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東京六大学野球 2017〜秋〜  (40)リーグ戦後インタビュー 竹村春樹  

 優勝の2文字が儚く消えた。開幕から3カード連続で勝ち点を取るも、慶大戦で失速。自力優勝は消滅し、最終週の早慶戦で慶大に優勝を決められた。チーム打率、防御率はともにリーグ1位と春からの成長は目に見えていたが、栄冠には届かず。春の雪辱は果たせなかった。
 悔しかった思い出が今後の糧となる。今季は打率3割には届かなかったものの、最上級生としてチームけん引し続けた竹村春樹内野手(政経4=浦和学院)。引っ張りの打撃を意識した結果、立大2回戦では大学生活初のアーチも飛び出した。入学当時から場数を踏み、攻守でレベルアップしてきた日々。4年間の振り返りと新たなステージに向けての意気込みを伺った。(この取材は11月5日に行われたものです)

――早慶戦の結果待ちとなり、優勝を逃しました
序盤はいい感じで勝てていたんですけど、やっぱり後半が春と一緒で勝ち切れませんでした。そこらへんは秋のシーズンを通しても、反省を生かし切れていなくて、最後も悔しいシーズンになってしまいました。(早慶戦は)寮の食堂で見ていました。決まった時はやっぱりショックでしたし、でもそれは勝ち切れなかった自分たちの力不足をあらためてそこで感じました。(東大戦が終わってから)やるべきことは神宮大会に出るという前提でやっていたので、過ごし方の面では問題はなかったと思います。

――慶大戦の初戦を落としたことが大きかったか
そうですね。そこで連敗をしてしまったのが一番大きかったです。(要因は)完全にチームの雰囲気が変わってしまったというか、自分たちのスキが出てしまったと思います。

――チーム打率、防御率ともにリーグ1位でした
ピッチャー陣も齊藤(大将投手・政経4=桐蔭学園)も水野(匡貴投手・農4=静岡)がだいぶ頑張ってくれて、打者陣も結果を残していたので、技術的な面ではだいぶ成長できたんじゃないかと思います。

――打撃の面での具体的な成長はどういったところでしょうか
チーム全体で積極性があったのかなと思います。(開幕から5試合連続2桁安打)試合中とかに相手のピッチャーの情報をみんなで共有したり、ベンチの中でもそういった会話が飛び交っていたので、みんなのコミュニケーションを取り合ったことがそういった結果につながったんじゃないかと思います。

――春の課題をどう生かしたか
神宮の打席に立って自分のスイングができていないと課題があったので、まずはボールを打つ以前に自分のフォームの形をしっかり作ることを徹底していました。それに加えて、夏場の振り込みをかなりやってきていたので、そこはとても良かったんじゃないかと思います。

――夏で他大よりやってきたといえるものはありましたか
走り込みですね。他大がどれだけやっているか分からないですけど、だいぶ走ってきたと思います。

――リーグ戦期間中で徹底していたことは
リーグ戦中だからといって調整をするのではなくて、リーグ戦の中でも少しずつ成長できるようにウエイトもして、振り込みもして、そういうところを意識してやっていました。

――打撃陣で活躍が目立った選手は
高瀬(雄大内野手・営3=長崎西)とか添田(真海・法2=作新学院)とか規定打席には届かなかったんですけど、だいぶ率を残していましたし、彼らが打ってくれたことでチームも勢いづいてくれたと思います。(3年生の活躍)4年生が少ない中で下が引っ張るスタイルは自分の中で悔しい思いはあったんですけど、その分自分らと一緒になって戦ってくれていたので、ベンチから見ていても頼もしくて、よくやってくれたなと思います。中心でやってきた選手が多いので、この経験を次に生かして頑張ってほしいと思います。

――二遊間を組んだ河野祐斗内野手(文4=鳴門)の存在も大きかったと思います
春は二遊間が安定していなかったんですけど、自分の中で二遊間は河野と組むとずっと思って練習していました。リーグ戦ではだいぶ刺激を貰いましたし、試合に出ながら色々と話し合っていたので、本当に最後まで頼もしい存在だったと思います。

――投手陣全体の成長はいかがでしたか
齊藤はマウンドでの落ち着きというか安定感が、めちゃくちゃ周りが見えていて、齊藤自身も投げながらチームを勝たせるという気持ちがすごく伝わってきていました。打者一人一人に対してあいつから守備のシフトを変えたりだということが増えていたので、成長はかなりしたんじゃないかと思います。投手陣全体のまとまりとしては水野の存在が大きかったと思います、水野の良いところは思い切りの良さで、何となく春までは自分の中でちっちゃくなって自信のなさそうな感じもあったんですけど、秋の投球にはしっかり自信があったと思います。見ていて守りやすいですし、大きくなったなと感じました。

――橋本大征捕手(総合2=佼成学園)へのサポートは
経験が少ない分、あいつも色んな選手のデータを見てだいぶ頑張っていましたし、配球とかは橋本に任せていました。あとはその時の状況に応じて、できるだけあいつの視野を広げられるようにみんなで声は掛け合っていました。

――投手陣も来季に期待できる
そうですね。橋(裕也投手・総合3=向上)もリリーフで頑張っていましたし、あとは森下(暢仁投手・政経2=大分商)が復帰して、あいつを中心として、齊藤みたいなピッチャーがいなくても全員で勝ち切れるようになってほしいと思います。

――4年生全体のまとまりは
夏のキャンプが終わるくらいに4年生で話し合う機会があって、そのあたりからは仲良しチームではなくて、ダメなことはダメだと言うし、一人一人が学生コーチを中心に厳しくやってきていたので、チームのまとまりは春と比べてだいぶ良くなっていました。(それまでは)本当に言える人がいない状況でした。例えば練習でエラーしても流していた部分があったんですけど、そこを厳しく言えるようになってきていましたね。チーム内での厳しさが増えたと思います。

――中野速人主将(法4=桐光学園)の働きかけ
中野は練習の時からだいぶ先頭に立ってやってきてくれました。リーグ戦期間中でもノックの時からも自分は元気を貰えていましたし、本当に頼もしかったです。弱音を自分たちに吐くことはなかったですね。相当辛かったとは思うんですけど、自分たちの前では常に笑顔でいてくれていました。副キャプテンとしてサポートし切れなかったので申し訳なかったという気持ちと、1年間ありがとうという気持ちは伝えたいです。

――自身の成績はいかがでしたか
(序盤の好調)結果ヒットを打てていても、悪い打席のことを振り返りながら反省を修正できていたのが好調につながったと思っています。(新しく取り入れたことは)練習が終わったあとにはロングティーを取り入れてやっていました。試合をやっていると、実戦実戦となってしまって自分の中で振りが小さくなってしまっていて、そこをロングティーでいつも以上に大きく振ることを意識づけられたらなと思ってやったのがきっかけです。

――柔らかいバッティングがシーズン通しての課題でした
長打が増えたことで少し成果は出せていたと思います。今までは逆方向を狙うという意識が強かったんですけど、監督から「引っ張りにいけ」と言われていました。それで、ライト方向に長打で本塁打も出ましたし、そこは良かった点だと思います。

――今季の印象深い打席は
宮台(東大)からのセンター前ですね。(8回の勝ち越し打)動かないゲームの中で、みんながつないでくれたチャンスでベンチからの声援も大きかったので「絶対に打ってやろう」という気持ちだけで打てたので、みんなに打たせてもらった打席だったので、印象深いです。

――ずっと1番を任されましたが、良きリードオフマンの条件は
ランナーに出て、走ることが一番だと思うんですけど今季は盗塁が0だったので、その面では足を使えなかったのが反省であって自分の甘さだと痛感しました。どちらかと言えばこの4年間で課題が残ることのほうが多かったです。その課題は今後しっかり潰していって、理想のリードオフマンになれるように頑張りたいと思います。

――あらためて4年間を振り返ってはいかがでしたか
特に印象に残っている試合とかはないんですけど、色んな高校の中心選手が明治大学に入ってきて、そういった選手たちと一緒に野球ができたことが一番の思い出ですね。

――転機になった出来事は
やっぱり大学日本代表だったと思います。今までの野球人生でキャプテンになったことはなかったので、チームをまとめる難しさ、周りの見え方はだいぶ変わりました。

――刺激を受けた選手は
福田周平さん(平27商卒・現オリックス・バファローズ)と吉田大成さん(平29国際卒・現明治安田生命)の2人ですね。入学した時の4年生が福田さんでやっぱりこういう選手になりたいなというのはずっと思ってやっていました。大成さんには一緒に二遊間を組んだりとか、あの人の野球観を色々と聞いていたりしたのでこの人すごいなあと思いながら一緒にプレーしていました。同じ環境にいられるだけで得られるものは多くありました。

