検索
 HOME > 硬式野球部

9回、同点打となる打球の行方を追う野村

硬式野球部  9回2死からまさかの失点…慶応に引き分け/東京六大学春季リーグ戦

◆4・9〜5・29 平成23年度東京六大学野球春季リーグ戦(神宮球場)
▼5・15 対慶応2回戦
 明治2―2慶応

2回戦10
明治
慶応

 目前まで迫っていた勝利がスルリとこぼれ落ちた。明治1点リードの2―1で迎えた9回。2死走者なしから、内野安打で出した走者に二盗され、渡邉(慶応)に中前適時打を浴び同点に持ち込まれた。その後、試合時間が3時間を超えると新しい回に入らないという連盟規定により、延長10回引き分けに終わった。先発・難波(情コミ4)の好投で2点のリードを持って終盤に突入。7回のピンチを最小失点の1点でしのぎ、8回も慶応の猛攻を無失点で抑えたが、最終回に落とし穴が待っていた。もし勝利すれば勝率で慶応を上回り、単独首位に浮上する一戦だったが、最後に力尽き引き分け。1勝1分けとなり、勝ち点の行方は明日の第3戦に持ち越された。

 一度は勝利をつかみかけていた。1点リードで9回2死走者なし、ピッチャーは7回途中からリリーフで登板した野村(商4)。8回の絶体絶命のピンチも無失点で切り抜けて、このまま逃げ切れる流れのはずだった。だが、最後の最後に慶応の粘りにやられた。福富(慶応)の高く跳ね上がった打球が、飛んだコースが悪く内野安打となり出塁されると、さらに二盗も許し2死二塁。得点圏に走者を背負った、その直後のボールだった。渡邉の快音を残し放たれたライナー性の打球に、ショート阿部(寿・情コミ4)がジャンプするも僅かに及ばず。打球はセンターの前に抜け、2塁から同点の走者がホームイン。あと1アウトで試合終了の土壇場で、試合を振り出しに戻された。決して甘いボールではなかったが、2ストライクをとっていただけに悔やまれる1球だった。

 最終回、同点に追いつかれたが、終盤に幾度も訪れた大量失点のピンチを、全員で最小失点に守り抜いた。7回、四球と左安打を許し無死一、二塁。このピンチに明治は、これまで無失点で抑えてきた先発の難波に変え、前日119球を投げたエース・野村をリリーフでマウンドに上げた。その変わった初球、辰巳(慶応)が意表をつく一塁方向へのプッシュバント。野村の右をボールがすり抜け、セカンドの前にまで転々とする間に、二塁走者が一気に本塁へ生還。まさかのバントヒットによるタイムリーで1点を失った。さらに無死一、二塁のピンチ。だが、奇襲が決まり押せ押せムードの慶応を、川辺がビッグプレーで沈黙させた。一瞬ボールから目を切った二塁走者の阿加多(慶応)を見ると、素早くセカンドへキャッチャーからの牽制。阿加多は二塁ベースに足を伸ばすことすら出来ず、タッチアウトとなった。相手のボーンヘッドだが、それを見逃さない川辺の好守で最小失点で切り抜けた。
 8回にも二塁打とバントヒットで無死一、三塁の大ピンチ、この場面で慶応の選んだ作戦はセーフティースクイズだった。だが一塁手・竹田が素早くダッシュし反応。ボールが転がるのを見てスタートを切った三塁走者をホームで補殺した。なおも続く1死一、二塁のピンチにも野村が、3番山崎(慶応)、4番伊藤から外の変化球で連続三振を奪い、この回を無失点。連投の野村は本来のキレ、制球にはほど遠かったが、ピンチでの集中力はさすがだった。
3回に先制打を放ちガッツポーズする中嶋
3回に先制打を放ちガッツポーズする中嶋


 打線は組み換えが当たったものの、中盤に追加点を奪えなかったのが痛かった。今日は1番に田中(勇・法3)、4番に中嶋(法2)、5番に竹田主将(文4)を起用。3回の2点はこの三人でもぎ取った。田中(勇)がレフト線への二塁打で好機をつくると、リーグ戦初の4番に抜てきされた中嶋がライト前へのタイムリー。中嶋はその後二盗を決め、続く5番の竹田主将の右前適時打で2点目のホームを踏んだ。だが、これ以降は無得点。7回から登板した福谷(慶応)からは4イニングで、一人しか走者を出せず作戦の術なし。その走者も牽制死で失った。田中(勇)、中嶋、竹田主将の3人がそれぞれマルチヒットを放ったが、チーム全体で放った安打もこの6本のみ。怪我から復帰した島内(法4)もノーヒットに終わった。今季これまで8試合を消化し、二桁安打はわずか2試合。調子の上がらない打線が、今日も奮起出来なかった。

 今日の試合を振り返り竹田主将は「(今日の試合)負けてはいない。明日勝てるようにしっかり準備したいです」と引きずる様子はなく、気持ちを明日へと切り替えていた。慶応は過去2シーズン連続で勝ち点を落とし、さらにV逸も決定的にされた因縁の相手。今季こそ “三度目の正直”へ――。今日だけでなく、昨年味わった悔しい思いも糧に、明日「陸の王者」から首位を奪い取る。
[上田悠太]



◆明大打撃成績◆
打順守備名前10
(中)田中勇次.200右飛  左二  遊ゴ  右安      
  中村将貴.185                  遊ゴ
(二)上本崇司.156三振  投ギ  三ゴ    三振    
(左)島内宏明.522四球  捕飛  三振    三振    
  中原北斗.―                    
(右)中嶋啓喜.375三ゴ  右安    中二  遊ゴ    
(一)三竹田育央.313  中安右安    投ゴ    中飛  
(遊)阿部寿樹.172  一ギ  中飛  三振    一飛  
(捕)川辺健司.235  四球  遊失  遊ゴ    遊ゴ  
(投)難波剛太.400  四球  三振    三振      
野村祐輔.250                  三振
(三)小林要介.138  一ゴ  捕飛    右飛      
  川嶋克弥.333                  三ゴ
  竹内啓人.333                    

◆明大投手成績◆
名前
難波剛太0.45
野村祐輔1.34


ニュース
 
 この記事へのご意見はこちらからお寄せください。
 今後の明大スポーツ運営への参考にさせていただくほか、ご意見としてご紹介させていただく場合もございます。
 ※必ずEmailアドレスをご入力ください。
 ※htmlタグなど、一部本文中にご利用できない記号がございます。
Email: