検索
 HOME > 硬式野球部

試合中に打撃についての話を交わす山と坂本(右)


山俊『1』〜未知への挑戦〜  (21)チームメイトが語る 坂本誠志郎主将  

 東京六大学リーグ通算127安打。48年前に高田繁氏(昭43農卒)が打ち立て、幾多の名選手が超えることのできなかった記録を約半世紀の時を経た今年、山俊外野手(文4=日大三)がついに塗り替えた。次なる目標である東都連盟の通算133安打超えも射程圏内だ。「何でも1番になる」と志願した背番号『1』。そして見据える先はまさに、未知の領域。伝説を作る日は刻々と近づいている。
 山を認め、支えている。記録を刻み続ける山と同級生で野球ができていることに「すごく不思議な空間に一緒にいるなと思う」と語る坂本誠志郎主将(文4=履正社)。主将が見る山のすごさとは。異次元の数字を残す存在を語る。

 マスク越しに成長を感じ取っている。高校時代から山を良い選手だと認めていた坂本。1年次の練習で初めて、捕手として山を打席に迎えた衝撃を今でも忘れない。「傍から見て良いと思った打者でも、試合で捕手として見た場合にはそれほど良い打者に感じない場合が多い。ただ、山は捕手として見ても良い打者に感じた。いいなというギャップを感じたのは結構大きいインパクトではあった」。その後確実に成長を遂げていく山から「3年秋からは凡打の内容も良い。見え隠れしていたものが、隠れなくなった気がする」と、本物の才能開花を感じている。「集中しきれなかった選手だったが、いい意味で自分の世界に入って集中し、結果が出るようになった」とも技術面だけでなく、精神面の成長も見ている。

 何もかもがうらやましい。「自分もああやって野球をしたいな」と苦笑いの坂本。打撃面で苦しむ時に「自分はいろいろ練習をやっても全然ダメなのに、山はちょっとやればできる」とすぐに修正する能力を絶賛。少し打てない時期があってもあまり悩むそぶりのないことにも驚く。また考えて行動する坂本にとって、マイペースな山は「人間的には正反対」と言うが、一緒に寮の近くのラーメン屋に行き、試合で安打を打てるようにげんを担ぐ仲でもある。坂本が吹っ切れない時に山も一緒に行き、山が打てない時には坂本が誘い景気を付ける。ささいな食事が、山の記録の支えとなったのかもしれない。

 「山自身が一番分かっていると思うが、チームのために一本一本打つことを、主将として彼に求めたい」と127安打達成時に語っていた坂本。山も止まることなくその後も貴重な安打を打ち続けている。「打てる、打つんだというのを自分の中で抑えて、ゆったりどっしり構えている時は一番怖い。思ったまま打っている時はすごくいい感じ」。残りの1カード、気負うことなく自然体にどこまで数字を伸ばすのか。主将もその数字を楽しみにしている。

次回の特集は「安打記録総括」です。

[森光史]

●山俊『1』〜未知への挑戦〜のバックナンバー

ニュース
 
 この記事へのご意見はこちらからお寄せください。
 今後の明大スポーツ運営への参考にさせていただくほか、ご意見としてご紹介させていただく場合もございます。
 ※必ずEmailアドレスをご入力ください。
 ※htmlタグなど、一部本文中にご利用できない記号がございます。
Email: