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自らのピッチングでチームを優勝へと導く


東京六大学野球 2017〜秋〜  (22)立大戦事前インタビューC 田中選手、手塚選手、中川選手  

 覇権奪回へ、秋に強い明治を見せつける。12年ぶりの5位に沈んだ昨季から、夏場を乗り越えチームも個々も一回りに成長。春の課題であった得点力不足もオープン戦では兆しが見えてきた。目指すのは秋連覇と日本一。全員野球で勝利をつかむ。
 リーグ優勝へ向けカギを握る試合となる。開幕3カード目で当たるのは昨季の覇者・立大。ここまで開幕から4連勝と今季も勢いに乗っている。注意すべきは抜け目のない強力打線。中軸にはシャープな打撃が持ち味の熊谷、一発のある笠松、山根ら強打者が軒を並べており、どこからでも攻撃が始まる。投げても田中、手塚の先発二枚看板に加え、リリーフにはアンダースローの中川といった好投手がそろっており、投打ともに侮れない相手になりそうだ。首位に並ぶ両チームにとって、優勝の行方を左右する一戦となる。(この取材は9月5日に行われたものです)

田中誠也選手
――昨季は59年ぶりの日本一に輝きました
久しぶりの優勝の一員となれたことが本当にうれしかったですし、自分もそれなりに結果を残すことができたので良いシーズンだったと思います。

――全日本の舞台で戦ったことは自信につながったのではないでしょうか
そうですね。ああいう大きい舞台で投げさせてもらえたってことは大きい経験になりました。全日本は一発勝負ってことなのでリーグ戦とはまた違った緊張感というか、普段から持ってやってるんですけどより一層勝たなければいけないという気持ちが高まりました。そういう精神状況の自分もつくれたので、秋のリーグ戦ではしっかり与えられた試合で勝ちをつかみ取れるようにしたいと思います。
――全日本とリーグ戦の違いは感じられましたか
初めて戦う相手ばかりなので、どういうバッターかってのはだいたいのイメージでしかないですし、そういうところは難しかったです。雰囲気も違います。

――昨季を振り返っての感想をお願いします
ベストナインを受賞させていただいたんですけど、3勝3敗はそれに見合う結果ではなかったと思います。秋は勝利数が負け数をはるかに上回る数字を出せるようにしたいと思います。

――1回戦で敗れ、3回戦で勝利するというパターンが多かったですが
相手のエース級のピッチャーに投げ負けているということなので、やっぱり一発で勝たないと本当の勝利とは言えないと思います。3戦目で勝てたことは本当に良かったんですけど、それが自分の心残りだったので秋は1戦目で勝ち切りたいです。そこで勝てれば2戦目にも勢い良くいけると思うので、春に比べて秋はよりそういう気持ちを持って臨みたいと思います。(1戦目と3戦目で気持ちの変化は)1戦目勝てなくて悔しいですし、2戦目で手塚が頑張って勝ってくれた中で、次の3戦目は気持ちが自然と強くなりましたし、負けられないという気持ちで投げてました。

――第2先発の手塚選手、抑えの中川選手という図式が定着しました
この3人が主戦力となって戦ったシーズンだったと思うんですけど、秋季リーグでは自分と手塚がうまくかみ合うかも分からないですし、どうなるかはわかりません。他のピッチャーもオープン戦からしっかりと準備しててどの場面でも投げれるので、後ろにそういうピッチャーがいるという気持ちを持って自分は先発で飛ばしていけたらいいなと思います。

――目標としていた完投は2回達成しました
そこまで監督さんにゲームを任せてもらえたことが本当にうれしかったですし、自分の体力的なところでも確認することができました。秋もできれば完投目指してやっていきたいと思います。

――慶大戦では打ち込まれていました
1戦目は投げ負けたゲームだったんですけど、それ以降はつかまってしまって。粘り切れなくて大崩れしてしまったと思います。

――昨季見えた課題は何でしょうか
最少失点で帰ってくることが一番大事かなと思います。0で抑えれば負けることはないんですけど、どうしても苦しい場面がある中で点を取られてしまった時にどうするかってのが大事です。

――2年生で日本一を獲得して、燃え尽きたりすることはありませんでしたか終わってから身体的にも精神的疲労がすごいあって、やる気はあるんですけど体が付いてこないって時期があったんですけど、もうきっぱり切り替えることができてると思います。

