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広角に打ち分けるバッティングが持ち味


東京六大学野球 2017〜秋〜  (21)立大戦事前インタビューB 寺山選手、松ア選手、藤野選手  

 覇権奪回へ、秋に強い明治を見せつける。12年ぶりの5位に沈んだ昨季から、夏場を乗り越えチームも個々も一回りに成長。春の課題であった得点力不足もオープン戦では兆しが見えてきた。目指すのは秋連覇と日本一。全員野球で勝利をつかむ。
 リーグ優勝へ向けカギを握る試合となる。開幕3カード目で当たるのは昨季の覇者・立大。ここまで開幕から4連勝と今季も勢いに乗っている。注意すべきは抜け目のない強力打線。中軸にはシャープな打撃が持ち味の熊谷、一発のある笠松、山根ら強打者が軒を並べており、どこからでも攻撃が始まる。投げても田中、手塚の先発二枚看板に加え、リリーフにはアンダースローの中川といった好投手がそろっており、投打ともに侮れない相手になりそうだ。首位に並ぶ両チームにとって、優勝の行方を左右する一戦となる。(この取材は9月5日に行われたのものです)

寺山寛人選手
――昨季は立教大学として18年ぶりに優勝を果たしました
今はもうそんなに嬉しいという感じはないですけど、優勝した時は歴史的にも久々なことだったので嬉しい気持ちはありました。(反響は)あんまりですね(笑)。まあゼミのメンバーに「おめでとう」って言われたくらいです。新たに友達ができたりとかはなかったです。

――チームの転機となった試合はありますか
そういう試合が多かったことが優勝につながったかなと。これっていうのはないですけど逆に言うといろいろなことがあったということでもあるので。ある意味優勝するための運じゃないですけど、そういう部分もあったかなと思います。

――粘り強さが目立ったシーズンでした
チームカラー的にも「明るくやろう」っていうのがあって負けていてもいつもと雰囲気変わらずできたのが良かったと思います。

――打率は3割4分4厘をマークしました。寺山選手にとっても自信になったのではないでしょうか
自信になったっていうのもありますけど、かといって秋も良い結果が出るとは限らないので。自信持つことも大事ですけど、その中で危機感とか不安とかそういうネガティブな感情もまた大事になってくると思います。まあでも自信になったっていうのは確かにありますね。

――チーム打率はリーグトップでしたがその要因は
今だとフリーバッティングで5打数4安打を目指してやっていますけど、リーグ戦からやっていたのでそういう積み重ねが良かったかなと思います。練習で8割程度打てないと実戦で3割残すのは難しいっていうチームの方針です。それは間違いないと思うのでそれを続けられたのが良かったと思います。

――リーグ戦後には全日本選手権も制しました
レベル高いのは間違いなくて、六大学も高いですけどより一層でしたね。自分は全然結果出なかったですけど楽しかったです。(印象残った試合は)やっぱり決勝なのかなと思います。決勝の勝った場面、最終回とかはすごく印象に残っていますね。まあ日本一の瞬間っていうのは滅多にないので、そこですかね。

――この夏取り組んだことを教えてください
ヒットが22本打てた中で長打が2本くらいしかなくて、やっぱり長打率の低さが課題ではあったので、なんとかもう少し長打を打てるようにやってきたつもりです。(具体的には)そんな技術的なものではなくて、気持ち的に強く振る意識を持って右中間左中間に大きい当たりを打てるようにという感じですね。

――打撃に関して新しく取り組んだことは
カーブマシンをセンターに返すのが自分は多かったのですがちょっと引っ張りにいってみたりしました。良い練習なのかと言われるとあんまりそうではないのかもしれないですけど、そういう飛ばす感覚をつかむ練習をやっていました。

――チームとして何かこの夏のテーマはありましたか
意識と技術のレベルアップっていうのが大前提にありました。技術はもちろんですけど全力疾走などの意識の部分もレベルアップしていこうっていうのがチームにあって、そこをみんな頑張ってやってきたのではないかなと思います。

――伸びている選手は
外野だと同期で種田っていう大垣日大の選手ですね。ケガとかであまり出てなかったんですけど最近Aチームに上がってきて、良い選手なのですごい刺激にはなりますね。

――8月に宮崎で行われたオールスターにも出場されました
六大学のトッププレイヤーの選手たちが集まっている中で、自分にとって良いきっかけになればいいなと思ってオールスターに行きました。そこまでバッティングも調子が良くなくて結構苦しんでいましたけど、なんとか打ててきっかけをつかむことができたので自分にとってはすごく良い経験になりました。(逢澤崚介外野手(文3=関西)が刺激を受けたと言っていた)全然って言っといてください(笑)。同じ外野手で左投げっていうのもあるので仲良くしていましたね。まあ嬉しいことですね。逢澤もそうですし法政の舩曳もポジションも一緒でよく話しました。あとは早稲田の加藤とかみんな外野手ですけど良い刺激になりました。

