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アタック、ディフェンスを確認するBK陣


八幡山日誌  (83)11月9日 帝京大戦へ向け高ぶる選手たち―13年ぶりの栄光へカウントダウン  

 慶応戦の勝利から一週間。帝京との優勝決定戦に向け激しく体を当て、2時間弱ながら、ハードな練習をこなした。
 FWはスクラム、タックル練習、ゴールライン際での接点の攻防。BKはアタック、ディフェンスにおける個々人のプレーと連携の確認を行った。「まだ帝京大戦までは時間があるので、どんどん体を当てていく」(鈴木・政経4)と、11日金曜日にはサントリーとの合同練習もスケジュールに組み込まれており、今週いっぱいは体を追い込んだ練習を行う予定。また、日本代表GMの太田氏も臨時コーチとして練習に参加した。「ラインアウト、スクラムなどの細かいスキルに関して教えてもらった」(野崎・政経4)という。

 次なる相手は大学選手権2連覇を果たし、同じく全勝の帝京大。細谷ヘッドコーチは対抗戦リーグを通して最大の難敵を、淡々と分析する。「(帝京は)ものすごく強いチーム。全勝同士とはいえ、間違いなく格上だろう。しかし、倒すすべはある。慶応戦で(慶応の)『魂のタックル』を超えるタックルを実戦できたことは大きい。さらに、今年の明治はリーグ内でペナルティが最も少ないチーム。慶応戦が5個、いや4個かな。日体大戦は3。主導権を握らせなかった。ただ、チャンスで決め切れなかったのは課題。戦略をしっかりと選手と共有し、相手に対して絶対に受けない。それができればナイスゲームとなるだろう」(細谷ヘッドコーチ)。来週からは、実戦へ向けての合わせを行う予定。シーズンを通しての大詰めの段階に入る。

 接点やタックルなど、1年間選手たちはハードな練習を続けてきた。その顔には、今までの過程への自負が見える。
 「試合中に、練習の成果が出ているのを感じる瞬間がある。一つのプレーをこなした時にフッと『あの練習には意味があったんだ』と思ったり、足が止まりそうになったときに『これだけやってきたのに、止まってたまるか』って思ったり。最近、そういう風になってきた。やっぱり勝ちたいから。日本一になりたいって思うから自然と練習の質は上がる」(染山・政経3)。「しんどい練習を楽しめるくらいテンションを上げている」(西村・農2)。異口同音ながら、多くの選手がモチベーションの高ぶりを感じている。
 「負けて下を向くのか。勝っておたけびをあげるのか。それは自分たち次第だと選手は分かっている」(細谷ヘッドコーチ)。帝京大戦まで残り10日。13年ぶりの栄光へ、カウントダウンが始まる。


〜練習後のコメント〜
細谷ヘッドコーチ

「(慶応戦に関して)ディフェンスが光った一戦だった。ロースコアながら、主導権を握り続けた。今年は練習から『BKに求めるタックル力』を意識している。下に、踏み込んだタックル。それを体現できていた。試合前から相手の『魂のタックル』を上回ることは選手に意識させておいた。相手の最大の持ち味をこちらが上回り、圧倒すること。それが明治の勝利へのプロセスだった。この段階でそのタックルを実践できたことは大きい。ただ、取りきれる場面で取りきれなかったのが課題。後半20分以降、7、8分もライン際にくぎ付けにしておいて取れなかったのは痛い。あれで決めていれば『完勝』のゲームとすることができた。慶応がギャンブルせざるを得ない状況まで追い込めば、それを逆手に要所でトライが取りやすくなっただろう。最終的に(トライ数を)明治4本、慶応1本くらいにするのが真の強いチーム。あとは、ペナルティが少ないのが大きい。リーグでも一番少ない。慶応戦が5個、いや4個かな。日体大戦は3。ペナルティの数は言うまでもなくゲームの主導権を握るための重要な要素。いかに自陣に入らせないか、ということだから。(選手に関しては)明治という伝統ある大学における一人一人の責任がついてきている。20前後の若いやつらであっても、責任感がしっかりと芽生えて来ているんじゃないかな。あとは、単純な『勝ちたい』って思いがある。こっちもしっかりと組みたてた練習を提供している。それを信じてしっかりとついてきてくれて、達成感を感じている。喜び、楽しみ、練習のたまものだったと感じている。負けて下を向くのか。勝っておたけびをあげるのか。それは自分たちの努力次第だとわかっている。特に、あいつらは去年、最後の最後で早稲田に負けて、優勝が手の平から滑り落ちて行ってしまった。苦い、辛い思いをしたと思う。それを繰り返したくないって思いがあるでしょう。人間、常に高いモチベーションを保ち続けるのは不可能だと思う。(昨年の早稲田の負けが)それをつなぎとめていると思う。優勝したら13年ぶり。1世代、2世代は開きがある。学生たちに自分たちの手で優勝をつかみ取る瞬間を味わってほしい。(帝京大に関しては)ものすごく強いチーム。全勝同士とはいえ、間違いなく格上。しかし、倒すすべはある。それを選手と共有して、相手に対して絶対に受けないこと。それができればナイスゲームになる」。