――夏はどのようなことに取り組まれましたか
全国大会まで行って肉体的にも精神的にも疲れてたので、7月までは少し軽めの練習をして、7月からチーム全体として質を上げた練習をしてました。自分としては投げる体力をつくり直すために投げ込みをしたり、変化球の精度だったりをしました。新しいことは特に取り組んでないんですけど、今季は春より球質を上げていくことで戦っていこうと考えて練習しました。(7月までの期間はどのようなことを)体を休めることを重視して。1週間オフがあったのでリフレッシュすることができました。

――現在の調子はいかがでしょうか
夏の練習始まって状態が良くなかった時期もあったので、それに比べて上がってきてはいます。でもまだピークまで来てないので、大会期間中にさらに上がっていければいいと思います。

――エースとしての自覚は出てきましたか
マウンドに上がれば自分がエースだと思ってやりますし、練習では一選手として監督さんにアピールできるよう取り組んでいます。自分が春季リーグ戦、全国大会と経験したぶん引っ張っていきたいって気持ちでやってきたので、秋季リーグで第1先発を任されたとしたら自負してやっていきたいと思います。

――今季は4年生にとってラストシーズンになりますが、4年生に対する思い出は何かありますか
自分は1年生からベンチ入りさせてもらって主将の熊谷さんとか笠松さんとかとずっと一緒にやってきたので、最後のシーズンということに少し寂しい気持ちもありますし、恩返ししたいという気持ちもあるので、しっかり先輩方と喜べるようなシーズンを送れるようにしたいと思います。

――今季の目標を教えて下さい
さっきも言ったんですけど1戦目でしっかり勝ち投手となって、日曜日に勢い付けれるようにチームを引っ張っていけたらいいなと思います。

――最後に今季の意気込みをお願いします
春と一緒の戦い方は絶対できないですし、相手チームもレベルアップしていると思うのでそれに負けないような気持ち、頭は冷静に心は熱くやっていきたいと思います。
今季も安定した投球を披露する
今季も安定した投球を見せる


手塚周選手
――18年ぶりのリーグ戦優勝に日本一達成と激動のシーズンだったと思いますが、昨季を振り返っていただいてもよろしいですか

自分のデビューは1年生の秋で、そのシーズンしか知らなかったので、今年の春に関しては「長いシーズンだったな」というのが一番の感想です。リーグ戦はそれなりの調整ができて良いパフォーマンスができたかなという実感が自分の中でもあったんですけど、全日本は悔いの残る内容で、チームに助けてもらった上での勝ち星だったんで、そこで課題も明確になりましたし、体力的にも精神的にもしんどいシーズンではあったんですけど、充実したシーズンでした。

――早慶戦の結果を待っての優勝でした。決まった瞬間は
そんな簡単には転がってこないだろうなという心構えで試合を見ていたので、優勝の瞬間もあまり実感は沸かずに、優勝パレードや祝勝会を通してじわじわと実感していったという感じでした。

――開幕カードの法大戦では初の先発登板で見事完投勝利を挙げられました
1年生の秋の新人戦で法政さん相手に投げさせてもらって、そこでやられてしまっていたので、その悔しさをもって冬の期間を過ごしていました。“再対決”ということで試合に臨んだので、気合いは入っていましたし、詰めの甘さを感じる部分もありましたけど、結果的に勝つことができて一試合を自分で投げ通すこともできたのですごく自信になりました。春を通しても一番印象に残った試合でした。

――長いイニングを投げながらも最速の144キロもマークされました
一球一球は集中していましたし、余裕を持って投げられたとは思いますけど、試合を振り返るとあっという間だったなとも感じていて。投げている最中は最速とかも全然頭にありませんでしたね。

――田中誠也選手と共にリーグ戦を通して先発を任されましたが、重圧などは
実際のところを言うと、自分は先発じゃなくてもっと後ろの方を投げるつもりで冬、春とオープン戦をやってきたんですけど、凌司さん(藤田)のケガもあって先発に回って、いろんなことを乗り越えたこともあって、重圧というよりはチームの思いを背負って覚悟と自覚を持ってリーグ戦に臨めたので、プレッシャー以上に楽しかったという思いが強いです。

