自分の3年間やってきたものを、基本が重視される単独で出せればいいなと思います」

――ありがとうございました。

◆中山一哉 なかやま かずや 理工3 桐蔭学園高出 159cm・54kg



〜単独段外の部 根本〜
 根本航平(法1=千葉北)は全日本で大会デビューだ。入部後初の出場に加え、単独での演武と不安の色を隠せない根本だが「自分からいくことが大事」と先輩から積極的に指南をもらい、その不安を払拭(ふっしょく)する。また目標とする先輩に中山一哉(理工3=桐蔭学園)を挙げた。中山のような演武を手本に、全力で大舞台に挑む。

――初めての大会が全日本という舞台ですが。
「やはり不安とかプレッシャーが大きいです。先輩からも見てもらうのですが、できていない部分が多くて。1人だと話し合える仲間もいないので難しい面もあります」

――構成などはどのように考えましたか。
「堀尾先輩から教えてもらっています。改善するところがいっぱいあります。現在もいい面を見つけるのも難しい状態なので、積極的に先輩方に聞いています。先輩方はしっかり見てくれる人ばかりなので、自分からいくことが大事だと思っています」

――演武の中で意識している部分はありますか。
「自分は中山先輩を目標としていて。同じ単独演武なのですが、速さとか綺麗さの次元が全然違います。中山先輩を見ていて、どうすればそんな演技ができるのかなといつも研究しています。自主練習の時間などでも中山先輩に自分から積極的に教えてもらうようにしています。今回の演武でも中山先輩のような演武を目指して精進したいと思います」

――緊張はありますか。
「そうですね。OB先輩方など色々な先輩方からも教えてもらっているので、プレッシャーも時折感じるときがあります」

――同期の存在はいかがですか。
「夏合宿がすごくハードで、その中で同期との絆が深まりました。夏の前と後では全然違うので、良い機会だったと思います。同期の存在は自分の中ですごく大きいです。同期の存在が(少林寺拳法を)続けられる理由であるかもしれないです。頼れる存在です」

――全日本への目標、意気込みをお願いします。
「目標は入賞ですが、現在のところ難しい状況です。ただ今大会が駄目でも2年生になってからの大会につなげられるようにしたいです。自分の中での全日本は、大学から始めてここまでの集大成的な部分があります。全日本までどこまで成長できたかを見れる機会ですので、先輩方から教えてもらったことを全力でぶつけたいです」

――ありがとうございました。

◆根本航平 ねもと こうへい 法1 千葉北高出 168cm 64kg



次回の更新は10月29日の予定です。

[少林寺拳法部担当一同]


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