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正念場で粘投を見せた山ア


東京六大学野球 2014〜秋〜  (33)神宮大会前インタビュー 山ア福也  

 春に3連覇を逃し、覇権奪回を懸けて挑んだ秋。勝ち点を落とせば優勝を逃す最終カードの立大戦で初戦を落とし、一度は崖っぷちに立たされた。だが、そこから底力を見せ、勝ち点を挙げて優勝へと望みをつなぐ。そして、次週の早慶戦が1勝1敗となって勝率で明大を上回るチームがなくなり、2季ぶり37度目のリーグ優勝を果たした。次の戦いは11月14日から始まる明治神宮大会。昨年は決勝で亜大に敗れ、あと一歩のところで優勝を逃した。今年こそ日本一の栄冠をつかみとる。

 エースの意地を見せた。負けると優勝の可能性が消滅する立大2回戦では延長戦からマウンドを託された山ア福也投手(政経4=日大三)。気迫の投球でピンチを切り抜け3回戦以降の連勝へと流れを呼び込んだ。1勝2敗と結果こそ残らなかったが、要所で好投を見せた。10月23日のドラフト会議ではオリックス・バファローズに1位指名され、明大硬式野球部の顔と言われるまでに成長した山ア。ラストシーズンとなった今季を振り返り、日本一へのラストチャンスとなる明治神宮大会への意気込みを語ってもらった。(この取材は11月2日に行ったものです)

——今季を振り返ってみていかがでしたか
山ア:
自分の結果はあまり出なかったですが、良い形にはなったかなと思います。でも、ばらつきがありました。良いピッチングができたり、悪いピッチングをしてしまったり。もっと安定感のあるピッチングができれば良かったと思います。

——通算20勝の大台に乗りましたが
山ア:
今シーズンは1勝しかしていないので、なんとか20に乗れて良かったかなと思います。後はチームのためにという気持ちの方が強かったです。

——今季流れが良くなった試合と、逆に悪くなった試合は
山ア:
立教に何とか勝てたというのは良かったと思います。個人的には、法政2回戦で自分が投げて負けた試合はまずかったかなと思いました。

——4年生として最後のシーズンでしたが
山ア:
良い形で後輩に引き継ぎたいなというのはありました。優勝して日本一になって卒業したいという思いは強いです。4年生内の雰囲気は良いですね。メンバー外の人も協力してくれますし、メンバーの人たちのサポートもしっかりしてくれていて、本当に助けられました。バッティング中のボール拾いとか、バッティングピッチャーとかランナーで走ってくれるとか。たくさんありました。やってやろうっていう。みんな頑張ってくれているので、何としてもやらないといけないな、という気持ちにはなりました。

——今季序盤にブルペン通りに投げられないとおっしゃっていましたが
山ア:
それは徐々に良くなっていきました。徐々にバランスが取れてきたかな、と。法政戦あたりからは良い感じで投げられるようになりました。自分でも原因は分からないですが、こういうのは今季だけですね。

——慶大戦で勝ち点を落としてからはどのように立て直しましたか
山ア:
監督もすぐ切り替えてチーム全員で立教戦は勝とうということだったので、負けたことに関しては悔しかったですけど、すぐに切り替えられました。チームも全体的にまとまったかなというのはありました。

——立大2回戦では延長戦で10回から登板し、気迫の投球で3回無失点に抑えましたが、あの試合を振り返っていかがですか
山ア:
前日の1回戦に投げて負けているので、2回戦は何としてもというのはありました。連投は慣れているので、ああいうピンチの場面で立って楽しかったです。プレッシャーもなくはなかったですけど、抑えられたので良かったです。粘り勝つ野球というのは明治の伝統なのでそこでは生かせたと思います。

——立大4回戦での登板は
山ア:
最後締めて良い形で終わらしたいといのはありました。正直3人で終わりたいというのはあって、2点取られてしまったので変な終わり方をしてしまいました。納得はいかなかったです。

——正捕手の坂本誠士郎選手(文3=履正社)とシーズン中に何か話し合ったことはありましたか
山ア:
練習中とかも話はするので頻繁にピッチングについては話します。強気でインコースを攻めていこうというのが今シーズンは多かったです。

——精神面を必要とする場面が多かったと思いますが
山ア:
春もそうだったので、秋は逆に最後のシーズンなので開き直っていきました。チーム全員で、という気持ちが強かったのでプレッシャーは感じなかったです。春は一番上というのもあって、3連覇というのもあって、プレッシャーはなくはなかったです。(秋も)優勝っていう責任感はなくはないですけど、春ほどはなかったです。思い切っていくということが一番強かったです。

——今季意識したことはありますか
山ア:
とにかく勝ちにつなげる。調子が良かろうが悪かろうが個人のことは気にせず、勝てるピッチングを心掛けました。試合を全部つくれたかなと思います。点を取られはしましたが、ある程度の試合はつくれたと思います。球のスピードも春よりも上がりました。

——夏の取り組みの効果が出たことはありますか
山ア:
投げ込みをたくさんやりました。良い真っすぐを取り戻すというのがあったので、その部分では多少は良かったと思います。

——チームでリーグ戦期間中に取り組んだことはありますか
山ア:
簡単なミスをしないというのはみんなで心掛けていました。ノックにしても一球一球丁寧に受けるとか。何として優勝するという強い気持ちは自然と芽生えました。

——オリックス・バファローズにドラフト1位指名されてから、何か心境の変化はありますか
山ア:
全然ないです。指名してもらったということは本当にうれしく思っていますが、まだしっかりここで結果残したいという方が気持ちは強いです。

——明治神宮大会への意気込みをお願いします。
山ア:
勝てるチームというのこだわって、次は一戦一戦何としても勝つという気持ちでやっていきたいと思います。リベンジというのはかなりあります。

——日本一に懸ける思いは
山ア:
大学1年生の時に明治神宮大会で一度なったのですが、ベンチにいただけで活躍していなかったので、自分たちの代で日本一というのは初めてです。日大三高の時も春の甲子園で日本一になるチャンスがあって逃しているので、アマチュア時代、学生時代で日本一になりたいというのはすごく強いです。

——明治の4年間はどんな4年間でしたか
山ア:
まず人間的に成長できましたし、スピードだったり変化球の球種やキレだったりも全てが上がりました。

——転機はありましたか
山ア:
転機はアメリカキャンプに行ったときに一気に技術的に上がりました。そこで監督にピッチングフォームの指導を受けてからです。右手のグローブの使い方を大きくしろと言われました。直してからすぐに変わったとわかりました。それからは全然違いましたね。

——エース背番号「11」というのはどんなものですか
山ア:
責任感というのはありました。しっかりやらないといけないな、と。付けた当初は何も分からず、ただうれしいという感じだったのですけど、3年生の春秋と良い結果を残せて。一度良い結果を残すと、結果を出し続けなければいけないと意識し始めて、責任感というのも感じ始めました。プレッシャーになることもありますが、うれしい重みというか。エースとして粘り強さ、粘りの投球をすることを学びました。

——最後に後輩へメッセージをお願いします
山ア:
できるだけ優勝して欲しいです。善波監督に良い思い出をつくってもらいたいです。


――ありがとうございました。

◆山ア福也 やまさきさちや 政経4 日大三高出 187cm・86s 投手 左投左打

山崎 今季・通算成績
試合勝利敗戦打者投球回安打四死球三振自責点防御率
今季
163
40
36
10
31
17
3.83
通算
61
20
10
1113
282 1/3
211
74
237
69
2.20





[西谷侑紀]

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