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決勝打となる中前適時打を放った竹村

硬式野球部  東大史上No.1左腕・宮台攻略! 逆転で東大に先勝/東京六大学秋季リーグ戦

◆9・9〜10・29 平成29年度東京六大学秋季リーグ戦(神宮球場)
▼10・23 対東大1回戦    
 ○明大5―4東大
1回戦
東大
明大×

(明)齊藤、○橋(2勝1敗)、石毛―橋本
(東)●宮台―三鍋
【二】(明)逢澤(5回)(東)山下朋(3回)、田口(5回)、宮台(8回)
(明)◇犠打5 竹村(3回)、越智(5回)、橋本2(6回、8回)、渡辺佳(7回) ◇併殺0 ◇残塁9 ◇盗塁0 ◇失策0
 苦しい戦いを勝ち切った。1敗でもすれば優勝から大きく遠ざかる今カード。第7週の相手は前節で15年ぶりに勝ち点を挙げ勢いに乗る東大だ。3回に先制を許し、5回には長短打にバッテリーミスも重なり3失点。終始東大ペースで試合が進んだ。しかしその裏、逢澤崚介外野手(文3=関西)の適時二塁打などで4−4の同点に。さらには8回、竹村春樹内野手(政経4=浦和学院)の適時打で勝ち越しに成功する。最後は石毛力斗投手(文1=高崎健康福祉大高崎)が締め5―4で試合終了。絶対に負けられない今カードの初戦を制した。

 副将のバットがチームを救った。4―4の同点で迎えた8回、2死一、二塁で1番・竹村に打順が回る。6回に2死二塁のチャンスを潰していただけに「絶対に返す」と強い気持ちで打席に入った。ベンチ、スタンドからは大きな声援が送られる。「みんなの声が聞こえていた」(竹村)。1ボールからの直球をはじき返すと、打球は飛び込んだ遊撃手のグラブの先を抜け、中前へと転がっていく。ヒーローは明大ベンチに向け雄たけびとともに大きくガッツポーズ。ドラフト候補にも挙がる男の一打が試合を決めた。
 決勝打は粘り強さの賜物(たまもの)だ。8回。1死から7番・高瀬雄大内野手(営3=長崎西)が「追い込まれていたのでとにかく食らい付いていった」とバットを折られながらも左安打で出塁。犠打で2死二塁となった後、代打・宮ア新内野手(文4=履正社)がコールされた。わずか2球で追い込まれたが、簡単には終わらない。ファールで粘りに粘り、11球目に四球を勝ち取る。持ち前の巧打力としぶとさで殊勲の竹村へと好機をつないだ。今試合は序盤から一貫してリードされる展開。それでも、選手たちに焦りはなかった。力のある高めの直球は捨て、確実に打てるボールを待つ。東大エース・宮台の対策を徹底し、8回で133球を投げさせることに成功。「粘りの明治と言われる本当の姿が見せられた」(中野速人主将・法4=桐光学園)と我慢強く試合を運んでいったことが最後に実を結んだ。

 
強心臓ぶりを発揮した石毛
強心臓ぶりを発揮した石毛

 強心臓ルーキーが試合を締めくくった。1点差の最終回、善波監督は石毛をマウンドに送った。普段は対左ワンポイントでの起用が多いが、抑えでの登板にも「いつも通りいけた」(石毛)。この日好調だった東大クリーンアップにも強気に勝負。切れのある直球と落差のあるカーブを効果的に使い、打者を翻弄(ほんろう)する。最後の打者を空振り三振に打ち取ると、試合中はクールな左腕も1年生らしいあどけない笑顔を見せた。シーズン序盤は出遅れた石毛だが、徐々に調子を上げ今ではチームに欠かせない存在になりつつある。今日の結果にも「大事な場面で登板して抑えられている」と自信を深めた。
 エースの不調もカバーする。先発の齊藤大将投手(政経4=桐蔭学園)は「今季一番悪かった」と6回4失点で降板。チームには嫌な雰囲気も漂ったが、後続の投手がしっかりと投げ切った。2番手の橋裕也投手(総合3=向上)は2回無失点。8回には2死満塁のピンチを招いたが「開き直って投げた」と相手に得点を許さず。抑えの石毛へとバトンを渡した。今季、齊藤の投球回数は50回と3分の2。計776球を投じている。それだけに疲労の蓄積は否めない。その穴を補う投手陣の活躍はチームにとってこれ以上ない好材料だ。

