検索
 HOME > 競走部



一走懸命  (2)「監督としてやり残したことはない」 西弘美スーパーバイザーインタビュー  

 名門としての地位を取り戻す。昨季は10年ぶりに箱根本戦出場を逃し、崖っぷちに立たされた競走部。再起を期す新チームは、4月から就任した山本佑樹新駅伝監督の下、復活へのリスタートを切った。本企画では紫紺の襷が箱根路に戻るまでの1年間を追う。
 第2回は昨季までチームを率いた西弘美スーパーバイザーのインタビューです。(この取材は5月3日に行われたものです)

――スーパーバイザーの仕事とはどういったものでしょうか。

 「総括ということで、私は外から全体を見回すということです。現場は山本佑樹監督が見ています。生活面とか練習以外のこととかですね。技術的な指導はやっていません。ただ、外から見れば違う面が見えてきますし、気付いたことはアドバイスしています」

――2001年から明大にコーチとして就任いたしましたが、当時の状況をお聞かせください。
 「そもそも何で明大に入ったかと聞くと、『新宿に近い』とか、『門限がない』とか、『アルバイトOKだから』などでした。ご飯も栄養の行き届かないもので生活リズムがおかしかったです。なのに箱根駅伝には出たい、もっと強くなりたいと言っていた状況でした」

――その状況からどういったことを意識して常連校にしていきましたか。
 「トレーニング以前に生活面です。僕は技術的なことよりも生活的なことを意識していましたので。生活が成り立たないと練習はできませんからね。ですが僕がいても監視することはできないんですよ。なので最終的には本人の自主性に任せていました」

――思い出深い選手やシーンなどはいますか
 「やはり記憶に残っているのは鎧坂(哲哉選手・平24営卒・現旭化成)や大六野(秀畝選手・平27政経卒・現旭化成)ですかね。さまざま良いことや悪いこといっぱいあったからね。松井(智靖選手・平27営卒・現中国電力)が9区で3位から6位に落ちて襷が渡るかどうかなどね」

――その中で昨年は悔しい結果でした。厳しい声などはありましたか。
 「特にはありませんでした。(厳しいことを言ったのは)明スポくらいですよ(笑)。でもね、負けたときには全員でぐっと我慢するのが大事です。あえて変えようとすると選手に全責任を転嫁する感じになる。全責任は私にあるので。今は耐え忍びながら山本監督に頑張ってもらっています」

――監督生活でやり残したことはありますか。
 「やり残したことというのはないですかね。選手たちも多くの子が自己ベストを大学で更新して卒業していったので、悔いはないですね。確かに優勝の二文字が欲しいかもしれない。でも他のチームも練習しているわけです。運とか言いたくないですがその年その年で精いっぱい頑張ったと称賛したいです」

――精いっぱいやって結果を伴わすために必要なのは何でしょうか
 「やはり待つことです。どんなに焦っても駄目なときはあります。そんなに悠長なことを、と言われるかもしれませんが、待つ姿勢が大事です。あれやこれやと言っても空回りしてしまいますから」

――山本監督についてはどう思われますか。
 「いいと思いますよ。旭化成での様々なノウハウはあるとおもうんですよね。そういうのを生かしてくれていると思います」

――自主性は山本監督に引き継がれているのですか。
 「そこも本人の指導次第なので。ただ、基本は自主性ですよ。自覚と自主性を掲げながらやってほしいです」

――今年は追い掛ける立場ですが、どのようにしていくべきでしょうか。
 「焦らないことです。浮足立ってやるよりまずは地に足をつけていきます。何を言われようと耐え忍びながらです」

――箱根への目標をお聞かせください。
 「悔しさをバネにどこまでぶつけていけるかです。予選会への目標順位は上位通過です。本戦ではまずシード権を得てもう一度元に戻したいです」

――ありがとうございました。

[曽我怜平]

第95回箱根駅伝予選会まで、あと158日。


ニュース
 
 この記事へのご意見はこちらからお寄せください。
 今後の明大スポーツ運営への参考にさせていただくほか、ご意見としてご紹介させていただく場合もございます。
 ※必ずEmailアドレスをご入力ください。
 ※htmlタグなど、一部本文中にご利用できない記号がございます。
Email: