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笑顔で取材に応じる中道


ボールパーク便り  ルーキー特集(4)経験豊富な実力派捕手 中道勝士  

毎年恒例のルーキー特集。今年もこれからの明大を担うルーキーたちが入部してきた。その中でも注目の選手を、全8回に分けて特集していく。
 名門・智辯学園から明大の門を叩いたもの静かな大型ルーキー、中道勝士(商1)。1年次から活躍し、高校通算26本塁打。2年夏には4番捕手として甲子園8強入りを経験した。2年秋からは主将としてチームを引っ張り、扇の要としてチームを支え、春の選抜へと導いた。

 明大への進学を考えたのは、なんと野球を始めた小学4年生の時。甲子園に行きたい、プロ野球選手になりたいという思いよりも「明治大学で野球をしたい」という思いの方が強かったという。高校を卒業する時になってもその思いは変わらなかった。「何故かは自分でもよく分からないんですけど、何かの縁もあってこうして入ることができたので良かったです」と、中道。明大でプレーすることは中道が野球を始めた頃から約束されていたのかもしれない。

 最後の夏は県大会準決勝で畝傍高校に3―4で敗れ、甲子園出場を逃した。しかし、春の甲子園での活躍から、大谷翔平選手(日本ハムファイターズ)や藤浪晋太郎選手(阪神タイガース)らと共に第25回IBAF18U世界野球選手権のメンバーに選出され、スタメンマスクも被った。「ドラフトで上位指名されたり大学で活躍している人たちと2週間生活した中で、意識の違いを感じました。暇さえあればストレッチなどをして野球のために生活しているな、と感じられたのですごいなと思いました」とこの経験が中道に大きな刺激を与えた。

 今までの野球人生で一番印象深かった試合は、2年夏の甲子園での8強入りを懸けた対横浜高校戦。1−4と3点を追う9回に一挙8得点し、見事逆転勝利を収めた一戦だ。中道は9回、無死一、二塁の場面で打席が回ってきた。「前に出た2人も2年だったので、自分たちで塁を埋めて3年生にいい形で回そうと決めていました」。だが中飛に倒れてしまい「ベンチに戻った瞬間、今まで3年生と練習してきたことを思い出して涙が止まらなかった」。だが2死を取られた後に8得点を挙げての逆転勝利に「最後は3年生の力で勝てたので改めてすごいな、と思いました」と振り返る。

 この試合で学んだことは「一球の怖さ」。野球は最後のアウトを取りゲームセットとなる瞬間まで分からない、ということを実感したという。しかし、この試合で感じたことはそれだけではない。「キャチャーとして生きていける」。そう確信した。小学校・中学校と捕手であったが、高校入学後は外野手や一塁手などを転々としていた中道。本格的に捕手となったのは2年の春。夏まで1カ月程と時間のない中で、コーチなどに指導してもらい、ひたすら捕手の練習に専念した。その結果「最終的に甲子園に出場でき、皆さんが感動してくれる試合ができた」と、大きな自信につながった。

 春のリーグ戦で感じたことは、「相当なことをしなくては出られないなと思いました」。その理由とも言えるのは、坂本誠志郎捕手(文2=履正社)の存在だ。昨秋から正捕手の座を勝ち取っている。そして春のリーグ戦では見事優勝捕手に輝き、ベストナインも獲得した。「(坂本選手は)独特な雰囲気を持っています。試合を支配する力がすごい」と、中道も脱帽の様子だ。しかし、「今はまだ及ばないですけど、1年2年経って坂本さんと肩を並べられるようになれればと思います」と、しっかりと今後を見据えており「早く神宮でマスクを被れるようにこれからも頑張っていきたい」と意気込んでいる。積み重ねてきた経験は十分。攻守ともにさらなる磨きをかけ、将来の明大野球部をけん引してくれる存在になるだろう。

◆中道勝士 なかみちかつし 商1 智辯学園出 173p・77s 右/左 捕手
座右の銘は、「一勢攻守善」。智辯学園・小坂監督の好きな言葉である。最後の夏の大会前、主将としてチームが勝つためにはどうしたらいいかと考え、グローブにその言葉を刻んだ。

次回のルーキー特集は荒木勇斗外野手(文1=愛工大名電)8月17日(土)アップ予定です。お楽しみに。


[西谷侑紀]

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