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3年ぶりの優勝を狙う


東京六大学野球 2017〜春〜  (20)慶大戦事前インタビュー@ 大久保監督、照屋主将、岩見選手  

 「新生明治」で戦後初のリーグ3連覇だ! 昨年は3年ぶりのリーグ戦春秋連覇を達成し、明治神宮大会で5年ぶりの日本一を飾った。今季は戦後初、1938年以来となるリーグ戦3連覇に挑む。柳裕也選手(平29政経卒・現中日ドラゴンズ)ら主力選手が抜け、顔ぶれが一新したチーム。熾烈(しれつ)なレギュラー争いが展開されているが、投打ともに選手層の厚さは六大学随一。悲願の瞬間へ向け、準備は万全だ。
 波乱のリーグ戦を制す。第5週を終え東大以外の五大学が勝ち点2と、例年以上にし烈な優勝争いが繰り広げられている六大学戦。空き週を挟み今カードは打撃好調の慶大だ。慶大は現在4位ながら、チーム打率は明大を上回っており油断できない難敵。1敗で優勝を大きく左右する緊迫した展開が続く中、激戦をくぐり抜けリーグ3連覇へ王手をかける。(この取材は3月15日に行われたものです)

大久保秀昭監督
――昨年を振り返って

明治さんにやられた。悔しいね。明治に勝つために取り組んで、明治に勝たないと優勝はないところで両方とも勝ち点を落としたから、やっぱり優勝には届かなかった。

――今年は大黒柱の加藤拓選手(現広島東洋カープ)が抜けました
(どうなるかは)見てのお楽しみ(笑)。誰が出てくるかわからないというよりは、誰にでもチャンスはあるし。いない人間のことを言っても仕方ないから、いるメンバーで戦うしかない。意外とみんな自分が一番手になりたいという気持ちで取り組んでいるので、そういう意味での競争はいい方には出ているのかなと思いますけどね。ただ絶対的なエースはいないけども、加藤一人を三人でまかなうだとかそういう戦い方になると思います。

――現在のチーム状況はいかかでしょうか
チーム状況は未知数ではあるんですけど、ここ最近ずば抜けた選手がいたチームとはちょっと違うので、チーム力というところで戦っていかないと最下位も可能性あるよという覚悟のもとで取り組んでいます。(照屋主将は)正直めちゃくちゃなリーダーシップを発揮してというタイプではないというか、まだそういう部分を感じられない。けれどもプレーで引っ張りながらというところだけど、今はちょっとキャンプテンはケガで出遅れている感じですね。でもそこで戦力ダウンかなと思いきや、意外と機能しているんで。他大と一番の違いは選手層。一番手はなんとかなるけど、あとから出てくるカードの枚数がどうしてもね。またこんな選手出てきたの明治?みたいな。法政はまだこんなのいるの?みたいな。次から次へと切り札何枚も持っているというのとはちょっと訳が違いますからね。レギュラーももちろんレベルアップしないといけないし、二番手以降の底上げというのもかなりの課題としてますね。一番手と二番手の差がありすぎるチームは強くないんですよ。そう意味ではキャプテンがいなくてもなんとか戦えてるのは意外となんとかなる気はしてます。

――今季の打撃陣はいかかでしょうか
去年試合に出てる岩見、郡司、柳町。この辺は当然軸となりますね。清水というのも経験はしてますので、あとは倉田、照屋。その辺は先行投資じゃないけど、経験値を生かしてもらわないとね。どちらかというと無理やり使っていた部分もあるから、そこで繋げてくれないと意味がない。でもそこにあぐらをかいていると出たいと思う人間がグイッとくるんでね。1、2年生は若くて活気がある選手がそろってきましたんで、その辺の押し上げと経験者との融合の部分で戦う。そしたら明治にもいい勝負ができると思います。

――今年のリーグ戦はどのような展開になると思われますか
どこの大学でも中心だった4年生が抜けて未知数なところが多いかな。唯一法政は下級生の経験者がズラッといただけで、それ以外はどこの大学もみんな中心が4年生だったような気がするので、リーグ戦始まってみないとちょっとわからないのかなという気がしますね。かといって法政大学のそのメンツが絶対かといったら僕は決してそうではないと思ってます。簡単に抜けて優勝が決まってしまうというのは六大学にしてはいけないなと思っています。

――投打でキーマンになりそうなのは
だから結局レギュラーで出た岩見、柳町、郡司がどれくらい打つのかと。ここはクリーンアップもまかなうとは思うんですけどね。投手は本当は4年生に期待したいんだけど調子がイマイチなので。エース候補の菊池がどれだけ投げれるのか、エースとして君臨できるのかというところですね。

――今季の明治の印象をお聞かせください
投手力ですね。齊藤(大将投手・政経4=桐蔭学園)、水野(匡貴投手・農4=静岡)、森下(暢仁投手・政経2=大分商)の経験者。また素材のいい選手もいますし、打者は毎年抜けても毎年いい選手が出てくるのでさすがだなと。人間力野球に対して慶応のエンジョイボール+泥くさい野球で戦いたいなと思います。

――最後に意気込みをお聞かせください
もちろんチーム目標はリーグ戦優勝、日本一なる、早稲田に勝つこの三つの目標を掲げてます。ごめんね。明治にも勝ちたいんだけど、対早稲田というところにちょっと特別な思いがあるので(笑)。この三つは昨年もそうでしたけど、僕の就任当初から掲げている目標は変わらずにやっていきます。

――ありがとうございました

>チームをけん引する照屋主将
チームをけん引する照屋主将


照屋塁主将
――昨季を振り返って

春が4位で秋が2位になって、春から秋にかけていいチームになれたかなと思います。ですが、やっぱり1位との力の差は大きいなと感じたシーズンでした。

――昨季1位の明大との差はどこありましたか
投手力やチーム力という面でも。明治大学は控え選手でもどんどん結果を出してくる選手が多くて、そういう選手層の面で力の差が大きかったと思います。

――冬から意識して取り組んできたことはありますか
個人的には練習量をとにかく増やして体を追い込むことと打撃強化を意識してきました。チームでは個人の技量とチーム力のアップ、この二つを意識して練習してきました。雰囲気はいいと思います。他の4年生が中心になって全員でいい雰囲気を作ってくれています。

――今年のスローガンは
チームスローガンは「everything is practice」です。とにかく練習せい!みたいな。去年と同じスローガンで、毎年監督が決めます。

――チームカラーは
全員野球です。メンバー外の選手もチームに貢献するというような、全員で戦っていくチームになっていくと思います。

――昨年のエース・加藤選手が抜け、投手陣に不安はありますか
加藤さんが抜けて一番危機感を感じているのは残った現役のピッチャー陣だと思うので、そのピッチャー陣がみんなしっかり取り組んで、全体的にいい仕上がりになっているんじゃないかなと思います。

――照屋さんイチオシの選手は
中村です。力強いバッティングをするので。

――今年もパワー打線は健在でしょうか
いいですけど、今までほどパワーのある打線になるかは分からないです。打線としてつながるような、そういう攻撃をできるようにしたいです。

――主将として意識されていることなどは
まずは自分が一番しっかり練習をすることです。チームスローガンを一番体現できるようにということ。あとは、部員数も多いのでしっかりコミュニケーションを取るようにすることを心がけています。

――慶大野球部の魅力はズバリなんでしょうか
一人一人が考えて主体性を持って行動できる集団ということだと思います。

――今季の明大の印象は
明治は毎年しっかりまとめてくるので。手強い相手だと思います。(警戒する投手は)齊藤、水野です。他にも毎年結局いい投手が出てくるので。(2年前までは明大に対して良いイメージがあったのでは)去年でだいぶそういうイメージじゃなくなりました。そのときベンチに入っていた選手もほとんどいないので「去年負けた相手」というイメージを持っていると思います。気合入れていきます。

――ご自身の今年の目標を教えてください
優勝することです。(主将の働きとプレーの両立について)不安はあります。打ち勝てるか分からないです(笑)。でも、周りの意見とか話は聞いていきたいです。その中でチームはこういう風に進んでいくんだっていうのを自分がはっきり言っていかないといけないです、コミュニケーションをしっかり取りながらやっていくしかないかなと思います。

――最後にチームの今年の目標をお願いします
リーグ戦優勝、早稲田に勝つ、日本一。この3つです。

――ありがとうございました

今季すでに5本塁打12打点を挙げている岩見
今季すでに5本塁打12打点を挙げている岩見



岩見雅紀選手
――昨季を振り返って

明治に負けて2位だったので悔しいシーズンでした。(打撃では規定打席に届かなかったが)離脱した時点できついだろうなとは思っていたんで、あまりそこの部分は気にしていなかったです。求められていることは高いと思うので、優勝できていない以上、求められていることには応えられていいないと思いますし、自分としても満足のいく結果ではなかったかなと思います。もちろん離脱したことも含めて。

――秋から冬に意識して取り組んでいたことはありますか
全ての数字を上げることです。(オープン戦での調子は)いいんじゃないですか。悪くはないと思います。

――沖縄キャンプで得たものはありますか
暖かいところでできたことで、暖かくなったときにどれぐらい自分がやれるかとか、感覚的なところでつかめた部分はあります。体が順調に仕上がっていけばどれぐらいできるかが見えてくる。自分の感覚とイメージは一致してきているんじゃないかなと思います。何を得たというよりは、打撃そのものに対して何をするべきかを確認できたと思います。

――ご自身の持ち味であるパワフルな打撃へ何かこだわりはありますか
もちろん、ホームランが打てればベストだと思います。でも、相手がいることなので「狙う」とかそういうことではなくて、しっかりと球をはじき返すイメージで打っていって、その結果ホームランになればいいかなと。長打にばかりこだわるのも違いますし、最終的にチームが勝てばいいです。

――現在のチームの雰囲気は
締めるところは締めて、細かいところまで全員がしっかり気を配れて、スキのないチームになっていけるかなと思います。

――チームの課題は
それは全部じゃないですか。バッティングにしてもピッチャーにしても「これでいい」っていうものはないと思います。去年の明治だって「これでいい」とは思っていないと思いますし、全国優勝するようなチームでも「まだまだ」という気持ちでやっていると思います。そういう思いでやらないといけないですし、常に個人個人が課題を持っています。10割打つなら別ですけど。ピッチャーも100回投げて全部抑えられるなら別ですけど、そういう訳にもいかないですし。となると、常にレベルアップするという意識でやっていかないといけないです。他大学は強いですし、明治も優勝筆頭校だと思います。そういう意味で全てが課題だと思います。

――今年の明大の印象はいかがでしょうか
去年ジャパンの一時合宿に行ったときに森下が投げていたんですけど、やっぱり今年のピッチャーもいいなと感じましたし、齊藤も復活していて厄介だなとは感じます。去年の新人戦で投げていた伊勢(大夢投手・営2=九州学院)とか副将の水野とか、安定して投げられる投手がこれだけ揃っているので、もともと簡単に勝たせてくれる相手ではないと思っていますけど、しっかり対策してデータ取って臨まなければいけない相手です。もう一度リーグ戦前に再確認しないといけないですね。

――大学日本代表選考合宿では明大の選手と会話されましたか
そうですね、結構話しますよ。手の内は見せられないので、あまり込み入った話はしないですね。お互いにけん制し合っています。あくまでも敵チームなので。プライベートでご飯行っても、基本的に野球と関係のない他愛もない話をしますよ。

――慶大の一番の魅力はどういったところだとお考えでしょうか
野球エリートじゃない奴が集まって勝つっていうところじゃないですかね。東大もそうですけど。観ていて、慶應がスポーツ推薦取っていない中で、取っている明治や早稲田に勝つっていうのは魅力だと思います。僕がもし一野球好きだったら、観ていてすごく面白いと思います。僕もAOで入っていますし、もちろん野球エリートじゃないです。勉強が特別できるわけでもないですし、なんなら馬鹿ですけど(笑)。そういう立場だからこそ面白くないですか。私立で一番賢い奴らが、野球エリートが集まった大学に勝つっていうところが面白いと思います。

――最後に今年の目標をお願いします
リーグ戦優勝、全国制覇というところまで見据えていかないとチームは変わらないと思っています。個人の目標は二の次です。正直自分が出なくてもチームが勝てればいいですし、現時点で自分が必要であれば出させてもらうというだけで。そのタイミング、チャンス、場面で力を出すために練習しているので。僕が打って勝ちにつながったり、首位打者とかになれたらうれしいですけど、そんなことよりもリーグ戦で優勝することが一番です。

――ありがとうございました

[星川裕也・浜崎結衣]



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