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硬式野球部  白熱のシーソーゲーム!9回にまさかの…/東京六大学春季リーグ戦

◆4・10〜5・30 平成22年度東京六大学野球春季リーグ戦(神宮球場)
▼5・15 対慶応1回戦
 明治2―3慶応〇
 優勝争いに加われるかどうか。それを左右する、非常に重要なカードが始まった。現在、東京六大学野球は非常に混戦。東大以外の5大学が勝ち点「2」で並んでいる。明治の相手は慶応。ノーヒットノーランを達成した竹内(慶応)を筆頭に戦力がそろい、いま勢いに乗っているチームだ。

 序盤は投手戦だった。先発の野村(商3)はストレートが走り、最速148キロを記録。スライダーも切れ、順調な滑り出しを見せた。慶応の先発・竹内も、緩急を生かす投球で明治打線を封じ込める。二投手とも好調で、ロースコアの試合を予感させる内容だった。

 試合が動いたのは4回だ。先頭の上本(商2)がワンスリーから高めのストレートを弾き返し、右中間へのクリーンヒット。快足を飛ばし一気に二塁を陥れた。続く荒木(郁・営4)が3球目に試みたセーフティバントは三塁線に上手く転がり、内野安打となった。こうして生まれた一、三塁のチャンスで、4番の矢島(商4)が打席に入る。叩いた打球は高いバウンドでショートへ。ゲッツー体制をとっていた渕上(慶応)は、迷わず二塁へ送球しダブルプレーが成立。その間に上本がホームに帰り、1点を先制した。

 その後、6回裏にも得点のチャンスは訪れる。先頭の山口(政経4)が詰まりながらのレフト前ヒットを放ち、出塁した。上本の送りバントでランナー二塁の状況を作ると、続く荒木(郁)、矢島の連続四球で満塁のチャンスとなる。明治が流れに乗っているこの場面で、迎えたバッターは好調の中村(法3)。しかし、打ち気がはやり外角のスライダーに手を出して空振り三振。次の打者に阿部(情コミ3)が控えるところで、先発・竹内に代わり山形(慶応)がマウンドに登った。すかさず明治ベンチも動き、代打に送ったのは川嶋(克・商2)。早稲田戦で見せたような劇的な打撃に期待だったが、内角のスライダーに詰まらされ、ピッチャーゴロに終わった。結局無得点で、後味の悪いイニングとなってしまう。

 チャンスの後にピンチあり。7回表、1アウトから伊藤(慶応)に一二塁間を破るライト前ヒットを打たれると、続く高尾(慶応)には外角のストレートを合わせられ、ライト線にぽとりと落ちるヒットを許す。ランナー一、三塁になり松尾(慶応)に投じた2球目、ストレートが高めに浮いた。弾き返された打球はまたもライト前へ。3者連続のライト前ヒットを許し同点となってしまった。その後は2者連続で打ち取り、失点を最小限に食い止めた。

 勝ち越し点が欲しい明治は8回裏、1アウトから上本がデッドボールで出塁。そして迎えた荒木(郁)の打席、一塁走者の上本は広めのリードで投手にプレッシャーを与え、執ようなけん制を受ける。それでも上本は臆さなかった。3球目にスタートを切り、上本の足は野手のグラブをくぐり抜けてベースに到達。この盗塁で気落ちしたのか、次の4球目に投じられたストレートが高めに浮く。そして荒木(郁)はその失投を逃さなかった。打球はライナーでレフトの頭上を越えた。上本が生還し、勝ち越し。明治の勝利が見えてきた。

 そうして野村が最終回のマウンドに上がる。先頭の伊藤をファーストゴロに打ち取り、まずは1アウト――とほっとしたその瞬間、謝敷(商4)のグラブがボールをはじいた。痛恨のエラーで出塁を許してしまった。その後、送りバントでランナー二塁になり、打者は松尾。ツースリーから、野村は渾身のストレートを内角に投じた。打球はやや詰まり、ライトに大きなフライが上がる。打った瞬間は、これでツーアウトかと思われた。しかし予想以上に打球は伸び、外野手が追いつくことはできなかった。ランナーがホームインし、同点。まさかのツーベースで試合は振り出しに戻ってしまった。次の打者をセンターフライに打ち取り、ツーアウトで打者は8番の長崎(慶応)。2球目を打った打球は、ショート荒木(郁)の後方への飛球となる。俊足荒木(郁)が懸命に追う。だが無情にもボールにグラブが触れることはなく、センター前ヒットとなった。二塁走者は一気にホーム突入を狙う。センター中村が鋭い返球を見せる。そして、ランナーと捕手・山内(文4)が激突。山内のミットから、ボールがこぼれ落ちた…。これで2対3。逆転を許してしまった。

 その裏、竹田(文3)のセンター前ヒットからチャンスを作るも、あと一本がでず試合終了。その瞬間、慶応ベンチから選手が笑顔で飛び出した。一方明治は、押し殺しているものの、その雰囲気からは悔しさがにじみ出ていた。

 残念ながら、紙一重のシーソーゲームをものにできず、初戦を落とした。それでも、上本、荒木(郁)の打撃・走塁は今後への期待を持たせてくれるものだった。彼らの足を使った野球は、明治が目指す野球の象徴ともいえるだろう。優勝するためには、早く切り替えることだ。勝ち点獲得のためには、これ以上の負けは許されない。


勝ち点奪取のためにはもう負けられない
勝ち点奪取のためにはもう負けられない


[二瓶仁志]

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