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1958年以来の春秋連覇を狙う


東京六大学野球 2017〜秋〜  (19)立大戦事前インタビュー@ 溝口監督、熊谷主将、笠松選手  

 覇権奪回へ、秋に強い明治を見せつける。12年ぶりの5位に沈んだ昨季から、夏場を乗り越えチームも個々も一回りに成長。春の課題であった得点力不足もオープン戦では兆しが見えてきた。目指すのは秋連覇と日本一。全員野球で勝利をつかむ。
 リーグ優勝へ向けカギを握る試合となる。開幕3カード目で当たるのは昨季の覇者・立大。ここまで開幕から4連勝と今季も勢いに乗っている。注意すべきは抜け目のない強力打線。中軸にはシャープな打撃が持ち味の熊谷、一発のある笠松、山根ら強打者が軒を並べており、どこからでも攻撃が始まる。投げても田中、手塚の先発二枚看板に加え、リリーフにはアンダースローの中川といった好投手がそろっており、投打ともに侮れない相手になりそうだ。首位に並ぶ両チームにとって、優勝の行方を左右する一戦となる。(この取材は9月5日に行われたものです)



溝口智成監督
――少し時間が経ってしまいましたが、春季リーグ戦優勝おめでとうございます

ありがとうございます。もう、だいぶ前の話ですけどね(笑)。

――早慶戦の結果を待っての優勝でしたが、決まった瞬間は
もう忘れちゃった(笑)。どうだったかな、記者席にいたんだよね。早慶戦の点差が結構開いちゃって「これはもう大丈夫かな」と思いながら見てて決まったから「優勝できた!!」っていうよりは「やっと、優勝できたな…」って感じだったかな。18年ぶりだったし、監督になってからもずっと明治に阻まれてきたから(笑)。この春は何とかそこを打開できたっていう、そんな感じでしたね。

――4年生野手の活躍が際立ったシーズンでした
そうですね。「4年生しっかりしろよ」って声を高らかに言ったことはあまりないんですけど、結果的には上の学年がレギュラー張って頑張ってくれたので、そうするとチームはやっぱり強いですよね。フィールドでプレーしながら引っ張るっていう4年生の人数が増えたので、野手の好調の要因はそれも大きかったのかなと思います。

――ここ一番での勝負強さに助けられる場面も多かったのではないでしょうか
そうだね。優勝する時っていうのは、そういう「信じられないな」っていうミラクルがかった一打だったりプレーが付き物だと思うんだけど、そういうプレーは随所に出たかなと思います。やっぱり一番大きかったのは、山根の法政1回戦でのホームランだったかな。5―6ノーアウトランナー無しで打って、引き分けでしたけどあれから始まったんだなって思い返して改めて感じますね。

――春季リーグ戦前には、注目選手に山根選手の名前を挙げていただきました
あ、俺?そうだったかな(笑)。調子も上がっていたし、春の開幕前から「やってやる」っていう気持ちというか、そういうのは取り組みからも見えていました。でも、まさかあそこまでやってくれるとは思っていませんでしたね。リーグ戦通じて4本塁打ですし、どれも殊勲打でしたから、よくやってくれたなって思いますよ。

――逆転勝ちが多かったこともあり、昨季の立大は“負けない”というイメージがありました
今年のテーマが戮力同心(りくりょくどうしん)なのにも表れているように、我々自身簡単に勝ち点が取れるとは全然思っていなくて。苦しい試合が続くっていうのを前提にチームづくりをしようって時に出てきたのがあのスローガンだったので、厳しい試合で何とか1点でも取ろうっていう春までの半年間の取り組みがいい形で表れたかなと思います。

――全日本選手権でも厳しい戦いを勝ち抜き、見事日本一に輝きました
本当に厳しい戦いでしたね。特に1戦目は苦しかった。でもあれで逆転勝ちできたので、自分たちがリーグ戦と同じように粘り強く戦ったら勝てるっていうのが選手たちも無意識に分かったんでしょうね。次の試合もタイブレークだし準決勝も1ー0だし、決勝こそ9ー2で勝てましたけど先行もされていましたし。でも、先行されてもあまり慌てずに目の前の相手に集中して戦うっていうことはできていましたかね。リーグ戦から少しずつ、全日本選手権中にもどんどん成長できているなという風には見ていました。

――下級生が大車輪の活躍をされていましたが、投手陣をどのように見ていましたか
本当は3、4年生に引っ張っていってもらいたいところなんだけど、そんな中で田中誠也、手塚、中川の3人には本当に頑張ってもらったなって改めて感じますね。あそこまでやってくれるとは思いませんでしたし、あまり期待し過ぎたら重荷になっちゃうとも思っていました。実際に慶応戦では2試合でぼこぼこにやられましたし、絶対的な力はありませんけど、3人の歯車が上手く噛み合って協力し合いながらやってくれましたね。

――投打ともに個々の力が上手く噛み合ったということでしょうか
そうだね。徐々に噛み合っていったって感じかな。打撃もどんどん良くなって、最後はチーム打率も3割近くなったし、防御率も最後は2点台に収まったので、そういう意味では後半になるにつれてチームの総力が増していったかな。

――夏に入るにあたってチームに課したことは
とにかく「レベルアップしろ」と言いました。うちが優勝できていなければ、そこをターゲットにして「あそこに勝つにはどうすればいいのか」って必死に考えて夏を過ごすんですけど、それが逆なわけですから。ましてや、曲がりなりにも日本一になっちゃったわけだから(笑)。うちに勝とうとしてくる他のチームの上をいく取り組みをしないとね。春のままでいたら当然追い付かれますし、うち以上に他が頑張れば抜かされちゃいますし。元から他のチームより勝っているとは思っていないのでね。ぎりぎりで優勝したわけで、4位も5位もあり得る春だったと思っています。日本一なんて後から考えればいいので、もう一度秋季リーグ戦で優勝するにはってことだけを考えてやってきました。

――この夏に入って一皮剥けた選手を挙げるとするなら
夏っていうわけじゃないけど、春から全日本選手権まで通じて調子を維持できて、それを自信に変えられたのかなってやつは、やっぱり山根とか大東かな。彼らはだいぶ打席での雰囲気もどっしりしてきましたし、一つ一つの打席の内容にしても期待感が持てるものになっていると思います。投手はやっぱり田中誠也ですかね。こっちも夏でというよりは、春と全日本選手権を中心となって戦う中で、何かをつかんできたんじゃないかなと思います。

――ケガから復帰した山根選手や指定校推薦で入部した大東選手など、ピンチでチームを救ったのはいわゆる“苦労人”と言われる選手たちでした
その2人だけじゃなくて、取っていうのも一浪して入ってきた選手ですけど、全日本選手権ではスタメンで出ていましたしね。山根なんかもずっとケガで試合に出られなかったのを必死にレギュラーつかみとっていましたし、アスリート入試で入ってきたどうこうに関係なく、チームみんなが切磋琢磨(せっさたくま)できているっていうのは、確かに今年のチームの強さの要因かもしれませんね。

――今年の4年生は溝口監督の就任と同時に入学されました。その代での優勝というのは特別な思いもあるのではないでしょうか
そりゃありますよ、やっぱりね。彼らは大学では僕しか監督というものを見ていないわけで、僕の元でずっと野球をやってきているんでね。僕がこうやりたいっていうのを一番理解してくれているのは彼らだと思うし、それで結果もついてきていますし、そういう意味では感慨深い代になることは間違いないですね。そういうこともあるので、秋も一踏ん張りして「一年間よくやれたな」って言ってやりたいですし、秋も優勝して卒業していってほしいです。

――春秋連覇を達成すれば1958年以来の快挙となります
春とは全然別のものだと思っているので、連覇っていうよりはまず優勝ですね。日本一になったことに対して良い自身は持っていてほしいですけどね。最近は謙虚な自信って言っています。慢心でも過信でもあってはいけないんですけど、それでもあそこまで戦い抜いたっていうのは事実なので、それを良い自信にしていってほしいですね。ただ、春の戦いをそのまま秋でもするっていうのは難しいので、秋は秋だと思って、目の前の敵と全力で戦っていきたいです。

――昨年度は春秋と優勝を懸けて戦いましたが、今春の明大の印象は
本当にまたやられたと思いましたよ。「またか!」とね(笑)。また許してくれないのかって思いましたね。8回に勝ち越したのに9回に追い付かれて、12回表にやられて、正直「きっついなあ」と感じました。春5位だから明治が弱いなんてことは全く思いませんでしたね。

