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バ道  (3)チームを突き動かす、2年生女子の原動力  

 
 昨年1年生ながら春季リーグからスタメンで出場し、1部校と互角に戦った石川育美(文2)、南出さき(商2)、村山絵理花(農2)の2年生女子3人。華々しい1部の舞台、個人戦での活躍、2部降格の挫折…楽しくも辛くもあった1年間を過ごし、多くの経験を積んだ。2年目となる今年、彼女らは一回りも二回りも成長し頼もしい存在になったといえるだろう。1部リーグ返り咲きを狙う女子チームを突き動かすのは進化を続けるこの3人だ。

楽しめる環境で自分のバドミントンを――南出さき

 頭脳派プレーヤーの南出。バックから鋭いスマッシュを相手コートに何度も突き刺す。そして少し控えめな、ガッツポーズが印象的だ。「天性のシングルスプレーヤー」(村野監督)と評判のその冷静沈着なプレーは、昨年チームに幾度となく勝利をもたらした。

 南出の強みは、「度胸が据わっていているから、本番でも力を出し切れる」と監督からも太鼓判を押されるほどの根性だ。背が高いわけではないし、パワーがあるわけでもない。しかし緊張した場面でも的確に相手のスキを突くプレーは、1部校の選手にも引けを取らない。勝敗が一身にかかるシングルスのプレッシャーに打ち勝ち、チームの勝利に貢献してきた。

 今は充実した競技生活を送っている南出だが、明治に来る前はバドミントンを心の底から打ち込んでいるわけではなかった。姉の後を追って始めたバドミントン。持ち前のセンスで急速に上達し、地元に名前が広まるほどになった。しかし周囲からの期待が高まるにつれて練習は厳しくなる一方だった。「高校の時の練習は本当に辛かった。押し付けられている気がして、バドミントンが嫌になった」。嫌いになりかけたバドミントン、だが自主性を重んじる明治に来て考えが変わったという。「言われたことばかりをやる練習じゃなくて、自分で考えた練習ができるようになった。チームの雰囲気も自由で明るいから、楽しんでバドミントンができる」と笑顔を見せた。「バドミントンが好き」と心から言えるようにしてくれた明治で、さらに進化を続ける。

 昨年の秋季リーグ、1部ではチームとして1勝もできなかった。「もうこれ以上1部校の上級生には負けたくない」。バドミントンの本当の楽しさを知った南出だからこそ、1部昇格に懸ける思いも強い。「南出なら大丈夫、そういわれるような選手になりたい」。さらに技術を磨き、チームに欠かせない存在となる。
◆南出さき みなみでさき 商2 金沢向陽高出 162cm


強い意志をもつ試合巧者――村山絵理花

 明大バドミントン部を照らす、笑顔が印象的な村山。普段はチームの盛り上げ役で、試合中はゲームメイクが得意な試合巧者だ。スピードもあり、小回りが利く。またパワーがあるスマッシュも打つことができ、ライン際を狙うなどの技術もある。「何でもできちゃう」(秋山・文3)と上級生に認められるほどのテクニシャンだ。また、監督も「ラケットの面の使い方がとにかくうまい。クロスの返し方なんか、チームで勝てる選手はいない」と村山のテクニックに絶大な信頼を寄せている。その実力を証明するように昨年度の関東学生選手権ではダブルスでベスト8に輝く。着実に実績を残しており、今年度もチームの主軸として活躍が期待される。

 明治に入ってからは技術面ばかりではなく、精神面も強くなった。昨年の秋季リーグ入替戦では法大の勢いに圧倒され惨敗。「悔しかった。負けたら終わり、というプレッシャーに負けた」と試合後に悔しさをあらわにした。入部直後から1部リーグで挑戦者として戦い、上を目指すことばかりだった。2部降格という現実は辛かったが、ただがむしゃらに戦い続けていた村山にとって貴重な経験になったことは間違いない。「これからはとにかく全力を出し切りたい。この経験を成長につなげたい」、そう語る口調から、今までより力強い意志を感じた。

 多くの壁を乗り越え、勝利への執念をより一層強くした村山は、今年どんな姿を見せてくれるのか。春季リーグの目標は全勝優勝。1部昇格のために勢いをつけ、入替戦でリベンジを果たしてほしい。
◆村山絵理花 むらやまえりか 農2 聖ウルスラ学園英智高出 161cm


ストイックに、チームの大黒柱に――石川育美

 和泉体育館のコンディショニングルームで、ひたすら走り続ける石川の姿をよく見かける。オフシーズンはスタミナを強化するために1日10km走ることを自分に課した。淡々と、着実に、勝つことだけを考えて日々鍛錬を積む。現状に満足することなく上を見続け、成長を続ける明治のエース。石川の『バ道』は、ストイックそのものだ。

 入部直後から石川の活躍は目覚しいものがあった。1部昇格直後でハイレベルなゲームについていくのがやっとだったチームの中で、1人勝利を挙げることもあった。力強いスマッシュを武器に格上選手と互角に戦い、1試合1時間にも及ぶ接戦を繰り広げたこともあった。人数の少ない明治でシングルス・ダブルス共に出場しリーグ戦ではいつもフル稼働だ。どんな試合でもあきらめず果敢に攻め、いつしかエースと呼ばれるようになった。

 しかし、いいことばかりのシーズンではなかった。昨年の秋季リーグの入替戦、石川は第1シングルスとして先陣を切った。楽勝かと思われた試合だったが、その日の石川はプレーに精彩を欠いていた。負けられないプレッシャーから、持ち味のパワフルさが出せず逆転負け。流れを失ったチームは惨敗し2部リーグに降格した。1年生の石川にとってエースという立場はあまりに重圧が重く、辛い経験になっただろう。しかし石川は落ち込むばかりではなかった。「春は2部で全勝優勝して、すぐに1部に戻る」。挫折を乗り越え再び上を目指し始めたエースは、貫禄さえ見せ始めていた。

 そんな石川の力強い、エースとしての姿は周りにも良い影響をもたらしている。ルーキーの樋渡(政経1)は石川の粘り強いプレーにあこがれ明治に入学を決意。「石川先輩とダブルスを組みたい」(樋渡)と、石川はチームに刺激を与えている。

 「昨年度は慣れないところもあって思い切りプレーできなかった」と語る石川。しかし2年目、経験を積みゆとりも生まれた。「春季は全勝優勝で1部を目指す。とにかく暴れたいと思う」。1部校の全員に勝つ、そんな強気な発言でも、石川なら遂げてくれると思える。挫折をバネに絶対的エースへ。春季リーグでも彼女の活躍から目が離せない。

◆石川育美 いしかわいくみ 文2 伊勢崎清明高出 160cm
[紅谷春那]


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