検索
 HOME > 硬式野球部

力強い直球で勝負する


東京六大学野球 2017〜秋〜  (9)早大戦事前インタビューA 柳澤選手、小島選手、早川選手  

 覇権奪回へ、秋に強い明治を見せつける。12年ぶりの5位に沈んだ昨季から、夏場を乗り越えチームも個々も一回りに成長。春の課題であった得点力不足もオープン戦では兆しが見えてきた。目指すのは秋連覇と日本一。全員野球で勝利をつかむ。
 注目の一戦で開幕を迎える。待ちに待った六大学秋季リーグ戦。第1節は2011年秋以来、6年ぶりの開幕明早戦となった。昨季は明大、早大ともに勝ち点2と混戦を物にできず。秋に再起を図る両校が初戦でぶつかる。左腕エース・小島や経験豊富な4年生右腕・柳澤など好投手がそろう早大。序盤での攻撃が勝負の行く末を左右する。打線では昨季の首位打者・4番の加藤に要注意。攻守ともに手強い敵となりそうだ。(この取材は9月1日、9月3日に行われたものです)

柳澤一輝選手
――昨季はどういったシーズンでしたか
チームも先発陣が固定できていなくて軸となるピッチャーがいなかったというのがありました。最終的には優勝争いに食い込みましたけど、結果は低い順位だったので秋はピッチャー陣の活躍というのが一番求められてくると思います。自分も含めてピッチャー陣が一丸となって戦うことができれば勝ちにつながっていくのかなと思います。

――ご自身のオープン戦での調子はいかがですか
徐々にではありますが、最初に比べれば調子は上がってきていると思います。リーグ戦までにはベストなコンディションで戦えるように仕上げていきたいです。

――夏は主にどういったことを
先発を経験し、最終的には中継ぎもしましたけどストレートの球速とか変化球の精度がまだっていう部分があったので、その辺は一通り一つ上のボールを投げられるようになりたいなと思ってやっていました。あとは、フォームを少し変えたので、そのフォームが自分にしっくりと安定させられるように、実戦の場でそのフォームが物にできるようにこの夏はずっと取り組んできました。

――チームの状態はいかがですか
悪くはないとは思います。ピッチャー陣はピッチャー陣で野手とは別メニューなので野手の状態がどうかというのはよく分からないのですが、ピッチャー陣としてはしっかりと一つになって課題に取り組めているとは思います。その中で個人個人の課題というのもしっかりと潰せてきていると思います。

――今秋のキーとなる選手を教えてください
先発は小島が1戦目をしっかりと組み立ててくれれば、2戦目もその流れでピッチャー陣をつないでいけると思うので、そういった意味では後輩ではありますけど信頼を置きながら小島を頼りにしている部分というのはあります。あとは、1年の早川はすごいと思います。サウスポーであれだけのスピードが出せてコントロールもいいですし。武器となるボールも持っていて1年生からよく投げてくれて。すごく頼もしいです。秋もチームの中心選手になると思いますね。

――対戦を意識するチームはありますか
開幕戦が明治で次が立教ということで最初からヤマ場を迎えるので、そこで勝ち点を取っておかないと優勝争いにも入り込めないのかなというのはすごく感じているところではあります。開幕戦と立教戦というのは一つカギとなる試合だと思っています。自分自身としても明治と立教というのは気を引き締めてというか、一番注意して臨みたいと思っています。

――明大についてはどういった印象をお持ちですか
打線自体が一つの束になっていて組織野球ができているなという印象です。なので、打線を一つの線にさせないように一人一人に投げていければ勝ちにもつながってくると思うので、意識していきたいです。

――秋の目標をお聞かせください
チームとしては優勝です。監督さんは1―0の僅差で勝つのが理想とよくおっしゃっていて、自分自身そういう試合をするにはピッチャーがカギになってくると思います。自分たちがしっかりとつないで点を取られなければ打線もしっかりと応えてくれると思うので、打線にいい流れをもっていけるように試合を運べればいいなと思います。個人としては最優秀防御率を狙いたいです。やはり点を取られないのが一番いいピッチャーだと思っているので、そこにはこだわっていきたいです。