――そこで勝ち切れたのが昨年度との違いでした
まあ、そうだね。そう言えると思います。3年間、一度も勝ち点を挙げられていませんでしたから。そんな中で厳しい戦いの中を勝ち切れたっていうのは、ワンステップ上がれた一つのターニングポイントだったのかもしれません。

――秋季リーグ戦を控えて現在のチームの調子は
キャンプに限らず、レベルアップしようと必死にやってきたので、どれだけ力を付けられたっていうのは他のチームとの相対評価なので満足してはいけませんけど、中だけを見ている分には個々が幾回りか大きくなれたと思います。秋はそれがどこまで成長しているのか、試していきたいですね。楽しみと不安が入り混じっていますね(笑)。

――8月末に宮崎で行われたオールスターでは早明立の指揮も執られました
選ばれてきているだけあって、やっぱりみんないい選手でしたね。指揮を執るっていうよりは、選手起用として全員試合に出てもらって、ケガなくやってもらうっていうのが仕事で大それたことではないので、もちろん真剣にはやっていますけど、リーグ戦とはやっぱり雰囲気は違いますよね。ただ、打撃や守備の練習を見たりしても他大学の選手たちの動きがいいので「あぁ、いい選手がいっぱいいるんだな」って半分楽しみながら見ていますけどね(笑)。

――立大の選手たちもリフレッシュされていましたか
どうかなあ。うちの選手たちは活躍したのは寺山ぐらいで、あとはみんなパッとしなかったからね(笑)。僕としては「もうちょっとしっかりやれ」っていうフラストレーションの方が大きかったですかね(笑)。相手チームの大量得点って言っても、初回に笠松がちゃんとゲッツー取っとけば4点も取られずにチェンジでしたし、そこも含めてもっとちゃんとやれよってね。ショートの林田もエラーしてたし、なかなか打たないし、誠也(田中)も3点取られるしね。(笠松選手は後半にそれを取り戻す好守備もありました)ファールフライ?確かに、あれは良かったね(笑)。

――この秋の選手たちに期待することは
レベルアップを目指してやっていく中で、いくつか具体的なポイントがあって、それを守りに入ることなくどれだけ出していけるかってことにチャレンジしてほしいですね。あともう一つは春秋連覇を目指すチャレンジャーになってほしい。優勝したっていう受け身ではなくて、秋にどれだけ優勝に近付けるかっていう「挑戦者たれよ」と思います。

――4年生の活躍がチームの強さの要因とおっしゃっていましたが
あながち間違いではないと思うけど、去年も4年生は出てたからね。スター選手って周りは言うけど、主力として出ていた5人ぐらいは全員4年生だったしね。ただ、それがどういうまとまりをしているか、何を目標にしてやっているかっていうのが去年との違いなのかな。経験者が少なかった分「一つになろうぜ」ってやってきた方針の中で、4年生が出てきて活躍してっていうのが力強いのではないかなと思います。

――活躍に期待がかかる選手を何人か挙げるならば
やっぱりピッチャーの3人です。春はでき過ぎと言っていいほどできていたから、それをどれだけ秋にできるかだね。研究もされるだろうし、マークもされるので難易度も高くなってはいくと思いますけど、それは野手も同じで春ほどの得点力は見込めないと思うので、ある程度ピッチャーにゲームを作ってもらわないと試合にならないと思うのでね。それから、そこに続くピッチャーに出てきてもらわないと困るっていう中で出てきた比屋根、橋本、宮崎なので、その6人にピッチャー陣として頑張ってほしいです。

――野手ではどなたでしょうか
熊谷かな、特にバッティング面では。あいつがもう少し率を残したり、打順の中で機能できればもう少し打線としての厚みが増すと思います。なかなかこの夏は一緒に練習できてませんけど、プレッシャーのかかる国際試合に幸い後半はたくさん出してもらっていましたし、そういう経験生かした攻撃面での熊谷には期待していますね。

――秋に向けての意気込みをお聞かせください
春をなかったことにしようとは思いませんけど、春は春、秋は秋だと思っているので、もう一回「秋に優勝するには」っていうことを突き詰めてやっていきたいと思います。楽しみ半分、不安半分にしっかりと選手を見ていきたいと思います。