――技術面での成長はどう振り返りますか
守備の安定感と守備範囲とかはだいぶ成長したと思います。(入学前の打撃と守備の割合は)入学した時は7:3の割合で打撃の方が多かったんですけど、そこが3:7になって守備の比重の方が完全に多くなりましたね。逆転しました。だいぶ守備の上手い選手が多かったので、まず入学して自分の劣ってる部分が守備だったので、どうしてもみんなに追い付きたいという気持ちで必死にやっていました。(叩き込んだのは)捕ってからのスピードですね。近い距離でボールを転がしてもらって、それをネットに投げるというのは本当に数をこなしたと思います。そういうのをいざシートノックや試合でできるように意識していたので、実際の試合でもスピードが付いてきたんじゃないかと思います。

――思い出深い練習は
バッティングの連続打ちが、もうめちゃくちゃきつかったです。でも一番はランニングです。

――入学前の自分に言いたいことはありますか
真面目にやれよ、ということですね。それくらいです(笑)。目標を立てて1年生の頃からずっとやってきたので、しっかり真面目にできていたと思います。

――竹村さんにとっての人間力野球とは
小さいことなんですけど、グラウンドとか寮まで行く道に落ちているゴミを拾ったりだとか、スリッパを並べるだとか、そういったことがプレーにつながるとずっと伝えられていたので、そういった部分じゃないかなと思いますね。技術どうこうよりも私生活でのあいさつとか過ごし方とか、目配り気配りという基本ができるのか、人間力野球だと思っています。(明治大学の良さは)やっぱり他のチームを見ていても、ベンチの態度は違うと思いますし、神宮での過ごし方といった面では自分たちの大学はしっかりできていると思います。

――学生野球の良さは
まず東京六大学は神宮球場で毎試合できて、あんな良いグラウンドでできるのは本当に恵まれていることだと思います。あとはやっぱりチームワーク重視で、声を出して元気よくやるというのが学生の良さであると思いますね。

――感謝を一番に伝えたい人はどなたですか
一番はやっぱり両親に伝えたいのと、あとは自分をずっと使ってくださって日本代表にも選んでいただいた監督です。(両親は)春も秋も全試合見に来てくれていて、ここまで野球をやらしていただいていて、本当に感謝しかないです。(これからはお金を稼いで野球をする)そういった自覚が強くなってきているので、社会人になったら野球だけじゃなくて、一人の大人としての成長を見せられるように大きくなりたいなと思います。(監督)技術よりも野球に対する姿勢に関して厳しく指導してくださりました。これだけ人数がいる中で、一人一人の細かいところを見てくれていたので、すごいというか尊敬する監督でした。ここまで成長できたのも監督のおかげなので、2年後は良い報告ができるように頑張りたいなと思います。

――ここまで付いてきてくれた後輩には
自分たちが成し遂げられなかった日本一という目標を必ず叶えてほしいと思います。来季以降は途中で落ちていくのではなく、勝ち続けるということに期待したいです。

――同期
みんな違う進路にはなるんですけど、いい関係を保ちながら、食事でも何でも仲良くしてほしいなと思います(笑)。

――学生野球での経験を今後のステージに向けてどう生かしていきますか
この4年間で最終的にはすごく悔しい気持ちがあるので、そこはこれから社会人にいっての1年目からすぐに活躍できるように、明治大学の看板を背負ってどれを取っても恥のないようにやっていきたいと思います。(今は)とりあえずはお世話になった人に感謝の気持ちを伝えてから、もう1回体づくりをやりたいと思います。

――社会人プレーヤーとしての理想は
(チームの決め手になったものは)監督が熱心に誘ってくださったのと、大きな会社でもあるので、練習参加に行かしていただいた時にチームの雰囲気が何となく自分に合ってると思ったのがきっかけです。もう一回りスケールを大きく、その中でもスピードに魅力のある選手になりたいと思います。(福田選手のように)2年後にプロに行けるように頑張りたいです。

――最後にこれまで応援してくれた方、これからも応援してくれるファンの方へメッセージをお願いします
4年間本当にありがとうございました。これからも明治大学らしいプレーが続いていくと思うので、今後とも応援よろしくお願いします!

――ありがとうございました

竹村 今季・通算成績
試合打数安打二塁打三塁打本塁打打点盗塁犠打四死球打率
今季
10
35
10
.286
通算
81
200
41
12
11
14
34
.205





[土屋あいり]



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