 連勝しか考えていない。現在2位で慶大を追う明大。王座奪還を目前とした今カードは、1試合でも落とせば致命傷となる。選手たちも「どんな試合になっても勝てばオッケー」(高瀬)と内容よりもとにかく結果にこだわる。両校のエースが登板した今試合。継投が予想される次戦は、いっそうの総力戦が見込まれる。「明日も投げる準備をする」(齊藤)。全員野球で優勝への望みをつなぎ、神宮大会への切符をつかむ。次戦を4年生にとっての最後の神宮にはしない。

[楠大輝]

◆明大打撃成績◆
打順守備名 前
(遊)竹村(浦和学院).323三振  投ギ  四球ニゴ 中安  
(二)河野(鳴門).267中飛  ニゴ  四球  右安投飛  
(三)渡辺佳(横浜).350左安  二安  左安 投ギ    
(中)逢澤(関西).316三振  左安  右中二  遊ゴ    
(右)越智(丹原).324二飛  遊ゴ  右犠飛  中飛    
(左)村上(松山東).276  左飛  三ゴ中飛        
 添田(作新学院).529              遊ゴ  
 石毛(高崎健康福祉大高崎)---                  
(一)高瀬(長崎西).476  三振  二安  中安  左安  
(捕)橋本(佼成学園).226  投ゴ  遊併  投ギ  捕ギ  
(投)齊藤(桐蔭学園).133    一失  遊ゴ        
 北本(二松学舎大付).000          三振      
 橋(向上).000                  
 宮ア(履正社).375              四球  
 走左渡邉涼(広陵)---                  
   3010.296                  


◆明大投手成績◆
名 前球数
齊藤(桐蔭学園)1061.95
橋(向上)382.61
石毛(高崎健康福祉大高崎)192.70


◆ベンチ入りメンバー◆
10中野(法4=桐光学園)20水野(農4=静岡)竹村(政経4=浦和学院)
石毛(文1=高崎健康福祉大高崎)河野(文4=鳴門)越智(営3=丹原)
11齊藤(政経4=桐蔭学園)渡辺佳(政経3=横浜)逢澤(文3=関西)
18橋(総合3=向上)13北本(文2=二松学舎大付)24下田(政経3=明大明治)
28入江(政経1=作新学院)14宮ア(文4=履正社)27添田(法2=作新学院)
氷見(政経3=豊川) 15荒井海(商4=前橋育英)39渡邉涼(商1=広陵)
12清水風(商1=常総学院)16高瀬(営3=長崎西)48村上(法3=松山東)
22橋本(総合2=佼成学園)26吉田(商3=履正社)
37和田(商2=常総学院)34安部(政経3=湘南)


勝敗表 第7週 10/23現在
試合勝利敗戦引分勝ち点勝率
慶大---○○●△○●○○●○○  11.700
明大●●---○○○○○●○○  10.700
法大○△●○●●---○  ○○●●  11.500
立大●●●●●  ---○○  ○○.444
早大●○●●●●●  ---○○.333
東大○●●○○●●●●---10.300


試合後のコメント
チームの粘り強さを評価した中野
「齊藤もあまり調子が良くなかったけど向こうも勢いあるし、こっちも点を取りたいところで取り切れなかったのがこの苦しい展開につながったのかなと思います。それでも最後しっかりしのいで、宮アがつないで春樹(竹村)が返して。そういう4年生の粘りが出たから今日は勝てたと思います。(少し東大の勢いに飲まれたか)そういうわけではないです。自分らの問題点もありますし単純に相手も良いチームなので。そういう意味では自分らの実力的な問題だと思うので決して勢いとかそういうものではないです。(打線に粘りが見えた)そうですね。それが今日の勝因で粘りの明治と言われる本当の姿が見せられたと思います。(9回は石毛が締めた)バッターは右が続いていて本当は入江(大生・政経1=作新学院)に投げさせたいなと思っていましたけど、あそこは本当に気持ち込めて投げ切ってくれたので良かったです。あいつ(石毛)は安定感とか度胸というか、ああいう場面を何度も経験しているのでそういう信頼感がありますね。(明日に向けて)明日はもう相手がどうこうよりも自分らのやることをしっかりやって、今までやってきたことを出し切れば間違いなく勝てるので、明日も頑張ります」

