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新たな可能性を感じさせた

明大スポーツ  2020東京を見据えて初の試みが行われる/パラサイクリング・タンデムロードレース

◆3・12 パラサイクリング・タンデムロードレース(明治神宮外苑外周コース)
 去る今月12日、明大自転車部も参戦した明治神宮外苑大学クリテリウムと併催して、国際自転車連合(UCI)公認のパラサイクリングレースが行われた。今回行われたのは2人乗りのタンデム自転車のレース。視覚障がい者の選手が後ろ、パイロットと呼ばれる晴眼の選手が前に乗り、2人の力を合わせて進んでいくものだ。日本を代表するパラリンピアンに加え、マレーシア、ニュージーランドからも3チームが来日し、計6チームが参戦したレースはマレーシア代表チームが優勝。レースは大成功のうちに終わった。

 2020年夏季パラリンピックの開催地である東京で、日本初の健常者と視覚障がい者が共に走るUCIパラサイクリング国際ポイント対象のタンデム・ロードレース大会が行われた。東京では今までパラタンデム自転車のロードレースは開催されたことがなかった。ロンドン、リオデジャネイロの両パラリンピックを経て、国際的にパラリンピックへの熱が高まっているが、日本国内ではまだまだパラスポーツへの認知度は低い。日本国内でのパラスポーツへの知名度向上への足掛かりとして今大会が行われたという経緯がある。

 パラサイクリング・タンデムレースは前後両選手の気持ちを合わせることが重要である。コーナリングでは自転車の傾き具合やパイロットの体の動きで後ろの選手は判断する。今大会5位に入った葭原滋男選手は「地図を頭の中に覚えて」レースに臨むそうだ。研ぎ澄まされた感覚があるからこそ、息の合ったコンビネーションで進むことができるのである。また、パラアスリートは幅広い年齢や種目で活躍することができる。葭原選手は1996年のアトランタパラリンピックの走高跳で銅メダルを獲得すると、自転車競技に転向した2000年のシドニーパラリンピックで金メダルを獲得。現在はブラインドサッカーで活躍しており、今なおトップパラアスリートとして活躍を続けている。自転車競技自体は銀メダルに輝いた2004年のアテネパラリンピック以来だったが、その影響を感じさせずレースを盛り上げた。現在54歳だが「2020年の東京も出れたら出たい」と意欲十分。年齢や競技の枠にとらわれないのもパラスポーツの魅力の一つである。

 明治神宮外苑大学クリテリウムと併催されたこともあり、沿道には多くの観衆が訪れた。葭原選手は「今回こういう機会がありましたので、『障がい者の人もこれだけ頑張ってるんだから、俺ももっと頑張らなきゃ』という気持ちになってっもらいたい」とオリンピックを目指す大学生との相乗効果を期待する。パラアスリートと未来の日本を担う学生アスリートが共存した今大会は、2020年東京五輪・パラリンピックへ向けて大きな収穫となったことは間違いない。

[加藤真人]


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