――最後に立大ファンに向けてメッセージをお願いします
「秋も頼むよ」って言っていただくんですけど「分かっています」って言いながらも、厳しい戦いにはなっていくと思うので。勝敗は時の運もありますし分からないところはありますが、見にきてくださっているファンのみなさんに「連覇を目指して必死にやっているな。頑張っているな」って思ってもらえるように、選手を鼓舞してやっていきたいなと思っています。ぜひ秋も応援してやってください。よろしくお願いします。

――ありがとうございました


走攻守でチームを引っ張る
走攻守でチームを引っ張る


熊谷敬宥主将
――ユニバーシアードでは日本代表に選出されました
世界一を目標にしてやっていたので、達成できてよかったです。1カ月間チームを離れて日本を背負って戦うことができたのは、自分にも自信が付きました。バッティングもいろいろなアドバイスをもらいながらやってたので、すごいいい感じで戻ってこれたと思います。(善波監督からは)ちょっとしたアドバイスですけど、自分の悪い癖をいい方向に持っていくこととか、すごく自分の身になるアドバイスをしてくれました。六大学戻れば敵ですけど、同じチームの一員として教えてくださったのですごいありがたかったです。

――個人的に印象的だった場面はどこですか
準決勝の韓国戦の守備で、先頭ランナーを出した後で竹村春樹とゲッツー取れたのが自分の中でよっしゃーってなりました。試合の中で勝手に息が合ったというか。普段から仲良くてよかったなと思います。

――竹村春樹内野手(政経4=浦和学院)のキャプテンとしての働きぶりはどう見えましたか
日本代表のキャプテンは相当しんどいと思いますし、チームのキャプテンとして苦しそうな場面とかもありました。春樹自身の結果もそんなに付いてこなかったんですけど、ベンチで自ら声出したりとかそういう部分ですごいなと感じてました。春樹がキャプテンでよかったと思います。(日本代表期間の思い出は)台湾に選手村があって、各国の選手の人たちとコミュニケーション取れて楽しかったです。その中でも阪本(関大)ってピッチャーがいるんですけど、すごいコミュニケーション能力が高いというか。自分から外国人に話掛けたりとかして見てて面白かったです。

――ユニバーシアードで仲良くなった選手は
基本みんなと仲良くできたので、これって人はいないです。あまり特別仲良い人はつくらないようにしてたというか、短い期間だったのでチーム全体が仲良くなればいいと思ってました。

――刺激を受けた選手はいらっしゃいますか
東洋大の中川がすごいいいバッターで。見てるだけで楽しいというか、自分もああいうバッティングできたらいいなと思ってずっと見てました。中川にはバッティングの話も聞いてました。どういう意識で打ってるとか。バットの持ち方も聞いて、今参考にしていて、もう少し練習したいです。

――ここからは立大の話になりますが、まず59年ぶり日本一となった感想をお聞かせ下さい
日本一になった実感がほとんどないです。メディアで取り上げられるぶん、すごいことをしたんだなとしか感じてないです。パレードの時はもう一回こういうのをやりたいという気持ちにはなりましたけど、その時もこれだけ応援してくださる人がいる中ですごいことしたなって思いしかなかったです。

――相当なプレッシャーがあったとお聞きしました
春はチーム状況も悪い中で戦ってたので、どういうリーグ戦になるかという不安もありながらキャプテンとして自分がチームを引っ張らないといけないと思って、そこで空回りして。ここで打たないといけないとかプレッシャーを感じてました。でもだんだん試合をしていく上でチームメートのみんなに助けられたりしたので、プレッシャーは解けていったと思います。(仲間の助けとは)自分が打たないぶんみんなが打ってくれましたし、自分が打った時はガッツポーズしてくれたり。無言のエールというか、自分以上にチームを引っ張っていってくれました。

――ご自身がが貢献できたと思うところはどこでしょうか
守備と走塁ですね。打てないぶんどんなボールでも取ろうという気持ちでやってましたし、自分がランナーとして塁に出たら得点に絡めればいいと思ってました。自分の後ろにはいいバッターがそろってますし、自分が二塁に行けば単打でも帰らせられるぐらいの気持ちで臨んでもらいたかったです。それが優勝につながったかはわからないですけど、貢献できたと思います。

――打撃の面では不調なシーズンでした
2割2分という低い打率でチームの足を引っ張ってました。打てなくて悩んだりもしました。チームに迷惑をかけてたってのが一番強かったです。