――ありがとうございました

エースとしてチームを勝利に導く
エースとしてチームを勝利に導く

小島和哉選手
――春のシーズンを振り返っていかがですか

シーズン始まる前に少し足をケガしてしまって、少し不安を抱えたままシーズンに入ってしまいました。結局それが響いてしまって、6週目の立教戦ぐらいまで思うようなピッチングができなくて、すごく悔しいシーズンでした。

――シーズン途中からは少しずつ調子を取り戻しているようでした
投げている最中も相手と対戦するっていう以上に、自分が痛くないようなフォームっていう風に痛みを気にしながらの投球でした。1週目の法政戦は勝ったは勝ったんですけど自分の納得のいく投球とは言えなくて。空き週と東大の週で何とか状態を整えて、立教戦では運良く抑えることができたので、だからこそ最初から状態が良ければチームを優勝に導けたかもしれないっていう、抑えて悔しいぐらいの気持ちもあって。自分がふがいなかったです。

――最優秀防御率をマークした昨秋の自分を越えたいという思いも強かったのでしょうか
そうですね。(最優秀防御率も)1回獲るだけじゃなくて、2回3回続けて獲るからこそ「やっぱ、あいつすごいんだな」って「まぐれじゃなかったんだな」って思われるんだって自分で思っていたので。自分の力を証明しようって思っていたのに春はケガをしてしまったので、そこでも悔しい思いはありました。

――夏の期間はどのような意識で臨まれましたか
まずはケガをしっかり治すっていうことですね。1、2年の時は若かったっていうのもあって、勢い良く、腕を振って思い切りよく投げるだけでよかったんですけど、3年に上がって夏になって、もう一度配球とかを考えたうえで打ち取ってっていうことを意識してやってきました。技術的な部分っていうよりは頭を少し使って、ピンチの時は120%で投げて、ランナーがいない時は力みすぎないように、メリハリを付けて投げるっていうことですね。

――ご自身の中での手応えは
さっきの試合でも投げたんですけど、ストライク取るところはとって、外すところは外してって、キャッチャーとも話し合いながら、自分の思うような投球ができていると思います。満足してはいけませんが、ほっとはしています(笑)。

――1年春からリーグ戦を経験し、現在は早大投手陣の中核を担っています
2年の時は最優秀防御率獲ったんですけど、1年の春と秋が自分の中でもすごい調子が良かったっていう思いがあって、結果も付いてきたので。まずはその時の成績を、勝ち星であったり防御率であったりで越せるように。それでこそ成長を感じられると思うので、まずは過去最高の自分の投球をして、存在感を示せたらいいかなと思います。

――早大には好左腕がそろっていますが、やはり刺激になりますか
結構一緒にいるのは、大竹さんや早川ですね。早川に関しては2個下なんですけど、投げる球も速いですし、キレもよかったり、下級生からでも学べることは多くて。大竹さんは逆に球がすごく速いというよりも、緩急を上手く使って投げたり、そういうところは自分の中で足りないところだったので参考にさせていただいています。今まで力だけでいっちゃっていたなって自分の投球の反省すべきところを実感させられました。身近にいいピッチャーがいるので良いところはどんどん盗んでいこうと思っていますし、グラウンドにいる時間は本当に勉強になります。

――ご自身の投球の持ち味は
自分の持ち味は、上手く変化球を使いながら決め球の真っ直ぐで詰まらせたりする投球だと思っているので、もう少しそれを確立したいなと思っています。リーグ戦で確実に勝ち星を重ねて、チームを優勝に導けるピッチャーになりたいとは常日頃から思っています。

――秋に向けてチーム内で共有している意識はございますか
自分が1年の時は、打のチームっていう意識が結構強かったんですけど、今は1点をどう取って守っていくかっていうことを重視しています。監督がよくおっしゃるのは「終わった時に1点でも多く取っていればいいんだ」ってことなので、その1点に対する意識とかは全員が意識していることだと思います。大量失点しないっていうことは、オープン戦やミーティングの時にもよく話に上がります。1点を簡単に与えないっていうことの積み重ねが、終わった時のチームの勝率にも関わってくると思うので、ぎりぎりでもいいから目の前の試合にとにかく勝とうっていうのはよく言っています。

――守り勝つ野球に投手陣の活躍は不可欠です
今のオープン戦ではピッチャーは取られても3点以内、4点取られたらその試合の負けはピッチャーの責任っていうように言っています。3点以内に抑えたら、野手が4点を取るっていう風にやっていて、そうしたら負けることはないので。3失点以上しないためには、1イニングで2点とか取られちゃうと後々に響いてくるので、その意識はチームの中にもピッチャーの中にもあります。

