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3季ぶり39度目の頂点に輝いた

硬式野球部  絶好調の和田が決勝3ラン! 悲願の新人戦V/東京六大学秋季フレッシュトーナメント

◆11・1〜11・3 平成29年度東京六大学秋季フレッシュトーナメント(神宮球場)
▼11・3 対法大戦    
 ○明大4―2法大
法大戦
明大
法大

(明)○長江(2勝)、伊勢―赤木、西野
(立)●内沢、柏野、高氏―宮ア
【本】(明)和田A3ラン(内沢=6回)
【二】(立)宮ア(6回)
(明)◇犠打2 公家(4回)、北本(8回) ◇併殺1 ◇残塁6 ◇盗塁1 内山(3回) ◇失策0
 若き精鋭たちがタイトルを手にした。春はリーグ戦方式で行われた新人戦。秋は従来通りのトーナメント方式で行われた。決勝戦の相手は、準決勝で早大との延長戦を制し勝ち上がってきた法大。0―0で迎えた6回。和田慎吾外野手(商2=常総学院)の3点本塁打で均衡を破ると、8回にも和田が打点を挙げ、計4得点。追い上げる法大を振り切り39度目の頂点に輝いた。

 9回裏2死。大きく打ち上がった打球は和田のもとに飛んでいった。白球を大事につかむと拳を突き上げ仲間のもとへ駆け寄る。「優勝を目標にやってきた。素直にうれしい」(和田)。明大にとって今年度初となるタイトルに導いた男の顔に自然と笑みがこぼれた。
 
決勝3ランを放った和田
決勝3ランを放った和田
 新人戦は和田のためにあったといっても過言ではない。1回戦で慶大から2点本塁打を放つと、次戦の立大戦では逆転となる適時二塁打を含む2安打3打点の活躍。向かうところ敵なしの和田に立ちはだかったのは、リーグ戦で12試合の登板経験をもつ内沢(法大)。195pの長身から投げ下ろされる140`中盤の直球を軸に、キレの良いスライダーを織り交ぜた投球を前に、5回までに放った安打はわずか1。突破口がなかなか見出せずにいた。それでも打線は6回、清水頌太内野手(政経2=春日部共栄)が右前安打で出塁すると、死球で好機を拡大。2死でここまで2打席凡退の和田が打席に立った。「初球のカウントを取りにくる変化球を待っていた」(和田)。それまで全くタイミングの合っていなかったスライダーに狙いを定め、初球を振り抜いた。快音と共に放たれた打球は左翼席中段へ運ばれ、待望の先制点は3点本塁打に。沸き立つスタンドからの大歓声を一身に受け、悠々とダイヤモンドを一周した。
 乗りに乗る男は次の回、守備でも観客を魅了した。ここまで好投を続けていた先発の長江理貴投手(文2=帯広緑陽)は7回、振り逃げと死球、犠打で走者を進められ1死二、三塁のピンチを招く。続く打者に犠飛を許し1点差に迫られると、なおも2死二塁。一打同点の場面で打席には代打・飯泉(法大)。初球を捉えた打球は左翼線に落ち、スタンドからは同点を覚悟する嘆息(たんそく)が漏れた。しかし「絶対に1点はやらない」と、思い切りよく前に出た和田は捕球から素早く本塁へ送球。白球は逸れることなくワンバウンドで捕手のミットに収まり、タッチアウト。打撃の勢いそのままに、好守で同点を阻止し勝利を手繰り寄せた。

 周りからの悲観的な言葉に悩まされてきた。実力のある選手がそろいながら、なかなか結果を残せなかった現2年生。一つ上の代は逢澤崚介外野手(文3=関西)や渡辺佳明内野手(政経3=横浜)を筆頭に下級生時代からリーグ戦で主力を担ってきた選手も多く、入江大生投手(政経1=作新学院)をはじめとする1年生は将来有望な選手がすでに結果を残し始めている。思い描く野球ができず東大に逆転負けを喫した春とは一転、粘りの野球でつかんだ今季の新人戦優勝。「2年生は駄目だと言われる時期もあった。でも、みんな『勝とう』という意思を持った時に力を発揮してくれる」(北本一樹内野手・文2=二松学舎大付)。全員の勝ちたい≠ニいう気持ちがこの世代を強くした。

 優勝という最高の結果で幕を下ろした秋季新人戦。打率4割5分5厘、2本塁打、9打点と大暴れだった和田の台頭は、厳しい外野手争いをさらに熾烈(しれつ)なものにする。また不安視されているエース・齊藤大将投手(政経4=桐蔭学園)の穴埋めに下級生投手が名乗りを上げた。今大会で活躍を残した長江、入江だけでなく、この夏に大学日本代表として世界と戦った森下暢仁投手(政経2=大分商)も控え、戦力は十分。来年の王座奪還も現実味を帯びてきた。「まずは結果を出して試合に出て、リーグ優勝を達成できるように」(和田)。新戦力を交え、次の春を迎える。

[桐山雄希]

   
◆明大打撃成績◆
打順守備名 前
(中)内山(静岡)中飛  中安  二ゴ二ゴ投飛
(二)清水頌(春日部共栄)三振  三振  右安
今村健(鹿児島中央)      右安
森(明大中野)    
(遊)北本(二松学舎大付)三振  四球死球捕ギ
(三)一公家(横浜)左飛  投ギ一飛左安
(左)和田(常総学院)  遊ゴ  三振左本中安
(一)喜多(広陵)  死球  三振  三振 
住吉(明大明治)      三振
伊勢(九州学院)      
(捕)赤木(育英)  右飛遊ゴ
梶原(祇園北)      三ゴ
 西野(浦和学院)              右飛
(右)長原(日南学園)    左飛        
熊谷(東北学院)    三振   
 松永(大分上野丘)          四球
 蓮見(明大中野八王子)           二ゴ
大内(明大中野)           
(投)長江(帯広緑陽)    三振右直 三振
  森井(佐久長聖)           三ゴ
31               



◆明大投手成績◆
名 前球数
○長江(帯広緑陽)83
伊勢(九州学院)28


◆ベンチ入りメンバー◆
北本(文2=二松学舎大付)喜多(法2=広陵)今村健(政経2=鹿児島中央)
石毛(文1=高崎健康福祉大高崎)森(政経2=明大中野)松永(営2=大分上野丘)
17前山(商2=県立大島)清水頌(政経2=春日部共栄)内山(商2=静岡)
18伊勢(営2=九州学院)14森井(農2=佐久長聖)37和田(商2=常総学院)
19古谷(営2=明大明治)15公家(政経1=横浜)38長原(文1=日南学院)
29長江(文2=帯広緑陽)16前田(法2=明大明治)47熊谷(総合2=東北学院)
西野(政経2=浦和学院)26荒井航(政経2=明大明治)48住吉(法2=明大明治)
22赤木(文2=育英)27梶原(情コミ2=祇園北)
49大内(商2=明大中野)32蓮見(営2=明大中野八王子)


試合後のコメント
ゲームキャプテンとしてチームをけん引した北本
「(今の率直な気持ち)うれしいの一言ですね。みんなで優勝目指してやってきて、達成できたというのは本当にうれしいことです。(法大投手陣の印象)内沢は元々良いピッチャーだと知っていたので、攻略しなければと思っていました。序盤は苦しめられましたけど、和田が一振りで流れを変えてくれたという印象ですね。(同期部員の活躍)2年生は駄目だとか言われる時期もありましたけど、やはりみんなで勝とうという意思を持ったときに力を発揮してくれることがうれしいです。(優勝できた要因)一致団結したことです。ピッチャーが点を取られたら取り返してやろうという気持ちも出ていましたし、ピッチャーも点を取ってくれるから我慢しようという気持ちが見られたので、勝とうという気持ちが出たからだと思います。最初は負けると2試合で終わって、できる試合が減ってしまうという気持ちだったんですけど、勝っていくうちに優勝したいという気持ちが強くなって、声も出ていたし、良い感じに雰囲気もできていきました。(雰囲気づくりで心がけたこと)特に自分が何かやるということではないですけど、2年生が多かったので、積極的に声を出したり、そういう面で助けられたと思います。(自身の大会前後の変化)リーグ戦で結果が出ていなかったので新人戦ではと思っていたんですけど、いざ試合になるとこのチームを勝たせたいという気持ちの方が強くなって、力も抜けて良い感じにバッティングもできたのでこの気持ちでリーグ戦もできたらいいと思います。(改めて今回のチームは)良い学年で良いチームができました。最高の2年生でした。(1、2年生に求めること)1年生はチャンスがあまりなくて、2年生主体になっちゃったんですけど、来年は今の1年生が主体になってやってくれると思います。今回の経験が2年生にとっては明大野球部でやってきて良い経験になったと思ってくれればいいと思うし、1年生は次は俺らの代だという気持ちでやってくれればいいと思います。公家とか長原とかも気持ちを受け継いでくれればありがたいと思いますけど、自分の学年なので、思うようにやってくれればいいです。(来年度の目標はの意気込み)春からリーグ戦で活躍できるように、内野はし烈な争いになると思いますけど、ケガしないように冬に強化して春に向けて、今は蕾の状態ですけど花を咲かせられるように頑張りたいです」


大会を通じて好リードが光った赤木亮太捕手(文2=育英)
「(今の気持ち)最高です。(長江さんの調子)今日はかなり良かったと思います。試合の前に受けた時もかなりいいと思いました。(中1日での登板でしたが具体的な疲労回復の取り組み)疲労回復ではないんですけどあいつは心配性なので『明日どうする』って試合の前に自分の部屋に来るんですよ。そしてしっかり話し合って試合には挑むようにしています。(具体的な投球プラン)投げる前の調子が良かったので真っ直ぐを主体にしてどんどん攻めていこうと思いました。(低め要求をかなりされていた)やっぱり法政打線は非常にバットが振れていて、ちょっとでも浮いてしまうと運ばれてしまうのでかなり意識をさせて徹底しました。(長江さんは走者を背負うと球が高くなる)そうですね。そういうこともあってかなり強く伝えてました。(リードで意識したこと)タイミングを外していかに詰まらせて、泳がせるかを意識しました。1番やってはいけない失投であったり、無駄なランナーの進塁などもしないように意識しました。(2回には盗塁を刺した)純粋に嬉しくて中々ピッチャーを助けることができなかったのでいい仕事ができたかなと思います。神宮の舞台でああいうことができたっていうことを糧にしてこれからも精進していきたいです。(明大の捕手陣での肩力の位置)半ばぐらいですかね。(6回については注文通り)最低限はフライは打たせたらだめなのであそこも『低め低め』って言い聞かせて力強い球をしっかり投げてくれたので打ち取ることができました。(長江さんとの相性)あいつは心配性で自分はどちらかというと楽観的なのでいいと思います。(春にはリーグ戦で戦力になりたい)まだやっぱり氷見さん、橋本、西野とかいるので押しのけてでもベンチに入るという気持ちを持ってこの冬に臨んでいきたいと思います。(バッティング)体が開いていて踏み込もう踏み込もうという意識だけでした。(意気込み)キャッチャー陣が明治はいいので、しっかり勝てるようにこの冬しっかりと振り込んで自分の武器であるバッティングを磨きあげたいと思います」

2日続けての登板となった伊勢大夢投手(文2=九州学院)
「(昨日に続いての登板)昨日は4回4失点と調子がよくなかったので、少しフォームを調整して臨みました。投球リズムを変えたり、調子がよかった時を思い出して、そこに向けて直すというのを意識しました。それが上手くはまりました。(今年度は森下投手や長江投手など同期の活躍も目立ちました)森下は大学日本代表に選ばれたり同期の中でも一番活躍していたんですけど、あいつはあいつで思い通りにいかないこともあるみたいなので、同期のピッチャー3人で一緒に上を目指していきたいです。仲も良いので、負けないように頑張ります。(最後の打者の飛球を左翼手がとった瞬間は)ファウルだと思ったので『次で抑えよう』って思っていたんですけど、和田が捕っていたので『ああ、終わったんだ』っていうのが正直な感想です。(勝利の瞬間をマウンド上で迎えるのも久々のこと)そうですね。公式戦では春の新人戦以来です。最後、決勝で投げられたのもよかったです。(チームは)2年生主体でやっていたんですけど、リーグ戦経験者も少ないですし『あんまり強くないんじゃないかな』って思っていたんですけど、昨日も今村(健太郎外野手・政経2=鹿児島中央)が本塁打を打ったり、スタメン以外も活躍してくれて、本当にいいチームだったと思います。(チームキャプテンの北本は)一人一人のことをよく見てチームとしてまとめ上げるのが上手くて、いいキャプテンでした。(今後への意気込み)もう2年生と捉えることもできますけど、まだ2年生なので、同期と一緒にここから上に上がっていきたいです」

中一日の登板にも好投を見せた長江
「(優勝した率直な感想は)本当にうれしいです。(中1日での登板でしたが)どうしても勝ちたいという気持ちでした。その思いが強くて序盤はけっこう力が入ってしまったんですけど(笑)。疲れとかはそれほど感じなかったです。勝ちたいという思いが本当に強かったです。(中盤までは投手戦が続きました)点を取っても取られても我慢して投げていこうと思っていたので、結果的に先制点を挙げてくれたのはありがたかったです。(6回のピンチの場面)苦しかったですね。でも、先制点を取ってくれて仲間には助けられたので、返していきたいなという思いをもって投げ切りました。(これからオフに入ります)フォームを固めることと柔軟性を高めることに重点を置いていきたいです。先輩方が一生懸命頑張った中でも結果的にはリーグ優勝に届かなかったので、自分らはその上にいけるように頑張っていきたいと思います」


本塁打含む4打点をたたき出した和田
「優勝を目標にずっとやってきたので、優勝できたことは素直にうれしいです。(春からの成長)チーム全体でまとまることができていることだと思います。個人としては、自分の持ち味はバッティングだと思っているのでミート力を上げることと、遠くに飛ばすことを意識してやってきました。(相手先発の内沢)自分は内沢選手のスライダーにやられていました。まっすぐもうまく使いながらスライダーがきたので1、2打席目は全くタイミングが合っていなかったです。3打席目はあまり深く考えずに、初球のカウントを取りに来る変化球を待っていました。読み通りにきたので、あとは振り切るだけでした。打った瞬間に入ったと思いました。(スタンドの歓声)聞こえてました。先輩方も盛り上がっていたみたいなのでよかったです(笑)。(ダイヤモンドを一周した時は)頭が真っ白でした。本当に打ててよかったです。(前を打つ公家が凡退)1年生で4番は中々大変だと思います。初球から狙っていって結果フライでしたけど、自分がランナーを返すんだっていう気持ちで打席に向かいました。(7回のバックホーム)あのランナーが生還していたら同点っていう場面だったので、思い切って前に出てホームに投げました。絶対に1点はやらないって思っていたので、守備で貢献できてよかったです。(8回にも適時打)ホームランを打った後の打席だったんですけど、大振りせずにコンパクトにいけたと思います。(新人戦を通して活躍)出来過ぎだと思います(笑)。これに満足することなくこれからもやっていきたいです。(来年春のスタメン)もちろん狙っています。そのためにはこの冬にしっかりと成長しなければならないと思っています。(冬に強化するところ)無駄な打席を減らすことですね。考えないでただ打つだけとなると意味がないと思うので、凡退しても次の打席に生かせるようにしていきたいです。(1年春からリーグ戦に出場したがこれまで苦しんできた)そうですね。中々結果が出ない時期が長かったんですけど、諦めないでやってきてよかったです。ここからだと思っているのでしっかりと冬やっていきたいです。(この世代での手応え)すごいベンチでもチームの雰囲気がよくて、バッティングでも今日の試合のように粘ることができているので、これに満足することなくこれからもやっていきたいと思います。(来年以降に向けて)まずはしっかりと結果を出して試合に出て、リーグ優勝を達成できるように日々練習していきたいと思います」

4番に座り経験を積んだ公家響内野手(政経1=横浜)
「(1年で4番)他にいい2年生の方々がいる中で明治の4番に座らせていただいたので、いいバッティングをしようと思ったんですけど、最後までボールが絞りきれなかったのでそれは春に向けてまた練習をしっかりしていきたいと思いました。(逆転へのチャンスメーク)和田さんがしっかり打ってくれるからつなごうという意識で打席に入れたのでヒットで出ることができました。(後ろが和田選手というのは)安心感しかなかったです。(新人戦総括)最初から北本さんを中心に全員で優勝しようという話をしていたので、それを全員の力で実現できたのでうれしい気持ちでいっぱいです。(来季の意気込み)今季は3年生の方々がいっぱい試合に出られていたので、そのメンバーの中に食い込んでいけるように練習を頑張っていきたいです」




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