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最後まで攻めの相撲を貫いた田原主将

相撲部  上位の壁崩せずAクラス予選敗退 田原主将がチームをけん引/全国学生選手権

◆11・4〜5 第95回全国学生選手権(大浜公園相撲場)
▼個人戦
前田――決勝トーナメント1回戦敗退
田原、北川――予選3回戦敗退
藤原――予選2回戦敗退
東――予選1回戦敗退

▼団体戦Bクラス
明大――優勝

▼団体戦Aクラス
・1回戦
 明 大1−4中大○
 藤 原(突き倒し)近 平○
 田 原(突き出し)菅 野○
○前 田(寄り切り)中 村
 北 川(寄り倒し)田 中○
  東 (押し倒し)西 川○

・2回戦
 明 大1−4拓大○
 藤 原(突き出し)勝呂歩○
 田 原(突き落とし)勝呂隆○
 前 田(引き落とし)黒 川○
○北 川(上手投げ)寺 沢
  東 (寄り切り)松 原○

・3回戦
○明 大3−2立命大
○藤 原(突き落とし)丹 羽
 田 原(はたき込み)櫻 井○
 前 田(押し出し)畠 中○
○北 川(押し出し)山 下
○ 東 (切り返し)大久保
 上位との力の差を見せつけられた。Bクラスからのスタートとなった今大会。危なげなく3連勝でBクラス優勝。勝負のAクラスに挑んだ。しかし中大、拓大に敗れる痛い2連敗。立命大に意地の勝利をしたものの、予選11位で決勝トーナメント進出を逃した。昨年は決勝トーナメントに進出していただけに悔しい結果となった。また個人戦では前田将吾(政経3=宿毛)が優秀32選手に選ばれた。今大会を最後に4年生は引退を迎えた。

 意地の1勝を挙げた。Bクラストーナメント3連勝で優勝を果たし、勢いに乗ったままAクラス予選に挑んだ。しかし中大、拓大に1−4で力を出せず2連敗。迎えた3回戦の立命大。先鋒・藤原竜平(政経2=埼玉栄)が激しい押し合いを制して先勝したもの、後が続かず2連敗で追い込まれる。1―2で迎えた副将戦、北川貴之(商3=明徳義塾)は「絶対に負けたくなかった」と再び気持ちを入れ直し、強烈な突っ張りで相手を圧倒して押し出し。大将・東龍輝(政経2=文徳)も鋭い立ち合いから切り返し、3―2で1勝を挙げた。結果Aクラス予選は1勝2敗の11位で予選敗退。「力の差を見せつけられた」(小川清彦総監督)と、上位チームの壁を崩すことができなかった。個々が実力をつけて、来年は決勝トーナメント進出を果たす。

 土俵下で誰よりも声を張り上げた。4年生は田原勇也主将(政経4=報徳学園)のみで挑んだ団体戦。4年間の集大成となるインカレに、田原は「やり切ろう」と強い覚悟を持って臨んだ。土俵では立ち合いからぶつかっていく攻めの相撲を貫く。しかしAクラス予選では3戦全敗。それでも田原は負けても腐ることなく後に控える後輩たちに声援を送り続けた。「気持ちが入った」(北川)と主将の喝は後輩を奮い立たせた。「くよくよしていてもチームに迷惑かけるだけなので、気持ちを切り替えた」(田原)と、1年間チームを引っ張ってきた男の姿は主将そのものだった。一緒に稽古ができなかった選手にはその日の練習内容を細かに聞くなど面倒見の良さで後輩からの信頼も厚く、守重佳昭監督も「田原がいたからこのチームができた」と主将として活躍を評価した。田原は「勝ってチームを引っ張っることが理想の主将」と語るものの、結果以上の部分でチームをけん引。「今度は自分が後輩に声をかけられるように」(藤原)と土俵以外で見せた振る舞いは後輩たちにも引き継がれていく。

 次は経験を積んだ下級生の時代が来る。今大会の出場4選手が来年もチームに残る。下級生の時から試合出場に恵まれ、経験を積んできた川村希(政経3=埼玉栄)、北川、前田が中心となるチームには大きな期待がかかる。「来年こそは優勝」(北川)と、今年果たすことのできなかったインカレ団体優勝を誓った。Aクラスで結果を残すことができなかった悔しさを胸に、来年こそはインカレの土俵で躍動する。

[大西健太]

試合後のコメント
小川総監督

「Aクラスでしっかり勝ってほしかったです。Bクラスはトーナメントで1回負けたら終わりなので始めは緊張したと思うけど、力の差をしっかり見せつけて優勝できたので良かったです。Aクラスでは逆に上位のチームには力の差を見せられました。今日はその中でも拓大、中大、立命大で勝てる力はあると思って臨みましたけど、負けてしまいました。力以外の気持ちの部分が足りていなかったのか、もう少しそれぞれが何が足りていなかったのかを考えて探さないといけないです。体も小さいですし、馬力も頑張ってはいますけど多くの部分で足りていないので、それを実感してほしいです。今日や明日で変わるものではないので、来年、再来年に向けて毎日コツコツ稽古をしていくしかないです。田原は4年生1人で選手として引っ張って、4年生はサポート頑張ったけれど、何が足りないのかをみつけて補う努力を惜しまずやってもらいたいと思います。(田原は)さっき話をしましたけれど、稽古不足と自分で言うので、自分でやったつもりでも試合に出てからまだ足りないという感想を言っていたので、そのことをしっかり後輩たちに伝えるように言いました。稽古を十分やったと思っていたかもしれないけれど、自分自身で足りなかったというのだからそれはまだ稽古が足りかったということです。4年間でよく田原は成長しましたけど、まだできると思うのならば、そのことを後輩に伝えてほしいです。やったと思っても試合に勝てなければ、足りていないと思う部分に甘えがあります。他大はもっと稽古をやっている意識を持ってほしいです。来年は外に出て他大学との稽古を増やして力の差を試合だけではなく、稽古でも感じてやった方が良いと思います。東は足首の痛みもあって元気がなかったです。今日は調子悪かったですとは言いますけど、試合になって調子悪いことはです関係ないです。東に代わる選手がいないですし、川村もケガをしていて出られない層の薄さも課題です。気持ちが入らないなら、気持ちがある選手を試合に出せるくらいの選手層があればと感じました。身体が小さい分大きい選手とやるとケガをする確率も高いので、ケガをしない身体を自分たちで日々身につけてほしいです。(田原には試合前に)やってきたことを土俵に出しなさいと言いました。やってきたことを出して自信を持ってやりなさいということだけを言いました。他の4年生にはしっかりサポートするように言って、終わってご苦労さんと言いました。いろいろなことがあったので、よくみんな頑張りました。(新チームは)普段の稽古はもちろんで、土俵に上がったら強い気持ちで相手を圧倒する気迫で、自分のやってきたことに自信を持って土俵に上がれるようなチームを目指したいです」

守重監督
「緊張がありました。難しいところですけど、2年生の藤原は伸び伸びやると本当にいい相撲取るんだけど、今日は朝から緊張していて東日本の時と同じくらい体が固くなって。うしろの3、4年生は経験があるのでフォローしてBクラス優勝しましたけど。そこで仕切り直して吹っ切ってAクラスに臨んでほしかったです。拓大、中大を食ったら面白くなったけれど、緊張を引きずったままでした。そこが変わればチームとしても前に進むと思います。相当感じてると思いますが、自分の思った通りの相撲が取れていないです。明大は各学年で段々強くなって、レギュラーに入ってくるというチーム作りなので、今回田原が4年生1人が抜けたところに新しい戦略が入るので、いきなり多くが抜けて新チームではないので、そこはチーム作りとして楽しみにしていけるところだと思います。(主将の働きは)田原は一生懸命チームを引っ張ってくれました。田原も高校時代に全国に出てるけど、上位と勝負できる選手ではなくて、大学1、2年の時はケガに泣いて思うような稽古ができていなかったです。ようやく3、4年生で試合に出られるようになりましたけど、トップと勝負できなかった人間がトップと勝負できるようになって、勝ちたいと言って一生懸命稽古して、今年は金沢大会で格上の大学に勝ったりベスト8に入ったりできたことは大きいです。田原本人は精一杯やっていましたけれど、一番大きいインカレで出し切れなかったことは、試合に対する気持ちの持ち方がまだまだ下手くそだと、監督としても反省しています。いい選手と勝負できるくらいには成長してきているので、そういう試合の入り方とかをもっと教えていけたらと思います。(田原の一番の魅力の部分は)田原は1、2年生の頃は「俺はできるんだぞ」ような感じでした。ケガが転機になり「このままじゃまずいな」と自分で気がついて、3、4年生になって下級生の面倒見るようになりました。すごく面倒見がいいので、自分のダメなところも分かっていて、一生懸命良さを出していた。本当に田原がいたから今年のチームができたと思います。(新チームに期待するチーム像は)上位に食らい付いて勝ちにいくことができるチームです。自分の強さを知り、相手の強さを認めて、それでどうしたら勝てるかを考えて、考えて、鍛えて、勝てるチームが理想です」

田原
「(敗戦したあとも後輩を応援)負けてくよくよしていてもチームに迷惑かけるだけなので、自分の試合の後は切り替えました。正直、自分は主将として最後の大会であまり勝てていないですし、いい内容ではなかったですけど、先輩として、主将として最後に最低限の来年の選抜(宇佐・宇和島大会)のチケットを残せたのは良かったです。もっと勝って決勝にいって一緒に戦いたかったですし、上位入賞狙ってもっとみんなと戦いたかったというのが本音です。(今日後輩たちにかけたい言葉は)「お疲れさん」、「悔い残らないように頑張れよ」と言いたいです。やるのは本人たちなので、いくら周りが言っても本人がやるかやらないかですけど、みんな意識が高い選手が多いので特に心配はしていないです。来年の選抜大会からスタートするのでそれに向けて、新主将のもと頑張ってほしいです。結果なので試合に勝ってチームを引っ張っるというのが自分の中の主将像でした。(この4年間で学んだことは)やればやるだけ成果が出ることです。やった奴が一番結果が出せますので。自分自身が学んだことは、この一年間主将をやって、結束力をつけるために仕切るということが少しはできたと思います」

北川
「自分の相撲は自信を持って取れたと思います。立命大と戦うまでは、先輩たちにいい思いをさせてあげたいと思っていて、その勢いで相撲を取っていました。立命大と戦うとなった時は、絶対に負けないという気持ちでした。自分たちの方が練習していますし、絶対負けたくなかったです。気持ち入れて戦いました。田原先輩は試合出てるにもかかわらず、全員に声を掛けてくれていました。立ち合い強いから、思いっきりいけよだったり、全員に話しかけていました。田原先輩のおかげで気持ちが入りました。自分は、インカレに2年生の時から出ていますし、4年生になったら引っ張っていける存在になりたいです。来年のインカレは優勝します」

前田
「稽古してき力を出せてた部分もありますけど、もう少し出せたと思う部分もあります。ケガがあった中で本来の力を出せなかったこともありましたけど、それは言い訳にしかならないです。(個人戦はベスト32は)本当はもっと上の順位を狙っていましたけど、1回戦に当たったのが優勝した中島(日大)で倒してやろうと思っていましたけど、立ち合いで脳しんとうを起こしてしまって、そこから記憶がないです。稽古不足で脳しんとう起こしているようでは勝てないので、稽古していきたいです。(団体の心境)一番一番どんな相手がきても勝つつもりでやりました。集中してやるだけでした。(中堅としては)前二人が負けてくると自分が勝たないければチームとして負けてしまうので、前二人が負けて回ってきたら絶対勝ってやろうという気持ちと、勝って回ってきたら差をつけてやろうとしてやりました。(新チームの中心としては)稽古は今もいい雰囲気でやれていますし、やってきたことに間違いはないと思うので、先輩が作ってくださった明大相撲部をさらに磨いて良くしたいです。(目標は)来年のインカレに気持ちを切り替えています。そこまでに体力や体作りをしっかりして、これからオフシーズンに入るので、体作りをしていきたいです。(課題は)チームとしてのまとまりはあって良くなっていると思いますけど、個人個人が強い気持ちを持ってやらないと自分たちより上の優勝している大学にはまだまだ実力の差があるので、しっかり気持ちを強く持てるようにしたいです。(意気込み)しっかり稽古をして今よりももう一段階強くなって必要とされる人間になりたいです」

藤原
「(振り返ってみて)情けないと思います。田原先輩は負けても声を出してくれて『次、次!』と声を掛けてくれました。田原先輩のおかげで気持ち的には大丈夫だったでしたが、体はいつも通りの相撲が取れなくてとても悔しいです。もう上級生になるので、いつまでも落ち込んでいられないので、今度は自分が下級生のために声を出していけるように頑張ります」

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