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快く取材に応じる氷見


ボールパーク便り  ルーキー特集(4) 不屈のリーダーシップ 野球に愛された男 氷見泰介  

 
 毎年恒例の硬式野球部ルーキー特集。今年も全国からトップレベルの選手が入部してきた。その中でも活躍が期待される注目の選手を全8回にわたって特集する。

 甲子園を沸かせたルーキーが明大入りだ。氷見泰介捕手(政経1=豊川)は主将として3年春に豊川高を春夏通じて初の甲子園出場へと導いた。3番・捕手として出場4試合で7安打3打点の活躍をみせ、チームはセンバツ4強入り。全国の高校野球ファンの心をわしづかみにしてみせた。明大では春季新人戦に3試合出場し、存在感を示した。

 赤一色に染まったアルプススタンドからの声援が鳴り止まない。初めての甲子園はまさに「信じられない」の連続だった。氷見が一番に印象残っている試合は初戦の日本文理高戦。0−1で迎えた9回裏に同点に追いつくと、さらに2点取られて1−3とされた延長10回裏にも同点に追いついた。そして延長13回の激闘の末に最後はサヨナラ勝ち。前年の神宮大会準優勝校との初戦を突破すると、その勢いのままにチームは準決勝まで勝ち上がった。最後は履正社高の前に敗れるも「豊川」の名は全国に知れ渡ることとなった。

 そこにあったのは「誰かのために」やる野球。時は2年夏の県予選にさかのぼる。豊川高はシード校として出場するもまさかの初戦敗退。この影響で秋からの新チーム始動となった時、チームに1週間のグラウンド立ち入り禁止が命じられた。そして「原点」ともいえる出来事が当時の森昌彦監督(現コーチ)と今井陽一コーチ(現監督)の人事異動だった。それでも動じることはない。「今までのやり方で結果がでることを証明してみせようと思った」。そこから氷見が主将となった新チームは「森昌彦を男にする」を合言葉に、その一心で白球を追いかけた。野球以外の私生活でも掃除、草取りなどの凡事徹底の毎日を送ってきた。そして迎えた2年秋の東海大会の準決勝。静岡高にサヨナラ勝ちし、センバツ出場権を手中にした。「野球の神様は見てくれていたんだな」。自分たちでしか味わうことのできなかった経験が豊川高を強くした。

得意の打撃でベンチ入りを目指す<br><
得意の打撃でベンチ入りを目指す


 舞台は神宮球場へと移る。「強いチームに行ってみたい」と幼少期からの六大学野球への憧れを現実にできた今、求められるのは結果を残すことだけだ。主将、捕手という肩書きを背負ってきた高校時代、己を信じて何事にも動じないという「確乎不動」の言葉を座右の銘に挙げてきた。明大で目指す選手像は「ただそこにいるだけで雰囲気が締まる選手」。確固たる司令塔を目指した先に、チームの信頼は氷見に置かれることになるはずだ。
 持ち味は自身も得意としている、勝負強さが光るバッティング。そして今、何よりも重きを置いて練習しているのが捕手としてのスローイングだ。「バッティングを生かすためにまずはスローイングを良くしなければならない」。必要なのは足をしっかりと動かした体の使い方、力強いボールを投げられる正確さ。試行錯誤の日々が続いている。新人戦では出場3試合のうち2試合でスタメンマスクを被り、打席に立てばヒットを放つなどアピールは十分だ。目先の目標は「秋季リーグ戦でのベンチ入り、新人戦での全試合スタメンマスク」。勝負の世界に身を置いた氷見のシンデレラストーリーは、今ここで第2幕の幕が上がろうとしている。

[土屋あいり]

◆氷見泰介 ひみたいすけ 政経1 豊川高出 174p73s 右/左 捕手
ライバルにあたるのは同じ捕手である小野航大捕手(文1=愛工大名電)。「タイプが全く違う」と氷見はバッティング、小野はスローイングを得意としている。未来の正捕手へ向け、2人の切磋琢磨(せっさたくま)に目が離せない。
次回のルーキー特集は8月30日(日)吉田有輝内野手(商1=履正社)です。お楽しみに。



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