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質問に対し丁寧に答えてくれた山ア


ボールパーク便り  ルーキー特集(1)困難を乗り越えた大物ルーキー 山ア福也  

 毎年恒例の硬式野球部ルーキー特集。今年も全国からトップレベルの選手たち約30人が入部してきた。その中でも特に注目の選手を全9回にわたって特集する。
 毎年好選手を輩出する日大三高からまた1人楽しみな選手が明治にやってきた。2年春から一塁手レギュラーを獲得し、甲子園出場に貢献。2年秋からはエースで5番に座り、チームの大黒柱として活躍した山ア(政経1)だ。投げては3年春に出場したセンバツ大会で5試合42回1/3を投げ防御率2.55。打っても個人最多安打大会記録タイとなる13安打をマークし、投打にわたる活躍で見事、センバツ準優勝を飾った。そんな大物ルーキーは春の新人戦ではケガのためベンチ入りを果たすことはできなかったが、輝かしい実績からも今後の活躍に期待は大きい。

 
 高校時代と同じく打者と投手の二刀流にチャレンジする山ア。打撃面での特徴は「ミート力に自信がある」と言うように、インコース、アウトコースに関係なく力強いスイングができる対応力があり、広角に打てる。また甲子園での通算長打率が5割を超えるなど、186cmの体格を活かした長打力も魅力の一つだ。そして投手としては長身から繰り出される角度のある速球が持ち味。現在最速は143kmだが「140後半は出したい」と球速アップへ意欲を見せる。順調に成長すれば左腕としてはまれである150km越えも夢ではない。


 ケガで春を棒に振ったが7月24日に行われたWIEN’94戦で一塁手として復帰。久しぶりの実戦で慣れない部分もあったそうだが、特に打撃面に関しては強い打球を打てたことなど手応えもあったようだ。そしてこれから迎える夏の練習について「実戦形式の練習も多くなると思うので、使ってもらった時に結果を出したい」と今までの実績にもおごることなく貪欲な姿勢を見せる。秋季リーグ開幕まで残り1カ月。ベンチ入りが最初の目標だが「もっと筋トレなどで体を強くしたい」とまずは強靭(きょうじん)な体を作るために基礎体力の強化に重点を置くなど、焦りの色は見えない。


 投打にわたり非凡な才能を見せ、これからにも期待できる山アは順調に野球道を歩んできたかのように思われる。しかしここまでの道のりは決して平たんなものではなかった。中学3年次の冬、高校進学前の健康診断で脳腫瘍が発覚。一時は野球を続けることはおろか、生死の狭間にまで追い込まれた。だが、驚異的な精神力と周りの支えもあって無事に復帰し、今まで通り野球を続けることができている。座右の銘は「頑張るときはいつも今」。どの瞬間も全力で頑張ってきた山アは大病をも乗り越えた。「自分も(病気を乗り越え)頑張っているから、頑張ってと言いたい」。同じ境遇に置かれている子どもたちへ力強いエールを送った。大物ルーキーの中には大きな期待に押しつぶされてしまい、素質がありながらも消えていく選手は少なくない。しかし、毎日欠かさずストレッチをするなど地道な努力を惜しまない姿勢、そして大きな困難を乗り越えた精神力を持つ山アの活躍は約束されたものかもしれない。

◆山ア福也 やまさきさちや 政経1 日大三高出 186cm・85kg 左/左 投手
ライバルはセンバツ決勝で苦杯をなめさせられた島袋(中大)。大学で高校時代のリベンジを果たせるのか、注目だ。

次回のルーキー特集は長嶺(文1)8月8日(月)アップ予定です。お楽しみに。



[桑原幹久]

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