――一番印象に残った試合はなんですか
大敗した慶大戦ですね。笠松もいない中でどうやって戦うかってところで、慶應に1イニング2桁得点された試合です。その後たまたま空き週だったので、そこでチームの全員が気持ちの切り替えをして目の前の試合に集中できました。バッティングの面でもセンター前中心に修正することができて。あの負けがなければ自分たちは成長できなかったと思います。

――主将の経験を積んで得られたことはありますか
自分の結果よりチームを優先して考えないといけないと思いました。自分が下向きになればチームも下向きになるし、逆もあるってのは試合をしていく上で感じましたし、それはすごい自分のためにもなりました。

――現在のチームの雰囲気は
自分も1カ月離れててあまりチーム状況も知らない中で見てるんですけど、オープン戦もいい形で勝ててますし、雰囲気も良くなってきてると思います。(燃え尽きたりは)ないですね。秋勝たないと本当に強いとは思われないと思うので。春優勝したぞって感じではなくて、今はチーム全員が秋のリーグ戦勝つことしか考えてないです。

――この夏はどこを重点的に練習されていましたか
秋は1点勝負の試合が多いと思うので、エンドランやバントの成功率を上げたりとか小技を多くやってました。守備では二遊間のゲッツーを多くやったりとか、内野の連携とかをやりました。

――何か新しく試したことはありますか
バッティングのフォームを変えたりとか、短い期間ですけどいろいろチャレンジはしてました。(具体的には)体が開く癖があるので、どうやったら開かないかを考えたりとか、タイミングの取り方とかを意識しながら変えました。

――伸びている選手はいらっしゃいますか
みんな伸びているんじゃないですかね。やっぱり自分がいない中で試合をしたのがチームの成長につながったのではないかと感じます。

――ご自身の今の状態はいかがですが
ユニバーシアードからいい感じで帰ってきたので、あとは試合に慣れるだけだと思います。

――今季がラストシーズンということで、心境に変化はありますか
あまりないですね。でもいい形で終わりたいなってのはありますし、後輩にいいバトンタッチができればという気持ちもあります。

――ドラフトも近づいていますが、意識はされますか
春は意識しすぎて駄目になったので、意識せずにやりたいと思います。今はチームが勝つことだけを考えてます。

――今季の目標をお聞かせください
3割近く打てればいいかなと思います。でも本当にチームが勝つことしか考えてないので、個人の目標というよりもチームの勝利に貢献できたらと思ってます。

――最後に今季の意気込みをお願いします
すごい難しいシーズンになると思うんですけど、目の前の一試合、一球に全員で集中していきたいです。あとは今まで味わったことない、追われる立場で試合ができるのでそのプレッシャーを楽しみたいです。応援してくださる方々に最高の恩返しができればいいと思ってるので、連覇できるように頑張りたいです。


4番の一振りで勝負を決める
4番の一振りで勝負を決める


笠松悠哉選手
――昨季は立教大学として18年ぶりに優勝を果たしました

毎年優勝は狙っていたわけですけど2位だったり3位だったりことごとく逃していて、それを自分は経験してきたので優勝は「やっとつかんだな」という感じでした。

――今までのチームとの違いは
今までだと点を取られて劣勢の展開になった時にずるずるいってしまう印象があって自分もそれはすごく感じていました。でも今年は粘り強い野球がどの試合でもできて、逆転勝ちっていうのもたくさんありましたし、必死に食らいついていく野球ができました。競った場面を勝ち切れたことが今までのチームとの違いかなと思います。

――優勝へのターニングポイントとなった試合はありますか
開幕の法大戦ですね。開幕戦っていうのは入りが大事ですし、勝ち切ることが必要なのですが、負けのムードから引き分けに持ち込めたことが大きかったです。開幕戦でああいう緊迫した試合ができたっていうのは選手たちにとっても自信になったと思います。

――ご自身の成績についてはいかがですか
ホームランを求めていきたいと自分では考えていましたけど、ホームランを打ってもチャンスで打てなければチームは勝てないですし4番はそういう役割を担っていると思うので、そういう意味では打点にすごくこだわっていた部分もありました。その結果、リーグトップの16打点を挙げられて、まだまだ上を目指したい気持ちはありますけど満足はしています。(チャンスの場面は)そこまで意識しません。気負わずにリラックスできれば結果は出ると思います。どの打席でも同じスイングをすることを意識しています。ずっと試合に出させてもらっているので「笠松なら打ってくれる」と思われるような選手でありたいと思っています。