――チーム内で特に仲の良い選手はどなたでしょうか
基本的に一人も好きなんですよね(笑)。でも野球の話をよくするのは、同学年の岸本や西岡ですね。野球の話以外もしますし、普段も結構遊んだりするので。かと言って、上下関係がガチガチに厳しいわけではないので、下級生の加藤とかと話すことも多いです。

――バッテリーを組まれている岸本選手とは普段どのようなお話を
試合前に「どういう意図を持って試合に臨むのか」っていうことは必ず話しますし、オープン戦でも1イニング終わるごとにベンチに戻って「ここ、こうだったよね」っていう確認であったり、意思疎通はとるようにしています。自分も言いたいことは言ってほしいって伝えているので、そういう面では一緒にいる分、意思疎通もできているんじゃないかなと思います。そこの意思疎通が良い投球にもつながっているかなって。

――先日宮崎で行われたオールスターの思い出を聞かせてください
同じチームだった明治や立教ともいろいろ話せましたし、逆に普段なかなか話せない早稲田の下級生ともたくさん話せて。立教の田中(誠)くんとかを見て学ぶこともありましたし、これから対戦する時に「デッドボール当てちゃいけないな」とか思っちゃったりするんで、仲良くなりすぎないようにしなきゃなとは思うんですけど(笑)。基本的に明治、立教、早稲田のピッチャー陣で固まっていたので「あ、こういう性格してるんだ」とかって知ることはできました。

――理想とする投手像は
一番はチームを勝ちに導けるピッチャーです。調子が良い時に抑えられるのは当然で、調子が悪い時でも「何だかんだ抑えるな」っていう印象をチームの中でも与えられるようにしたいです。それだけで野手の気持ちの面でも全然違うと思うので。とりあえず、勝てるピッチャーになることが一番の目標です。

――大学で印象に残っている試合はございますか
1年の春からずっとリーグ戦で登板していたんですけど、本塁打を打たれるっていう経験がずっとなくて。自分も通用するんじゃないかって調子に乗っていたんですよね(笑)。そしたら明治の菅野(剛士選手・平28法卒=現日立製作所)さんにガツンって一発ホームラン食らって。大学野球って厳しいんだなって思いました。

――大学1年次のご自身の投球を今になって振り返るといかがですか
1年の時は本当に思い切り投げているだけだったので、振り返ってみたり動画を見たりして「今だったらこうしているな」って思うことはありますね。振り返ってみて「ちょっと成長したのかな」って思うことはあります。今だったら四球を出しちゃいけないっていう概念があるからちょっと慎重になるんですけど、1年の頃は怖いもの知らずだったこともあって、とにかく腕を振ってっていう投球をしていて、悩んだ時とかは昔の自分を見て「こういう開き直り方も大事だな」って思ったりします。今は連打を食らったり、大学野球の怖さもたくさん経験しちゃったんですけど、怖いものを知って、怖いもの知らずだった昔の自分を越えられるように頑張ります(笑)。

――秋に向けての意気込みをお聞かせください
1年の時以来優勝が遠のいているので、一戦一戦勝ちを積み上げて勝つことと、やっぱり春は明治にボコボコにされたので、初戦の明治戦から勝てるように頑張ります。

――最後に早稲田ファンに向けてメッセージをお願いします
春はチームとしても個人としてもふがいない結果となってしまったので、一つずつ勝ちを積み重ねて、最終的には優勝の瞬間をお見せできればと思います。

――ありがとうございました

1年生ながら登板機会は多い
1年生ながら登板機会は多い

早川隆久選手
――昨季はどのようなシーズンでしたか

4位という結果になってしまって、1球で負ける試合が多かったのでそういう意味では悔いが残るシーズンでした。優勝も狙えたので悔しいです。秋に向けて1球の重みっていうのをみんな思っていると思うので今はチームとしては良い状況なのかなと思います。個人としては後半になるにつれて本来の力が発揮できなかったのでしっかり反省しながら練習に取り組んでいます。

