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4季ぶりの優勝を狙う


東京六大学野球 2017〜秋〜  (6)早大戦事前インタビュー@ 橋監督、佐藤主将、大竹選手  

 覇権奪回へ、秋に強い明治を見せつける。12年ぶりの5位に沈んだ昨季から、夏場を乗り越えチームも個々も一回りに成長。春の課題であった得点力不足もオープン戦では兆しが見えてきた。目指すのは秋連覇と日本一。全員野球で勝利をつかむ。
 注目の一戦で開幕を迎える。待ちに待った六大学秋季リーグ戦。第1節は2011年秋以来、6年ぶりの開幕明早戦となった。昨季は明大、早大ともに勝ち点2と混戦を物にできず。秋に再起を図る両校が初戦でぶつかる。左腕エース・小島や経験豊富な4年生右腕・柳澤など好投手がそろう早大。序盤での攻撃が勝負の行く末を左右する。打線では昨季の首位打者・4番の加藤に要注意。攻守ともに手強い敵となりそうだ。(この取材は9月1日、9月5日に行われたものです)

橋監督
――4位という昨季の成績を振り返っていかがでしょうか

順位では4位ですが、各大学それぞれ優勝のチャンスがあった。早稲田の場合は第6週まで優勝の可能性があって、6週の立教戦の第1戦で勝って、あと一つ勝てば早慶戦で優勝が懸かるという状態だったので、力及ばずというわけではなくて、本当に優勝を逃したなという4位だったと思いますね。

――かなり拮抗(きっこう)したシーズンでした
序盤から中盤、中盤から後半にかけて、それぞれの大学の調子が一定していなかったので、混戦になったと思います。

――早大は1点差が多い印象でした
6敗したうち4敗が1点差負けなんですよね。その1点も力負け、例えば2死二、三塁で勝負してヒットを打たれたというのなら仕方ないんですけど、力勝負する必要がない場面で打たれた。2死二塁なら歩かせればいいのに、勝負して打たれたという4敗なんですよね。非常に悔いの残る、防ぎようのあった点だった。エラーでも何でもないんですよね。例えば2死一、二塁にして3ラン打たれたら仕方ないじゃないですか。これは防ぎようがない。でも石橋をたたいてでも慎重にいけば、防げていた1点で最後負けてるという4試合だったので、監督としては非常に悔いの残るシーズンでしたね。バッテリー間のミスでもあるし、チームとしての意志統一がはっきりしてなくて、こちらの意志が徹底して伝わっていなかった。

――春はリーグ3位のチーム打率
ピッチャーは経験者がいるから、中心選手が抜けたからバッターの方は打たないだろう、打線は弱いぞという前評判だったんですけど逆になりましたね。打線はそこそこつないで点を取ったけども、肝心のピッチャーがしっかりしなかった。そうは言いながら1点差勝負ができたわけですからね。そこらへんが非常に悔いの残るシーズンでしたね。

――小島投手の離脱が大きかったのでしょうか
大きかったですね。明治戦の第1戦とかも1回で4点を取ってね。小島が普通に投げれば4点取られることはないと思うのでね。本人にも「お前1勝落としたぞ」と言いました。1回に4点も取ってくれてね、小島が普通に投げれば2点か3点取られても勝てるわけですからね。次の週の東大戦も彼は回避しました。東大戦ですから他のピッチャーが勝てたわけですけど「結果だけで言ったらお前2勝落としたぞ」と。他のところはしっかりと投げてくれましたけどね。

――小島投手が抜けた分、他の選手が奮闘した
早川に関しては1年生ですからね。でも私としてはもっと投げてくれるかなと思っていました。過大評価をしすぎていたかなというところですね。柳澤は4年生ですし、力からしても妥当なところかなと思いますね。褒める段階ではありますけど、そんなにびっくりして良かったわけでもないですし、彼からしたらまあまあよくやったな程度ですね。早川は逆に1年生だからそこまで期待してはいけないんだけど、ちょっと期待を裏切られたなというところですかね。小島の場合は1年で先発して勝っていましたからね。私は早川を小島くらいのレベルで考えていたんですけど、ちょっとこっちからしたら計算違いな感じでしたね。

