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神宮で待望の初安打を放った森下智

硬式野球部  待望の開幕先発出場! 1浪を経て入部の努力家 森下智之

 21日の東大1回戦。明大の開幕戦となる一戦で、森下智之内野手(文4=米子東)がスタメンに名を連ねた。同校出身の明大選手による先発出場は、東京六大学連盟史上初の4季連続優勝に導いた大エース・清水秀雄氏(昭15卒)以来79年ぶりだった。

 1浪の末に明大に入学した苦労人だ。高校時代の全国経験はなし。母校は春夏通算21回の甲子園出場を誇る古豪ながら、高校3年間の夏の県大会は全て初戦敗退と結果に恵まれなかった。それでも、高3次春の県大会では11打数8安打。善波達也監督から「インパクトの強さはチームナンバーワン」と称される類まれな打撃センスは、当時から頭角を現していた。
 翌年、一般入試を乗り越え晴れて明大に入学。「自分の力が日本一の大学で通用するか試したかった」と硬式野球部への入部を決めた。周りは、名のある実力者ばかり。「年の差は気にしない」と言いつつも、1年間のブランクもある。誰よりも努力しようとバットを振った。

 脚光を浴びたのは、ラストシーズンを控える今春のオープン戦だった。中軸に座ると、単長問わず安打を量産。駒大戦(東都大学1部リーグ)では満塁弾も飛び出し、文句なしの活躍を見せた。連日の活躍にチームメートも「今日こそは俺が主役だと思ったら、また森下(智)だったよ(笑)」(逢澤崚介外野手・文4=関西)と口にするほど。必死のアピールが実り、正三塁手の座をつかみ取った。

 現在、総部員数は117人。そのうち浪人経験者はわずか6人だ。入学、入部の過程さえも狭き門。「一生懸命勉強して目指してきてくれた子がこの位置をつかむのは、並大抵のことじゃない」(善波監督)。全国津々浦々から球児が集まる大学野球。スポーツ推薦で選抜される選手の大半も、甲子園出場経験のある者に占められてしまう。だからこそ、下積みから這い上がった選手をつい応援してしまうのは、世の常というものだ。「先輩、指導者という立場でも尊敬できる。楽しみ、応援します」(善波監督)。指揮官もいっそうの期待を寄せる。

 勝負は始まったばかりだ。開幕から2戦連続で先発出場を果たしたものの、成績は5打数1安打。「周りの音も聞こえない。練習試合とは全然違う」と神宮特有の雰囲気に苦しんだ。久々の米子東高出身のヒーロー誕生の予感。「今は自分のことで精一杯。でも、結果的に母校の名前が広まってくれたら」。紆余(うよ)曲折経た苦労人が最後の年にひと花咲かす。

[谷山美海]

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