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類いまれな身体能力でトライをもぎ取った矢野

ラグビー部  Bチーム 関西の強豪・天理大にダブルスコアで快勝/練習試合

◆8・20 練習試合(明治大学菅平セミナーハウス)
▼Bチーム
○明治28{14−7、14−7}14天理大B
 夏合宿の成果が早くも表れた。試合開始5分にラインアウトを起点とした先制トライを挙げる。その後、スクラムで優位に立てない場面もあったが明治ペースで試合は進み、14−7として前半を折り返した。後半に入り、膠着(こうちゃく)した試合展開が続くも、終了間際にダメ押しのトライ。最終的に失トライを2に抑え、28−14のダブルスコアで勝利。課題としていたモールを起点としたトライを挙げるなど明確な成長を見せた。

 上々の立ち上がりだった。前半5分、ペナルティーを誘い、相手ゴール前でマイボールラインアウトを獲得。密集からBK陣へパスを繰り出し、順目に展開。最後は抜け出した右センター渡邉弐貴(営3=国学院栃木)がトライを決めた。その後も明治がボールを支配する時間が長く続いたが、天理大の堅固なディフェンスに阻まれる。ゴール前でピックアンドゴーを繰り返すがなかなか点には結びつかない。行き詰まりの試合展開を変えたのは春シーズン終了後から練習で取り組んでいるモールだった。前半33分、敵陣中央付近からボールを得ると、ドライビングモールの形となり一気にトライラインまで運んで行った。最後は左ロック土井暉仁(政経3=常翔学園)がインゴール右隅にグラウンディング。「敵陣22メートルに入ったら、積極的にモールを使うようにした」(土井)。夏合宿でのレベルアップが直接結びついたトライだった。しかし、前半終了間際のラストプレー、自陣ゴール前の相手ボールスクラムで押し負けてしまいトライを許す。14―7と油断できない点差のまま前半を折り返した。
 強気の姿勢を崩さなかった。後半に挑むにあたり「体を張り続けるということを再確認した」(廣井雅宇・文4=明大中野)と、スタートから気合十分。後半開始早々に自陣からブレイクダウンを繰り返し、敵陣の深くまで入り込んだ。しかし、ここでも天理大の強固な守備にトライを防がれ、スクラムでの反則から相手ボールに。出だしのチャンスをつぶしてしまう。後半21分には相手FWの猛攻に耐え切れず失トライ。同点とされチームに暗雲が立ち込めた。だが後半34分、グラウンド中央での攻防からパスを受けた右ウイング矢野湧大(文2=大分舞鶴)が左サイドへ。俊足を生かした突破で相手ディフェンスをかわし、中央に回り込んでトライ。昨年、ルーキーながら明早戦に出場した男のトライに奮起したチームは、試合終了間際にも再びモールを起点とした攻撃から松岡賢太(商2=京都成章)が抜け出しインゴールまで持ち込んだ。その後、天理大のラストプレーをしのぎ切りノーサイド。28−14と関西の雄を相手に実力を見せつけた。

 Bチームの成長が明治のラグビーを強くする。平地よりも厳しい環境はレベルアップを図るには最適だ。菅平での合宿は後半に差し掛かり、練習試合は東海大戦を残すのみとなった。「一つ一つ成長していってAに定着を目指している」(朝長駿・農3=長崎北陽台)。部員全員が虎視眈々(こしたんたん)と紫紺の戦士を狙い、この合宿を通じて心身ともに成長を遂げる。合宿が終わればすぐに秋のシーズンだ。「チームとして求めるものはちゃんと決めている」(丹羽監督)。悲願の大学選手権優勝へ。目の前の試合を乗り越えていく。

[清水康佑]

試合後のコメント
ゲームキャプテン・左センター鶴田馨(営4=筑紫)
「Aチームがしっかり結果を残したので、Bもアグレッシブにやることができて勝てたのでよかったです。アタック、ディフェンスでも体張って、前で止めたりフェーズを重ねても走ることができていたのでアグレッシブさは感じました。前半はフェーズを重ねれば相手のスペースはできると思っていた中で、いい時間で渡邉がトライして良い形で点数を取れたと思います。後半にメンバーが変わってもやることは変わらずに、BKはスペースを見つけながらFWを動かしてやることができました。矢野のトライはスペースをうまく利用できたと思います。あのトライは相手が人と人を見ていて自分が動き出すことによって相手も付いてきたので、空いたスペースが生まれてそこをしっかり矢野が行って、前半よりもコミュニケーションを取ってできた結果だと思います。狙い通りの良いトライだったと思います。(AとB両方の試合に出たが)明治にはAとBの地力の差はないと思いました。やってきていることは変わらないので。相手が強くなった中でどれだけ自分の力を出せるかだと思います。合宿を通してコミュニケーションの精度は上がってきているので、あと1週間80分間内でのそれぞれのこだわりを強くしたいです。劣勢の時などにリーダーだけでなくコミュニケーションを強くしていけば、東海にも必ず勝てると思います」

左プロップ新妻汰一(政経2=佐野日大)
「自分としてはスクラムを課題に挙げていたのですが、前半は1番側で自分としてはしっかりボールを出すように意識はしていたのですがあまりうまく出せなかったなという気持ちはあります。後半3番に入った時はコーチに言われたことが自分的にはしっかりできて、そのおかげでペナルティーも取れてターンオーバーも何本もあったので、そこでチームに流れを持ってこれたかなと思います。今日の後半のスクラムをもっとたくさん組めたらいいなと自分的には思います。AB両方ともに今回アグレッシブというのがテーマだったのですが、AチームもBチームもどっちもアグレッシブにできていたと思うので、そこはすごくよかったかなと思います。コミュニケーションは逆サイドとかもFWが残っていたりとかBKが回ってきたところにも横を見て取れていたと思うので、帝京戦の課題として出たコミュニケーションもAB両チームとも今日はよかったと思います。FWはやっぱりスクラムとモールをずっと課題に掲げてやってきたので、スクラムではしっかりターンオーバーもできたし、モールでここ取ろうというところもしっかり取り切れたので、そこは成長できたかなというふうに思います。東海は確実に大学選手権とかに上がってくると思うので、今回は練習試合ですがやっぱり公式戦で勝つためには練習試合をしっかりものにしないといけないと思うので、練習試合でも公式戦のつもりで臨みたいと思います」

左ロック土井暉仁(政経3=常翔学園)
「アグレッシブに行くというのがチームの目標でした。前半結構アタックの時間が長かったのですが決め切れなくて、向こうもスクラムが結構強くて目標がスクラムの部分では出なかったですが、辛抱強く粘れて最終的に勝てたので帝京戦より成長できたなと思います。個人としては運動量が求められていましたが、前半でバテてしまった部分もあるのでそこが改善点です。でも、ラインアウトだったりは帝京よりはいけたと思いました。マイボールラインアウトはほとんど取れて、最近やってきたモールでもトライが取れたので、そこは良かったなと思います。相手の22メートルラインに入ったらモールを組む気持ちで、FWでいくようにしました。春シーズンが終わってモールに取り組み始めました。スクラムは相手の組み方に対応するのに時間がかかって、後半は押せたのですが前半は押されてしまって、そこはまだまだだなと思いました。改善点です。明治のラグビーに慣れてきて走れるようになっているので、そこをもっと強化していきたいです。それができればAチームにも絡んでいけると思うので、もっとアピールしていきたいなと思います。相手のディフェンスは結構FWが前に出てきていて、自分たちも一人一人が前に出れていたので、相手に負けずに出られたのが今日の勝因かなと思います。最近は前に出るということを言われています。今日は結構前に出て止めることができた部分もあったので、成長していると思います。後半にかけてスクラムの組み方を少しずつ変えて、最後の最後にしっかりと組むことができました。そこは改善できた点かなと思います。最後の天理大の攻撃は止めなきゃいけないと思っていたので、止めて自信になると思っていました。結果、止めることができて良い終わり方になったなと思います。次の東海大もFWが強いチームなので、スクラムだったりラインアウトだったりモールから勝つようにしないといけないので、FWの頑張りが一番重要だと思います。このしんどい持期にもう一段階パワーアップして、Aチームで出られるように頑張りたいです」

右ロック外岡悠太郎(商3=国学院久我山)
「この前の試合が、内容どうこうより態度の部分がチーム全体の改善点として挙げられていたのですが、細かい改善点はたくさんあるのですがアティチュードの部分では今日はみんな前回の試合から修正して激しいことができていたと思います。明治はスクラムを強みにしないといけないのですが、前半からスクラムで受けてしまったので、受けるのではなくて自分たちからスクラムで仕掛けていければもっと試合は楽に進められたと思います。スクラムは後半修正できたし、ラインアウトモールはここ最近練習し始めて強みにしようと話しているのですがそのモールでも2本トライを取れたので、そこは本当に大きな収穫だと思います。対抗戦までチャンスが少ないと思うので、今日出た細かい改善点を1週間でしっかり改善して、またアティチュードでも今日みたいなアティチュードが出せたら秋につながると思うので、個人的にももっとアピールしていきます」

左フランカー廣井雅宇(文4=明大中野)
「帝京戦が終わって、アグレッシブにプレーするというのがチームの目標になっていたので、しっかり体を当てて表現するということを意識して試合に臨みました。前回の帝京戦ではCチームのキャプテンをやらせてもらって、盛り上げることとかをしっかり意識してできたので、今回Bのスタメンで使ってもらえました。評価していただけているという部分はあったので、思いっきりプレーしてチームに勢いを与えることを意識してやっていました。モールは最近力を入れて取り組んでいて、相手がモールを組ませてくれないような対策を取っていました。そこをしっかりと立つ意識を持ってボールを後ろにつないで、倒されてもしっかりと立って8人で押すというところを意識してやれたので、今回は良かったなと思います。スクラムは相手がすごく特徴的で、それに対応してやることも大事ですが一番は自分たちのスクラムを組むことが大事だと思います。それを最初の方出せずに相手に付き合ってしまう部分があり、これからまた大学選手権を迎えたら天理大と当たることもあると思うので、そこをしっかりと修正しないといけないと思っています。個人としてはディフェンスが自分のアピールポイントなので、チームにエネルギーを与えられるような前に上がってやるということをフォーカスしてやっているので、そこを自分の体で表現できたらいいかなと思います。天理大のディフェンスが結構堅くて、全然開かない部分があったのでゲインをして少しずつでも前に出て、開いたところで外に展開するというラグビーをやっていければ勝てるかなと思っています。明治のディフェンスとしてはキックカウンターとかもしっかりと取り組んでやっていこうとしていたので、全然抜かれなかったです。ラインをもっと上げないといけないところもあったのでそこはしっかりと声をかけて、上げられるところは上げてプレッシャーをかけて、相手が下がったならブレイクダウンで圧力をかけてボールを取りに行くというところまで取り組みたいと思います。後半に挑むにあたっては体を張り続けるということを再確認して、チーム全員で戦うというところを意識しました。セットプレーは前半、スクラムでやられてしまうことがあったので、組む前のバインドの部分でしっかりと圧力をかけてヒットの瞬間に前に出る。そこでスクラムを優勢に運ぶというところを後半の入りから修正しました。次の試合では自分の強みであるディフェンスをアピールできたらいいなと思います。夏合宿が終ればすぐに秋シーズンに入るので、しっかりとAチームで紫紺を着られるように高いレベルをキープしてもっと成長してやっていきたいと思います」

ナンバーエイト朝長駿(農3=長崎北陽台)
「最初アタックが多かったと思うのですが、そこで相手のディフェンスに負けてはいなかったと思いますがそこでトライを取れなかったというのが良くなかったかなと思います。ただブレイクダウンとかではファイトできていたと思います。前半から圧倒していこうというのを掲げていたのですが、前半は天理さんのスクラムだったりモールディフェンスだったりに少しやられ気味でした。ですが、後半別のメンバーとかが入ったり色々話し合って対策してスクラムも相手のボールをターンオーバーできたので、修正がしっかりとできたというのはよかったと思います。モールも対策はずっとしてきて、相手の策やアタックだったりの対策に対してしっかり対応できていたのがよかったと思います。前半はディフェンスする機会が少なかったのですが、チームとしてはラストのシーンでゴール前に来た時も相手のアタックをどんどん止めていたので、ディフェンスは今日よかったと思います。コミュニケーションもしっかりとリーダーを中心にまた周りからも声を掛けていたのでよかったと思います。自分たちもBに定着するのではなくて一つ一つ成長していってAに定着を目指しているので、その中で東海戦は重要な試合になってくると思います」

右ウイング矢野湧大(文2=大分舞鶴)
「Aチームに刺激されてBチームも絶対に勝ちたかったので、素直にうれしいです。Bチームもこの合宿を通して行なっていたディフェンスの部分で前に出て止めるというのはできたと思います。前半は相手の穴のないディフェンスで接戦になってしまいました。BKが前に出て一対一で勝って、外を余らせて勝負するのが理想でしたが、一対一で負けていて外にスペースを作ることができませんでした。攻め切れなかったのでSOがやむをえず蹴ってしまいました。(トライは)ハーフタイムの時に鶴田さんが10番と12番の間が空いていると教えてくれたので、狙っていたら案の定といった感じです。個人的にディフェンスが苦手なので、しっかりディフェンスラインを作って、来週勝って締めくくりたいです」


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