――現在のチーム状況はいかがですか
オープン戦は大学生相手だったので、成績的にはよかったです。でももともとですけど、特に最近六大学野球はトップリーグですので、それ以外のリーグのチームと戦っても参考にはならない。社会人と組めていなかったので、オープン戦を通しての状況はちょっとつかみかねる状態ですね。ただピッチングだけに関していうと、小島、柳澤、大竹の3人の調子は悪くはない。春よりは良い状況ですね。大竹はベストな状態に近いですね。現状、柳澤は春以上に良いですね。

――野手の状態は
キャプテンの佐藤晋甫がずっと故障しています。もうプレーできる状態なんですけど、本来の調子ではない。春季最後に早慶戦3試合連続でホームランを打って、そのまま秋に入れるかというとそうではないですね。スタメンもどうかなというところですね。三塁の織原もケガをしていたんですけど、何とか間に合いそうだなという感じですね。

――小藤選手はケガから復帰されましたが
小藤と岸本は差がない、決め手がないのでその時のピッチャーとの相性とかで使い分けていますね。一本化している方がいいような気もするんですけど、2人に力の差がそんなにないのでね。

――チームとして力を入れて夏取り組んだことは
春は1点勝負で落としているところが多いので、1点を大事に。1点をいかに守るか、1点をいかに取るかというのがテーマでした。総じて野球はピッチャーですからピッチャーの調子が出てきて、抑えてくれれば負けはしないんでね。

――夏に伸びた選手はいらっしゃいますか
伸びたというかサードの織原とファーストの佐藤がケガだったので、ファーストとサードの兼用で出られる福岡ですかね。春も出ていたんですけど、バッティングも安定してきましたね。あとは春にケガしていた三倉が完治してきて、自分の定位置、クリーンナップを任せられるくらいの状態で帰ってきたかなと思いますね。

――投打のキーマンとなる人物は
投手は春不安定だった大竹がキーポイントになるでしょうね。小島、柳澤はそれなりの数字を出すとは思います。彼(大竹)も最後のシーズンですしね。早川はそれなりに実力がありますので、春は初シーズンだったと考えたらそれなりにやってくれると思いますよ。あまり期待しないくらいのところじゃないと、1年生なのでね。春はちょっと期待しすぎたかなと思いますね。野手は加藤が首位打者取ったんですけど、取っただけにマークはきつくなってきたなと。相手も分析してきますから。春もリーグ戦前半は調子が良かったけども、後半は全然だったのでね。加藤が首位打者を取っての4番ですから、そこはキーポイントになるかなと思いますね。

――春はスタメンがほとんど固定されていました
佐藤のケガの復帰状況があるのと、小藤のケガも治りましたしキャッチャーも春よりは併用かなと思いますね。試合の途中で代えるかは分かりませんけど、キャッチャーは一本化してドシっとしている方がいいようには思います。そうなると片一方が腐って死んでしまうので、いい意味でライバル関係で育ってくれればなとは思っています。

――明大との対戦が開幕戦となります
春は1点差で2連敗してますので、秋は雪辱を果たしたいなと思いますね。明治は投手力があるので、点を与えるとこっちもなかなか取れないと思っています。ロースコアですよね。2―1、2―0、1―0とかそれくらい攻防だと思います。それ以上になったら、例えば早稲田のピッチャーが点を取られるということになったら、ちょっと勝ち目がないんじゃないかなと思いますね。接戦していって最後は1点差で勝つ。お互いそうだと思います。

――最後に意気込みをお願いします
優勝したいです、これに尽きます。

――ありがとうございました



主将としてチームをけん引する
主将としてチームをけん引する

佐藤晋甫主将
――昨季はどのようなシーズンでしたか
前半に全く良い成績を残せなくて、特に明治戦では無安打で犠打も失敗してしまって。前半からもっと良い調子で挑めていれば、優勝争いにも貢献できたのではないかと、反省の多いシーズンでした。

