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バ道  最終回 チームのため、闘う男たち  

 
 4月19日の今日、ついに春季リーグ戦が開幕した。チームへの思い――この思いを誰よりもコート上でぶつける2人の選手がいる。代重拓郎(政経4)と中口竜郎(商4)だ。彼らは4年目の今年、最高学年としてプレー、精神の両面からチームを支えている。『バ道』最終回では、彼らのバドミントンに懸ける熱い思いに迫る――。

チームのために、シャイから大胆な自分へ――代重拓郎

 「冷静」、「落ち着いている」。チームメートが持つ代重のイメージだ。しかし、本人の心情はそれと裏腹である。「本当にシャイな性格。緊張して自分のプレーができないから、気持ちを強く持ちたい」と試合中は声を出し、少しでも緊張をほぐす。そして持ち味の高いジャンプ力から、豪快なスマッシュを大胆に決めていく。「どんなに疲れてもいいから、持ち味をしっかり出していきたい」。全てはチームの勝利のため――、そのために代重はシャイな自分を大胆な自分へと変えていく。

 
代重のスマッシュがチームに勢いをもたらす

 今でこそチームのために自身を奮い立たせる代重だが、1年次には部を辞めるか悩む時期があったという。自分より強い上級生に、練習してもなかなか勝てない現状。「やっていてもつまらなかった」と、バドミントンの楽しさを見失いかけた。だが、「今ここで辞めたらこの先、何やってもうまくいかない気がした」。辞めることを思い留まり、また練習に励む日々。その努力は実を結び、いつしか実力で上級生にも勝てるようになっていった。再びバドミントンの楽しさに触れた代重。この経験は彼に、あきらめないことの大切さを教えてくれた。

 「バドミントンは試合の時は個人戦だけど、明治はみんなが声を出したりして助け合ってやっている。それが明治のいいところ」。だからこそ、代重はチームのためにシャイな自分を捨てて戦う。「泥臭い試合もいいけど、スマッシュで決めれば試合は盛り上がる。チームを盛り上げられるようなプレーをしていきたい」。最後まであきらめない気持ちとチームを思う気持ちが代重の原動力となっている。今季も代重の大胆でダイナミックなスマッシュ音が、コート上に響くだろう。

◆代重拓郎 だいじゅうたくろう 政経4 帝京安積高出 170p・65s

笑顔と闘志溢れるダブルスエース――中口竜郎

コート上で誰よりも熱くプレーする中口

 練習後の体育館で、いつも見る光景がある。下級生に丁寧にプレーのアドバイスをし、下級生に囲まれ談笑する中口の姿だ。「中口は後輩の面倒見が良くて、ムードメーカー」(増渕主将・法4)と、彼の周りには常に笑顔が絶えない。下級生とのやりとり一つ一つに、後輩思いの一面を垣間見ることができる。「下級生にはプレーのアドバイスはする。だけどあくまでプラスアルファで、決めるのは本人。意見を押し付けたくはない」。後輩を思い、決して無理強いはしない。それこそが中口が慕われ、いつも明るい輪の中心にいるゆえんだ。

 試合でも中口が下級生をはじめ、チームを引っ張るムードメーカーぶりは変わらない。不動のダブルスエースとして次々とポイントを奪い、中盤でチームに勢いをもたらす。2年次の春季リーグ戦、3年次の秋季リーグ戦では最優秀選手賞に輝いた。しかし、そこにはいつものように穏やかに笑っている中口の姿はない。試合中は表情が一変する。闘う男とでも言うべきか、闘志がにじみ出ている。

 1年次からずっと上級生とダブルスを組んできた中口。自分の方が年下だからといって、意見に妥協することは一切しない。昨年の秋季リーグ入替戦。試合中、中口は意見の食い違いから当時の4年生に対し声を荒げ、自分の意見を主張し、正面からぶつかっていった。「相手が上級生であっても言うときは言う自分の意見と一致しなければ意味がない」。そう力強く答える姿からは勝利への執念、熱い思いがひしひしと伝わってくる。試合には負けてしまったものの、春季リーグ入替戦で0−2と完敗した強豪・青学大から、価値ある1セットをもぎ取った。その1セットが、中口のバドミントンに懸ける思いを何よりも証明していた。

 4年生となる今季、初めて下級生とダブルスを組む。普段は笑顔で明るく、試合中は熱く下級生を引っ張ってくれることは間違いない。中口が持つ二面性――正反対ではあるが、そこには確かにバドミントンに対する溢れんばかりの情熱がつまっている。その情熱こそが、チームをも揺り動かすだろう。ダブルスエース・中口の、大学生活最後の戦いが今日始まる。

◆中口竜郎 なかぐちたつろう 商4 岡崎城西高出 172p・56s
[増田理奈]


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