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就任1シーズン目で完全優勝に導いた


東京六大学野球 2015〜秋〜  (16)早大戦事前インタビュー 高橋監督  

 秋3連覇と日本一へ。昨季は4位と苦しんだが夏場を経てチームも個々も成長。今季の覇権奪回へ準備は整った。明大史上初の秋3連覇、そして4年ぶりの明治神宮大会制覇まで一丸となって突き進む。
 勢いのままに覇者を撃破する。明大は勝負どころで投打の活躍が光り、開幕カードで立大から勝ち点を奪った。第3週となる今カードで迎えるのは六大学史上初となる春秋リーグ制覇、大学日本一のグランドスラムを狙う早大。ここでの勝敗が今後の行方を左右する。覇権奪回のため、敗北は許されない戦いだ。(この取材は8月6日に行ったものです)

高橋広監督
――監督就任して最初のシーズンはいかがでしたか

 六大学はスター選手が多いのでね。非常に期待していて、リーグとしてはレベルが高いわけですから、打撃で名を上げている明治の山(俊外野手・文4=日大三)選手だったり立教の大城選手だったり、リーグで記録を目指しているいい選手も多いんですけども、やはりピッチャーのレベルが高いように思いましたね。たまたま優勝できましたけど、他の大学との実力差というのは紙一重ですね。一勝、一瞬が明暗を分けるという試合が多かった。その1点が相手に入れば負けていたし、早稲田に入れば勝つというね。それぞれのチームが充実しているので、たまたま後半に点が入ることはありましたけど、序盤の点、1点の攻防が大きかったように思いますね。たとえば明治とは3戦やりましたけど、第1戦は1―2で負けて、第2戦は2―1で勝ってということですから、1戦目で負けたのは早稲田から言うと投手起用の差だったかなと思って、逆に3戦目はサヨナラホームランですからね、2回同じことできるものじゃないですからね。紙一重で、ホームランを打ったことがない奴がサヨナラの場面で打った。そんな試合が何試合かありましたね。優勝するにあたってずっとリードして勝ったなんていう試合が少なかったですね

――下馬評を覆しての優勝という声もありました
 今の4年生っていうのは上の学年にスター選手が多くて、自分たちの学年はそんなにいなかったもんですから、下馬評も4位ということで、そういう気持ちが非常にあったと思いますね。「見返してやろう」という気持ちです。去年は春も秋も1勝に泣いて優勝ができなかったので、そういう1勝の重みとか1勝に懸ける執着心、執念、そういう部分で去年の経験が今年に生きたんじゃないかと思いますね。

――丸子選手4番抜てきの経緯は
 他のバッターと比較したらどうしても丸子が4番に適任かなと。練習を見てですけどね。雰囲気がありましたので据えましたが、昨シーズンまでの実績がなかったので不安でもありました。ただオープン戦を通じてずっと安定した働きがあったので、そのままリーグ戦で活躍してくれればいいなと思っていたら、ずっといい状態でリーグ戦4番で打ち続けてくれたのでね。早稲田としては4番とキャッチャーが非常に不安でしたが、不安だった2人が4番は首位打者取って、キャッチャーも安定してなおかつ打率もベストテン第3位だったので。不安な2人が活躍したわけですから、大きいですよね。

――そういった意味で投打にスキがないように見えました
 春の段階では総合的にはそんな展開で追われましたけどね。さっき言ったように紙一重の試合が何試合かあって、その試合を勝ったから勝ち点を取れたっていうのが大きいです。明治戦が実際そうでしたが、ポイントになる試合が3試合あったんです。その試合をことごとく勝てたので優勝につながったと思いますね。立教1回戦、法政2回戦、明治3回戦の3試合ですね。立教戦は3―2かな。法政戦は8−2とかいうスコアでしたけど、7回までは0―2で負けていましたからね。たとえば立教戦だったら2−1で負けていて、ピッチャーの大竹がバスターから2ランホームラン打ったんですよね。その2点で勝った。ピッチャーがホームランを打つなんて考えられないわけですからね。その考えられないことで3―2で辛くも勝ったと。法政戦は0―2で負けていて、8回の表かな、2アウト一、二塁から1番の重信が振り逃げなんですよ。セーフになって2死満塁になって、本来は三振ですよ。それが振り逃げで生きたもんですから、満塁からキャプテン(河原)が走者一掃の三塁打を打った。それで逆転するんですけども、本来は振り逃げで万事休すなんです。そこで勝ちを拾ったっていうかね。もちろん打ったキャプテンは立派なんですけど、振り逃げなんていうのはアウトですからね。明治戦の第3戦目は1―0で勝っていて9回に追い付かれて、9回裏にサヨナラでしたね。その3試合というのはものすごいポイントになった試合なんですけど、勝てたのでね。それが優勝に結びついたと思います。

――チーム打率はハイアベレージを残しましたが、シーズン前から手応えはありましたか
 いえ、打線に関しては水物ですからね。シーズン前なんかはオープン戦で社会人を相手にしたらほとんど打てていなかったですし、非常に不安でした。投手陣は比較的、大竹とか竹内とか、去年からの経験者がいたのでね。彼らに期待するところが大きかったです。ピッチャーがしっかり抑えてくれないと、打つなんて思っていなかったので。相手のピッチャーも良いわけですから、うちのピッチャーがしっかり抑えてくれて、やっといい勝負ができるかなと感じで入りました。ピッチャー陣が想定通り抑えてくれたおかげで打線の方が奮起できたと思います。ピッチャーが最初から崩れていたら、バッティングはリズムですから、点を取られていくと打線も打たなくなるんですよね。基本的にその点ピッチャーがしのいでくれて、序盤は負けていても1点、最悪でも2点差で推移したので終盤に逆転することができたと思いますね。やっぱり、打線に火をつけた原因は投手陣の踏ん張りだったように思います。

――大竹投手の活躍も光りました
 リーグ戦を通しては竹内を主戦として考えていたんですけどね、大竹も悪くはなかったんですけど、オープン戦までは竹内の方が安定していました。リーグ戦に入ってからは竹内の方が崩れて、大竹の方がいいリズムになってきて最後早慶戦は彼が第1戦を完封してくれて優勝というような形になりました。当然、今シーズンは彼が春のシーズン活躍してくれましたけど、相手の大学は打倒大竹になってきますのでね、研究もされますし、2シーズン続けて抑えてくれればうちとしても助かりますけどね。相手もあることですからそんなに簡単にはいかないと思います。秋に向けてまだまだ未知数ですけども、春以上どれだけ勝てるのかというよりは、春と同じ数勝ち星挙げてくれれば十分です。なかなかそうはいかないと思います。さっきのポイントとなる3試合というのはほとんど彼が投げていると思うんでね。そこで勝ち星を拾っているので、逆に1点相手にいくと、全部落とすわけですからね。紙一重でしょうね。

――秋は竹内選手への期待が大きいですか
 逆に言ったら春、竹内は全然勝っていないわけですから、もし大竹が春通り活躍してくれたとしたら、竹内も活躍してくれて小島も春通りってことになったら早稲田としては楽な投手起用になりますよね。リーグ戦に入るぐらいまではエースとして自覚もあったと思うんですけど、ちょっと気持ちが空回りしたんでしょうね。「抑えなければいけない」って気持ちだけが先に走ってしまったというか。別に普通通り投げたらそんなに打たれなかったと思うんですけどね。気持ちの方が焦りで空回りしたんじゃないかなという気がします。

――ルーキー小島投手の台頭もありました
 いきなりですから。3勝ぐらいしているのかな。大事なところでリリーフで勝ちましたしね。たいしたもんだと思いますね。ただ、これも大学にデータがなかったのでね。初めての対戦だった面くらって小島が有利になったかも分かりませんからね。秋は当然対策を練ってきますからね。同じようにはなかなか行かないとは思います。