今季ワーストの6回4失点で降板した齊藤
「今季の中で一番悪かったです。調整はしていたんですけど、こういう状態なので結果的には調整できていなかったなということです。しっかり反省して、次につなげられるようにやっていかないと、今日の失敗は生きてこないと思います。(三振は取れていたが)あまり自分の中ではいいボールではなかったです。どの球種も全体的に、指にかかっていなかったです。(悪い中でどうしようと)ダメな時はコースに投げることが大事なんですけど、今日は全然できていなくて。結果、5回に連打で3点取られてしまって、他にやれるようなことを身に付けていかないと、同じことを繰り返してしまうので注意していきたいです。(変化球で目先を変えたりは)しようとはしていたんですけど、田口選手に打たれたのもスライダーなのでうまくはいっていないです。(チームが援護)しっかり点を取ってくれる打線にはなっているで、負けるとかそういうのは一切思わないんですけど、しっかり抑えていかないと、自分が取られたときに打線が取り返してくれてもそれは勝ちじゃないので。しっかり抑えて打線がしっかり点を取るっていうのが理想の形だと思っています。(向こうが宮台だとロースコアを意識したのか)最近(東大は)守備がしっかりしていますし、あまり大差のゲームになるとは思っていないです。東大の打線も打ちますし、いい試合になるだろうと思っていました。できるだけ最少失点でいかないといけないなとは思っていたんですけど。結果的には今季一番悪い形になってしまったので、今日は反省することが多いです。明日が最後の試合になるかもしれないので、しっかり準備して悔いの残らないように精一杯やっていこうと思います。(ドラフト)ここで『ドラフトのために』というのは一切ないです。東大に連勝して、優勝に望みをかけることが自分たちのやるべきことだと思うので、明日も投げる準備をして全力でチームの力になれたらなと思います。負けられないというのはプレッシャーになりますし、周りからは『東大だから』と言われることもあるので、無駄なプレッシャーはありました。どこに負けてもいけないのでやることは変わらないんですけど、こういうような後がない状況はプレッシャーにはなります」

決勝打を放った竹村
「点差がつけられる展開もあって、どうにか逆転することだけを考えていました。齊藤が打たれていたので、何としても野手陣でカバーしようと。(取られたら取り返す、今までとの違い)そこはチームが一つにまとまりつつある部分だと思います。空き週では技術もそうですけど、生活面からプレーにつながるようにできるようにというのはみんなで意識づけしてやっていました。(8回勝ち越し打)みんながああいう形でつなげてくれたので、その前の打席ではチャンスを潰してしまっていたので絶対に返す、つなぐという気持ちで打席に立ちました。打席立つ前にベンチからみんなの声が聞こえて、期待に応えるしかないと、その一心でした。(宮台投手)高めにボールがきていたので、高めを振らないということを徹底しました。打ったのはストレートです。ピッチャーの足元に打ち返すということをイメージしていたので、センターに返せてよかったと思います。(明日に向けて)序盤から点差を広げられるように打撃陣で引っ張っていかないといけないです。勝つしかないですし、どう勝つべきなのかというのを帰ってからチームからもう一度考えて明日に臨みます」

2安打1打点の打撃で勝利に貢献した逢澤
「(試合前の心境)技術よりも気持ちの面での負けだったと思うので、この2週間はチームを見つめて、精神的にしっかりしていこうと思って臨みました。(試合の振り返り)点を取られた後に取り返せたのはいいことだと思うんですけど1本欲しい時に出なかったり、もっと楽にゲームを運べたと思うので、勝負強さが物足りなかったと思います。(4失点)試合の流れなので仕方ないです。(宮台対策)逆らわずに逆方向というのはみんな意識していきました。真っすぐに力があって、変化球もキレがあったのでいいピッチャーだと思ったんですけど、やることをやれば点は取れると思って打ちました。(明日に向けて)今日の勝ちは大きいと思うし明日勝ってからが勝ち点なので連勝していきたいと思います」

4割7分6厘と高打率を維持する高瀬
「正直苦しかったですけど、明治のいいところでもある粘り強さが出せた試合だと思います。(東大は)バッター陣も好調なので守っていて振れているなと感じましたし、その怖さはありました。(宮台の印象)今日ブルペンで見た時にまとまっていたので、高めには手を出さずに低めを狙っていこうと話していました。(一時3点差に)慌てることなく、とにかく1点ずつ取ろうと考えていました。みんなつなぐ気持ちがあったので、結果的に3点返せてよかったと思いました。(決勝点となる出塁)追い込まれていたのでとにかく食らい付いて、出塁することが第一だったので食らい付いていこうと思って打席に入りました。(ホームに帰ってきて)うれしかったというか、絶対に帰るという気持ちでした。(雨で延びた)それは相手も一緒なので、自分たちは変わらずただやれることをやりました。(東大戦に向けて)自力優勝が無くなって他力になってしまうんですけど勝つしかないので。自分たちが慶応の結果を操れないので、自分たちはただ東大戦で2連勝するだけを考えていきました。(4打数3安打)今日は気持ちで食らい付いていけたかなと思います。いいヒットではなかったですけど、気持ちを前面に出せたのが良かったと思います。(意気込み)勝つだけなので、どんな試合になっても勝てばオッケーなので、最終的に勝てるよう頑張ります」

