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一進  (1)副将対談   

 見据えるのは3冠だけだ。昨季は2部降格もささやかれる「谷底世代」と呼ばれていた中、創部初の総理大臣杯優勝を達成。関東大学リーグ戦では4節を残す史上最速優勝で2冠を果たした。インカレではまさかのベスト8に終わるも、7人のプロ入りを輩出。下馬評を覆す圧倒的な強さと成績を誇った。
 今季の目標は昨季を超えること。そんな思いを込めて、チームスローガンは「一進」に定めた。昨年とあえて同音にし、原点に一度立ち返り一人一人が成長してチームの成長につなげるという意味だ。新主将にはエースストライカーである木戸皓貴(文4=東福岡)が就任。また、新たに鈴木啓太アドバイザーをはじめとする4人のスタッフを迎え入れた。「いい部分は残してプラスアルファで上積みしていかないと3冠には届かない」(木戸)。周囲から優勝校として見られる中で、悲願の3冠を成し遂げられるか。本特集はそんなサッカー部の1年を追い続ける。
 4月15日に迫った関東リーグ開幕。今日4月10日から、13日まで2人の副将対談、主将インタビュー、監督インタビュー、アドバイザーインタビューをお届けします。リーグ開幕前日である4月14日には瓦版を更新する予定です。
 第1回は柴戸海(政経4=市立船橋)と金原唯斗(農4=ジュビロ磐田U−18)の副将対談です。


――副将になった経緯を教えてください。
柴戸 4年生全員でキャプテン・副キャプテンという軸になる3人を決めて、その3人から最終的にキャプテンを決めて、あと2人が副キャプテンというようにしました。一番最初は投票形式で投票数の多い人から3人を選びました。
金原 3人を決めたのは、10、11月ですね。インカレ前にとりあえず3人は決めて、その中での役割というのは、その後インカレ通して決めようという話になりました。僕の主将のイメージとしては、プレーで引っ張るというのが一番大事かなというのはあったので、僕は今までリーグ戦とかも出場したりしていなかったので副主将をやりたいっていうのは2人に伝えました。
柴戸 その後、皓貴(木戸)と2人で話しました。皓貴は全員から投票があって信頼も厚かったですし、引っ張っていけるタイプだと思っていて、僕は率先的に引っ張るタイプではなくて、どちらかといえば後ろから支えるタイプだと思いました。キャプテンには引っ張っていってほしいなという思いがありました。

――副将から見た木戸主将とはどんな方ですか。
金原 僕のイメージですが「俺に付いて来い」っていうリーダーシップがあります。軸がしっかりあって、プレーでの信頼度はどの学年でも大きいです。

――副将としてどのようにやっていきたいと考えていますか。
金原 僕個人としては低学年の時からケガでリハビリにも入っていましたし、セカンドでもトップでも経験しているので、いろんな立場の選手のメンタルだったり、どう思って日々練習してるかを自分は経験を通して理解できると思っています。そういった下とのつながりだったり、トップとセカンド関係なしにチームとしていろんな選手と積極的に話したりして、今まで自分がやってきた経験とかを伝えて、矢印が色んな方向にならないように。1つのベクトルに向くように、色んな選手と話していくということは意識してます。
柴戸 皓貴がケガで結構試合にも出られなかったり、練習も参加できないっていう中で、キャプテンの候補として挙がっていた自分が引っ張っていかないといけないという思いもありますし、チーム間で溝というか温度差がないようにするということは心掛けています。どちらかというと声を出して率先して引っ張るというわけではないので、プレーで見せたり、厳しさっていうのを後輩たちに感じてもらえればと。あと自分がやっていかないといけないこととして、声を出すことだったり率先してチームを引っ張っていくということが全然できていないので、そういうところはもっともっと突き詰めていかないといけないなと考えています。

――「一進」に込められた意味は何でしょうか。
金原 去年の「一心」と音は同じなんですけど、それにしたのも昨年先輩方が積み上げてきたものは間違ってなかったというのは、4年生で話してて、そういうベースの上に進化したいという思いがありました。漢字を変えて昨年の軸としてあったものをベースに今年はさらに上積みしていこうというのがスローガンに込められた意味です。

――今年の4年生はどういった学年ですか。
柴戸 なれ合いとかではなくて、本気で言い合える関係ですね。
金原 昨年と比べるとってなると、そうでもないけど(笑)。昨年は仲の良さが引き立っていて、僕らは割と仲が悪いという訳ではないですけど、サッカーとか真面目な話になった時に立場関係なしに誰にでも言えるというのはあります。あとは全員がサッカーに真面目に取り組んでます。よくスタッフに「真面目」って言われるね。今年は真面目すぎるくらい真面目って言われます。
柴戸 サッカー以外のところでも、仕事のことに関してだったり後輩にすごく気を遣っている選手も多いですし、就活とか忙しい中で、誰一人サッカーに対して手を抜くこともないので。「真面目」ですね。

攻守の要である柴戸
攻守の要である柴戸
――昨年惜しくも3冠を逃した要因はどのように考えていますか。
柴戸 最後は優勝するという雰囲気ではなかったですし、スキというか甘さという空気感の中でやってる感じでした。そこを変えられるようにしたかったんですけど、なかなかできなかったので、今年はそういう経験を踏まえて、そういう雰囲気になった時に変えていけるようにしたいなと思います。
金原 いろんなことにチャレンジしようとする上で、今までの明治の基準だったりベースというのが、各選手で薄れていってしまいました。よく「本質から考えてプレーしろ」と言われるんですけど、いろんな戦い方だったりとかというのが選手の中にもあって、それを中心に持っていってしまって、今までやってきたことが発揮できなかったので、インカレは落としたんじゃないかなと思いました。本質は明治でいうなら戦う3原則です。球際、切り替え、運動量、あとはシュート打たせない、クロスを上げさせない。ゴールから見てプレーするということが明治の基準であって常にそこは言い続けているんですけど、今年もいろんなシステムだったり戦い方をやっていく中で、そこが薄れてきているっていうのは全員が感じてて。それを練習で表現できていないっていうのが現状でそこには甘さとかがある気がします。
柴戸 大臣杯とリーグ戦と比べると、3原則だったり、戦う部分は一人一人少し無くなってたというか、レベルが下がっていた部分があったのかなと。そういうところでしっかりやっていかないと負けるというふうに改めて感じました。

――昨年2冠を達成して、見られているという印象はありますか。
金原 どこのチームに聞いても打倒明治というのは聞いていて、栗田監督からもそういう話はありましたし、見られているという印象はあります。
柴戸 昨年2冠を取っているので、どこも意識はしてくると思います。おととし、関西学大が3冠取りましたが昨年は勝ったりできていなかったので、今年の明治はそういうふうに難しい試合だったり相手がスカウティングしてくる中でなかなか勝てない試合も多くなってくると思います。そのために練習からそれを意識して、練習からもっとレベル高くやっていかないと簡単には勝ったり優勝できないと思うので、見られているということだったり、プレッシャーというのをはねのけるくらいの力をつけていきたいなと思います。

――プレシーズンの出来はいかがですか。
柴戸 良くなかったです。
金原 良くないです。でも、昨年もリーグ開幕まで勝ててなくて。たしか点が取れてなくて、あんまり良い印象はなかったです。今年は本当にいろんなことにチャレンジしてて、結果こそ付いてきてないですけどそこまでネガティブになってないですし、ようやくシステムの中での課題が出てきました。今までシステムに持っていかれてサッカーを本質からできていなかったというのはスタッフからも言われていて。どんなシステムであれ、まず明治のサッカーをしようというところで統一できているので、そこで新しいシステムの課題とか現時点で見えているので、そんなにネガティブにはなっていないですけど、危機感が足りないなというのは非常に感じています。
柴戸 今でき過ぎて勘違いしてリーグ戦入るよりも、できないくらいでそういった中で問題解決だったりピッチ内で修正する力を付けていければ、もし難しい試合になったとしてもリーグ戦前にやっていたことが生きてくると思うので、今悪いからどうのこうのということもないと思いますし、そんなにネガティブになる必要はないかなと思います。

――現段階のシステムは何ですか。
金原 今は4―4―2から昨年やってた3―4―3。それで今年新しくやってるのが4―3―3なんですけど、レベルが上がってくれば4―3―3といってもブロックを敷くというところで、そこからの速攻だったりカウンターというのが武器であるのでそこを今はチャレンジしています。今までの明治の守備というのは前から奪いに行こうとしていたので、なかなかブロックという概念がなくて、ブロック組んだ中でも前から行きたがってしまって、できた隙間を狙われてしまうことがありました。今はそこを統一できてますけど、そのブロックを組む位置だったり、組んでからボールを奪いに行きたいとも思っています。

――チームの調子はどうですか。
柴戸 考える力だったり対応する力っていうのを今のうちに付けておいて、最終的にやるのは「サッカー」というように少しずつ考えを持っていければ、そんなにリーグ戦が始まった時にフォーメーションどうこうで、ばたばたしたりネガティブになることはなくなると思ってます。うまくいかないというのはポジティブに捉えれば良いことなので、今のうちに力を付けて蓄えていくというのは大事かなと思います。

攻撃にアクセントを加える金原
攻撃にアクセントを加える金原
――部としてスタートするにあたって2人からチームへ伝えたことはありますか。
金原 昨年は4年生が多く試合に出ていてので、その代が抜けるということで誰にでもチャンスはあるということを伝えてました。天皇杯予選がすぐ近くにあったので全員がそこに出るということを常に考えて日々の練習に取り組んでほしいというのは全部員には伝えました。
柴戸 ほとんど同じです。あとは、もう一回「いい守備からいい攻撃」という部分を伝えて、3原則とシュートを打たせない、クロスを上げさせないといった戦うという部分はもう一回しっかりやって行こうという話をしていました。

――東京都トーナメントで手応えを感じることはできましたか。
金原 正直物足りなさの方が感じてて、手応えというよりはもっとやらないとJリーグのチームとやることがあったとしても勝てないですし、ここからリーグ戦が始まって行く中でこのままでは絶対勝ってないと感じました。ですので、あまり手応えという部分は感じなかったです。
柴戸 優勝しないと意味がないので、負けてしまったことを次のリーグ戦や大臣杯につなげなきゃいけません。落ち込む暇はないので、プラスに考えてやっていかないといけないです。リーグ戦で勝てればこの負けも無駄ではなかったことを証明できます。この負けが無駄になるか今後につながるかどうかは本当に自分たち次第です。もっと明治らしさを練習からして、習慣にしていきたいです。

――今年の目標は何ですか。
金原 3冠です。
柴戸 同じく3冠です。  

――リーグ開幕戦に向けて意気込みをお願いします。
金原 最後の年ですし、開幕はどうなるか分からないですけど、練習でしっかりとしたパフォーマンスをして、チームの軸となれるようにまたやっていきたいです。
柴戸 (開幕戦の相手である)順大は昨年のメンバーも多く残っていますし、本当に力があるチームです。初戦は今後のリーグ戦に大事になってくるので、勝って流れに乗っていきたいです。

――ありがとうございました。

第2回は主将インタビューをお届けします。更新は明日、4月11日予定です。
お楽しみに!


[古賀章太郎]


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