PR小野(政経4)
「慶応との試合ではセットプレーで圧倒できなかったからそこを強化している。慶応戦の前からチームはかなりいい雰囲気できている。チームとしては全勝での優勝を目指している。自分のためにも、チームのためにもしっかり準備していきたい」。

HO鈴木(政経4)
「まだ帝京大戦までは時間があるので、今週はどんどん体を当てていって、来週から合わせに入る。まずは明後日にサントリーとの合同練習が控えているので、勝ちに行くつもりではあるが、プロを相手にそこで得るものを得たい。合同練習にはだいたい30人くらい行く。慶応戦に勝って雰囲気はいいが慶応戦では課題もあり、もっといい試合ができれば良かったと思ったのでそこを帝京大戦までに改善していきたい。しかし、とりあえず今はラグビー以前にちょっと部内で風邪が流行っているので私生活から引き締めたい。慶応戦に勝って気が緩んでいるというのも少しあると思うが、やはり私生活がしっかりしてからの練習だと思います。帝京大と早稲田の試合を見て両方とも強いチームだと思った。帝京大はいい試合をしていたが、もっともっといけるチームだと思う。慶応戦でいいディフェンスができたので帝京大戦でもそこがしっかりできれば大きな武器になると思う。とりあえず明後日の合同練習で成果を出したい」。

LO池田(政経4)
「今週の練習はコーチにもどんどん上げていくと聞いていたので覚悟して臨んでいる。明後日のサントリーの合同練習はどんどんアピールしたい。帝京大と早稲田の試合を見て、帝京大はディフェンスが良くて、いつもは自分たちが相手と比べてゆっくりとした試合をするが、今回は帝京大がゆっくりとした試合をするのでそれに合わせずこちらがボールをどんどん動かす。向こうのラインアウトは高いがスピードとタイミングでやっていく。今年は、昨年のラインアウトがあまり良くなくて一番前でしか取れず、BKに迷惑をかけてしまっていた。なので、今年は後ろでも取れてBKを楽にしてあげたいと思い練習している」。

LO日高(文4)
「先週の慶応戦は思い通りの試合ができた。課題としてはもっとディフェンスの精度を上げていかなくてはいけないと思った。次の帝京戦はFW戦になると思う。そこの部分で負けないようにしたい。今のところ帝京大に対する特別なことはやっていない。とにかく明治のラグビーをやるだけ。(サントリーとの練習では)体格の大きい社会人に対してどこまでやれるか。そこでやれれば帝京大に通用するはず。個人的にはラインアウトを安定させたい。(勝てば優勝だが)もしそれができれば本当にすごくうれしいし、達成したいと思う」。