――野手の勝負強さが際立つシーズンでしたが、投手として助けられる部分も多かった
そうですね、傍から見たら「ミラクル」と言われるような試合も多かったですしね(笑)。投手としての役割はとにかく最小失点に抑えることなので、ピッチャー陣として毎回それを積み上げることができたのも良かったですし、厳しいときは野手にも本当に助けてもらったなと思います。六大学を通じての最優秀防御率を獲ることができたのも、野手が点を取ってくれるから安心して投げられるっていう野手の働きも大きかったですし、そのおかげで最後まで試合を捨てずに集中力を保って投げ切れたと思います。

――立大として、リーグ戦の中で一番印象深かった試合は
たくさんありますけど、法政の菅野さんから山根さんが本塁打を打った開幕1戦目ですかね。いいバッターっていうのはもちろん分かっていましたけど、すごく苦労されていた方なので、そういう部分でうれしさや感動とか奮い立つものがありました。笠松さんの逆転タイムリーとか、他にもいい試合はたくさんあったんですけど「リーグ戦始まったんだな」って気が引き締まることもあったんで一番印象に残っています。菅野投手はすごくいい投手なので、そこで追い付けるというのもチームとしての戦力の向上を実感できる試合でした

――全日本選手権は準々決勝、決勝ともに5回を待たずに降板と悔しい結果でした
1死一、二塁で四球を出しての降板で、次に投げるのは後輩の中川でしたし、点差も開いていましたし自分の個人的な思いとしては、自分の招いたピンチだったのでこの回までは責任を持って投げたいと思っていたんですけど、チームとしてはあそこで中川が出ることが一番良い選択だというのは分かっていたので、声を出すことしかできませんけどバックアップしようとその時はすぐに切り替えましたけど、全部終わった後で悔しさがすごく残ったので秋に向けてのエネルギーが沸きました。

――課題を残して夏に入れたのは結果的には良かったのではないでしょうか
いいモチベーションというか、自分の力はこんなものなんだっていうことを改めて見つめ直せました。良い状態で夏に入っていたら勘違いしたまま秋に臨んでいたと思うので、今はいいように捉えています。

――夏に入るにあたって意識されたことなどは
秋は春みたいには上手くいかないと思っているので、研究された中でも落ち着いて良いところで投げればそんな簡単には打たれないと思うので、余裕を持って結果を自信に変えていきたいです。新しい球種にも取り組みましたし、投球以外の送球の処理であったり、攻撃面ではバントだったり、春よりもいろいろな面でチームに貢献できるように練習してきました。少しずつ技術が向上しているのは自分でも分かったので、リーグ戦でも出せていけたらいいなと思います。

――ちなみにその新しい球種というのは
それはちょっと内緒です(笑)。多分投げると思うので、楽しみにしておいてください(笑)。

――それでは、今の持ち球だけでも教えてください
それもちょっと秘密で(笑)。それを言っちゃうとばれちゃうんでね(笑)。

――今年の明大の印象は
去年いらっしゃった2人の大黒柱をはじめ、素晴らしい選手がたくさん抜けられた後でも仕上げてくるのが明治さんですし、だからこそ万全の準備をして臨んだ結果勝ち切れたんだと思います。秋も厳しい戦いになると思いますが、何とか勝ち切れたらいいなと思います。

――8月に宮崎で行われたオールスターでは早明立で戦いました
同じチームだったんで、一通り話させていただきました。もっと恐い人たちの集まりだと思っていたんですけど(笑)。みなさんフレンドリーでよくしていただきました。中野さんとかともいろいろと話をして「厳しい環境で良かったと思うことは」とか聞きましたよ(笑)。聞いた上で、自分は立教が合っていたのかな、とか(笑)。

――その立教の良さというのは
結構自由奔放な選手が集まっていますけど、チームのことに関しては監督さんも身を削る思いで厳しいことを言ってくださいますし、そういったことを感じるので自分たちもそれに応えたいと思います。

――宮崎での収穫はありましたか
反対側のチームと関わることがなかなか少なくて、そちらの話も聞きたかったんですけど、ピッチャー陣とは一通り話をさせていただいて、変化球についてとか考え方とかを聞けたのは良かったかなと思います。

――チーム内でのライバルはやはり田中誠也選手でしょうか
意識はするし意識はしますけど、タイプもスタイルも違いますしね。いい刺激はもらっています。

――では、仲の良い選手は
結構、同期はみんな仲良いですね。後輩も生意気なんですけど、かわいいやつ多いんで(笑)。先輩もかわいがってくれますし。チーム全体として仲は良いですね。強いて挙げるとすれば、今Aチームで一緒にやっている宮崎と誠也ですかね。宮崎は同じ一般入試で入っているのでセレクションも一緒に経験していますし、そういう部分では特別な思いもあるので、リーグ戦で活躍してくれたらすごくうれしいです。

