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1区4位の好レースで襷をつなげた木村

競走部  序盤の好走も中盤以降に失速 悔しさの残る8位/出雲駅伝

◆10・12 第27回出雲全日本大学選抜駅伝競走(出雲大社正面鳥居前(勢溜)〜出雲ドーム前)
▼個人順位
 1区 4位 木村 22分52秒
 2区 6位 江頭 16分10秒
 3区 10位 齋田 25分19秒
 4区 8位 牟田 18分29秒
 5区 8位 田中 19分17秒
 6区 9位 籔下 30分46秒
▼総合順位
 8位 明大 2時間12分53秒
 三大駅伝の幕開けを飾る出雲駅伝が、2年ぶりに開催された。注目されていた1万m日本人現役学生最速の横手健主将(政経4=作新学院)や5000mで13分台のベストを持つ坂口裕之(政経1=諫早)といった主力を欠いた状態でのエントリー。1区木村慎(商4=浜松日体)と2区江頭賢太郎(商3=浜松日体)の好走で第2中継所を3位で通過するも、不安視された後続区間が振るわなかった。3区以降で順位を下げ、最終順位は8位。苦手とする1区で出遅れ差を埋められずにレースを終えるという例年の課題は克服できたが、主力に次ぐ選手層の薄さという課題が改めて露呈した。

 好調な滑り出しを見せた。出雲駅伝は全日本、箱根に比べて距離が短くスピード駅伝とも言われるため、1区での出遅れを取り戻すのは困難だ。これまでの明大はこの1区で後れを繰り返しなかなか上位に食い込めずにいたが、今年はその悪いイメージを払拭(ふっしょく)した。1区の木村は1週間前にシンスプリントを痛めた影響もあり本来の走りではなかったが、それでも他大の仕掛けにしっかりと反応。「トップで襷を渡さなくてはいけない立場だった」(木村)と悔しさをにじませたものの、首位・駒大と18秒差の4位という好位置で襷をつないだ。
 続く最短区間の2区にエントリーされた江頭賢も先行する第一工大を捉え3位に浮上。西弘美駅伝監督もこの1区2区に対しては「良い流れを作ってくれて2区もその流れを切らずにいってくれた」と合格点を出した。
 しかしこの次が続かなかった。3区の齋田直輝(政経4=伊賀白鳳)はこれが三大駅伝初出場。本来であれば4区のエントリーだったが坂口の体調不良により急きょ3区に。「気持ちの準備ができていなかった」(齋田)といきなりのエース区間に戸惑いを隠せなかった。「この順位を最低でもキープしたかった」と序盤から攻めの走りを見せるが後半に失速。4校に抜かれ、この区間だけで7位まで順位を落としてしまった。
 4区の牟田祐樹(農4=西武文理)はこれまでトラックで結果を残してきたがロードでは振るわず。主力としての活躍が期待されていたが今回もその思いに応えることはできなかった。レース後には「情けないです」(牟田)と表情を曇らせ、西監督も「牟田がエースの働きをしなきゃいけなかったし、それが今回できなかった」と走りの内容に不満を示した。
 5区には唯一の1年生・田中龍太(法1=鹿児島実業)が登場。順位はキープしたものの、8位の中央学大に5秒差まで詰め寄られた。「もらったチャンスを生かし切れなかった」と唇をかむ、ほろ苦い大学デビュー戦となった。
 アンカーを任されたのは籔下響大(営3=須磨学園)。夏合宿では木村に次ぐ走りを見せ指揮官からの期待も大きかった。しかし中継所から5kmほどで中央学大に並ばれるとその後は相手についていくことができず。「やっぱりアンカーとしてしっかり守り切って走りたかった。それか抜いて終わりたかった」(籔下)。8位でゴールに飛び込むと、仲間に向けて謝るようなポーズを見せた。

 関東勢としては下から3番目の8位という順位だが、悲観すべきことばかりではない。今大会では齋田・籔下が三大駅伝に初出場を果たした。今回はともに決して満足できるレース内容ではなかったが、夏合宿で高い評価を受けていた選手だけにこれからの活躍にも期待が持てる。ルーキー・田中も早くも三大駅伝デビューを果たし、将来の主力としての可能性を感じさせた。
 次の全日本駅伝まで1カ月もない。今回は欠場した横手主将・坂口の2人も復帰予定であり、駅伝の経験を積んだ3人もより良い走りを見せてくれるはずだ。「今年はもう辛抱の年。いかに辛抱して、我慢したレースができるかというところ。それが来年につながるから」(西監督)。我慢のレースで虎視眈々(こしたんたん)と上位進出のチャンスをうかがう。