FL比果(文2)
「慶応戦はディフェンスがしまっていたので、全体的にしまった試合ができたと思う。前半はオフェンスが分けていたところ以外プラン通り。後半は相手のペナルティも増えたので仕掛けて行こうと思った。(個人的には、対抗戦を通じて)ずっと満足できていない。慶応戦ではタックルとかミスも多かった。(自身はタックルが評価されているのではないか)だから自分はタックルを頑張らなければいけない。信頼されてきているとは思う。試合の中では、絶対ここで勝負すべきっていう節目があるが、上級生は大事な場面での対応や試合運びが違うし学びたいところ。キャプテンを中心にチームのまとめ方がすごい。チーム全体では対抗戦を通じて、局面局面でどう勝負するかという部分が成長してきている。帝京大はブレイクダウンが強い。そこで負けたら勝負にならない。でもFW勝負だけでは厳しい。うまくBKと連係して勝負したい」。

No.8堀江(商3)
「土曜日から風邪をひいてしまい、体調がとても悪いです。それでも明後日の合同練習は絶対に出ます。(慶応戦を終えて)絶対に勝ちたい試合に勝てたことでチームの一体感もより高まっている。今は優勝とか関係なくとにかく帝京大に勝つことだけ考えている。(帝京大は)FWに自信を持ってくると思うから、こっちもFWで勝負したい。あとはディフェンス、タックルから意識していきたい。日体大、慶応戦ではチーム全体でも組織的にも1対1の強さも精度が上がっている。去年よりタックル回数も増えたし、全員の意識がすごく上がっていると思う。(帝京大戦に向けて)勝ったら優勝とか考えずに、勝つことだけ考えて今シーズンで一番いい試合をしたい」。

SO染山(政経3)
「今は帝京大しか見えない。具体的な対策とかはまだまだだけど、細谷ヘッドコーチとも相談して、徐々に見えてきている。BKも今までよりもピリッとしていて、全体的に意識が高い。(帝京戦に関しては)強い。選手権2連覇しているし、本物だと思う。個人的には10番の森田さんを止めたい。プレーを見ててもすごいと思うし、絶対に負けたくない。(帝京に勝てば優勝だが、今の心境は)キツい練習が実って来ていると思う。試合中に、練習の成果が出てるって思う瞬間があって。一つのプレーをこなした時にフッと『あの練習には意味があったんだ』と思ったり、足が止まりそうになったときに『これだけやってきたのに、止まってたまるか』って思ったり。そういう風になってきた。やっぱり、勝ちたいから。日本一になりたい。明治大学に入ったからには、達成したい。(帝京戦に向けて)自分の仕事は森田さんを止めること。それを第一にきっちりこなして、タックル、キック、ランを普段通りやろうと思います。」

WTB山中(商4)
「帝京、早稲田はやっぱり強いチーム。次の試合に勝つと優勝というのはあまり意識していない。自分たちは全勝を目指している。帝京に勝って優勝を決めても早稲田に負けてしまったら意味がない。帝京には夏に自分が出ていた(Bチームの)試合で0−26で負けたのが印象に残っているけどそこから自分もAに上がったし、チームも上がってきている。これまで以上にチームをつくって試合に臨みたい」。

CTB幸重(文2)
「(慶応戦を振り返って)勝ったことは本当に良かった。しかし、1本取られたのは自分のタックルミスのせい。ディフェンスは全体的に良かったが、甘いところもあったし完ペキではない。ゲームもプラン通り進んだが、エリアマネジメントの点では自陣でのプレーが多かった。敵陣でやれれば点は取れていたのでもっと敵陣で勝負したかった。(帝京大戦では)FWで全部取るのも無理なので、BKでも取り切れるところを取りたい。明治と言えばFWだが、BKもいいなって思ってもらえるように頑張りたい。BKの精度は上がってきている。(慶応戦では、染山(政経3)と事前に)振れる時は振っていこうと話していたが、慶応も前のプレッシャーが強かったので、無理に行ってミスをするより余ったところでゲインしていこうと話していた。でももう少しBKで展開できたと思う。(帝京に向けて練習で意識しているのは)ディフェンス。自分も1本抜かれてしまったし、勝ったから良かったが、負けたらあれが敗因になった。あとアタックの精度も上がってきている。エリアマネジメントも意識している。(帝京大戦では)振っていきたいとは考えている。帝京は慶応以上にFWが強いし、できるだけFWを消費させないようにしたい。そういう意味でBKの役割も大きくなってくる。最後はFWとBKの連係だと思います」。