――2試合で先発も任されました
投げる時はとにかく1年生らしく腕を振れと先輩方から言われたのでそれを意識しました。結果どうこうというよりは自分らしさが少しでも出せたらと思って投げていました。(初勝利は)1勝するのがこんなに大変なんだという実感がありましたし、初先発で勝てたっていうのは大きな自信になりました。でもそれ以降はあまり調子が上がってこなかったですし、起用方法もいろいろ変わっていたので難しいリーグ戦だったなと思います。

――早大の一員としてリーグ戦を経験していかがでしたか
歴史あるユニホームに袖を通してプレーしたことで責任感っていうものを感じましたし、投げられない先輩方の思いも背負って投げていたので、そういう意味では重みのあるユニホームを着て神宮でプレーできたことはすごく光栄なことなのかなと重います。

――印象に残っている対戦はありますか
リーグ戦で初めて投げたのが法政戦なんですけど、そこで最初に対戦したバッターの川口さんですかね。簡単にヒットを打たれて追加点を許しちゃったんですけど、その時はやっぱり大学野球はレベルが高いなという印象を受けました。その登板が一番印象に残っています。

――先輩方と一緒に練習していかがですか
リーグ戦に主力で投げていた小島さん、大竹さん、二山さんからはオープン戦と違ったリーグ戦ならではお話を聞いています。「こういう時はこういうピッチングをしろ」とか「〜があるんだよ」とかいろいろなことを教えてもらっているのですごく心強いですね。頼れる先輩方がいるので自分もベンチにいて楽ですし、そういった面では先輩方に感謝しています。

――この夏はどのような取り組みをされましたか
やっぱり制球力が後半はなかったのでそこを意識しました。ブルペンでバッターに立ってもらって投げたりして、なるべく実戦に近い状況でコースに投げられるようにしています。その面では夏のオープン戦の後半にはだいぶ成果が出始めているのかなっていうのはあります。

――早川選手ご自身の投手としての武器を教えてください
ずば抜けてこれっていうのはないんですけど、打たせて取るピッチングができるのは大きくて球数も少なく省エネで投げられるのが自分の持ち味かなと思います。

――仲の良い選手はいらっしゃいますか
最初からベンチに入れていただいているっていうのもあって、メンバーの先輩方とはだいぶ仲良くさせてもらっています。同学年では今西っていう一緒に入ってきた子と仲が良いので彼(今西)と一緒に行動することが多いです。(期待の1年生)今やっとケガから復帰して2軍のオープン戦とかに出ている山梨学院の瀧澤っていうのがいるんですけど、本来ならメンバーに入れる力はあるので瀧澤にもうちょっと出てきてくれたらなっていう期待も込めていろいろな話はしています。

――早稲田大学には好左腕がそろっています
大竹さん、小島さんを目標に普段練習しているので、2人の良いところを合体したようなピッチャーに最終的にはなれればいいなと思います。2人の人間性の部分も見習っていきたいです。(ライバル意識は)負けないぞっていうよりは一緒に戦って優勝したい気持ちの方が強いので、一緒に戦って絶対に勝つっていう気持ちを強く持っています。

――今季、対戦が楽しみな打者はいらっしゃいますか
柳町さんです。早慶戦で満塁ホームランを打たれていてあまり良い印象がないので、それを払拭(ふっしょく)するためにもう一回対戦したいですね。(目標は)数字っていうよりはチームが優勝できるようなピッチングができればいいかなと思います。チームが少しでも優勝に近づくピッチングがしたいです。

――秋に向けて意気込みをお願いします
秋はやっぱり4年生が最後ということもあるので恩返しするためにも自分が勝利に近づけるようなピッチングができればいいなと思います。(目標は)数字っていうよりはチームが優勝できるようなピッチングができればいいかなと思います。チームが少しでも優勝に近付くピッチングがしたいです。

――最後にファンの方に向けてメッセージをお願いします
球場に足を運んでもらって声援をいただけると、自分たちも本当に力が出ます。しっかりとプレーするので応援よろしくお願いします。

[丸山拓郎・谷山美海]

●東京六大学野球 2017〜秋〜のバックナンバー

ニュース
 
 この記事へのご意見はこちらからお寄せください。
 今後の明大スポーツ運営への参考にさせていただくほか、ご意見としてご紹介させていただく場合もございます。
 ※必ずEmailアドレスをご入力ください。
 ※htmlタグなど、一部本文中にご利用できない記号がございます。
Email: