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勝利への貪欲さを植え付ける


Exceed  (3)「『勝ちたい』じゃ勝てない」滝澤佳之FWコーチ  

 覇権奪回まであと一歩。全日本大学選手権で準優勝を果たした昨シーズン。残されたのは優勝だけだ。田中澄憲新監督の下、新たに掲げたテーマは「Exceed」。福田健太新主将(法4=茗溪学園)を中心に常勝軍団復活を証明してみせる。本企画では22年ぶりの頂点までの道のりを追っていく。
 第3回は滝澤佳之FWコーチ。昨年、現役引退と同時にチームに加わり「8人でまとまって押すスクラム」への意識を浸透させた。指導者として迎える2年目への意気込み、チームの現状を伺った。

――昨シーズンの振り返りをお願いします。
 「結果として大学選手権決勝までいけましたけど、もっとこだわらなければいけないところがたくさんありましたし、自分自身ももっと成長しなければいけないなと感じました。すごく勉強になった1年でしたね」

――2月には田中監督と共にエディー・ジョーンズ氏の下で研修を受けたと伺いました。
 「特に感じたのはスタッフ同士のコミュニケーション、スタッフがチームに深く関わることの重要性です。ずっと選手だったので実際にスタッフがどう動いてるのか目にしていたわけではないですけど、研修で一番驚いたのはミーティング中にスタッフ全員がよく喋ることですね。そもそもミーティングが始まる前にスタッフ同士がすでに話し合っていて、ある程度自分たちの考えを密に共有し合ってる。横の連携がすごいんです」

――帰国後、ご自身の中で変化はありましたか。
 「昨年は自分自身コーチとして、何っていうものがなかったので、もっと選手と向き合う時間をつくらないといけないし、選手はもちろんですけど、まずはスタッフがチームの目標に真剣に向き合っていかなくてはいけないなと考えるようになりました。他のスタッフにも練習のフォーカスする部分とか、逆にできてない部分はどこだったのかを遠慮しないで話し合っていこうと。これまで少し遠慮している部分があったんですけど、変わりましたね。持ち帰ってきたものを周りに浸透できている意味では、本当に大きかったと思います」

――今年のスクラムについて教えてください。
 「昨年と違うわけではないですけど、もっと質の高いものを求めていきます。低さもそうですし、クオリティーボールといってBKに生きたボールを出すというのをテーマにやっていきます。昨年はバックファイブの意識向上を掲げていましたが、今年は前ですね。もちろんバックファイブの意識は継続ですけど、今は逆にフロントローの意識の方が低いように感じます。だから今良くなってる後ろの人の気持ちに、フロントローが応えなければいけない年になるんじゃないかな」

――田中監督が主将の年に入部されました。監督の当時の印象を教えてください。
 「厳しい人でした。厳しいというのは生活面でもそうですけど、グラウンドの上での緊張感とかラグビーに対する姿勢。自分は当時部屋も一緒だったので、本当に多くを学ばせてもらいました」

――今、田中監督から学ぶものは何でしょうか。
 「社会性ですかね(笑)。あとはハードワークすることとか…全てかな。こういう指導者っていう生き方を選んだことで大切なもの全てを学ばせてもらっています」

――チームの現状をどう見ていますか。
 「厳しく言うと普通≠セよね。昨年帝京に負けてスローガンにも『Hungry』ってありますけど、まだまだ選手同士が遠慮しているんじゃないかなと思います。もっと正直な気持ちをグラウンドで出すべきなんじゃないかな。特に4年生は気持ちを感じる時もありますけど、まだ隠しているでしょって。もちろんこんなもんじゃないと思いますけど、やっぱり出すのは自分たちですから。もちろんサポートは全力でしますし、自分自身も『Hungry』にやっていかないといけない。だからチーム全体として全然足りていないってことですね」

――帝京大を倒すために必要な過程とは何でしょうか。
 「『勝ちたい』のか『勝つ』のかで結果は大きく違ってくると思います。自分たちが本当に欲しいものは何なのか、その気持ちに正直になれるかどうかだと。『勝ちたい』じゃ勝てない。『必ず勝つんだ』って、そういう気持ちで取り組まないといつまで経っても帝京には追い付けないと思います。春の結果はそこまで気にしてないですけど、初戦の帝京大戦はチームとして大きなチャレンジですね」

――ありがとうございました。

[横手ゆめ]

◆滝澤 佳之(たきざわ・よしゆき) 平13政経卒
 丹羽政彦前監督からの誘いを受け、昨年度よりFWコーチを務める。現役時代のポジションはフッカー。大学卒業後はリコーブラックラムズに16年間在籍し、主将も任された。2017年3月に現役引退。



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