――ご自身の主将としての役割をどのようにお考えでしょうか
自分は“華麗にプレーする”というタイプではなくて、一生懸命やっている姿をみんなに見せて、それを見てみんなが盛り上がってくれればというタイプなので、自分がすべきことは結果よりもまず一生懸命に全力でプレーして、みんなを鼓舞することだと思っています。

――チームづくりにおいて意識していることは
部員数が多いので、メンバー内外にかかわらず全員が同じ方向を向けるように心掛けています。試合に出るのは限られたメンバーだとしても、全員が同じところを見て、一つのボールを追いかけることに変わりはないので、そういったチームづくりを常に意識しています。

――主将としての春の自分を振り返ってみていかがでしょうか
成績が振るわない時期もあって、自分のことで精一杯でなかなかチームのことを考えられない時もありました。実際に周囲からそういう指摘も受けて、振り返ってみても自分の足りない部分や、主将としてのあり方などいろんなことに気付かされるシーズンでした。

――その分、主将として同期に助けられる場面も多かった
本当にそうです。岡や吉見、熊田はどんどん声を出していってくれるタイプで、自分が指摘し切れないところも声を出して、周りに気を配ってくれます。特に吉見に関しては副キャプテンということもあって、視野を広く持ってチームを見てくれているので、そういう同期たちには本当に助けられています。

――夏に入るにあたってご自身に掲げられた課題は
個人としてというよりはキャプテンとして、春は全然周りを見てなかったのでまずはそこから直していこうと取り組みました。チーム全体を見ながら、副将の吉見や学生コーチとチームの何が駄目だったのか、何が必要なのかということを相談して、チームの方向性を固めていく時間を多く設けるようにしました。周りの意見も積極的に聞くことで、自分だけでは気付けないことも意識できるようになって、春に比べると広い視野でチームを見られるようになったと思います。

――ご自身のプレーに関してはいかがでしょうか
春はケガもあって十分にプレーできていない部分も多くあったんですけど、この夏の期間はまずはチームのための打撃を意識していました。本塁打が多かったのは良かった点でもあるんですけど、打撃においては波もあって正確性に欠く部分も多かったので、長打力以上に凡打でも犠牲フライでも得点に絡められる打撃っていうのを自分の中で意識していました。

――先日宮崎で行われたオールスターでも主将を務められました
暖かくて野球もやりやすい環境ではあったんですけど、普段一緒にプレーしていない選手が集まって、そこで主将を任されるということで、のびのびとやるっていう以上に主将としてどうすればいいんだろうっていうプレッシャーもありました。同じチームだった明治の中野(速人主将・法4=桐光学園)がサポートしてくれて、本当に助けられましたし、何とかやり遂げることができました。

――宮崎での思い出などはございますか
地元出身の奈須(早大)に美味しい宮崎料理が食べられるお店に連れていってもらって、地鶏とかチキン南蛮とかを食べて、お土産もいろいろ買って帰りました。振り返ってみると、主将としていろいろ考えていたこと以外は「美味しかった」っていう思い出ばかりですね(笑)。

――今年からプロ入りを果たした高校の同期・山岡泰輔選手(オリックス・バファローズ)の活躍も励みに
そうですね、なります。山岡もシーズンの初めは良い投球はしているのになかなか勝てないっていう時期もあって、見ている側としても歯がゆいところはあったんですけど、プロの中でもかなり高いレベルでプレーしていて。オールスターにも選出されて、その試合も見に行ったんですけど、すごく良い投球をしていました。励みになりましたし、自分ももっと頑張らないといけないなっていう刺激にもなりました。