――チーム打率もリーグトップでしたがその要因は
前のバッターが凡退しても次のバッターがカバーしようという意識はありました。ほんとに全員で野球をやっているのを春は感じたのでそこの徹底力が良かったです。スローガンである“戮力同心”を全員で徹底できたことが春の結果につながったと思います。

――リーグ戦後には全日本選手権も制しました
リーグ戦優勝できて全員が自信を持って全日本に入れました。東京六大学はレベルの高いチームばかりですし、そこで優勝できたっていう自信が良い結果につながったと思います。
逆転勝ちが多かったこともリーグ戦で苦しい試合を乗り越えられたことが大きかったです。

――この夏取り組んだことを教えてください
春のリーグ戦は打ち勝ったという印象だと思いますけど、じゃあ秋同じように結果が出るかといったらそうではないので、バントなどの小技やエンドランなどの足を使った攻撃をキャンプからやってきました。監督さんもオープン戦でも試しているので、まだまだな部分もありますけどリーグ戦ではそういうものを使わないと勝たしてくれないと思うので、もっと上達できたらなと思います。(チーム内の競争は)春、試合に出ていた選手以外もキャンプから頑張っていて、スタメンで出たいという選手もたくさんいますし、そういう意味ではチーム内の競争も激しいと思います。それが戦力の底上げにもつながっていくと思います。

――8月に宮崎で行われたオールスターにも出場されました
自分は初めでしたし、他大学の選手と一緒に野球をやるのもなかなかないことなので楽しかったです。どのピッチャーも良かったですし、またリーグ戦でこういうピッチャーと対戦すると思うと気持ちが高ぶりました。(好守備も披露)他大学のピッチャーが投げているので変なミスはできないなと(笑)。捕った後は拍手もたくさん頂いて「なんかオールスターらしいな」と思いました。

――明治の印象をお聞かせください
結果は5位だったということですけど、本当に粘り強いチームだと思います。3回戦も1−0から9回に追いつかれて簡単に負けないっていうのが明治だと思うのですごくやりにくいチームだという印象です。(投手陣は)立教と同じように若いピッチャーが先発ですけど、あのくらいのピッチャーを打たないと勝てないので。入江(大生・政経1=作新学院)や森下(暢仁・政経2=大分商)ですか。そこを打ち崩せるようにやっていきたいです。

――秋は学生最後のシーズンとなります
あんまり最後最後と思ってやっても力が入ってしまいますし、でも最後に優勝して卒業したいっていう気持ちもあります。春みたいに全員野球ができれば自ずと結果はついてくると思うので、優勝目指してやっていきたいです。(同期への思いは)1年生の頃から4年間一緒にやってきて、スタメンで出ている者、ベンチにいる者、スタンドで見ている者、それぞれいますけど、ここまで全員でやってきたので感謝しています。スタンドで見ている者はデータとか陰で支えてくれているので、最後優勝して全員で笑って終わりたいなと思います。

――どのような野球を目指しますか
今試していることがうまくいけばいいですけど、そんな簡単にはいかないと思うので、うまくいかない時に全員で助け合って戮力同心≠もう一度見つめ直して秋のリーグ戦に臨みたいなと思います。

――笠松選手ご自身の目標をお聞かせください
ホームランは春2本でしたけど狙って打てるわけではないですし、ヒットの延長がホームランという感じなので。やっぱり打点っていうのにこだわっていきたいです。4番としての責任感ももって、チャンスで打てるバッターになっていきたいです。(数字では)自分は2回16打点を記録していて、多分それが立教の歴代のリーグ戦記録だと思うのでこの秋は17打点を目指してやっていきたいと思います。

――最後に立教ファンに向けてメッセージをお願いします
18年間優勝から遠のいていてもああやって応援してくださるファンがいらっしゃって、春の優勝っていうのは喜んでもらえたと思いますし、激励の言葉もいただきました。またここから18年間とか言われたくないですし、もう1回優勝してそのご報告ができればと思うので、変わらぬご声援をよろしくお願いします。

――ありがとうございました

[谷山美海・三ツ橋和希・楠大輝]



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