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取材に応じる金子


ボールパーク便り  ルーキー特集(1) 抜群の制球力 次世代を担うサウスポー 金子大地  

 
毎年恒例の硬式野球部ルーキー特集。今年も全国からトップレベルの選手が入部してきた。その中でも活躍が期待される注目の選手を全8回にわたって特集する。

 今年も注目の左腕がやって来た。2014年夏の埼玉大会を制し春日部共栄高校を9年ぶりの甲子園に導いたエース、金子大地投手(商1=春日部共栄)だ。開幕戦では、センバツ王者の龍谷大平安を相手に9回122球を投げ完封勝利。金子の名は瞬く間に全国へ広がった。

 「埼玉No.1左腕」の称号を手に入れるのは容易でなかった。甲子園よりも1つの敗戦が脳裏に焼き付いている。高校2年次の準決勝。市立川越高のエース左腕、上條との投げ合いに0―1で敗れた。その試合の最後の打者となった金子は「あの試合が一番印象に残っている。冬頑張ろうと誓った」。信頼される背番号「1」になるため誰よりも練習した。チームの見本になれるように先頭に立った。チームとしても、授業中を集中して受けることからグラウンドへのダッシュまで、一から徹底した。翌春は準々決勝で前年センバツVを果たしている浦和学院・小島に敗れたが、冬から積み重ねた努力は最後の夏に実を結ぶ。埼玉大会の決勝は昨秋準決勝と同じく市立川越。上條との再戦に投げ勝ち、小島や上條を上回り、堂々の埼玉No.1に輝いた。その小島は早大、上條は法大に進学。埼玉でしのぎを削り合った左腕たちはそろって六大学の道を選んだ。金子は「同じ六大学リーグにライバルがいて良かった。絶対に勝つ」と新たな舞台での対戦に闘志を燃やす。

春季リーグ戦では好投を見せた<br><
春季リーグ戦では好投を見せた


 そんな金子の持ち味は制球力とキレのある変化球。肘を柔らかく使うスリークオーターから繰り出される球は変化球、直球ともに抜群にキレがある。決め球は腕の角度を活かした右打者の内角をえぐる直球。懐いっぱいへのコントロールは金子の最大の武器であり、ピンチの場面でも乱れることはない。直球は常時130キロ台だが、キレのある変化球を織り交ぜることで、打者には球速以上の速さを感じさせる。「スピードよりも打ちづらさで勝負したい」という金子は大学でも投球スタイルを変えずに挑む。
 仲間とともに勝負球を磨いてきた。インコースを突く感覚を養うため、投球練習ではチームメートを打席に立たせた。どこまでがストライクで、どこからがボールか。この感覚は金子の生命線とも言える。当然、少しのずれでボールは打者に直撃するのだが「ほんとは嫌だったと思うが、みんな嫌な顔一つせず打席に立ってくれた。どんどん投げてこいと言われたので投げやすかった」。2014年夏の甲子園は台風の影響で2日間遅れて開幕。その間の投球練習でもチームメートは体を張って打席に立った。その結果、龍谷大平安戦では勝負どころでインコースへの球が際立った。「みんなの支えがあったから」持ち味を最大限に発揮することができた。

 「秋はもっとアピールしたい」と話す金子は1年生投手の中で唯一リーグ戦、新人戦ともに出場した。東大2回戦がデビュー戦となり、1回を投げて三者凡退に打ち取る好投。その後3試合のリーグ戦で登板した。秋は「10イニングは投げたい」と明確な目標もある。夏季オープン戦の姫路獨協大戦では先発登板し6回1失点の好投を見せるなど、秋に向けてのアピールは順調だ。期待のルーキーは前進を続ける。

[星川裕也]

◆金子大地 かねこだいち 商1 春日部共栄高出 175p78s 左/左 投手
調子が悪い時は父親にアドバイスを求めることがあるという金子。投球フォームの改善は親子二人三脚だ。
次回のルーキー特集は8月24日(月)三輪昂平投手(国際1=日大三)です。お楽しみに。



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