――実際に戦ってみた明大の印象はいかがですか
 ピッチャーがいいですよね。柳(裕也投手・政経3=横浜)投手はあんまり打ててないですよね。基本的に点とれていない。上原(健太投手・商4=広陵)投手に第2戦の時勝てたのは大きかったですね。上原投手に抑え込まれていたら連敗だったわけですから。想定外です。こちらからしたらでき過ぎなんですよね。上原投手の出来が悪かったのは早稲田にとってラッキーだったんですけどね。本来上原投手が普通に投げたら1点取りかねると思いますので。となったら連敗という形になっていたので、優勝してなかったと思うんですけどね。

――明大は久しぶりのBクラス転落でした
 自分は初めて(のシーズン)ですからね。どうなんでしょうね。たまたま竹内と一緒で上原選手も1つの空回りかどうかは分からないですけど、上手く調整できなかったのかな。本来は勝てる投手だと思うんですけど、しっくりしなかったんじゃないですかね。秋は同じ轍は踏まないと思うので、上原投手と柳投手の二人がしっかりしたら、Bクラスにはなるチームではないと思います。本当に紙一重です。

――明大で警戒している選手はいらっしゃいますか
 山選手ですかね。潜在能力が非常に高いですしね。秋のシーズンで当然到達する数字だと思いますからね。彼の力からしたら。新記録もつくるでしょうし、非常に能力も高いと思います。あとは4番の菅野選手。パンチ力ありますし、思い切りがいいですよね。もう一人は坂本選手。春は調子が悪かったみたいなので、早稲田にとっては、上原投手とキャッチャーが万全でないというのはラッキーでした。明治にとっては不運で、Bクラスの要因になったかも分かりません。これも紙一重ですからね。早稲田も春は優勝しましたけど、秋はBクラスなんて十分考えられますからね。紙一重だと思いますよ。

――明大戦のポイントは
 少なくとも春同様、早稲田もまず余分な点を与えないことでしょうね。1点の攻防で先に点を取った方が勝ちですからね。2点目を取れないわけですからお互いに。普通、試合を想定するときに3点前後とは言いますけど、3点前後にはならないような気がします。先に2点取った方が勝ちなんじゃないですかね。ただ9月に当たりますからね。気温が高い状態ですから、お互いに9回持つのかどうかというのはあります。気温が下がったらピッチャーもしっかりすると思うんですけど、お互いに条件は一緒ですから。今の暑さが続くようで、30度を超えていたらきついですよね、ピッチャーとしては。お互いの体力勝負になってきます。体力勝負に持っていくと、1点とか2点とかのロースコアでないかも分かりませんね。気温が普通の状態なら当然1、2点の攻防だと思います。

――秋期待している選手はいますか
 4年生の吉永投手にすごく期待しています。さっき言った竹内は竹内で普通に投げてくれれば勝ってくれると思います。吉永投手は終盤明治戦でケガをしたんですけど、春終わって復活してくらいから目の色が違います。彼は最後のシーズン。1年の春から大活躍しているんですけど、2年、3年と活躍してなくて4年の春も不完全燃焼で4年の秋に懸けるものを感じますね。1番期待しています。彼は1年の春7勝していますからね。そんなに勝たなくても3人が5勝してくれたら。15勝も要らないわけですけどね。

――秋の目標はやはりグランドスラムでしょうか
 まずは秋のリーグ優勝であって、その後の明治神宮で勝つことです。グランドスラムっていうのは東京の六大学、明治もないと思うんです。もちろん早稲田もないんですよね。他のリーグはあって、近大とか、駒大とかね。チャレンジできる位置にいますので、それを目指してやりたいと思います。

――秋も春同様、一戦必勝で挑むということでしょうか
 春と一緒ですね。受けて立ったら弱いので、連覇とかディフェンディングチャンピオンとかそういう意識ではなくて、秋の優勝に向かうチャレンジャーという気持ちで臨んでいきたいと思います。

――ありがとうございました。

[萬屋直]
 

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