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最優秀防御率のタイトルを獲得した上原


東京六大学野球 2014〜秋〜  (37)神宮大会前インタビュー 上原健太、坂本誠志郎  

 春に3連覇を逃し、覇権奪回を懸けて挑んだ秋。勝ち点を落とせば優勝を逃す最終カードの立大戦で初戦を落とし、一度は崖っぷちに立たされた。だが、そこから底力を見せ、勝ち点を挙げて優勝へと望みをつなぐ。そして、次週の早慶戦が1勝1敗となって勝率で明大を上回るチームがなくなり、2季ぶり37度目のリーグ優勝を果たした。次の戦いは11月14日から始まる明治神宮大会。昨年は決勝で亜大に敗れ、あと一歩のところで優勝を逃した。今年こそ日本一の栄冠をつかみとる。
 抜群の安定感でチームを支えた。今季先発、救援とあらゆる面で活躍を見せた上原健太投手(商3=広陵)はチームトップタイの3勝を挙げ、防御率はリーグトップの0.96。自身初となるタイトルも獲得した。14日に開幕する神宮大会でもこの大型左腕に期待が懸かる。(この取材は11月1日に行ったものです)

──今季を振り返ってみていかがですか
上原:
最初悪くて、どうなるかと思ったんですけど、最終的にいい形で終われたので良かったかなと思います。最初は自分の調子が上がってなかったという部分が大きかったです。毎回投げるイニングが短かったので、結果的に失点が少なかったという感じです。

──秋季リーグで流れを左右した試合は
上原:
出だしが良くて早稲田に2タテしたりだとかそこまではよかったんですけど、法政に一敗したところから良い雰囲気というのが崩れだしてきたのではないかと思います。それが慶応戦にもつながったかなという感じです。

──立大線では昨年の経験が生きたか
上原:
昨年の経験が一番大きいんじゃないかと思います。4戦目まで行くのは明治が一番慣れていると思うのでそういう面やはりみんなも結構スタミナ、メンタルに余裕があったのではないかと思います。

──今季の投球を振り返っていかがですか
上原:
最初リーグ戦入ったときも悩みながらのピッチングが続いてたんですけど、早稲田戦終わってくらいからやっとどういう風に投げていこうかというのが定まったので、そこからは思い切ったピッチングができたのではないかと思います。早稲田戦終わってから一週間が大きいです。早稲田戦終わってから一週間ボールを投げませんでした。悩んでいる中途半端な投球をするくらいなら、リセットというか忘れるためにボールを投げるという行動を一切しなかったのでそれから切り替え良くできました。

──春と比べてご自身の調子は
上原:
春もボールに力が伝わってないというか、無駄な力を使って投げていたのが、今シーズン最後のほうでは全く無駄な力使わず投げられたという部分で春より自分の体の使い方を覚えたかなという感じです。

──夏以降チームとして取り組んできたことは何かありますか
上原:
細かいプレーのミスを無くすということと、今シーズンもそれはところどころあったと思うんですけど、そうい
うミスをなくしたり声の掛け合いだったりそういうところはチームとしてはみんな心がけてやってきて、それが今までより神宮のグラウンドのなかで声が通ってたというか、結構そういう声の連携ができていたんで、そういう部分で春と秋の違いはでてたかなと思います。

──奪三振が少なかったですが、そのことについてはどう考えていますか
上原:
逆に三振が減っているということは球数も減っているはずなので、そこは別に良いのではないかと思うんですけど。取れるところで取ったり、ここは三振で取りにいくべきだという場面で三振が取れているのだったらそれはそれで自分のなかで満足だと思いますし、最初調子が上がってなかったというのもあってイニング数も少なかったりしたのが影響しているのではないかと。特に防御率も今回ここまで行くとは思わなかったですし、気づいたら防御率が下がった、良くなったという感じが強いです。今シーズンははっきりした配球というか、真っすぐでいくのだったら真っすぐでいって、変化球でいくのだったら変化球でいってという結構大胆な配球を今シーズンしたんじゃないかなと思います。

──エースの山ア福也投手(政経4=日大三)が本来の調子を取り戻せませんでした
上原:
調子が上がってないというのは見ててわかるんですけど、抑えるところは抑えて、ここを失点しちゃいけないというところで失点していたというイメージはなくて、ここで点数あげても特に問題はないようなところで余計な失点したイメージが強くて、チームのためにはエースとしていい仕事をしてくれたのではないかと思います。

──最優秀防御率のタイトルを獲得したことについていかがですか
上原:
実際防御率のタイトルは狙ってはいなくて、気づいたら狙える位置にいたという感じです。まだそんな実感というのは特にないですけど、今は取れるのだったら取れるうちに取っておきたいというのはあります。

──最終戦での登板もありました
上原:
最終戦は特に緊張することなく、プレッシャーも感じることなく、勝てる自信というのはあったので、抑える自信もあったので特にそんな考えることはなかったですけど今日の試合を楽しもうかなという感覚で試合に臨んだという感じです。

──4年生の存在は
上原:
常にチームを引っ張ってきたんだなというのを凄く感じて、ここぞという時にやってくれるのが4年生だったり、来年自分たちが一番上と思うと4年生の存在の大きさというか、4年生のおかげでここまで気楽に野球がやれてきたんだなというのは感じます。

──神宮大会に向けて
上原:
点をあげない。抑えに行くというか、自分の持っている力全部出し切って絶対点をあげないという意識でやっていくつもりです。

──来年最上級生となりますが
上原:
今まで4年生に支えられて、4年生についていって自分のことばかり考えながらできたものがチームのことを考えたりという、また色々大変なことがあるので、今まで以上に気を引き締めて、もっと周りを見ることができるようにやっていかなければいけないなと思います。