[長縄里奈]

試合後のコメント
西監督
「(結果)横手とか坂口とかが抜けた中でどれだけ戦えるかというところで、それが稼働しなかった。特に4区の牟田がエースの働きをしなきゃいけなかったし、それが今回できなかった。(1、2区で3位)あそこはいいんじゃないか。木村は最後のスプリントはそれほどないから、まあ良い流れを作ってくれて2区もその流れを切らずにいってくれた。3区の齋田は、あのメンバーの中で劣る部分があるけど、その中でどれだけいけるか、というところだった。(江頭賢は)駅伝の中でも力を発揮するようになってきた。箱根の時に比べると、経験が生かされてると。こうやって経験していくことによって成長してる。江頭の場合はそれが顕著に表れてる。(同学年の籔下は)もっともっと行かないといけなかった。予定よりも20秒から30秒遅かったかなと。籔下は合宿の練習の成果が表れてないと。(本番で結果が出なかった要因は)内面というよりも、駅伝での経験が少ないというのもあると思う。こうやって経験することによってどう活かしていくかと言うのがテーマ。そういった点では4年でいろいろ経験してきてるけど、それが結びついていないかなと。(牟田の遠征は)ああいったことを経験させていくということ。経験を積んで行かせたいと。1週間前にああいったレースに出ても走ってもらわないと困る。やはりそれだけ期待しているということ。(全日本に向けて)今年はもう辛抱の年。いかに辛抱して、我慢したレースができるかというところ。それが来年につながるから。目標はやっぱりシード権」

1区 木村
「本当はトップで襷を渡さなければいけない立場だったので悔しい。シンスプリントを1週間前に故障してて、練習離脱した部分もあって、そういう面を考えると最低限の走りはできた。プレッシャーは特になくて、自分が勝負できないとどうしようもなかったって部分はあるが、自分の走りを心がけてた。いつも通り走れた。齋田は本当に目立つような選手じゃないのに、大学最後に出雲で3区を走ってくれてよかった。齋田のデビュー戦をテレビに映してやりたかったってのもあって、いい位置で渡したかった。やっぱり横手がいないというのは相当な打撃です。その中でもそれをチャンスだとして、横手、坂口が出ない分2人の選手が走れるわけで。新たな戦力の経験。そういう経験を積めたことはよかったと思う。そうやって思うしかない。次勝つために切り替えて、このままでは箱根もシード権取れない」

2区 江頭
「(結果について)短い区間というのは予想してなかったが、最低限の走りができたんじゃないかなと。順位を上げたと言っても、上げて当然という部分ではあるので。本当だったら青学に追いつくような走りをしたかったというのはある。まだもう少しいけたんじゃないかなと。(襷を受けた時は)かなり良い位置でもらったので、一つでもいい順位でという思いだった。(チームの結果については)自分の後、順位を落としていくというのはある程度考えられた状況なので、もう少し上で渡せればよかったなと。齋田さんには申し訳なかった。(初めて駅伝を経験したメンバーも多かった)横手さん、坂口といったメンバーが出場しなかったというところで、その中でも箱根の主要メンバーになってくると思うので。その経験を生かして、あと2ヶ月ちょっとあるので気持ちを切り替えて、練習を変えてやっていければなと。(全日本に向けて)個人としては区間賞を狙える走りをしていく。チームとしては3位入賞」

3区 齋田
「区間は前々日に決まった。当初僕は4区の予定で坂口が1区、木村が3区の予定だった。僕が4区から3区になったが、最初は繋ぎの予定だったので気持ちの準備はできていなかった。(上位で襷が来たが)あの2人だったら3位から最低でも5位以内で来ると思っていたので、それは予想していた。この順位を最低でもキープしたいと思っていた。結果的に3つ順位が下がって、流れを打ち消してしまったので悔しい。5キロ手前くらいで早大や東海大と並んで、その後から山梨学院大も追ってきて、抜かれてそこから(山梨学院大の)ペースも上がって離れてしまった。(監督からは)積極的にレースしようということで「攻めろ」と言われていたので前を捉えるつもりで走ってはいたが、もともとの力の差が激しかった。集団についていくためにペースはいつもより上がっていて、積極的に走ろうと思っていたから、逆に後半失速してしまった。そこは力不足だったと思う。失速してからしばらくは維持していたけれど、ラスト1.5キロくらいで離されてしまった。(三大駅伝初出場だったが)初出場でこんなエースが走る区間を任せてもらえたのはうれしいが、今度は作ってきてくれた流れを維持するか、その流れを加速できるような走りをしたい」

4区 牟田
「緊張はしていたが、その対処もできるようになってきて、普段通りに走ろうと臨んだ。冷静に入れて、そのまま追い付いてラストで勝負できれば前を抜けると思いったが、思うように追い付けず、逆に離されてしまった。監督が会見でカギは牟田と話されていたが、それはきっと自分が不安だからだと思うし、普通に走ればいいということはすごく言われていた。4区というのも、本来なら初出場の齋田ではなく自分が1区や3区を走らなければいけないのに、申し訳なく思う。自分が主力として引っ張っていかないといけないのに、情けない。駅伝ではこれが実力だと思って、全日本では少しでもトラックに追い付く走りがしたい」

5区 田中
「(今日走ってみて)ちょっと力出し切れなかったところがあったのが悔しいが、良い経験ができた。次の駅伝で走るかわからないが、その時こそはしっかり走れるように頑張りたい。最初自分が調子良ければ2区に使おうと思っていたらしいが、調子を落としたからつなぎの区間となる4、5で使うことになった。18分台を目指していたが、走っている時に前が見えずどのくらいタイムで走っているかが分からなくて、自分を信じきれなくて、これ以上飛ばしたらヤバイかなってブレーキをかけてしまった。それで最終的には余力を残した状態でラストに入ってしまい、もうちょっとペースを上げていればよかった。だから収穫もなく、もう少し自分を信じようと思った。区間8位にも満足は言っていない。西さんから関東の大学から10校がきているから、区間10位だったら関東で最下位と同じだと言われていて、5位以内には来てほしいとのことだったが、入れなかった。でも出場できたことはうれしかった。(走り終わった後に西さんからお話は)今回経験したことを、経験で済ませるのではなく、次にしっかり生かしていけるようにしなくては走った意味がなくなるから、次につなげられるようにしろと言われた。(1年唯一の出場について)本来なら自分が走る予定がなかったが、チーム状況に問題があったから、走ることになった。もらったチャンスなんだろうなって思ったが、生かし切れなかった」

6区  籔下 
「(2年越しの初駅伝は)念願だった駅伝を走れてうれしかったが、前を追いかけられるところで追い上げられなかったというのがあるので悔しい。1つ順位を下げてしまって、全日本、箱根はこれでは勝負できない。西さんには『練習でできてることが出せてないな』と言われていて。だから地力を上げたいと思った。(抜かれたのは)5qすぎくらいから並走になって、6qとかそれぐらい。(中央学大が背後にいた時)気持ち的には、襷が微妙な感覚で、後ろと差がない位置で来たので、後ろを待つよりも前に行ったほうがいいと思っていた。早稲田を目指していきたかったので、あまり後ろは気にせずにいったつもり。ただ前だけをと思って走っていったが、風が強いのもあって、自分が思っているペースが結構ゆっくり、遅めに入った感じがあった。今回の結果はすごく悔しいが、西さんにも『めげずに、これをどうとらえて全日本、箱根、これからのレースにつなげていくか』って言われて。練習ができているからこそ、試合で出せるように何をすべきかということを考えていきたい。今回は坂口が扁桃腺が腫れて、予定が狂ってしまって。僕の中ではつなぎの区間を想定していたので、10qと聞いたときにはびっくりしたが、実際箱根で走るにはこれくらいしっかり走れないとと思っていた。坂口が1区で木村さんを主要の3区か6区となっていたので。たぶん西さんも(自分が)アンカーでどれくらい走れるかっていうのを見たかったと思う。今回は初駅伝で、どれくらい食えるかっていうのを目標にしていたので楽しみではあったが、出し切れなかったのは悔しい。このままではいけないと思う。西さんにもコーチにもお前はもっと走れる走れると言われながら出せていないので、練習を出せていないなら、練習でもっと力をつけて、出せなくてもいい結果ができるくらいまでしたい」

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