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取材に応じる稲見


ボールパーク便り  ルーキー特集(7) 憧れの背中追って 小さな強打者へ 稲見優樹  

 
毎年恒例の硬式野球部ルーキー特集。今年も全国からトップレベルの選手が入部してきた。その中でも活躍が期待される注目の選手を全8回にわたって特集する。

 広角に打ち分けるミート力。バントは正確に決め、スキあらば次の塁を盗む。稲見優樹外野手(法1=日大三)は絵に描いたように器用な選手だ。山俊外野手(文4=日大三)と入れ違いに日大三高に入学し、2年夏にはレギュラーとして甲子園出場。日大山形高戦では甲子園初打席を本塁打で飾った。

 極端なオープンスタンスで膝を深く折り曲げる構えが印象的だ。抜群のバットコントロールで本塁打を放つこともあるが、基本はセンター返しを意識したバッティング。そんな稲見の打撃スタイルの原点は小倉全由監督の言葉にある。体格の大きな選手が多い日大三高には珍しく、小柄な稲見。「周りがホームランを打つことに焦りを感じていた」とき、小倉監督の一言が勇気づけた。「おまえにできることだけやれ」。自分らしいプレーを求めることで「野球がやりやすくなった」という稲見は、状況に応じたバッティングを意識。今度は、大学野球に身を投じ「みんなと違う選手だということをアピールしていきたい」と力強く語る。

巧みなバットコントロールが光る<br><
巧みなバットコントロールが光る


 重圧と戦ってきた。1997年に小倉監督が就任してから春夏合わせて14回の甲子園出場を果たしている日大三高。2011夏に日本一に輝き、その後2年連続で西東京大会を制した。「勝つのがあたりまえだろ」。野球人生で1番印象に残った試合は、重圧と戦った一戦だ。2013年夏、西東京大会決勝の相手は都立の星・日野高。例年にない大勢の観客が、都立勢の優勝の瞬間に立ち会おうと神宮球場に押し寄せた。日野からヒットが出ると得点が入ったかのように球場全体が盛り上がる。とにかく「やりづらい」試合だった。そんな逆境に負けない精神の根底にあるのは「練習は嘘をつかない」という想い。「あれだけつらい練習を乗り越えたのだから、ピンチの場面なんて大したことない」という自信が、稲見の強さを生み出す。

 憧れの打者を追い続ける。山に憧れて日大三に入学し、山に憧れて明大に入学した。山率いる強力打線で日大三が甲子園優勝を果たしたとき、稲見は中学3年生。それからずっと山の背中を追いかけてきた。稲見と山は異なるタイプの打者だが「力強いバッティングを見て盗みたい」と、尊敬する先輩のバッティングを吸収し、さらなる打撃の向上に努める。山を越える「安打製造機」へ。偉大な先輩を追いかける稲見の成長に期待したい。

 「チームに必要な選手になる」。春季リーグ戦での出場はなかったものの、新人戦では8打数3安打3打点の活躍。小回りの利くバッティングを武器にリーグ戦出場を狙う。最高の瞬間も、最悪の瞬間も神宮で味わってきた。その神宮球場がまたしても稲見の舞台。今、幕が上がる。

[星川裕也]

◆稲見優樹 いなみゆうき 法1 日大三高出 173p70s 右/左 外野手
 ライバルは中京大中京高出身の小林満平(法大)。中京大中京が日大三の寮に泊まったときに知り合った。練習Tシャツを交換したり、部屋に呼んで話したりした仲だが、同時に負けたくないという思いが強い。法大戦での共演に注目だ。
次回のルーキー特集は9月5日(土)渡辺佳明内野手(政経1=横浜)です。お楽しみに。


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