――ありがとうございました。

◆上原健太 うえはらけんた 商3 広陵高出 190cm・86kg 投手 左投左打

上原 今季・通算成績
試合勝利敗戦打者投球回安打四死球三振自責点防御率
今季
108
28
17
7
19
0.96
通算
42
536
130 1/3
108
37
116
29
2.00





坂本は捕手としてチーム防御率リーグトッ<br>プをアシストした
坂本は捕手としてチーム防御率リーグトッ
プをアシストした



 恩返しを誓う。今季、チーム防御率2.06でリーグトップの成績の裏に、坂本誠志郎捕手(文3=履正社)の存在は欠かせなかった。また、4年生を中心としたサポートメンバーの存在にも大きく感謝する坂本。支えの存在を実感した今季の振り返りと、支えてくれる人へ日本一を届けるべく挑む明治神宮大会への意気込みをうかがった。(この取材は11月1日に行ったものです)

――今季のチームと個人の成績を振り返ってみて
坂本:
チームは良い形でスタートしました。でも慶應で一つ勝っただけで勝ち点取れず、結局負けっぱなしに終わった感じでした。慶應戦と立教戦の初戦でもっと集中して入っておけば自力で優勝できたのかなと思うので悔しいですね。個人としても迷惑かけてしまいました。いろいろな迷いが打撃にも守りにも出てしまいました。

――チームとして夏から具体的に取り組んだことは
坂本:
練習では学生コーチを中心に、仲間同士できつく言い合いました。一つのプレーで今までは流していたことを、誰かが言葉を発してもう1回確認したりできていました。監督も一つの悪いプレーへの意識を上げていけと言っていて、そこを意識できました。

――シーズン中に、その意識の成果が出たのは
坂本:
いろいろ詰めるところを詰めて、特に早稲田を2タテした時はチームとして詰める部分の意識が浸透していて雰囲気良くやれました。このチームの良いところが出た試合でした。チーム力として早稲田を上回っていて、こうすれば勝てると感じたカードでした。

――最終カードの立大戦は昨春の法大戦に似ていました
坂本:
初戦負けましたがやれることやろうと。悲観することなく、優勝争いできることに感謝しようと監督やコーチに言われました。立教は優勝から遠ざかっていて、優勝を懸けた試合の経験、プレッシャーもこっちの方が今までに感じてきていました。そういう試合では勝てると感じていましたし、負けて引き分けた時点でこれはあと二ついけると思いました。手応えとしては、その経験が生きていたと。雰囲気とかに余裕がありました。

――1年間引っ張ってきた主将、副将の存在の大きさは感じましたか
坂本:
(高橋)隼之介(主将・法4=日本文理)さんは試合に出られない中でもチームのために動いていました。その姿を見てこういう人のために頑張らないと、と思いました。(福田)周平(内野手・商4=広陵)さんも糸原(健斗内野手・商4=開星)さんもチームへの思いは人一倍強くて、チームを動かしていたのはあの2人でした。ただあの3人だけじゃなく、学生コーチが頑張ってくれました。さらには試合に出られない人もサポートしてくれて、こういう人たちのためにという思いでやっていました。

――学生コーチは具体的にどんなサポートをしてくれましたか
坂本:
相手のデータなど下級生が係でやっていたところに学生コーチが入っていました。昨年まではそんなことはなかったです。自分は今季全然打てずに、試合後打ちたいといったら補助してくれました。向こうから「投げてやる」など言ってくれました。今季誰が一番頑張ったかと言われれば、たぶんほとんどが学生コーチと言うと思います。

――投手陣のシーズン通しての調子はいかがでしたか
坂本:
齊藤(大将投手・政経1=桐蔭学園)は一番安定していました。ちゃんと投げればあれくらいやれることがわかりました。上原(健太投手・商3=広陵)はシーズン前に苦しんでいましたが、シーズンではその時々でしっかり投げてくれました。(山崎)福也(投手・政経4=日大三)さんと柳(裕也投手・政経2=横浜)は良い悪いがはっきりしていました。柳は、ただ打たれた以外にも精神的な面で苦しんだこともあったと思います。逆に福也さんは崩れても3点くらいに抑えているので、柳にはそういうところを見習ってほしいです。

――上原選手は最優秀防御率を達成しそうです
坂本:
投球回数がぎりぎりですが、ようやく「(明大から)最優秀防御率投手を出す」という目標達成ですかね。ただ、個人的には取らせてあげた感覚がないです。苦しいところ乗り切って取ったならいいですが、わりとすいすいと投げて取ったので。次は納得いくピッチングをさせて最優秀防御率投手が出てきたではなく、出すことが目標です。

――打撃の調子はどうでしたか
坂本:
最初は良かったですがだんだん調子を落としてしまいました。春は振りにいけていましたが、秋は打ちにいけずに追い込まれていました。

――今後取り組んでいくことは
坂本:
神宮大会は試すとか、曖昧なもので勝負にいくと負けます。チームとしても、個人としても弱点や課題を直すのはもちろんですが、良い方をどんどん上げて入っていく方が大事だと思います。良い部分を意識して高めていくことに気を置いていきたいです。

――ありがとうございました。

◆坂本誠志郎 さかもとせいしろう 文3 履正社高出 175cm・77kg  捕手 右投右打

坂本 今季・通算成績
試合打数安打二塁打三塁打本塁打打点盗塁犠打四死球打率
今季
14
49
10
.204
通算
72
219
50
10
30
24
34
.228






[原大輔・森光史]

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