――ラストシーズンに向けての意気込みをお願いします
チームとしては当然優勝したいです。最後のシーズンなので、みんなで力を合わせて。春は良い試合をしながらも最終的に勝ち切れない、もったいない試合も多かったので、秋は春に勝ち切れなかった分も勝ちを拾っていきたいです。粘り強く戦って勝って、最終的にリーグ優勝して終わりたいです。(個人としては)打率を3割乗せるっていうのが一つと、監督さんも「点を取るのが良いバッター」と日頃からおっしゃっているので、10打点以上挙げて勝負強さを見せていきたいです。

――最後に応援してくださる早大ファンに向けてメッセージをお願いします
秋のシーズンは僕たちにとっても最後なので、応援してくださる皆様の期待にも応えられるよう、わくわくさせるような試合をしていきたいと思っています。秋も応援よろしくお願いします。

――ありがとうございました


ラストシーズンでの再起を誓う
ラストシーズンでの再起を誓う

大竹耕太郎選手
――昨季はどのようなシーズンでしたか

個人としてもチームとしても本領を発揮できたとは思えない、歯がゆいシーズンでした。やはり勝負どころで一本出るとか抑えられるとかは優勝した立教と比べるとプレーの詰めの甘さっていうのがあったかなと思います。

――この夏はどのような取り組みをされましたか
ピッチャーに関しては競った場面で点を取られるというところに課題があるので長打を打たれないようにリスク管理というか、狙った所にいかないにしてもボール球に外れないようにピッチングを考えてやっていました。(個人では)フォームの再現性ですね。同じフォームで長いイニング投げられるように、シーズン通して投げられるようにトレーニングをしっかりやりました。相手のバッターの研究とかもシーズン近いので、これからやっていこうかなと思っています。

――宮崎でのオールスターはいかがでしたか
久しぶりにいつも対戦しているバッターに投げることができて、明治とは味方だったので対戦してないですけど、感覚だったりとかを思い出せたので良い機会になりました。

――今年の明大の印象をお聞かせください
勝ち点はうちと同じでしたけど、ピッチャーがすごく良くて、なかなか点を取るのは難しいなと感じます。打線は長打というよりはコンパクトに嫌なバッティングをしてくるのでやりにくい感じはありますね。(開幕カードでの対戦は)入学してから明治と開幕戦をやるっていうのは初めてで、だいたいいつも終盤での対戦が多いので新鮮ですね。開幕に照準を合わせてやっているのでそこで明治とやれるのは楽しみです。

――現在のチームの状態はいかがですか
まだオープン戦の中でミスだったりピッチャーも多く点を取られたりっていうのはありますけど、オープン戦一つ一つで課題を見つけていってリーグ戦でそれがないようにやっています。オープン戦の反省を一つ一つやっている感じですね。4年生が最後なのでチーム一丸となって練習から取り組んでいます。

――大竹投手が期待されている選手はいますか
早川(早大)ですね。1年生ですけど春も結構投げてくれて。あまり無理はして欲しくないですけど、リリーフでの登板が多いと思うので、勝負どころで流れを持ってきてくれるピッチングをしてくれれば嬉しいです。

――大竹選手自身の調子はいかがですか
今年はオープン戦自体にあまり登板してないんですけど、投げた試合は思い通りというか本来のピッチングができつつあるので、リーグ戦もいつも通りやれればいいかなと思います。

――学生最後のシーズンに向けて意気込みをお願いします
2年の時に優勝して日本一にまでなったんですけど、やっぱり自分が4年の時に優勝したいなと思ったので、最後優勝して終われるようにやっていきたいです。個人的にも進路が懸かっているので、言い方悪いですけど自分のためにも良いピッチングがしたいなと思います。(数字での目標は)全大学から1勝ずつで5勝ですね。

――最後にファンの方に向けてメッセージをお願いします
自分の特徴は速い球を投げられない分、緩急を使ったピッチングで打者を打ち取るところなので、そういった所に注目して見ていただければ嬉しいです。

――ありがとうございました

[浜崎結衣・谷山美海・楠大輝]


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