2回を無失点と好リリーフをした橋
「(同点の場面で登板)齊藤さんがあの場面(6回)でマウンドを降りた時点で総力戦になるなとは分かっていたので、自分もチームの一員としてできることをやろうという気持ちでマウンドに上がりました。準備はかなり早い段階で始めました。3回に先制されてから肩を作り始めて、4回終わりから5回の始まりくらいには出来上がった状態でした。(球の走り)腕は振れていたと思います。あまり良くはなかったと思うのですが、ストレートに加えてカットボールもフォークも勢いはあったので抑えられたと思います。(8回のピンチ)宮台さんに打たれたのもいいボールが行っていてバットを折って詰まらせることができたので、あまり気にせず次のバッターだと言い聞かせて開き直って投げることができました。(橋本選手がマウンドに)思いっきり投げるからしっかり止めてくれよということだけ言いました。(その裏の攻撃にチーム逆転)自分のピッチングだけでなく、チーム全員で取った1点だと思います。(明日に向けて)総力戦になると思うので、自分はいつでもいけるように準備して、チームの勝利に貢献できればいいなと思います」

猛打賞を達成した渡辺佳明内野手(政経4=横浜)
「勝たなきゃいけない試合で、勝ち越されて追い付いてっていうのが続いたんですけど、ここぞで春樹(竹村)さんが打ってくれてホッとしました。(3安打1犠打)後ろの逢澤が調子良かったので、つなげようという意識で行った結果です。自分としては逢澤に感謝しています。(チームとしては)取られた後にすぐに取り返したのは、本当に大きかったですね。欲を言えばあそこで逆転したかったです。(宮台対策)少しですけど、今までよりはコンパクトにコンパクトにっていう意識で行きました。それがいい結果になったかなと思います。(4年生の活躍が目立っています)本当に秋は4年生が引っ張ってくれているっていうイメージが強いので、感謝している部分が大きいです。その背中を見て、来年度につなげたいです。(明日への意気込み)明日勝たなきゃ優勝の望みもぐっと下がるので、とにかく明日勝ちたいです。その後は慶応次第ですけど、やることをやれば結果は自ずとついてくると思うので、安心してそれを待てるように明日は勝ちます」


3人の投手をリードした橋本大征捕手(総合2=佼成学園)
「(齊藤さんの立ち上がり)正直、球自体は調子が悪くてチームの雰囲気としてもあまり良い方向に向かってなかったです。(調子が悪い時のバロメーター)球が抜けるか抜けないかです。今日は多かったほうです。(最後は石毛くんが締めた)あの場面で1年生ながらも自分の投球をしてくれて良かったと思います。(石毛くんの良さ)思いきりの良さというか、力強くキレのあるストレートをコースに投げられることです。(カーブ)高めから低めに落ちるドロップ系のカーブは有効に使えたと思います。(石毛くんへの声かけ)高めに浮いていたので低めへの意識を持つように言いました。(今後の活躍)今日は最後だけだったと思うんですけど絶対に投手の柱となってくると思うのでロングリリーフや先発としてでも頑張ってほしいです」

9回のマウンドを任された石毛
「(最終回1点差での登板)同点だった前の回から投げることは決まっていて、そこで8回に1点勝ち越してくださったので強気で投げることができました。自分はランナーがいる緊張する場面で登板することが多いので緊迫した場面は慣れているんですけど、今日は回の頭からだったので先輩方からは『いつも通りいけよ』って声を掛けていただきました。その言葉通り、いつも通りいけたかなと思います。(監督からの期待)言葉を掛けられることはあまりないですけど、そういう緊迫した場面で投げさせていただいていることはとても光栄ですし、堂々と投げられているかなと思います。(シーズン序盤は)調整不足っていうのもあったんですけど、徐々に自分のペースで調子を戻していけていると思います。しっかり明日の登板にも備えていきたいです。(焦りはあったか)いや、焦ったら自分のピッチングができなくなると思っているので、落ち着いて取り戻そうって自分に言い聞かせてやってきました。(現在の調子は)ボールの質的にはそんなに良くはないと思うんですけど、しっかりとコースに投げられていることが抑えられている要因だと思います。今日は少し高めに浮いてしまったんですけど、明日は修正してやっていこうかなと思います。(明日の登板)大事な場面で登板して抑えられているので、これからも自信を持って投げていこうと思います」


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