――この秋に向けての具体的な目標を教えてください
春終わって夏のオープン戦の中で平均球速っていうのは意識しています。何よりも大切なのは球の質だと思っていて、それが一番客観的に分かるので。あとはバントとバント処理はやり込んできているので、そこはしっかりとやっていきたいです。春は最優秀防御率獲れましたけど、ぎりぎり3点切れたって感じでまだまだ高いと思っていたので、そこはしっかりと先発の役割を果たしながらなるべく良い数字を目指していきたいです。

――秋に向けての意気込みを聞かせてください
4年生にとっては最後の秋なので、有終の美を飾っていただけるように、自分のできる最大限のパフォーマンスをしたいです。何よりも大事なことはチームの勝利なので、チーム全員で気持ちを一つにして挑みます。

――最後にファンの方に向けてメッセージをお願いします
苦しい中でも最後まで諦めずに応援してくださってありがとうございます。秋も優勝目指して頑張ります。

――ありがとうございました

飛躍を遂げた姿を見せる
飛躍を遂げた姿を見せる


中川颯選手
――ここまでの調子はいかがですか

まだ足りない部分は自分の中ではありますけど、リーグ戦が始まってからは試合を通して調整していければいいかなと思います。

――足りないものとは
リリースのタイミングや実践的な場でないと分からない感覚といったものですね。そこらへんはシーズンが入ったらうまく調整していけるので心配はしてないです。

――春には1年生ながら神宮デビューを果たしました
ずっと高校時代から憧れていた場所で目標としてもやってきたのですが、まさかこんなに早く経験させてもらえるとは予想もしていなかったです。いい経験になりましたし、秋への課題も見つけることができたので大きなシーズンだったと思います。

――対戦していて怖いなと思ったバッターはいましたか
慶応の岩見選手だったり法政の中山選手は体が大きいというのもありますけど、貫録というのもあって違うなとは感じました。明治だと逢澤選手はけっこう投げづらかった印象がありますね。各チームにそれぞれカラーがあって、どのチームも打線に切れ目がなくて全力で抑えるのにいっぱいいっぱいでした。

――日本一も経験されました
自分は入学してきてすぐでチーム状況も分からない状況で、何とかチームに迷惑をかけないようにという思いだけだったのでそれがそういう結果につながったのは良かったなと思います。

――全日本選手権のマウンドは
トーナメント戦ということで同じバッターと2日続けて対戦するといったこともなくて自分としては投げやすかったです。高校時代も全国には出ておらず、優勝というのも小学生以来していなかったのでとてもうれしかったです。

――印象に残っている試合はありますか
天理戦ですね。リーグ戦を通じても初めてのロングリリーフだったので、体力の使い方を工夫して長いイニングを投げる経験ができたのは自分にとって大きかったです。

――夏の取り組みを教えてください
一番は体力面です。春のリーグ戦が自分にとって初めての長期の大会で、後半の早稲田と明治は特にきつくて思うようなピッチングもできなかったので夏は体力をつけるということをテーマにやってきました。走り込みやウエートで追い込んできました。

――8月には宮崎で行われたオールスターにも出場されました
良い体験ができたと思います。1年生なのであまり自分から話しかけたりはしなかったのですが、六大学の主力選手を生で見れたり、先輩方の会話を聞けたり楽しかったです。

――チーム内の先輩からも刺激を受けたりしているのでしょうか
はい。特に田中誠也さんと手塚周さんからですね。2人は去年のリーグ戦からベンチ入りしていてプロに行った澤田さんや田村さんのピッチングを見ていたりしていたので、色々な話を聞いて自分のものに吸収しています。2人自身からも言葉だけじゃなくてプレーからたくさん学んでいます。

――秋はどのようにチームに貢献したいですか
誰か一人の力に頼らないでみんなで力を合わせてカバーし合えば勝てますし、自分もその力になれればと思います。自分どうこうというよりは全員でまた優勝ができればいいなと思います。

――ご自身の目標があれば教えてください
中途半端は嫌いなので、投げるからには防御率ゼロを目指したいです。自責点だけでなく、失点も許さないピッチングをしたいと思います。

――ありがとうございました

[三ツ橋和希・谷山美海・丸山拓郎]


●東京六大学野球 2017〜秋〜のバックナンバー

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