――明治の印象をお聞かせください
やっぱり明治は我慢強いというかなんとか1点を取ってくるチームなので嫌な感じはすごくありましたね。投手陣も森下(暢人投手・政経2=大分商)、齊藤さん(大将投手・政経4=桐蔭学園)ですか。やっぱりあの2人ですね。あとは同期の三輪(昂平投手・国際3=日大三)とかも自分は地元が一緒でオールスターでも少し話しましたけど、やっぱり良い選手なので。まあ嫌なチームなのは間違いないですね。

――この秋はどのような野球を目指しますか
春はある意味できすぎだった部分も多少はあったので、秋は苦しい戦いも多いと思います。そこでいかに粘れるかが大事ですね。打ち勝つ野球っていうのは秋も続けていきたいですね。

――打線の中で寺山選手の役割は
大きいのを打てる選手が多い中、自分なんかはそんなに長打が打てるタイプではないので打点というよりは塁に出ることが大事ですね。けど秋はもう少し打点も取りたいなと思います。

――リーグ戦への意気込みをお願いします
春は良いシーズンを送れたと思うのでなんとかそれを超えられるようにという気持ちで臨みたいと思います。そうじゃないと厳しいと思うので頑張りたいですね。(個人的な目標は)自分は3割4分で最多安打でしたけどタイトルは取れていないので首位打者、ベストナインを目指してやっていきたいです。

――最後に立教ファンに向けてメッセージをお願いします
応援してくださる方々の規模や大学の大きさとかは試合に出て初めて気づいた部分でした。そういうのには感謝してそういう方たちがいるから自分たちも野球できているのでなんとか恩返しできるように頑張りたいと思います。

――ありがとうございました

打力を生かして4年生の花道を飾る
打力を生かして4年生の花道を飾る

松ア健造選手
――昨季を振り返っての感想をお願いします
序盤は3番任せてもらって、いいところで打てたりしてたんですけど、終盤の早大戦、明大戦っていう中軸が打たないといけない中で打てなくなったので個人としては課題の多い、悔しいシーズンでした。(終盤打てなくなった理由は)技術不足もそうだし、打席の中で弱気な自分がいたりしました。一番は技術不足だったと思います。

――3番を任されていたのは監督さんの期待からでしょうか
バッティングは入部した時から気にかけてくれてて、リーグ戦は2年春から代打とかで出させてもらっていました。シーズン前はケガしてた中で3番を打たせてもらったので、そこは期待されてたのかなと思います。


――シーズンを通して戦えたのは大きな経験になったのではないでしょうか
本当に大学野球やってる人の中でもなかなかできない経験をさせてもらいました。でも経験だけで終わったらそこまでで、いい経験の中にもうまくいかなかったこととか悔しさがあるので、そういう部分に目を向けて、自分のレベルアップをして秋につなげたいと思います。

――全日本の準決勝、決勝ではスタメン外となりました
悔しい気持ちはあるんですけど、そこにこだわっていてもチームのマイナスになるので。ベンチワークで雰囲気盛り上げたりとか、劣勢になってる時に声かけたりとかが得意な方なので試合中はそっちに周って自分の出番を待つことに務めてました。でも日本一になったんですけど個人的な成績へのふがいなさはありました。

――印象的な試合は
リーグ戦だったら明大3回戦の笠松さんがサヨナラ打った試合です。表で点取られて厳しいかなと思った時に代打からチャンスができて、ベンチも点取られた時はしゅんとなっていたんですけど攻撃が始まったら切り替えてみんな必死に点を取ろうっていう姿勢が見えて。チームが目指してる一体感が表われた試合だったと思います。

――今夏はどのようなことに取り組んでいましたか
自分は打撃が売りの選手なので、バッティングの率を上げたりとか、キャンプでも調整とかじゃなくて振る量を増やして体がきつい中でも実戦で結果を出すことを考えてました。気持ちの面でも反省ばかりしてただ「失敗した」で終わるんじゃなくて、そのプロセスを見つめ直して良かったところは認めて次につなげようと思っていました。リーグ戦はそれができなくて悪い時はずるずる考えてやってたので、そういう一球一球の気持ちの切り替えを意識してました。(振る量はどれぐらい増えたのですか)キャンプ中は練習時間がいつもの倍になるので、自然とスイング量も倍ぐらいには増えました。

――外野のレギュラー争いはどのようになっていますか
今は本当にみんな結果出してて、誰が出てもそれなりの結果出せるところです。山根さんという絶対的な存在もいるし、寺山とか高取さんとかも結果出し続けてるので、熾烈かなと思います。自分も全日本終わって7月から再始動して、その時は全然結果が出なくて出遅れてたんですけど最近のプロや社会人との試合でヒットが出てるので、代打でもスタメンでもいつでもいける状態です。

――ここ最近の好調は何か理由がありますか
ある意味開き直ってじゃないですけど気持ちの余裕が生まれて。この球来たらこう打つとかいろいろ考えながら打席に入ってたのを、打席に入ったら来た球を自分の一番いいスイングで打とうと。そう考え出してからいろんな雑念とかなしにボールに向かえてるので、そういうところで余裕が出てきました。レギュラー争いでも周りと自分を比較するんじゃなくて、自分のいいところを見つけたりするようになりました。(何かきっかけが)日々の積み重ねがいい結果につながると思うようになってからです。今までは大きい目標立ててそこばかりに目を向けてて、すぐ自分を責めたりとかしてたので。意識的にメンタル的な部分は変えるようにしてました。

――理想とするバッター像は
今はケガしてるんですけど、高校の先輩の近藤健介さん(現北海道日本ハムファイターズ)です。高い率残せて四球もあって長打もしっかり打てるっていう。そういうバッティングをしていきたいと思います。

――今季はどのようなプレーをしていきますか
チャンスをもらったら、悔いが残らないようにやりたいです。中途半端に当てにいったスイングでアウトとかじゃなくて、自分の納得のいく形でその結果だったら悔いはないので。数字的な目標は立てずに持ち場で全力を出せるようにしたいです。リーグ戦は責任がある場ですけど、いろいろ背負いすぎて自分に負担をかけるのではなくて、精神的な原点回帰じゃないですけどヒット打ったら楽しいとか、そういう感覚で貪欲にヒットを狙っていきたいです。

――今季が4年生のラストシーズンですが、4年生に対する思い出は何かありますか
自分は入部した時からすぐAチームに入れてもらったり、最初の春のキャンプも行かせてもらったりして、全然大学野球とかわからない中で熊谷さんとか田さん、笠松さんとかに野球面でも私生活でも良くしてもらいました。チームの勝利に貢献することがその人たちへの恩返しだと思うので、そうして最後に一緒に笑って終わりたいなと思います。

――その中でも一番お世話になった先輩は誰ですか
熊谷さんです。1年の時はセカンドやってて、あの人はショートで二遊間というのもあって、守備とかバッティングも教えてくれたりしました。1年の秋に当時の4年生が抜けて入寮したんですけど、そこから1年間同部屋で過ごさせてもらって。野球のみならず学校のこととか友達関係とかいろんな話を聞いてもらったり、食事に誘ってもらったりとかカラオケ行って遊んだりもしたので、本当に面倒見てもらってると思います。(熊谷さんが主将している姿を見ていて)普段は後輩と仲良くしたりとか主将主将って感じじゃないですけど、野球の時は真剣で厳しくやっているし、そこのオンオフがすごいなと思います。だから厳しいことを言っても嫌いになる人はいないし、みんな付いていくんだと思います。

――最後になりますが、今季の意気込みをお願いします
チームとしては春秋連覇というのを目標にして、夏は個人としてもチームとしてもレベルアップしていい形でここまで来てるので、優勝という形で終わりたいです。自分は勝負どころで一本とか試合を決めるような活躍を春は全然できなかったので、その悔しさを打破するためにも秋は少ないチャンスを物にして、どの立場でもチームの勝利に貢献していきたいです。

――ありがとうございました
好投手をリードする
好投手をリードする


藤野隼大選手
――昨季は立教大学として18年ぶりに優勝を果たしました
もちろん優勝目指してやっていたわけですけど、明治とか早稲田みたいに毎年優勝するようなチームではなかったので優勝っていうのは一戦一戦戦った結果かなと思っています。(実感は)友達とかが祝ってくれましたし、ゼミとかでもサプライズしてくれました。そういう時に「優勝したんだな」という実感が湧きました。

――粘り強く戦えた要因は
最後まで諦めないっていうのを新チームからずっとやってきましたし、ピッチャー陣が大崩れしなかったことが打撃陣にも「投手が頑張っているから」という相乗効果が生まれたと思います。

――チームの転機となった試合はありますか
バッテリーとしては慶應戦での10失点が配球とかそういうのを見つめ直す良いきっかけになったかなと思います。(具体的には)もっとバッテリー間でコミュニケーションを取って配球とかを見直そうという考えに至りました。

