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明治の怪物が最後の対抗戦へ挑む


NEW MEIJI  (10)「ディフェンスラインを切り裂くペネトレーターでありたい」 梶村祐介副将  

 新たな時代の幕開けだ。無念にも全国大学選手権初戦で京産大に敗れ、屈辱のシーズン閉幕となった昨年。雪辱を誓い新たに掲げた今年のテーマは「NEW “MEIJI”」。古川満主将(商4=桐蔭学園)と梶村祐介副将(政経4=報徳学園)を主軸に、FW・BKともに日本一の軍団を目指し、選手権優勝奪還に燃える。本企画「NEW MEIJI」ではチームを日本一へ導くキーマンを1年間に渡って紹介していく。
 第10回は、持ち前のボールキャリーで明治を前へと導く梶村副将だ。春はケガのため途中でチームを離脱することを余儀なくされたが、7月には練習に合流。そして夏の菅平合宿では復帰を遂げるとブランクを感じさせないプレーでファンを沸かせた。関東大学対抗戦が直前に迫る中、半期の振り返りと秋の目標について伺った。(この取材は9月13日に行ったものです。)

――まずは夏合宿の3戦(帝京大戦(27―56◯)天理大戦(◯27―14)東海大戦(◯42―19))を振り返って
 帝京大戦は菅平に入って2日目の試合で、体の調子も良い準備で挑みましたが帝京大相手にうまく試合をしようし過ぎてしまいました。明治の強みはフィジカルなので、そこで勝負し切れなかったです。試合後に感じたことは試合中の修正能力が帝京大に劣っているなと。前半は僕たちのアタックが通用していたけれど、帝京大に修正されて通用しなくなってしまいました。体を当てることと試合中のアタックではこっちも方法を変化させていかなければいけないと思いました。
 天理大戦はそれらを修正できて、前半に我慢をして後半にスコアを突き放すことができたのでイメージ通り80分間プレーができました。東海大戦は菅平の総括で、7月8月にやってきたディフェンスの成果を出して勝つことができました。僕が入部してから東海大に勝ったことがなかったのでまずしっかり勝ちたいなと思って臨みました。結果、フィジカルで勝ってターンオーバーボールも明治が有利に立つことができて、全体的に自信がついた試合です。

――夏合宿のテーマ「コミュニケーション」の成果は得られましたか
 試合中のコミュニケーションの量は今までの明治に比べて出ています。試合外のミーティングの質も量も上がっていると思います。

――個人的に夏で得られた成長点を挙げてください
 ボールキャリーとランで自信を持って戦えるなと改めて確認することができました。僕は2年前が一番パフォーマンスが良かったと思っていて、去年はあまり自分の中で成長できなかったなと思って自信を失っていたので。でも夏で自分の弱みだったディフェンスももう弱みではなくなって、コミュニケーションを取りながらディフェンスできるようになりました。どの分野においても成長した2週間だったなと思います。
自慢のボールキャリーで明治を前へ導く梶村
自慢のボールキャリーで明治を前へ導く梶村

――菅平終えてからのチームミーティングで話したことは
 同志社戦(◯66―19)があったので、同志社のビデオを見てミーティングをしました。僕らは同志社戦までを菅平の合宿として考えていたので、東海大は良い形で試合ができたので同志社戦でも良い勝ち方をしようと話しました。前半はコミュニケーションもなくてトライも2本取られてしまいました。今までの明治ならあそこでそのまま取られて受けに回ってしまったと思います。今年はあそこからひっくり返して明治のペースに持っていけたというのは自信にもなりましたけど、やはり試合の入りの悪さは今年掲げた「NEW “MEIJI”」で変わっていかないといけない部分だと思いました。

――他に夏で出た課題を挙げるとしたら
 今の明治はスキルレベルが上がってきたので、うまくプレーをしようとする気が出てきてラグビーの根本のフィジカルを忘れてしまうというか。忘れているつもりはないですが意識が薄くなってしまうので、明治が去年のシーズン終わりからやってきたフィジカルはどの分野においても全員が自信を持っていると思うので、試合の入りはフィジカルで当たっていくことですね。

――夏合宿を終えて現在どのような練習を行っていますか
 今は同志社のレビューをして出た課題であるディフェンスの練習をしています。7月と8月はディフェンスに特化した練習をしていたので。菅平の最終戦、東海大にはトライは3本で抑えて同志社も3本で抑えました。やはり取られるトライは3本以内に抑えないと明治は勝てないと思います。チームとしても最初に失点を抑えるためにディフェンス練習を多くしてコミュニケーションを多く取るようにしています。

――ケガで試合に出られなかった春季はチームをどう見ていましたか
 春は正直スタッフも含め思っていたよりうまくいっていたと思います。唯一良い負け方として課題に残ったのは慶応戦。自分たちのマインドで負けました。今までの明治の負け方、悪い意味の明治っぽさが出た試合でした。

――練習に復帰したときのチームの雰囲気は
 7月になって練習メニューも新体制も慣れてきて少し緊張感がなくなった時に、僕と満が戻れたのでチームの引き締めとしてはよかったかなと思います。

――お二人が不在の中試合を引っ張った前田剛さん(営4=報徳学園)と鶴田馨さん(文4=筑紫)の存在が大きかったです
 そうですね。僕らが戻っても常に前線で体を張ったりチームを鼓舞する声を張ってくれて、意識してチームを引っ張ってくれていると思います。僕はBKなので特に馨には僕がいない間にBKを引っ張ってくれてありがたいなと。学生スポーツは4年生がしっかりしないと結局勝てないと思うので。今まで負けていたのは4年生が寮のこと、チームのことを緩くしてしまったのが要因だと思うのでグラウンド内外で4年生が中心に引っ張ろうとしています。ただ3年生の福田(健太・法3=茗渓学園)だったり松尾(将太郎・商3=東福岡)などグラウンドでも4年生のように引っ張ってくれる選手もいるので、頼りながら任せられるところは任せています。

――改めてチームの中での自分の役割とは
 副将ということで主将をサポートすることも大事ですが、チームの中で自分が一番の選手であることを自分の中で決めています。実力もないと他の選手に何を言っても説得力に欠けるので、とにかく自分が一番の選手であることは意識すること。それが試合でのパフォーマンスにつながると思うので、練習でも試合でも自分が相手のディフェンスラインを切り裂くペネトレーターでありたいと思います。

――4年目だからこと気づいたことはありますか
 一つ一つが終わるとそれが最後だということです。菅平も終えたらもうそれがラストですし、対抗戦も最後。全てに最後という言葉がついてくるというか。このメンバーで試合ができるのももう半年もないので、最後を噛みしめながらやっています。

――ご自身が描く秋の成長曲線の理想とは
 もちろん負けていいゲームはなくてどの試合にも勝ちが必須ですが、スタッフが提示してくれたピーキングは1月の大学選手権決勝です。秋はうまくいかないときもあるけれどゲーム中の修正能力は経験で伸ばすところだと思います。これからスキル、フィットネス、フィジカルも上げていきますが急激に上がることはないのでまずはコミュニケーション。話さないとラグビーは成り立たないスポーツなので、練習中でも外でも伸ばしていきたい部分です。夏でかなり伸びましたが、それが日本一になるチームのレベルかと問われたらそうではないと思います。

――対抗戦のヤマ場は何戦ですか
 筑波大と慶応ですね。僕はどちらとも試合をしていないのである程度怖さもあります。青学大戦から3週間空くことも不安があるので、まずは筑波をターゲットにしています。その後に慶応です。理想の勝ち方としては、相手に合わせないこと。明治のやってきたことを出す。青学大戦のテーマが「明治のスタンダードをやる」ということなので、明治がやってきたことを全て出せば良いラグビーができると思います。きっとやっていても楽しい、見ていても楽しいのではないかと思います。

――ずばり帝京大に勝つため求められることとは
 ラグビー理解力です。帝京大の選手はよくラグビーを知っているなという印象の点の取り方、点を取る時間帯で勝ち方を知っていると思います。僕たちもそれは経験でしか得ることができないと思うので、毎試合そういった部分を伸ばしていきたいです。修正能力で勝たないと明治は勝てないと思います。

――最後に対抗戦への意気込みをお願いします
 ターゲットにしている試合はありますが、本当に毎試合自分たちが成長できるようにまずは対抗戦で優勝すること。その先に大学選手権で日本一が見えてくると思います。

――ありがとうございました

◆梶村祐介(かじむら・ゆうすけ) 政経4 報徳学園高出 180p・95s
 副将。昨年はBKリーダーを務め、対抗戦ではゲームキャプテンを任せられるなど選手、コーチからの信頼は厚い。日本代表合宿へ呼ばれた経験も持ち、正確なパスやBK離れした強靭なフィジカルでディフェンスを突破しチームを前進させる。2015年度U20日本代表。

[長谷川千華]


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