CTB西村(農2)
「(練習について)しんどいですけど、そのしんどい練習を楽しめるくらいテンションを上げている。慶応に勝ってチームの雰囲気も上がっていて、帝京大戦に向けていい練習ができている。帝京大は夏の試合もジュニアも勝ってないのでリベンジしたい。ジュニアは本当に悔しかったので…。BKは精度を上げてディフェンスから臨みたい。今年は取られるトライ数を減らすことを目標としているため、必然的にディフェンスの意識が高まっている。ディフェンス練習は去年より間違いなくきつくなってるし、量も明らかに多くなっている。自分はタックルが強みだしBKの中では体を当てるべきポジションなので、ディフェンスで見せ場を作りたい。(Aチームに出ることで)自分のプレーに責任を持つようになった。自分と幸重にはキャプテンの穴を埋める役割があるので、絶対に負けられないし、勝たなきゃいけない責任があると思っている。CTBというポジションについても(幸重と)2人で話すこともあるし、溝口さんにアドバイスをもらうこともしょっちゅうです。(帝京大戦に向けて) 優勝が懸かっているのでとにかく勝つ。出場できたらタックルで沸かせたい」。

WTB小泉(政経4)
「(次の試合で勝つと優勝だが)あんまり実感がない。早稲田とか帝京とか強いとこに負けたら意味がない。帝京に勝っても早稲田に負けたら意味がないし、逆でも意味がない。とにかく全勝を目指す」。

PR野崎(政経4)
「(帝京の対策に関しては)次の試合では、相手の土俵のスローなラグビーに付き合わないようにしたい。もちろん、明治も基本はスローなラグビーだが、同じ土俵で戦わずにテンポを上げて戦わないといけないと思う。(帝京のセットプレーは)強い。早稲田戦はすごかった。いかにヒットスピードで勝てるかだと思う。勝って13年ぶりの優勝を味わいたい」。

HO郷(文4)
「次の試合では相手も絶対にモールを組んでやってくるので、そこを意識しながら練習している。慶応戦では後半取れるところで取り切れなかったのでそこは反省点。ラインアウトでのミスはすぐに修正できる範囲なので大丈夫。サントリーとの練習では負けてもしょうがないがしっかり体の大きい社会人と戦って、いいものを得たい。自分の調子はまずまず。しっかりとやっていきたい」。

No.8小河(商4)
「今は肩をケガしているが、そんなに大したことはない。自分は、夏はDチームにいたので直接帝京大とあたったことはないが、次の帝京大戦に出られるとしたら楽しみ。チームとしては優勝とか意識せず、あまり背負いこまないようにやっていきたい。個人でもチームでもディフェンスが武器になっているので、そこをしっかりやっていけば結果がついてくると思う。とりあえず今はケガをしっかり治そうと思います」。

SH秦 (法4)
「(ケガの状態について)ひじのねんざみたいな状況。テーピングを巻いたらパスなどある程度のことはできるが、ずれた時の動きが難しい。帝京大まで間に合うかはまだ分からないが、しっかり治して今できるベストを尽くしたい。(帝京大戦について)勝ったら優勝だが、とにかく目の前の敵を倒すという点に専念したい。夏もジュニアも負けてしまっているので、そう何度も負けることはできない。勝ちたい。十数年ぶりの優勝が懸かっているけど、それに気負わず敵を倒す」。

SH田川(政経2)
「今日の練習は、BK間のコンタクトを中心に行った。チームは13年ぶりの優勝が掛かった試合に一丸となって練習している。帝京大はうちと似たような相手だし、その分力勝負になると思う。(個人的には)自分はパスが生命線だし、そこは譲れない。まずはチーム内での争いに勝ち残って、試合に出たらしっかりとFWをコントロールして自分の力を出していきたい」。

FB村井(政経1)
「今日はコンタクトを中心にやった。チームも優勝が懸かる帝京大戦に向けて士気が上がってきている。そのために1日を大切にして練習している。帝京大はFWが強いのでそこで勝てればいい展開になると思う。春・夏でやっていて一回ずつ勝っているので次で勝って勝ち越したい。試合に出たらチームのために頑張って貢献したい」。

[石川雄治]

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