――チーム防御率は1位でしたが捕手目線で見て投手陣はいかがでしたか
野球は点を取られなきゃ負けないスポーツで、春はチーム打率1位というのもありましたけど、キャッチャー目線からすると失点を少なく僅差のゲームに持っていけたというのは自分としても自信になりました。このチームの誇れるポイントの一つだと思います。

――藤野選手にとっては初めて規定打席に到達したシーズンでした
規定打席というよりリーグ戦に出るのも初めてのシーズンだったので手探りの中で自分がどのくらいやれるのかと。今回明らかにできすぎで来季ここまでやれるか分からないですけど、ある程度できるという手応えはつかむことができました。どのくらいやればいいかという調整の目安もついてきたのでとても良い経験をすることができました。

――チーム打率はリーグトップでしたがその要因は
一巡するまでに相手の特徴をつかんで、同じ凡打の仕方をしないだとかそういうのを試合中に修正できるようにチーム全体で意識していました。

――リーグ戦後には全日本選手権も制しました
出場自体が久しぶりで全然どういう風にやったらいいか分からない状態だったので一試合一試合勝つことだけを意識しました。その積み重ねが優勝につながったかなと思います。(印象に残っている試合)天理大学戦が印象に残っています。初めてタイブレークを経験しましたし、神宮でナイターも点灯して、あそこで勝ち切れたことで勢いに乗れたと思います。

――この夏取り組んだことを教えてください
防御率1位でしたけど慶応の10失点のようにもっと削れる失点もあったのでそこを詰めるためにバッテリー間のコミュニケーションや配球を見直すことをしました。投手陣は選手権があった中、うまく調整して最終的には春以上の仕上がりになっていると思います。

――この夏のバッテリーのテーマは
春は田中誠、手塚、中川の3人に頼ってしまったのでこの夏はそれに続く投手をテーマにしてやってきました。興南高校の比屋根とか長いイニングではないですけどリリーフで使えそうな選手も何人か出てきたのでその選手たちがリーグ戦で投げてくれることを期待しています。

――下級生の多い投手陣ですがいかがですか
同期から下が多くてコミュニケーションも自分から取りやすいですし、気を使わずに意見の交換ができるのでバッテリー間に良い関係が生まれる環境なのかなと思います。

――この夏打撃に関して取り組んだことは
打撃はリーグ戦中もどうしても調子にムラがあったのでそこを抑えられるように確率を上げる練習やバントの失敗もあったので小技やチームバッティングの練習をしてきました。

――8月に宮崎で行われたオールスターにも出場されました
普段は敵として戦う選手と一緒にプレーしてすごく楽しかったですし改めてすごさを実感した部分もありました。同期で慶応の郡司はやっぱり意識する選手なのでいろいろ話してみて刺激を受けました。

――明治の印象をお聞かせください
伝統があって善波監督の下でチームとして教えこまれているのですごい選手の能力も高かったですしやりにくかったです。(警戒)やっぱり逢澤さん(崚介外野手・文3=関西)や渡辺さん(佳明内野手・政経3=横浜)ですね。2人が打ち出すと明治は上がってくるのでそこをどう抑えるか考えて明治戦には臨ませていただきました。

――この秋はどのような野球を目指しますか
理想としては快勝することが体の面でもチームとしてもいいですけど、六大学ではそういう試合はできないので春みたいに終盤まで食らいついて最後勝ち切ることが必要かなと思います。

――慶大の橋佑選手や早大の福岡選手など高校の同期もたくさん活躍されています
すごい刺激になりますね。高校の時もあの2人がチームをけん引してきて、次は同じ土俵で敵として戦えるので、すごく刺激もらっていますし負けたくない気持ちでやっています。

――この秋は4年生にとっては最後のシーズンとなります
具体的に挙げさせていただくと、捕手の田選手と江波戸選手がおそらくベンチに入るのですが、4年生が2人いる中で自分が出していただいているのでそこの責任感はありますし、変なプレーをして4年生が不満を持たないように。「藤野で良かった」と思ってもらえるように責任感のあるプレーを心掛けていきたいです。

――リーグ戦への意気込みをお願いします
もちろん連覇は狙っていきますけどやっぱり先を見ずに一戦一戦の積み重ねが優勝につながっていくと思うので一戦必勝で頑張っていきたいです。

――最後に立教ファンに向けてメッセージをお願いします
球場に足を運んでくださる方の声援が力になるので、秋もファンの方が見ていて熱くなれるような野球をやっていきたいと思います。応援よろしくお願いします。

――ありがとうございました

[三ツ橋和希・楠大輝]





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